95期箱推し的には見逃せないよね!!
ってことで花組『銀ちゃんの恋』見てきました。
KAATは『ほんものの魔法使』ぶりだなぁと思いながら行きましたよ。
さっくり感想書いていきます。
昭和の価値観って素敵よね
まず最初に断っておくと、原作(?)である蒲田行進曲も、
過去に上演された『銀ちゃんの恋』も見ていません。
なので最後まで「え、この話、どうなっちゃうの?」と
ハラハラしながら結末を待ちました。
結果、観客ぶん投げという、個人的に好きくない古き日本的なオチでしたが、
まぁ宝塚でこういうお話だと、
このオチしか持って来ようが無いよなと思ったりしながらも、
固唾を飲みながら普通に楽しむことが出来ました!!
【追記:8/24】
コメント欄で教えて頂いたのですが、ぶん投げオチは原作通りの展開だそうで。
2000年代邦画までにありがちだった、風呂敷を畳まないオチって苦手なのですが、
「当時は斬新だった」と聞き、じゃあ素敵な作品なんだなって考え改めました。
話の内容的には、やっぱりヤスを好きになっちゃうよねぇ。
ヤス×小夏に萌えがギュンギュン来ます。笑
そして、今のスミレコード的に大丈夫なのかなと見る前は勝手に心配してましたが、
当然ながらそこまで気にならず、むしろ「あぁ分かる、男のロマンだよねぇ…」と
ノスタルジックな気持ちにさせてくれる表現が多くて、面白かったです。
気になるところで言えば、主要キャスト(飛龍以外)の滑舌が全体的に甘くて、
特に開始30分くらいまで(小夏がしおらしいモードになるまで)は、
「え、今なんつった?」的な聞き取れない箇所が結構あったこと…。
ただこの作品、全体的にノリと勢いで押し切るものだと思うので、
表現としては正解っちゃあ正解なのかもしれません。
結果、面白かったしね。
キャスト別・さっくり感想
倉丘銀四郎/水美舞斗
私が宝塚的価値観の中で最も理解出来ないのは、
いわゆる「真ん中力」ってヤツなのです。
けど、前からうっすら思ってましたが、
水美舞斗って真ん中だと収まりの良いスターさんですよね。
なぜなら彼女、発光系のスターだから。
まず当然、見た目が良い。和服姿が非常に似合う(『MESSIAH』から思ってたけど)。
運動神経と体幹が良いのか、殺陣がモチロンのこと、
ポージング、所作、そういうものが、とても綺麗で見栄えが良い。
そして…白く発光してるんですよ。キラキラなの。
正直彼女って、ダンスの実力は凄まじいけれど、
歌とか、芝居(滑舌)とか、あまり得意なタイプじゃないじゃん?
でもこの倉丘銀四郎という役に求められるのって、
そこじゃないんですよ。
物語的にはヤスの方が目立つし、万人受けするキャラ。
だけどあくまで主役は銀ちゃんで、
それを観客に納得させるには「俺が主役だ!!」と納得させるスターオーラと、
彼を愛されるキャラクターにし切るスター性が必要だと思う。
私の目から見た時、
水美舞斗はそれをちゃんと表現してたと思います。
そして劇団が、あえて水美舞斗にダンスを封印させ、
彼女が苦手とする台詞劇で東上をさせた意図も分かります。
今まさに飛躍の時やで、水美舞斗!!
小夏/星空美咲
噂のニューヒロイン、見て参りました。
とりあえず歌がめちゃめちゃ上手いことは分かりました。笑
芝居は、さすがに前半のお高く留まった女優は難しいものがありましたが
(大女優オーラはあったけどね!!)
中盤からの「ありふれた幸せを得たい」モード後は、素晴らしかったです。
そして、台詞回しが、
ビックリするくらい野々すみ花じゃなかったです?
特に最後の、産婦人科からヤスの階段降りについて公衆電話で聞くところね。
そもそもの声質、息遣い、間の取り方、声色の変え方、驚き方、心配の色の出方。
笑っちゃうほど野々すみ花でした。
私は大空祐飛版『銀ちゃんの恋』を見てないので分かりませんが、
やっぱり、参考にしたんでしょうかねぇ?
実力が素晴らしいことはよく分かりましたので、
あとは舞台度胸かな?ってことでさらなる活躍に期待です!!
ヤス/飛龍つかさ
本当に良い役者だよ、あんた…!!
