花組『CASANOVA』感想と個人的見どころ

宝塚版・ゴージャス☆水戸黄門こと

花組公演『CASANOVA』を見てきましたので

超絶今更ですが感想をまとめていきます。

 

とはいえ、実は既にライビュ(宝塚千秋楽)で見てまして

さっくり感想は前身ブログの方でまとめたのですが

今回は大筋の感想と個人的見どころを簡単に紹介したいと思います。

 

花咲き誇る鮮やかな『CASANOVA』

 

今作を一言で表現するならば

「目で楽しむ公演」だったと言えるのではないでしょうか。

 

春らしい華やかな色、彩、IRO…。

特に鮮やかな衣装がヒラヒラと舞う様は、

さながら咲き誇る花が風に揺れているようでしたね。(詩的表現)

 

また、今作の「華やかさ」は

花娘群舞の美しさと登場の多さがゆえと言えるのではないでしょうか。

 

というか、こんなにも娘役たちが出ずっぱな公演ありました?

稀代のプレイボーイを主役に据えることで

常に舞台上には娘役が登場して華を添えていたし、

仙名、花野、桜咲はじめとする退団者への餞別場面も多かった印象です。

 

そして主要キャストのビジュアルも非常に華やかで

とても見ごたえがありましたね。

 

真っ白な衣装に金髪姿がもはや神々しさすらある明日海に、

ヘアアレンジ含め大輪の花のようだった仙名

珍しく「王子様」然としたいで立ちが思いのほか似合っていた(失礼)瀬戸

 

そして上記3名の華やかチームと対比するかのように

ひたすらに黒かった柚香・鳳月コンビに、

時間経過とともにモジャモジャから垢抜けていく水美と、

とにかく「目に楽しい」公演だったように思います。

 

とにかく「歌」をピックアップした公演

 

ということで、一生懸命褒めましたけれど

実際のところは、まぁ多くのブログでも指摘されている通り

「 内 容 が 無 い よ う 」状態でした。笑

 

もうね、話が薄い薄い。

特に1幕ね、眠くて仕方なかったぜ、まる。

 

個人的には1幕をギュッと30分でまとめて

後半とくっつけて2本立てで良かったんちゃうん?と思うのですが

この公演は「1本物」ありきの作品でしょうから、まぁ難しいですよね。

 

仙名も明日海も退団するし、最後に歌を重視した1本物をやろう。

⇒とりあえずドーヴ・アチア氏に曲書かせとけば話題性抜群だぜ‼

⇒娘役人事大異変があるし、娘役に出番の多い作品にしないとな…。

⇒カサノヴァなんてどう?明日海も本公演でプレイボーイ役してないし。

 

なんて会議があったかどうかは知りませんけど

とにかく歌ウマによる、歌ウマ好きのための、歌いまくる公演、という

それ以上でもそれ以下でもない作品に仕上がってた印象でした。

明日海と仙名の歌が聞ければそれで良し、みたいなね。

 

まぁ、宝塚オリジナル作品はこんなもんだと最初から思っておけば

そう苦痛でもない作品だったんじゃなかろうかと思います。笑

 

個人的見どころポイント

 

さて、公演を通して個人的に感じたことを

さくさくと挙げていきます。

 

■今作最大の見どころは柚香の顔芸

 

ですよね。笑

 

あんな綺麗な顔を思いっきりひん曲げて

「お前なんかギッタンギッタンにしてやる‼」なんて叫んだり(今作ベスト場面)

歌いながら涙薬を垂らして「おおぉぉぁぁ…」なんて狼狽したり

全編通して小物感満載で非常に面白かったです。

 

彼女はこれまでクールな役どころが多かったわけですけど

2番手時代にあえてこういう任で無い役をあてがわれるあたり、

まさに修行期間って感じですね。

 

彼女の新たな魅力が見られて個人的には満足でした。

 

■アナと雪の女王?

 

2幕終盤、仙名演じるベアトリーチェが

赤いドレスを引きずって階段を駆け上がりながら

「私は自由よ~♪」的な歌をうたうシーンがありまして

 

あれってアナ雪のオマージュかなんか?っつーくらい

仙名がエルサに見えて仕方ありませんでした。笑

ヅカ版『Let it go』って感じで面白かったです。

 

■水戸黄門と大岡越前

 

まさか宝塚で「このお方をどなたとこころえる‼」

というセリフを聞く日が来るなんて思いませんでした…笑

 

壮大な話の大風呂敷のオチが水戸黄門(夏美よう)で

さらにその後に大岡越前(高翔みず希)まで登場するんですから

まさに超豪華版・宝塚的(西洋)時代劇と言えるでしょう。

 

 

『CASANOVA』感想・まとめ

 

