SS席含む前半戦がコロナによる公演中止ですっ飛んだため、
やっとこさ先日、2度目の観劇をしてきました。
公演中に地震が…。
2階席だったからか結構ユラユラしていて怖かったです。
全編通して感想を書いていきます。
雪組『Sensational!』感想
第1章:プロローグ Sensational!
中村B先生お得意のロックな曲調からの、
銀ギラスーツにハット姿の雪組生がズラリと並ぶプロローグ。
前回の『Fire Fiver!』の鬱蒼とした灼熱感とはまた違った、
洗礼されたスタイリッシュな雰囲気でスタート!!
今の雪組に合っていて良かったと思います。
彩風咲奈を中心にしたゴレンジャー風味(笑)な路線スター組、
腕まくりしながらハットを指でクルクル…って反則でしょ!!
娘役は野々花ひまりと夢白あやがシンメで出ていて、
この2人がしっかりW娘2ポジに昇格したのか、ということに謎の感動が。
合流した和希そら含め雪組の一気に顔ぶれが変わったなぁ、
ということがよく分かる場面ですね。新生雪組、ここに始まります!!
第2章:Sensational Rhythm
縣千を中心に、フラミンゴに扮した娘役と踊る場面。
ここでは野々花ひまりが相手役ポジションに。
彼女がしっかり娘2ポジに昇格したのか、ということに謎の感動が。(2度目)
縣千がしっかり芯を取っていて逞しく、
かつ華やかなスターオーラは流石の一言。
堂々と歌う姿に、もはや風格すら感じさせますね。
第3章:Sensational Music
か、ら、の、突然のニューヨーク。
プログラムを見るまで、前のジャングルの場面と一緒だと思ってました。笑
センターに彩風咲奈、から和希そら、綾凰華、諏訪さきと、
ダンスが得意な中堅路線メンがスタイリッシュに踊る中、
途中で合流する縣千。うーん、素晴らしいスター性でいらっしゃる。
黒と白の衣装で定番チックですが、
途中から第2章のジャングルメンバーが合流し、
なんやようわからんけどワチャワチャ楽しそうなのが逆に新鮮でした。
第4章:Sensational Love
中 村 先 生 あ り が と う 。
朝美絢×夢白あや×軍服×中近東×タンゴ、最 強 過 ぎ ん か 。
ってことで、蒼汰の好きな要素全盛りみたいな場面で
もうここだけ一生見られますありがとうございますっ…!!
中村先生は『Music Revolution!-New Spirit-』でも
朝美絢に似たような亡国のタンゴの場面を振っていたので、
そういうのさせたいんですね、えぇ分かりますとも。(握手を求めながら)
要塞をイメージしたバックに、
軍服の男とヒラヒラした衣装の女のタンゴ。
黒い影が男女を引き裂こうとして…と、
セリフも歌も無いのにイメージとして伝わるから凄い。
あぁ、この疾走感と切迫感が生む、
男女の愛のギリギリな感じ、ツボ過ぎてたまりません。
第5章:Sensational Wind!
中詰めはオリエンタルな雰囲気で銀橋祭り!!
冒頭、まさかの諏訪さき&組長副組長の組み合わせに驚きましたし、
さらに途中で野々花ひまりが一人で銀橋で歌い出すから2度ビックリ。
からの一禾、聖海、壮海の102期&103期の伸び盛りトリオ、
音彩、紀城、華世の105期&106期の若手筆頭たち、
真那&妃華の上級生コンビと、
雪組ファンとしては嬉しい組み合わせで銀橋を渡る渡る。
その間、メロディーがコロコロ変わって、
印象に変化をつけてくるあたりも良かったですね。
形式的には変わった中詰めだった印象です。
第6章:Sensational Plasma Aurora
いやー、素晴らしかったね。
久しぶりにレビューで「この場面素敵!!」って思っちゃいました。
まず和希そらが美声を鳴らしながらスタイリッシュに、
かつダイナミックに踊るやん?
…なんか宙組時代に比べてよりキレキレになってません???
からの彩風咲奈率いる雪組ブルーチームが合流して踊り出すのですが、
凝った映像演出も何もない舞台の上で、
ダンスと衣装の色合いと隊形移動だけで、
まさに「オーロラの伝説」を思わせる、素晴らしい表現力。
和希そらの雪組お披露目に相応しいワンシーンだったと思います。
雪組と宙組だからオーロラなのかしらん?凄く粋な演出でしたなぁ。
第7章:フィナーレ
まず、夢白あやが単独衣装で一人銀橋で歌い出し、ビックリ。
彼女がしっかり娘2ポジに昇格したのか、ということに謎の感動が。(3度目)
か、ら、の、まさかの眞ノ宮、星加、希良々、羽織の、
100期4人組がカップルとして登場。
それぞれ個性の強い4人組が、こうして銀橋で歌い踊るなんて、
雪組ファンとして、感無量でございます。ありがとう、中村先生。
フィナーレも最後まで銀橋祭りで、
もう何を書けば良いのか分かりませんが、笑
とりあえず最後、朝美絢が銀橋で一人で歌い場面を終えるのを見て、
「あぁ、2番手スターなんだな」としみじみ実感してしまいました。
デュエダンも爽やかだけど情熱的な感じが、
彩風咲奈&朝月希和にしか出せない雰囲気で良かったですし、
歌手登板の聖海&愛陽コンビの美声が、もう…ありがとう!!って感じでした。
雪組『Sensational!』総評
中村先生、今回はめちゃくちゃ良かったですよ!!
