いつぞやの脱税事件から、
いやもっと言うとブログ開設当初から温めていたネタがありまして、
それはずばり私設ファンクラブとチケットにまつわる所見です。
最初に私たちの立場を明らかにしておくと、
執筆者の蒼汰はヅカFCに入っておりませんが、
運営者masaさんはガッツリ会活動をしております。
そして蒼汰は以前に芸術文化振興事業に携わっていたことがあり、
舞台上演に至るまでの営業や出演者たちとの調整、
それにかかるチケットの販売、広報、上演後の清算などを実際に行っていました。
そんな2人の意見を合わせたものが今回の記事になるのですが、
長い上に超個人的な私見バリバリなので、
あくまでもそういう考えもある程度にお読み下さい。笑
「チケットノルマ」という考え方
さて、その部署で働いていた時に思ったのは
舞台人というのは、その舞台の質を高めるための血のにじむ練習より
1枚でも多くチケットを売ることの方によっぽど時間をかけているし
よっぽど精神摩耗している、ということでしょう。
それはなぜかと言うと、
舞台人には必ずチケットノルマというものが課せられるからです。
ではそのチケットノルマとは何か。
例えば、音大を卒業した仲良し5人組で、
コンサートを開催しようとするとします。
ホールは200人キャパの小規模なもの、
ホール代、人件費、照明・調律代、印刷代などで例えば20万円かかる、
それをチケット額面2000円で売るとして、5人で40枚ずつ持つとします。
これを1人20枚売れは、
とりあえず赤字からは脱却できます。
これが「チケットノルマ」です。
ですが、ただ20枚売れれば良いわけではありません。
だって200人規模の会場に100人しか入っていなかったら見栄えが良くないし、
そもそも赤字を返しただけですからね。
そしてこれは、どれだけ規模が大きくなろうと、
企業主催になろうと、本質は変わりません。
だからこそ、1枚でも多くチケットを売った人は偉いし、役付きも良くなる。
そのために出演者は1枚でも多くチケットを売るため奔走するわけです。
(このあたりは月組公演『カンパニー』で分かりやすく説明してますね。)
私設ファンクラブが孕む矛盾
さて、主催団体ではなく、
その出演者が持ってるチケットで観劇する人のことを
舞台芸術では一般的に「そのスターのファン」という考え方をしますし、
それ以上の物や金品、大量にチケットを買ってくれる人をタニマチといいます。
宝塚において、そんなファンやタニマチの集合体こそが
いわゆる私設ファンクラブなわけで
宝塚ではチケットノルマを「会チケ」と称し、
なかば委託するような形で私設ファンクラブが管理しています。
もちろん合理的に考えれば当然なことなんですが
ここでいくつかの矛盾が生じるようになります。
まず、スターと私設ファンクラブの関係性。
私設ファンクラブはあくまで「有志の集合体」であるがゆえに、
アイドルやアーティストの、いわゆるファンクラブとは完全に別物です。
何が違うかと言えば、いわゆる普通のファンクラブと芸能人は
ビジネスパートナーとして繋がっているだけですが
スターにとっての私設ファンクラブは、スタッフを含め完全なるお客様。
それは、いわゆる一般の芸能人がチケットの赤字を直接被らないのに対し
(例えばジャニーズグループがコンサートをして空席だらけでも、その赤字を直接的に被るのは主催のジャニーズであってメンバーではない。)
スターは直接赤字を被るうえに評価にも繋がるわけですから、
私設ファンクラブとは良好な関係を築いていないといけないわけで。
ですから、チケットを売るために半ばお願いする体裁となり、
それはつまりチケットを売るために走り回る代わりに
私設ファンクラブに依存している状態になるわけで、
非常に不思議な関係性になっていると言えるでしょう。
第2に、私設ファンクラブの存在意義。
以前の某脱税事件において、この私設ファンクラブについて
「奉仕の精神」で「無償の愛」であることをとうとうと語る様子を見かけましたが
そこには対価となる金券(チケット)が存在していることを忘れてはなりません。
もしもチケットが貰えないとしたら、
それでも私設ファンクラブに所属していようと思う人が、
入出やお手伝いに何回も何回も行こうと思う人が、
果たして何人いるのでしょう?