ってことで素敵でしたねぇ、飛龍ヤス。
宝塚に限らず、私は背中で物語を描ける役者が最強だと思ってるのですが、
一幕最後の銀ちゃんと小夏の男女のやり取りを見てしまったヤスの場面なんて、
最高、オブ、最高。
小夏と男女の仲になったがゆえの、だけど銀ちゃんを尊敬している、複雑な感情。
ヤスのこれまでの生き様、家族とのこと、そして、これからのこと。
そんな舞台で展開されていない物語まで想像させてくれて、凄いわ、アッパレ!!
もちろん歌も上手くて、ビジュアルも良き。
中途半端にイケメンなのが、またリアルだよね。笑
橘/帆純まひろ
なんか最近、美しさがより極まってません?
とにかく顔が綺麗!!
今、上り調子のイケメン俳優感が、すごーく良く出てました。
こういう2枚目風キャラを長々と芝居するのは初?なのかな?
すこーし棒っぽいんですけど、それがまた良い味出してたと思う。笑
そして彼女の芝居論を聞くにつけ、
感情の移り変わりに重点を置いているイメージなのですが、
その点、特に後半が良かったですね。
銀ちゃんの勢いに押されそうな雰囲気、
からの、スポンサーを殴るに至るまで、ね。
彼女も素敵な芝居役者になる予感がします。
その他キャストについて
いわゆる娘2ポジションは、銀ちゃんの新しい恋人である朋子演じる都姫ここ。
ぶっ飛び具合が良かったですね。一番突き抜けてたと思います。
「これは数少ないチャンスだ!!」と言わんばかりのガツガツ芸、私は好きです。笑
京三紗演じるヤスの母は、さすが日本のお母さんという感じ。
少ない出番の中で作品に温かみを加えるのは、さすが。
監督役の悠真倫も、さすが良い味出してました!!
今作が久しぶりの花組出演となる美風舞良。
もうね、全力全開でした。花組副組長ここにあり、という気合がビンビン!!
やっぱり他の組子と存在感のカラーが違くて、そこがまた面白かったです。
期待の若手・希波らいとは、今回は助監督という辛抱役。
それでも一発で分かる圧倒的スタイルに、スターの片鱗を感じました。
その対抗馬?ジミー演じる侑輝大弥は、
乙女キャラなのに意外とゴツくて笑いました。
確かに彼女もスターオーラあるよね。
今作がチャンス作だったと思いますが、果たして劇団の評価やいかに?
個人的に追いかけている、99期の春矢祐璃を、
よく見かけることが出来て嬉しかったです。小劇場の良さやね。
舞台は、ナマモノ。
ちなみに。
私が見た回では、2幕冒頭で小夏演じる星空が階段に躓いて(?)
持ってきたお弁当を全部ぶちまけてしまうハプニングが。
出演者が「大丈夫大丈夫、食べられる食べられる」と、
フォローしながら物語の筋に戻し、その後登場する監督役の悠真倫が
「3秒ルールって知っとるけ?」的なアドリブを加えながら話を進めてて、
あぁ、やっぱり舞台の生感って素敵よね、と思ったのでした。
ちなみに私、最初これ、台本通りだと思ってて、
(臨月の小夏がこんなことするなんて的展開だと思ってた)
あ、違うのねと気付いたのは、
小夏演じる星空美咲が「やっちまったー!!」って顔をしてたから。笑
まぁそんな初々しい反応を楽しむのも、舞台の良さなんですけど。
星空さんって、ナウオンや初日映像等を見る限り、
意外と小心者?というか、委縮してる感が出てる気がするのです。
もちろん、急な大抜擢が続いて大変だと思うのですが、
舞台の生感を「楽しむ」のも役者の醍醐味やで!!という
謎目線のエールを送って、感想を〆たいと思います。
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コメント
いつも楽しく、拝見しております。
観劇されたんですね、銀ちゃん~。羨ましいです。
水美さんは、やはりキラッキラなんですね。そして、踏ん張りどころ、なんだ。うーん、なるほど。
来月の梅芸での観劇を、楽しみにしています。無事に公演ができますように。
お久しぶりにコメントさせていただきます。
前トップ月組さんに関しては、同意しかありません。どこで間違った?個人的には、天海祐希の再来的な位置付けが全然違ったです。
本題、銀ちゃんですが、ここ最近の宝塚は、皆さん本当に美しいし、スタイルも良い。花組さんもその例に漏れずです。でも、マイティの輝きはやっぱり特別。輝きが違うと思った今回の公演でした。
銀ちゃん観劇、羨ましいです!
