暗い話題が続くのでポップで軽い話題を、
と思いながら書き始めたつもりなのに、
思いのほかヘビーな内容になってしまいました。笑
今日は管理人と雑談していて気付いた超主観的な小ネタ。
それはつまり、人気組が人気スターを作ると思うという話です。
人気組が人気スターを作ると思う話
そもそもの発端は、花組公演『Santé!!』を見ていた時に、
最後のパレードで階段降りを果たしているスター、
すなわち芹香斗亜、柚香光、瀬戸かずや、鳳月杏、水美舞斗、の5名が
全員2番手スターまで辿り着いている、という衝撃の事実に気付いたことです。
もちろん、新公主演3回以上を経て、
明らかに正路線扱いだった芹香斗亜と柚香光は分かりますよ?
だけど瀬戸かずや、鳳月杏、水美舞斗の別格候補チームが、
まさかここまで成り上がるとは、今改めて考えるとちょっとした衝撃です。
その理由を考えた時、本人たちが努力した、というのはもちろんですけれど、
明日海りお率いる花組は押しも押されぬ大人気組であり、
注目を集める機会が多い → 知名度や人気が上がるチャンスがあった、
とも考えられるんじゃないかと思ったわけです。
これと同様なのが、柚希礼音率いる星組でしょう。
彼女も明日海りおと同様、長期&人気組を率いたトップスターであり、
そこで育った有名スターが多数出現しました。
色んな意味で規格外だった紅ゆずるをはじめ、
一時期は各組の2番手陣のうち4組、
花組の芹香斗亜、月組の美弥るりか、星組の礼真琴、宙組の真風涼帆と、
柚希礼音の新公主演者が揃った時代があるほどです。
一方、長期政権を敷かない雪組ですが、
壮一帆→早霧せいな→望海風斗という人気組へと返り咲いた約14作の間に、
彩風咲奈、彩凪翔、月城かなと、永久輝せあを育成し、
さらに縣千と彩海せらまで続いています(考えようによっては朝美絢も含む)。
こういった顔ぶれを見ても、
若手スターを育てる土壌として組人気がいかに重要かが分かるし、
柚香光、礼真琴、月城かなとの3名が傑出した人気があるのも、
組パワーの影響も少しばかりあるかも…と思ったわけです。
真風涼帆率いる宙組はどうなる?
じゃあ人気の無い組がどうこう、という話をするつまりはありません。笑
個人的に気になっているのは、明日海りおと柚希礼音に続く、
長期トップになりつつある真風涼帆率いる宙組です。
宙組は長く路線スター不毛の地扱いで、
約25年の歴史の中で、トップに辿り着いたのは早霧せいな、ただ一人。
生え抜きトップだなんて、夢のまた夢、という現状です。
大空祐飛→凰稀かなめ政権時の大柄スター育成時代は泡沫に終わりましたが、
朝夏まなとがトップに変わってからは、空気が一変。
なんだか雰囲気が明るくなり、
人気組「っぽい」雰囲気を纏うようになりました。
その勢いのまま、真風涼帆が任期9作以上を務めることがほぼ確となった今、
朝夏まなとの任期5作を合わせて合計14作(雪組と同じ数になります)、
果たしてどれだけ人気スターを送り込めるのだろうか?と思ったわけです。
桜木みなと、和希そら、留依蒔世、瑠風輝、鷹翔千空、風色日向、亜音有星。
こう書き出すと、そうそうたるメンバーですよねぇ。
…そうそうたるメンバーだし、知名度もそこそこ有るのに、
あまり勢いを感じないのは、なぜ?
