株主総会狂騒曲・パワハラ問題に関する個人的意見【雑記】

 

えーっと、だいぶ乗り遅れて申し訳ないのですが、

なんだか、阪急阪神HDの株主総会が色々と盛り上がったようですね。

 

 

株主総会狂騒曲

 

大前提として、阪急阪神の株主総会で宝塚の話題が出るなんて珍しい…ですよね?

メイン事業として鉄道業、野球、諸々ありますから、

いつもはそちらばかり話題に(ニュースに)なるイメージでした。

 

ですので、よっぽど宝塚ファンが怒り心頭…ということなのでしょう。

まずはこういう場でしっかりと意見を発信した方々に敬意を表したいです。

 

で、角CEOの言い分を抜粋すると、

・代役公演ができる状況であれば積極的に対応したいが、星組『1789』は3分の1を超える生徒が罹患していたため公演継続が難しくなった。

・ハラスメント教育については定期的に行っているが、熱い指導との判別がつきづらい。ただし、セクハラについては言語道断なので、退職して貰う。

・週刊誌が何を報じようとも、我々としては一切ノーコメント。法廷でだけ主張するつもり。

とのこと。

 

劇団ではなく、あくまで阪急阪神という大本が意思発露した内容としては、

おおむね理解出来る(すっとこどっこいではない)ものだと個人的には思います。

 

三下週刊誌の報道で一々内情をフォローつもりはなく、

法廷で争うつもりであること。

 

なんでもかんでもパワハラパワハラと言うコンプラ警察に牽制しつつも、

とはいえ「一定のラインを超えた」場合には制裁がありますよ、

と、一応のフォローはしたこと。

 

そして某演出家の解雇に関して、

間違った行いをしているつもりはないと姿勢を崩さなかったこと。

(これについては逐一の報道でみんな手の平クルクルし過ぎやない?)

 

ここまではまぁ、納得といいますから、

企業としてさもありなんな受け答えかなと思いますけれども、

一番ビックリしたのが、星組休演の内情を話したことですよ。

 

1/3の罹患ですって…。

そうかぁ、そりゃ幕は上がりませんわなぁ。

改めて、みんなギリギリのところで戦っているんだなと思いますね。

 

パワハラ問題に対する個人的意見

 

で、ここからは、私が書いたところで…なんてすが、

折角の機会ですのでパワハラ騒動にまつわる個人的な意見を綴っていきます。

 

ギリ昭和生まれの体育会系上がりな価値観を有する私としても、

熱い指導とパワハラの識別って難しいと思うのです。

 

舞台は仲良しこよしで作るものではありませんし、

叩かれ磨き上げられることでよりスターは輝きを増すものですから、

身内である演出家にキツいことを言われたくらいで音をあげるのなら、

舞台の中央に立つ資格なんてない、くらいに思ってしまいます。

 

け、れ、ど。

立場を利用して本筋と関係のない罵倒をすることは、もちろん言語道断。

それはまさしくパワハラなわけですが、たぶん熱い指導との違いって、

「そこに愛はあるんか」by OBでしかないと思うんですよね。

 

そんな抽象的な、と思われるでしょうけれど、

実際に受ける側も、これはより良くしようと思って指導されているのか、

ただヒステリーにキレ散らかしてるだけなのかって、

未成年ならまだしも、良い大人なら分かるもんです。

 

じゃあ、そんな愛の無い指導、

すなわち、自分本位な指導=パワハラを抑止する方法を挙げるとするならば、

もう少し宝塚の演出家の立ち位置を下げたら?と大胆な提言をしてみます。

 

そう、宝塚にとって演出家って、絶対的存在過ぎるんと思いません?

右に左にと駆けずり回り、舞台に対するほぼ全ての決定権を有するのは、

スカステでの若手演出家特集番組でも見てとれます。

 

けどそれって、裏を返せば注意…とまでは言わないまでも、

軌道修正してあげられる人が居ないわけで、

そりゃあ天狗になって勘違いするような野郎も出てくるってもんです。

 

だからこそ日本語としておかしなセリフや観客思いじゃない演出、

さらに酷いと話が破綻している駄作が、

あんなにもやすやすと生み出されちゃうんじゃないでしょうか?