マイティもですが、つかさも評判いいですねー。
今の立ち位置も美味しいですが、これをきっかけにもうちょっと路線的な押され方もしてほしいところです…。
こんばんは!
私は観られないので残念です。
糸月さんが評判いいようですが、いかがでしたか?
ご感想お聞きしたいです!
確か田舎の長男の嫁役ですよね?最初、彼女と認識していなくてもっと上級生スターさんかと思ってビックリしました!!
ああいう役を全力でこなすパワーに感動です。スカステの可愛らしい印象と180度変わって、実力派なんだなと思いましたね。
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
このお話、私は原作小説も、映画版も、宝塚版も見ておりますが、まだ未見の方も大勢いらっしゃると思うのでコメントでネタバレは避けますが、
あの伝説の「観客ぶん投げラスト」、映画版も同じくですが、個人的にはあのラストのおかげで、この「蒲田行進曲」は時代を超えた古典になったと思っています(笑)
まあ、このお話、学者以外はコンプライアンスとかポリコレとかいう概念を知らずに生きていた、昭和の価値観のお話ですけれども。
令和だったら小夏さんに「子ども女性シェルターを知っていますか」パンフレットをそっと渡す案件ですけれども。
1996年に「これを宝塚でやる」と知った時はそりゃあもうびっくりしましたけれども。
みんなひたすら「映画バカ一代」を行動原理に生きている人たちですやん。
ぶしつけな例えですけれども、「映画」を「宝塚」に置き換えたら、銀ちゃんとヤスと小夏を、柚香さんとか水美さんとかあの方とかに置き換えたら、
ねえ。宝塚は虚構を生きるタカラジェンヌと、会に入ったり、想いをSNSにぶつけたりしちゃうファンの「共犯関係」で成り立っていますけど、
「蒲田行進曲」って100%の虚構とも、100%の本気ともつかぬ思いをぶつけあう、傍から見たらおもろうてちょっと哀しき「わたしたち」への賛歌ですやん。
あ、あれって原作通りの展開なんですね?
実は2000年代邦画までにありがちだったぶん投げオチってあまり好きくなかったのですが、
もしかしてこの作品あたりの時代が起点だったりするのだろうかと思ったら、なんだか良いオチに見えてきました。笑
いつも楽しく拝読させていただいております。
以前の月組さんの記事で今週末は観劇予定〜と書かれていらっしゃったので、もしかして銀ちゃんでは…?とソワソワしておりました。当たっていて嬉しいです(笑)
水美ファンとしてはもう感動してずーーーっと泣きっぱなしの2時間でした。芝居でこんなに魅せてくれる男役になっていたなんて。3年前のバウ主演の時は中日のカーテンコールですら感極まって涙ぐんでいた彼女が、初日のカーテンコールで研3の相手役を上手く目立たせ、責任はすべて自分が負う!とばかりに真ん中でシャン!と立って挨拶する姿にどれだけ拍手を送っても足りないくらいでした。
蒼汰さんの水美さん評、とても興味深く嬉しく拝読致しました。
どうかこの勢いが止まることのないよう、一ファンとして願うばかりです。
スカイステージでの映像でちらっとみただけですが、面白そうでしたね。当時映画で見て、泣いた気がするんですが・・・。(笑)
キャスト、マイティ以外全くわからないのですが、相手役の赤い服着てた方、恐縮しきりの事ばかりでした。そうか・・、抜擢の下級生なんですね。ヒロインはもっと、自分を解放したほうがいいと思うのだが・・。
話しは変わりますが、スカステでPUCK見て、あーさのPUCKみたいなぁと思いました。いつかまたあーさでやる日がくるかなぁ・・。
はじめてコメントさせて頂きます。
小夏がお弁当を落とした回、私も劇場で観劇しておりました!
皆さんが上手に面白おかしくフォローされていて、その場に
居合わせたことが、とてもラッキーなことに思えました♪
ラストについて「まぁ宝塚でこういうお話だと、このオチしか
持って来ようが無いよなと思ったり」と書かれてますが
映画「蒲田行進曲」のオチがまさにこれなんです!!
舞台と映画という違いがあるので全く同じではないですが、
ひっくり返し具合はまさに同じで、当時、その斬新さがむしろ
映画の評価を高めたらしいです。
是非、ラスト5分だけでも映画ご覧になってみてくださいませ(笑)
なるほど、オチが一緒なのですね!!そしたらきちんと物語の結末へ綺麗に帰結してるな、って印象に変わりました!!