もちろん、真の意味で「奉仕の精神」と「無償の愛」を持ち合わせ、
スターを応援する素晴らしい人もいるでしょう。
(というか入出まで行く人はチケットが無くても会に所属しようと思う人でしょうけど。)
ただ、今ファンクラブに在籍している7割くらいの人は
…まぁ普通にチケット欲しいですよね。笑
最後に、チケットの流通。
ご存知の通り、今や宝塚は大人気なエンタメ事業。
チケットが市場に出回らなくなり、
初心者が気軽に見に行くことが難しいものとなってしまっています。
その一方で、私設ファンクラブには大量のチケットがありますし
中には「貢献度」のために20枚も30枚もチケットを注文し、
実際に見ている人がいます。
さらに「チケット追加購入のご案内」なるメールがバンバン来て
余っている日程の案内が通達され、さらなる購入が促されます。
私設ファンクラブの外ではチケット不足が叫ばれ、
その中には大量のチケットがある。
これこそが私設ファンクラブが孕む最大の矛盾ではないかと思います。
タニマチ文化からの脱却
さて、前述の通り今や宝塚は大人気なエンタメ事業であり
チケットがなかなか手に入りにくくなっています。
じゃあ市場にチケットを流すためにはどうすれば良いのか?
チケットがある所から持ってくれば良いわけですよね。
というわけで私は今後、劇団は会におろすチケットを
減らしていく傾向になるのではないかと思っています。
つまりタニマチ文化からの脱却です。
何をしなくてもチケットが売れれば、
スターや劇団の私設ファンクラブ依存体質から抜け出すことができる。
そうすればスターの負担も少なくなる、という話なわけですが…。
でもね、それって舞台芸術の良さとは逆行しているんですよね。
大衆文化としての宝塚は、スターが身近であるからこそ楽しい部分があるわけで。
それこそ、他のエンタメ事業に寄せていってしまうと
宝塚やスターが遠い存在になってしまう。
果たしてこれが、宝塚を愛する人たちが望んでいる姿なのかどうかは、
非常に難しい塩梅なのではないかと思います。
そしてもう1つ、会チケは大きな効力を発揮していることがあります。
それはずばり転売対策です。
なんだか劇団が全く転売対策をしていないと思っている方が多いようですが、
会チケは基本的に事前に入金し、当日にチケットを手渡すわけで
非常に大きな転売対策なんですよ?
(面の皮が厚く神経が太い人は、それでも隙間を縫って転売するんでしょうけど。笑)
会チケを減らし、一般流通のチケットを増やすということは、
6月14日から施行される「チケット不正転売禁止法」を踏まえ
それこそ転売対策が求められるわけで、対応が不可欠となるでしょう。
要旨:完璧なビジネスモデルは存在しない
長々と書いて参りましたが、何が言いたいかといいますと、
完璧なビジネスモデルって存在しないんですよね。
・忙しすぎるスターが可哀想
・営利主義に走る宝塚は下品だ
・チケットが手に入らないからもっと簡単に手に入って欲しい
・私設ファンクラブに入ってスターとお近づきになりたい
・私設ファンクラブに頼りきりな劇団の体質はおかしい
などなど、まぁ何か問題が起こるたびに色んな声が聞こえるんですけど
これら全てに完璧に応えられるような答えってあります?笑
だってチケットを簡単に手に入れるためには一般流通を増やすしかなく、
そうすれば私設ファンクラブはほぼ消滅するわけですからスターは遠のく。
身近にスターを感じたいなら私設ファンクラブは必要で、
そのためには会チケという餌も一定以上は必要である…。
などなど、色んな矛盾を抱えているわけです。
少なくとも私設ファンクラブ依存体質から抜け出すということは
今の宝塚沼にハマった楽しみ方とは全く別物になる可能性が高いです。
それって皆が望んでいることなのかなぁ?