 

逆に言うと、もっと分業した方が、

より良い作品を生み出せると思うんですけどねぇ。

まぁ人員を割くということは予算がかかるということですから、

現実的には厳しいのかもしれませんけれど…。

 

せめて、少なくとも演出家と同等の立ち位置に存在し、

時々お伺いを立てるような校正担当が欲しいと、

実はうっすら、そして常々思っているのでした。

 

もう少しオリジナル作品の打率を上げて欲しいんだよなー。

外部招聘でいいからそういう専門機関入らんのかなー。

 

株主総会に参加したい私

 

ま、本当は株主総会に参加して意見しろって話なんですけど(一応は末端株主なので)

いかんせん西でしかやらないから行けないし、

私が何か言ったところで、あるいはここで書き連ねたところで、

どうせ何も変わらんしなーというのが正直なところ。

 

今回の株主総会でファンがきちんと意見してくださったことで、

何かしら良い方向に転換してくれることを祈るばかりです。

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    実は私も、「もしも阪急阪神ホールディングスの株を買って、株主総会で発言できるなら?」と考えたことがあります。

    ただ、「お芝居の脚本について、事前に第三者の目でチェックしてください」と要望したとして、翌日のスポーツ新聞に

    「阪急阪神ホールディングス株主総会、宝塚ファンから「駄作多すぎ」とツッコまれる」

    などの見出しが躍るかもしれないと思うと、さすがに営業妨害になりそうで、まだ株は購入しておりません。

    現実問題として、上演作品の選考会議で、外部の編集長経験者や文学賞の選考委員の経験者などを交えて意見を求めるなど、何か工夫があったほうがいいと思います。脚本というか、企画の練り込みが甘い作品が多いように感じます。

  2. 五條 より:

    わかります。
    ぶっちゃけ謝氏の演出なんですが、月組でやった、最終盤に1人のジェンヌが長々と説明セリフかまして無理矢理話を終わらすくだり。あれそのまんま雪組でもやってるんですね。
    つまり、あの演出は良くない、評判も良くない、とかフィードバックされていないと思われます(されててまだあれやるようならかなりアレです)。ああこれ、演出家に何も言えないんだな、言える人いないんだな、って。
    ジェンヌは立場上言えるわけないんだから、それこそ組のpなり理事長が言うなりしないと(そう言えば、前理事長は駄作についてわざわざ口出してましたね。あれは牽制だったのかもしれません)。というか、ジェンヌには公演後にダメ出ししてるんですから、演出家も -明確な駄作が存在する以上は- ダメ出しされなきゃいかんでしょ?でないと駄作生む人は延々と生み出し続けちゃうじゃん?と思うのですが。
    もうやめた演出家ですが、内容もさることながら、ポスターのデザインがさいっっっあくでした!ポスターの構図等は演出家が決めてる説がありますが、野郎のポスターは全部同じだったので、恐らくまあそうなんでしょう。あれも、いや評判悪いの知ってるよね?…もしや伝わってない…のか?と思ってました。伝わってないんでしょうね。

    ちょっと前までは公式ホームページで各作品の評判をリサーチしてましたよね?ああ演出家へのフィードバックで使うのかな、と思っていたのですが、今なくなってません?理事長変わってなくしたのかな…。
    今いるベテラン連中はもうしょうがないとしても、まだ若手の演出家には、内容のすり合わせや修正、ダメ出しをガンガンやっていくくらいでいいと思うんですけどね。小説家や漫画家に対する、編集者的役割が必要だと思います。だいぶ駄作は減るでしょう。