それは頭数が多いから、とこれまで思っていたんですけど、
ふと真風涼帆×芹香斗亜のバディ芸(with時々桜木みなと)が強過ぎて、
中堅若手陣が本公演で目立たないのかも?と思ってみたり。
例えば和希そらは、もちろん宙組時代から人気がありましたけれど、
雪組3番手、つまり目立つ立ち位置に異動した瞬間、
さらなる人気に繋がりましたからねぇ…。
優秀な若手が詰まるなら、早めにバラした方が良いのは自明の理。
諸々の組替えが起こって、いつの日か各組の番手陣が、
鷹翔千空と風色日向と亜音有星で埋まる、
そんな時代が来るといいなぁとぼんやり思ったのでした。
トップスターの重要だけれど大変な役目
つくづく難しいのは、スター人気というのは、
本人の努力や劇団のプッシュだけでなく、
組人気、作品や役との相性、関係性から生まれる萌えなど、
運が絡む要素が多いという現実があります。
同時に、そういった運だけで這い上がってくるスターもいるから、
宝塚は面白いなぁと思うし、
そういう人を応援したくなるのがファン心理ってものでしょう。
傑出した若手がどこから生まれてくるかは全く予想不可能ですが、
トップスターは公演を守り切るだけでなく、
新たな人気スターを生み出すことも役目と考えると、いやはや本当に大変です…。
新たなニュースター誕生を期待したいところですが、
まずは一日も早く平穏無事に公演が出来る日が来ることを祈りたいです。
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コメント
柚希礼音中期のバウ公演『メイちゃんの執事』はすごいメンツですよ
紅ゆずる トップ
美弥るりか 2番手
真風涼帆 トップ
芹香斗亜 2番手以上
礼真琴 トップ
妃海風 娘トップ
贔屓組は人気組になれる要素はあるはずなのに何故かいまいち勢いに欠けるなぁともどかしく思っています…
番手の不明瞭さ、トップコンビが芸達者で本公演でも使われまくりなところがいまいちスター百花繚乱!とならないところに繋がってしまっているのかなぁと(先日の蒼汰さんの公演感想激しく頷きながら拝読しました)
あとは発表される他組の演目を毎回羨ましく思ってしまいますね笑
蒼太さん
いつも楽しく拝見してます。今回の花組雪組星組の件、たーしかに!と思いました。
宙組さんは、個人的にはバディ芸の煽りというより単純に路線の学年が詰まってるせいかと思います。
朝夏さんのときも中堅が目立たてないという意味では同じなので。
早めに外に出せばいいのに、タイミングを逃してるうちに他組では若手が台頭してねじ込む隙間がないという…
生え抜きに拘らず、第二、第三の早霧せいな目指して他組で輝かせてくれよ、とにわかファンは思うのでした。
確かに宙組って何回見に行っても
真風、芹香、桜木以外覚えられないんですよね。
柚希礼音や明日海りおの時のように、2番手を変えないと活性化されず
プロパーだらけの会社みたいですね
今回のブログも興味深く読ませていただきました。
どんな演目がくるのか、も大きいのかなとちょっと思いました。
振れる役の少ない一本もの海外ミュージカルがきてしまったり(基本的に見ごたえはあるので好きではあるんですが・・・)、あるいはオリジナル演目であっても役の振り方があまり多くない巧くない演目がきたりすると、どうしても、未来のスターたちの輝きが届きづらくて。
最近SNSで、「一回の観劇でも十分に分かるし伝わる演目をかけてほしい」という要望を見かけましたが、宝塚の場合、その「一回で分かる」の中には番手上位じゃないスターたちの魅力と輝き、なんてものも含まれているのかもしれない、と思いました。
(カルトワインはそういう点でもよい作品だったらしいので、本当に残念というか、何とかならないかな、という気持ちです・・・。)
蒼汰さま
いつも楽しく拝読しております。
人気組とスター頭数に関してとても興味深く読ませていただきました。
確かに過去作見るとそうそうたるメンバーだなあと思うこともしばしば…
宙組に関しても同感で、組全体が好きな私としては寂しいところもありますが他組で化けて人気になってほしいとも思います。
そういう意味では瑠風輝の異動説なんて…夢でしょうかね?
コロナの仕打ちに打ちひしがれながら、ブログ更新されるのを楽しみにしていました。
多くの俳優が「この監督、この演出家の作品に出演したい」と切望するように、タカラジェンヌも「あの先生の作品に出たい」と思っているでしょうね。少し前ならウエクミ作品、これからは指田&栗田作品といったところでしょうか
人気組、トップスタ-が後進を育てる、正に!安蘭ケイの「スカピン」DVDを中古で手に入れ、よく観るのですが、そこには後の人気スタ-がゴロッゴロ でもこれが普通なんでしょね 宙組以外は‥。
柚希礼音長期により(紅、礼を星トップにするため)真風宙組へ。明日海りお長期により(柚香を花トップにするため)芹香宙組へ。真風の下で育てられている路線スタ-は何人もいるのに足踏み、出遅れ感が否めず、宙組って他組でダブッているトップ候補のための調整組なの?って本気で思っちゃいますよ。健気にやってる宙組生達が気の毒です。宙組は組替者にウェルカムな優しい組だと聞きますが、一種の諦めもあるのかな。
いつも楽しく、興味深く拝見しております。
そうですよね、人気組が人気スターを作る!納得です。
「カルトワイン」を先日観たあとなので、風色さんがアンバサメンであるからだけではなく、推されている印象が強くて…。
宙組の101・2・3期生の中で、いづれくるであろうバウ主演をどなたが演るのか、楽しみでもあり、胸騒ぎもしてしまいます。