ですから劇団側も、
ずっと正しい答えを模索中なんじゃないかと思うのですが
いずれにせよ新たなビジネス体系を作るのに必要なのは、金です。
簡単に「劇団がファンクラブを運営すれば良い」と言ったって
アウトソーシングするにも劇団内で組織を作るにしても
そこには莫大な資金が必要なワケで、
それは転売対策もしかりです。
だがしかし、現在の好調な売り上げを見るに、
劇団がその資金源を着々と集めている最中であることを思えば、
もしかしたら大きな断行も有り得えますよね。
(そう考えるとスターを忙しくさせるでなく稼げるライビュって本当に名発明だと思う。)
しかしながら私の勝手な意見を述べるのならば
この105年で培った今のビジネスモデルは完璧に近いのだから、
「このままで良いのでは?」というのが正直な感想です。
少し東京の貸切を減らして、その分「友の会」に回せば?と思うくらいですが
元営業としては貸切にこぎつけるまでどれだけ大変だったかを想像しちゃうと
何とも言えなくなりますね。笑
果たして私設ファンクラブがどうなっていくのか、
大衆文化とグローバル化が両立し得る答えを見つけることが出来るのか。
その行方を見守りたいと思います。
いやー、長かった‼
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
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コメント
初めまして。いつも楽しく読ませていただいております。
会の運営、ノルマ、チケットの流通。事業として行う上では悩ましいところでしょうね。
今、友人が身内のお付き(会はまだない)をやっていて色々と事情も聞きますし、私自身が小劇場で活動していたこともあり、演者目線ではありますが、ジェンヌさん方を尊敬すると共に裏側の運営、お金の話はやはり切っても切れないなぁと感じております。
うまいこと会は残して、そことの繋ぎにマネジメント手腕のある人材を劇団側が外注して、余りそうな会チケットを健全に会の外へ回すとか、税金対策をアドバイスするとか、「素人がプロの手を借りる」ことを劇団側が少しお手伝いする、みたいなことができたりするのかなぁ、と浅はかながら思いました。
まぁ、生徒さんの負担はこれだけでは減らないのですけどね。
私設ファンクラブ方式は合わない生徒さんもいらっしゃるかと思います。(負担に感じてしまうとか)
一観客としては、舞台ではいつまでも輝いてほしいし、オフの日はできる限り休んでほしいし、何より生徒さんの宝塚人生が充実したものであることを祈るばかりです。
突然のコメント失礼いたしました。
(P.S.人事考察、運営考察等他のファンブログと違った切り口と読みやすい文章でいつもとても楽しく拝見しています。今後も楽しみに読ませていただきます(^^)
コメントありがとうございます‼
そうなんですよねー、私設FCとの繋ぎとして何らかのプロフェッショナルを派遣して繋ぐ、みたいなのが理想ですけど難しいですよねー。
「余りそうな会チケットを他に回す」というのが理想なのですけど、スターとしては「評価が下がる」という恐怖感からか、
きっとファンが一生懸命お買い上げしちゃうことと思うとこちらも難しいし…。笑
貴重なご意見をありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします‼
私は友の会にはいってますか
チケットは、30,回以上申しこんで当選は3回いずれも地方公演
なんとかして。
それみんなおっしゃいますよね。笑
もう少し友の会の当選増やしても良いと思いますけどね。あ、もちろん転売対策込みで。
はじめまして。
ファンクラブについての、記事を読ませていただいて、いてもたってもいられず、コメントさせていただきました。長くなります、ごめんなさい。
いつも、冷静なコメントで、宝塚初心者の私にとって、ああそうなんだと思って、楽しみに読ませていただいています。
友の会に入りましたが、チケットの抽選にあたることもなく、遠方なので、当日券に並ぶこともできず、いつも、ブルーレイとプログラムとルサンクを取り寄せて、自分の部屋で一人で見て、喜んでいるおばさんです。
ただ、色々な方々のブログを拝見して、何回も見にいかれたという記事などを見ると、私の知らない世界があるのですね。
正直うらやましいのですが。しょうがないことですね。。
今回の記事を読ませていただいて、納得しました。ありがとうございました‼️
以前は、旅行会社の団体観劇もそこそこあり、それで見ることができました。ベルばらも、月・雪・宙と続けて見ることもできました。花の邪馬台国の風も見れました。
でも、今はそれさえも少なくなっています。
今は、花組と宙組が、私の夢を見させてくれるひいきの方がいらっしゃいます。
ブルーレイを見ていると楽しいです。
今回の記事を読ませていただいて、今の宝塚の現状が良くわかりました。
今後も、見てみたいと思うプログラムは、友の会の抽選に、諦めずに参加しますが、あとは、ブルーレイを買って、楽しむことにします。
本当は、実物を見ることが、いかに良いかはわかるのですが・・・・・。
しょうがないですね。
遠方の私にとっては、ブルーレイを見ることの方が、何も見られて、あっているようです。
今後とも楽しい記事、冷静な記事を
楽しみにしています。
コメントありがとうございます‼
遠方の方だとなかなか会場に向かったり、それこそ会活動も難しいですからねー。
がっつり楽しむでなく、映像でも十分楽しめるとは思いますが、各々に楽しめる方法で応援していきたいものですよね。
これからもどうぞよろしくお願いいたします‼
大変に興味深く読ませていただきました。
転売防止に一役買っている云々は確かにそうだと思いました。当日渡しもそうですし、会チケを転売したらすぐにバレるのではないですか?