  3. YK より:

    いつも記事を楽しみに拝見しています。管理人さんの言われる演出家の立ち位置を見直すというのはとてもアリだと思います。音楽やダンスは良くても、肝心のお芝居の内容が…ということが多々あるのでその部分を複数視点で改善するなどやり用はあるかと思います。一方で親会社の阪急阪神の株主総会でファンが株主として宝塚関連で追及することは個人的には大反対だったりします。舞台エンタメの世界で宝塚の年間約400億円の売上はガリバー規模ですが、同社の鉄道や宅地開発等の売上から見れば所詮400億円なので、経営層が宝塚ファンを嫌忌しポートフォリオ上不要と判断されグループから切り離す又は他資本へ売却されたら他の少女歌劇団のように宝塚も衰退の一途を辿るでしょう。不満はあるでしょうが、ファンであればこそ我慢することも必要と思われます。
    駄文長文失礼しました。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます。
      宝塚は阪急から見て零細部門の1つに過ぎないというのはもちろんおっしゃる通りで、これまでファンも大人しくしていた(というかそこに重きを置く株主が少なかった)からこそ、今回声を上げた方がいらっしゃって、しかもそれがマスコミに取り上げられるのはよっぽどのことなんだな、と単純に思いました。宝塚ファンは大人し過ぎる、なんて意見もあったようですが、宝塚は何も言わないと意味分からんことをしでかすイメージ(書かなかったですけど、一番のパワハラはサイコ人事なわけで)なので、これを機にほんのちょっとは何か考えて欲しいなと思ったり。

      • 三角定規 より:

        蒼汰さんはじめまして。
        いつもブログを楽しく拝見しています。

        宝塚の演出家について、演出と脚本を分業にして欲しいと常々考えています。
        なかなか実現は難しいかもしれませんが…。
        舞台を演出すること、脚本を書くこと、タカラジェンヌの魅力を引き出すことのすべてを一人の演出家に求めると、なかなかデビューできる人がいないのでしょうね。
        個人的に好きなのは正塚先生、大野先生、岡田先生です!

      • YK より:

        コメントありがとうございます。劇団の訳わからん人事などで物言いたいのは理解できるんですが、それが株主総会かっていうと違う気がするんですが、他に場所がありませんし難しい。株主総会は基本的に宝塚のような成長性が薄い事業は切り離して株価を上げろというハイエナ投資家が集まってるので、宝塚ファンが感情的な訴えをぶち上げるのは悪目立ちしてハイエナに餌を与えるだけではと不安を覚えます。まあこれも私の個人的な考えなんですが(笑)今後も考察記事を楽しみにしております!

  4. ずんだもち より:

    宝塚も働き方改革なんて、誰が言い出した?
    星組初日の件で改革なぞ1ミリもやってないのがわかりました。
    マスコミもきちんと取材した訳ではないようだし。それとも質問したのに無回答だった?

    出資してくれるスポンサー様>宣伝してくれる外部メディア様>ファン ファンというより単なる客という感じですか。
    客に内部事情を説明する必要ないですもんね。でもそれはとても寂しい関係だな。
    何事もお金がなきゃ始まらないし、日本が人口減少していくなかで、新規ファンの獲得が重要なのはわかります。
    宝塚に限らず人気マンガ等原作有りきの舞台化が多いのも、舞台作品として上質かより、まず舞台に興味なかった層を取り入れることが先決で、量産と新規客の取り込みを課せられる演出家にとってもある意味受難の時代かも。
    「カジノロワイヤル」は象徴的で、超有名作で宝塚を世界に配信。
    この為に真風を長期にしたのかと思うぐらいです。(海ちゃんもビジネス都合でしょうね)
    企業としては間違っていないけれど、そのかわりタカラジェンヌにとってもファンにとっても大事な代替わりというセレモニーが二の次にされてしまった。
    「宝塚」というパッケージは立派でも中身スカスカじゃあね‥。

  5. missy より:

    蒼汰さん

    わたしはついに今年限りでOL生活とおさらばすることにしたので、まず、来年の株式総会には行ってみるつもりです。現役やめたら保有株の株主総会にいってお土産もらうのを楽しみしてましたが、最近はお土産は廃止している法人が多いんですよね。
    わたしは公演中止、チケット代の払い戻しは売り上げ減になるので、株主としては度重なる中止に対して意見を言っていいと思います。が、ネットニュースのコメントでは宝塚のことを知らないおじさん株主が、云々というのも見かけて残念に思いました。