今作の副題は「祝祭喜歌劇」なわけですが

まさにその通りな内容だったように思います。

 

話の筋的に、どれだけご都合主義といわれようと

みんなハッピー‼でとにかく歌いまくりだったらそれでオッケー‼みたいなね。

 

でもまぁ、今作が明日海率いる花組体制の集大成であることを思うと

特に深く考えずに見られる多幸感溢れる作品で良かったと言えるかもしれません。

 

次はキャスト別感想ですが…

書けたら書きます。笑

 

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コメント

  1. skyblue より:

    私も今週観て来ました!
    明日海りおの歌、ビジュアルはもちろん、数々の豪華な衣装等、眼福でした。
    仰る通り『目で楽しむ公演』ですね
    。予習していたとはいえ、水戸黄門的エンディングには『え~?!』と思いましたが(°Д°)
    一番の思い出は、パレードで柚香光が銀橋から舞台に戻るときのマントの翻し方が堪らなく素敵でした。
    圧倒的な華やかさを持つ彼が演じる三枚目キャラ、そのギャップよかったです!

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      確かに、柚香さんは常にマントを颯爽と翻しておられてカッコ良かったですねー。
      その分言動の3枚目とのコントラストが面白かったです。笑

  2. annie☆ より:

    そうなんです今回の公演は結局
    『祝祭喜歌劇』
    一本物とはいえ、お気楽にただただほわ〜んとかっこいいわ〜(*≧∀≦*)なんて思いながら観れば良いのです。
    90周年の『祝典喜歌劇 天使の季節』なんかとんでもない作品でしたわ。
    演者がホントにお気の毒で…

    CASANOVAは観るたびに皆さんどんどんチャラさも軽さも増し楽しそう。
    そんな中ただ1人シリアスな演技を続けるちなつさんに泣ける(笑

    次回退団作品は植田恵子先生のfairy作品ですが私的にはコムちゃん退団公演の『堕天使の涙』結構良かったので期待してます!

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      まさしく宝塚的な夢々しさを楽しむ観劇方法ですよねー。
      個人的にそれはそれでアリだと思いますし、今の花組の充実期を満喫できる贅沢な作品と言えるのかもしれません。笑
      退団作は駄作というジンクスをぜひ壊していただきたいですね…。

  3. KAO より:

    感想待ってましたよ~!

    今回はストーリーよりキャラ萌え重視なんだなーと思ってます。ルサンク等に載っている設定や出演者の裏話でサイドストーリーや後日談を妄想するのが楽しいみたいですね(SNSでよく見かけます)
    舞台で完結させたい人にとってはちょっと物足りないですがσ(^_^;)

    キャスト別感想も楽しみにしてます(* ̄∇ ̄*)

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      あー確かに。個人的には完全に「舞台で完結させたい」派なもので、そういうタチにはなかなかに物足りない作品だったかもしれません…。
      まぁキャラ萌え、ヅカ的夢々しさ重視な作品としては突出した作品だと思いますけどね‼

  4. 加藤紀子 より:

    あなたの感想は理解できない!
    あの素晴らしい公演が内容が無いと言い切るとは!
    周りは皆大絶賛です!
    こんなブログの内容では恥をかいてますよ。
    みっともない。
    仮にあなたがそう感じても、もう少し違う表現があったでしょう。
    腹立たしいとしか言いようがない。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      まぁ、100人いれば100通りの感性がありますからねー。
      当ブログのようなつまらない媒体などお気になさらず、どうぞ素敵なご友人様たちとヅカ談話をお楽しみください‼

  5. みー より:

    最後の時代劇な場面は興ざめでした。無理やりハッピーエンド、全てを手っ取り早く丸く収めました~メデタシメデタシ。みたいな。
    特にコンデュルメル夫妻の絆の復活があまりに早すぎて不自然かな。個人的にはあの夫妻はバッドエンドのほうがしっくりきたかな・・
    あと、モーツァルトが毒を飲んで復活してからゲーゲー吐いてたのにコンデュルメル夫人はそのままで大丈夫なの?と、しょーもないところが気になってしまいましたww

    みりゆきコンビ素晴らしかったし、花組生の実力も衣装も曲も何もかも良かっただけに内容がないよう(的確!)がちょっと残念だけど
    仙名さんの卒業前に華やかで鮮やかで美しい舞台を観られたので良かったです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      実は私も0モーツァルトとの落差は思いました‼さすがコンディユルメル夫人、優雅な復活やなぁと。笑
      おっしゃる通り無理やり過ぎる大円団ですけど、まぁオリジナル作品はこんなもんかなぁと思うところです。
      華やかでヅカっぽい作品ではあったし、充実期だからこその作風だろうと自分を納得させている私です。笑