私は私設ファンクラブには所属したことはないので詳しくは知りませんが、実に良くできたシステムです。贔屓を応援したくなるように考えられていて。
また、この制度がもしも廃止されたら、行き過ぎたファンによるストーカーまがいのこともありそうですが、そこもしっかり守られていると感じます。
この手の話は聞きたいことや知りたいことが山ほど!あるのですがねー。
何となくオフレコで、友人にも聞きづらいです(^^;
宝塚って色々深いです。
コメントありがとうございます‼
会チケの転売はバレますし、そもそもスター本人にもペナルティがあるかもしれませんからやらないにこしたことは無いですよね。
ストーカー系に関しては入出ガードももちろんですが、みんなで一緒に応援するという集団心理が作用することで
「抜け駆けして変なことをする」人が減るというのもあると思います。いかにも日本人的な心理ですが。笑
蒼汰様
こんばんは。
今回もいちいちごもっとも!でございました。
転売効果が私設ファンクラブにはある。あー、なるほど!でした。
私は「私設ファンクラブ」だから今の宝塚があるのでは?と考えます。
劇団が私設ファンクラブに頼りすぎ!の意見も分かります。
ちょっと考えてみました。
劇団が今のファンクラブの代表を雇うとします。生徒全員には人件費で崩壊するから無理。きっと研究科いくつからとかで付いて数人掛け持ちになります。そしてどこを指針に1人生徒に1人代表になるのか?きっとファン内で論争が始まります。笑
入りや出を今のように引き続きやるとして代表は生徒に一番近い劇団側の人間として顔を晒すことになります。
そのうちAさんが代表になると出世が早い、Bさんだと〇〇ちゃんが可哀想だ。CちゃんとDちゃんをEさん掛け持ちしてるけどちゃんとやれるの?
あの仕切りはなっていない。などなど。。。
そのうちパターンが出来てジンクスなんかも生まれる気さえします。
ここまで書いてこの想定には無理があります。スタークラスのファンクラブが代表1人でやれるわけもないのです。
あくまでファンの代表で有志たちで私設ファンクラブをやっているから良いんです。無償の愛が前面に出て暖かい宝塚ならではの空気感が生まれてると思うのです。応援して貰ってることが生徒に伝わり生徒は頑張るのです。
劇団が公式でやるなら友の会のイベント形式になっちゃって若手の個人のお茶会なんて無理ですよ〜。企業ですから当然利益優先でしょう。
結果、若い生徒さんと触れ合う機会がぐっと減ると思います。
劇団もファンクラブ形態を「ベルサイユのばら」以降、ファンが増えた時期に考えたと思うのです。その頃から私設ファンクラブの前衛が出来てきたそうですから。でもそこには介入しなかった。結果、私設ファンクラブは紆余曲折を経てより時代に沿った成長をしているように感じます。
私設ですのでどの会も問題なく、、は無いでしょうが、105周年の宝塚に一役買ってるのは間違いないかと思いま〜す。
多少の軌道修正はあるにせよ今のままで良いに一票です。
コメントありがとうございます‼
わー凄い想像つきます‼なんであの人がうちの代表になっちゃんたんだろう、あの人だと劇団から御曹司認定されたという意味だ、
的な勝手な妄想で暴走しちゃうファンが確かにいそうですよね。笑
そしておっしゃる通り、路線に乗るまでのスターさんに全くスポットライトが当たらなくなりそうですもんね…うーんやっぱり難しい。
そう考えると本当に良くできたシステムですよね。
蒼汰さん、こんばんは!
私設ファンクラブ=ジェンヌさん個人の後援会って考えているのですけどあっていますかね??