というのが総評でございます。
正直、最近の中村B先生の公演ってマンネリ感が凄かったのですが、
今回は手を変え品を変え、似たような雰囲気の中でも変化をつけていて
全体的に飽きずに最後まで見ることが出来ました。
あと、全体的に色味が綺麗でしたよね。
スクリーンセイバーみたいな画面は「ん?」って感じでしたが、笑
衣装と舞台照明と、相乗効果を生む良い組み合わせが多くて良かったです。
特にフィナーレの深緑の羽根や衣装がすごーく綺麗だったなぁ。
ってことで雪組ファンとしては120点で楽しめるレビュー作品でした。
次は芝居編の感想を書きたいのですが…書けるかなぁ?
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コメント
いつも、楽しく拝読しています。
ひょんなご縁で職場にヅカ友ができ、お誘いいただいて6月に学生時代依頼18年ぶりくらいの東京劇場で生観劇予定なので、より一層楽しみになりました。
長いブランクを経て、こちらのブログとの出会いで出戻りというか、本ハマりしたライトファンですが、今からワクワクしすぎて当日は興奮で心臓が爆発するのではないかと心配です(笑)
全てが楽しみですが、根がミーハーなのでやはり生あーさが1番楽しみかもしれません…
プラズマそらちゃんのキレな!!(タメ口)
あれですね、マカキキずん体制の宙組ですと、どうしても、ゆらゆらしてからのドヤ顔、もしくはビートの効いた三味線でハッ!!みたいな振付が多く(私が演出家でもそうする)コンテンポラリーなダンスを見せずらい。
今回はまさに、オーロラとプラズマの素晴らしい化学反応でした。
あと、個人的に、彩風×昭和歌謡が、なんともオツなムード。タキシードの、砂時計ぃぃ〜の顔つき、なんですかあの哀愁は。ルポアゾンもそうですが、正統派クラシカルとも違う『やさぐれたハンサム』の塩梅が、絶妙。
夢介みやげ話も、楽しみにしておきますね!
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
オーロラ、なるほど!雪国に宇宙からの太陽風!そういうことだったのですね!
中村B先生は、90年代、大劇場デビュー2作目の頃からすでに「マンネリ」「パターン化」と言われていた気がしますが(笑)
それから四半世紀を経て、もう過去のショーの一部を見て、どのショーか当てるのは至難の業ですが(笑)
作家として職人芸的に、一定水準のショーを作り続け、芝居作家があちゃーな作品を出した時も、客をとりあえず「ま、ショーはまあまあ楽しかった」で帰らせてくれた。
縁の下の力持ちとは、中村B先生のことだと思っております。
夢介・・・まあ、蒼汰さまの感想の想像はなんとなくつくのですが(笑)ご無理なさらず。好き嫌いは別れる作品だと思います。
同日同時刻観劇していたようです(笑)
地震のざわめきもいい思い出(笑)
芝居の口直しに最高のショーでしたね。
特に娘役の序列がちゃんとしていてホッとしました。
私はさきちゃんとそらちゃんのデュエダンからのセリ下がりに号泣してしまいました。
そらちゃんの自由自在な弾け方、本当に組み替え万歳です。
蒼汰さん、ご無沙汰しております。
先日私も雪組公演を観てきました。
だいきほがいなくなり、永久輝さんがいなくなり、彩海さんがいなくなり、遂に「推し」的存在が1人もいなくなってしまったため、また、今作はお芝居に興味が持てなかったので貴重な1回観劇となりました。
全組観劇派なので観ないという選択肢はないのですが、推しもおらず演目にも興味が持てないなら1回で十分なのかもしれません。
お芝居は、正直ここ数年で最もつまらないと思ってしまいました(好みの方には申し訳ありません)。
比較的前方のセンターという良席だったにも関わらずだいぶ居眠りしまったようで、ストーリーもろくに覚えておらず……夢介どうしてあんなに訛ってるんだろう?というのが一番の感想です。
でも、ショーになって目が覚めましたよ!笑
和希さんが来て華やかさが増しましたね。朝美さん以下のメンバーも皆さん素敵で、コレよコレ、コレが見たかったの!と心の中で叫んでました。
蒼汰さんも書かれてますが、銀橋の大盤振る舞い凄かったですね。
きっと出演者も嬉しいだろうし、お客さんも嬉しいだろうし、今後もどんどん使って欲しいなと思いました。
ショーだけはもう1回くらい観たかったなぁ。宝塚にはよくある感想ですかね笑
あっ、彩風さん以下と書くべきところ、朝美さん以下と描いてしまいました。ショーの朝美さん&和希さんが個人的に特に素敵だなと思ったので……。
でも皆さん素敵でした!
お詫びして訂正いたします。
いつも楽しく、拝見しております。
西での観劇でしたので、手元にプログラムを出してきて、今回の記事を再読しました。
綾さんのキラキラ笑顔に胸熱になり、衣装も身体の一部として舞っていた和希さんのダンスに、目を奪われ、色濃く目線を送る彩風さんには、照れ笑いしてしまい、そして、ありがとうございます、朝美さん!アポロンにも会いにゆきますよ、我々は、どこまでも!雪で『殉情』を演るなら、まのみや&かりあんW主演で、お願いしたいと主張します。
記事の中で、蒼汰さんの、「ビックリ」と、「謎の感動」に、思わす広角がキュッと上がりました。
東でさらに進化した模様の舞台を、大千秋楽の配信で楽しみたいと思います。そして、綾さんをお見送りします。