ここまで後援会に支えられている大規模団体っていうのも今の時代では珍しいですよね。まぁ、某48グループの総選挙なんかはそれに近いものだったのでしょうけど廃止されてしまいましたね…
後援会活動自体は否定されるものではないと思います。いずれは宝塚という集団を離れなければならないという制約があるので、個人活動に入る際の地盤になるからです。あと会員に利があるのも当然だと思います。
ただなんというか、貢献度を上げるためにうんぬんっていうのがマルチ商法っぽくて好きじゃないですね(^o^;)
ちなみに転売ってファンの気概と団結力をもってすれば解決できるみたいですね。某ジャニーズのファンたちは端から通報しまくって撲滅したなんて話があります。宝塚がそうできないのはファン側にも自制できない甘さがあるのかも、と思ったりします。そもそも悪いのは対策しない劇団じゃなくて、転売している輩ですからねぇ…
といって私も行動していない人間なのでとやかく言えない(._.)
すいません、まとまらない上に長くなって…
なんかいろいろ考えさせられました
コメントありがとうございます‼確かに後援会が一番近いのかな?
実は私もその貢献度うんぬんが好きじゃないので会活動入ってないんですよねー。それでチケットが外に出ないわけですから闇が深い…。
うーん、ジャニーズの転売撲滅例で考えるのは難しいと思いますね。比べちゃうと圧倒的にファンの母数が少ないことと、
宝塚のコアファンはほぼ会に入ってチケットが簡単に入手できてるわけですから、わざわざ通報するほどの気概を持つ人は少ないでしょうからねぇ。
逆に転売の煽りを受けるのが会に入ってないライトファンでしょうから、窓口が狭いという意味ではそれはそれで問題なんですけど。
こんにちは。
記事を拝読してから、しばらくつらつらと考えていて今更ですがコメントご容赦ください。
私設ファンクラブは宝塚文化の大衆性と神秘性の両面に寄与する装置として不可欠だと思います。無くすことは考えにくいに同感です。
とはいえ、情報化社会の今、劇団が取るべきアクションはなにかと考えると、ファンクラブの監督責任かと。
某脱税事件は氷山の一角で、多かれ少なかれ怪しい会計のファンクラブは多そうな話も聞きますし、変な掟が漏れ聞こえたりもします。
それに対して、
・劇団による年一回(ないしは半年に一回)の会計監査
・ファンクラブ運営細則の作成・提出
・劇団作成のファンクラブ運営健全度合いチェックシート
などの義務付けで、一定程度のファンクラブの活動の質を担保するぐらいは、なんとかできるんではないかと。
チケットな会の外に出回らない問題はこれでは解決しないですが、会の活動がある程度の透明性と質が担保されれば入るハードルは低くなるかなぁ、と。
貢献度の指標を別に設けることでチケットを回す数を抑制する?とか考えましたが、チケット売上以上の貢献ってエンタメ事業においてありえないですね…。
コメントありがとうございます‼
会の運営を知らないので何とも言えないのですが、会計監査くらいは現時点でやっているとさすがに信じたいところです。笑
(某脱税事件は「会」時代ではなく、親族が独立した後の事件なんですよね?そしたらさすがに劇団も手は出せないよなぁという。)
会活動の透明化は、今現在色んなものの「見える化」の中では必要不可欠な変化だと思います。
ただおっしゃる通りチケット売上こそが至上主義であることは逃れられない大前提ですからね。この価値観が変わらない限り何かと難しそうですが…。
リプライありがとうございます。
お金の流れが不透明で、開示もされないので会をやめたなんて話も聞くし、在団中に会が監査を受けてれば、退団後も意識してたでしょうし、監査やってないんだろうなぁ、というのが見立てでございます。
どうなんでしょうね。
みりお会の代表とか、何千万というお金を動かしているはずで。
私ならジェンヌさんへの愛があっても怖くてできないです(苦笑
会に参加し大金をつぎ込む方からすれば、そりゃ不透明であれば不信感を抱いてしまいますよね。
とはいえ、監査もぶっちゃけ形骸化してそうですが。
あれくらいの規模になるともはや企業として独立してそうですけどね、怖くて内情を嗅ぎまわることもできません…。笑
いつも、拝読しています。
私も、会に最近入りました。都内在住ですが、友達(別の方の会員)も私もチケット も勿論ですが、お茶会の情報など、皆で誰かの会に入っていれば、共有できていい、っていう感覚です。
因みに、一般人 の私たちは、カード️を作り、カード会員のチケットに申し込む、イープラス、チケットぴあ、ローチケなどは、家族も会員にして全て申し込む。生協、生活クラブなどでチケット申し込む、(これも友達の協力を仰ぐ)、それでもだめなら、「どこかにチケットありませんか?」と騒ぐ!
それでもだめなら、おけぴ、など、転売サイトにいく、と苦労を重ねております。会チケは、席や日程が、直前までわからなかったりしますので。
友達の 会情報で会チケ の数が、莫大であることがわかり、
なるほどと思いました。以前、20年会活動をしている方の本を読みましたが、それはそれは大変な慈善活動のようでした。
コメントありがとうございます‼
かく言う私も全てのクレカ先行、チケットサイト先行に申し込んでおります。笑
馬鹿に出来ないもので、よっぽどのチケ難公演以外は1つは当たるので、私のようなライトファン的にはちょうど良いんですけどねー。
それでも難しい場合のみ私は管理人に頼んでもらいますけど、本当のライトファンが気軽に見るのは本当に難しいですよね。
はじめましてこんばんは。いつも楽しく読ませていただいています。
今回の記事、非常に興味深く読ませていただきました。
というのも、私は宝塚にハマってまだ2年にも満たない新参者で、
普段は別のエンタメのオタクをやっていました。
明日海りおさんの舞台を観たことが宝塚ファンになったきかっけですが、同時に独特なファン組織とルールの存在があったことも大きいです。私は今まで、いろんなジャンルにハマる度にそこでのファン組織の研究をすることが自分のオタクライフの楽しみのひとつでした。
スターとの距離の近さ、お茶会イベントなどなど、
タレントとファンの距離が近くて遠いジャンルばかり見ていた
私にとってはとても新鮮でした。そして非常に完成された仕組みで
あると感じました。
ですので私も現在の形のままでいいのでは無いかと思います。
時代に合わせて少しづつ変化は必要だとは思いますが、
劇団もファンもある程度ウィンウィンの関係を保てているので
あれば無理に変える必要もないのではないでしょうか。
しかしやはり新参者、ライトファンの私はチケットが手に入らず、
毎回プレイガイドの抽選結果に一喜一憂し、次の抽選がいつから
応募開始か情報をチェックする日々です…
特定のスターさんの会に所属する予定はありませんが、お茶会は
いつか行ってみたいな~とも思う今日この頃です。
コメントありがとうございます‼
私も色んなエンタメを趣味に持ち、後から宝塚にやってきたのですが、改めて考えるとルールが本当に細かいですよね。笑
100年を超える英知のもとに成り立っているファンクラブですから、一つの答えであるとは思うのですが、
チケットや金銭の流れの見える化など、情報化社会への変化は致し方ないのかもしれません。
私も色んな先行に申し込んでいるのでその大変さよく分かります。ぜひお茶会にも参加されてみて下さい‼
はじめまして。
いつも興味深く拝読し更新を楽しみにしています。
本記事の内容についても共感いたしました。その通りだと思います。
その上で、現実的ではないことは百も承知な夢!?を思いつきましたので、書き込みにしゃしゃり出て参りました。
それは、
友の会の申し込み時にその公演の組での好きな生徒を1人選択する項目を、申し込み画面に作成する。
↓
会チケが余った場合には、当該生徒を好きな生徒と選択している申し込み者に、余りチケットについての情報を案内するシステムも構築する。
(申し込み者は、申し込みするかどうかを選べる)
↓
ファンクラブ会員の優先順位は若干高くした上で、好きな生徒選択申し込み者も含めた余りチケット購入希望者内で分配もしくは抽選。
これなら、生徒さんの評価を下げることなく、余った会チケの流通が可能になるのでは?と、色々実現するための工程はすっ飛ばして、都合の良い夢見ました(笑)。
コメントありがとうございます‼
うん、そういうチケット卸しができるとすごい便利そうですよねー。
すっごい現実的なことを言ってしまうと、メンテナンス(退団したり組替えするたびに更新しないとですしね)がめちゃめちゃ大変そうですが…。笑
どう転んだとしても設備投資のための資金は必要だとつくづく思いますね。