確かに当時の時代的には斬新なオチなんでしょうね。映画、気になってきました。笑
マイティーのキラキラっぷりを記事にしていただき、ありがとうございます。
2017年の全ツ、みりゆきのプレお披露目のショー「EXCITER!!2017」で明日海さんの斜め後ろで踊るマイティーに釘付けになりました。階段降りでのキラキラっぷりとあの歌声。DVDで何度再生したことか^_^
もっともっとキラキラしてほしいです。
初めてコメントさせていただきます(いつも楽しく拝読しております。偶然観劇した壬生義士伝で朝美さんの発光にあてられ、そのままズブズブ宝塚にのめり込んだアラサー男性です(ので勝手に蒼汰さんに親近感を抱いています(笑)))
私も唯一の観劇が蒼汰さんと同じ回だったようです! 私の席位置からだと躓いた弁当箱が小夏に隠れてしまい、原作も過去作も未視聴の私には最初???という感じでしたが、客席の爆笑とその後の共演者のアドリブでジワジワきました。
例えハプニングであれ映像には残らない、その時限りの場面を見られると、やっぱり生観劇っていいな~と思います。
(人生2回目の宝塚観劇だった星組の食聖で、銀橋で歌う礼さんの歌詞が飛び、劇場が笑いに包まれた回に遭遇したことがあります(食聖エンディングで紅さんが「台詞飛んでも平気さ~!」と叫び、劇場爆笑のまま終幕)。当時は礼さんが三拍子揃ったスターという知識もなく、何が起きたのかすら分からなかったのですが、今思い返してみればスーパースターのすごい瞬間を目撃したというちょっと誇らしげ(?)な思い出です。)
確かに2階席中段で観ていても水美マイティは異次元に眩しく、また顔が美しいこと美しいこと。ここまで発光するとは彼女も小さいおじさんが見える系では?!笑(参考:紅さん)
自分が好きなジェンヌ基準と異なりますがこれに抗えないのだろうなと今さら納得しました。マイティを歌えると書くブログも結構ありますがそこは蒼汰さんの意見と同様「現状維持」でしたが、焼肉屋の場面など自分に対してままならなさが透けるような芝居には感心しました。
私も宝塚版は観てませんが、映画「蒲田行進曲」をおぼろげに覚えていて、飛龍くんが大きめの役でこの機会に結果をと思っていましたが杞憂でした、どこを切ってもヤスで、泣けるだろって場面でちゃんと泣かせてくれました。でも挨拶に出てくると演じましたって気迫がまるで残ってない佇まいもそのままヤスでした。
元は歌ウマで注目してましたが生で聴いてこんなに美しい声だったのかと感激。ブロマイド②番購入して帰りました。
星空さんもザ・花組顔で若さは隠し切れませんが、つーちゃんとのカップルが可愛くて微笑ましく、哀愁もあって陽でひっぱるのみでなくさみしげな感じも娘役の必要素と思っているので今後どんな役をやるのかが楽しみです。
(小学生の読書感想文並みですみませんw)
蛇足ですが今日の「徹子の部屋」は銀ちゃん演じた風間杜夫がゲストで匂わせ??ただの偶然ですね笑
蒼汰様
強弱、上手く表現される感想には、流石と思います。
いいですね、生観劇。私はライブ配信まで待つ身ですが、こちらの感想を読むと、やはり見たいです〜。
あの轟さんが、以前に、再演される作品の初演をやっていた時、再演される組に対して、先にやっておいてよかった。比べられることなく、自由だし、再演だと比較され、プレッシャーがすごい。みたいな(ニュアンス)ことを言っておられ、かたや、再演する側は、先にやって下さって、お手本があるから、ゼロからよりもラクですよ。と、謙虚の中の自信?流石と思いました。
まあ、根底に、努力とパッションあってのこと。
花組はやはり娘役の育成が上手い?
若手の体当たり演技を楽しみにライブ配信の日を見逃さないように、頑張らねば。
蒼汰さま
「銀ちゃんの恋」の感想、ありがとうございました。メサイア以来のマイティファンで、この2年間は、色々な意味で落ち込んだり浮上したりの、ジェットコースターのようなファン生活でした。今回の「銀ちゃんの恋」、開演前は心配もありました。お芝居がやや苦手かな、という印象も持っており、この難役をただのDV男ではなく、愛嬌のある可愛いダメ男に仕上げられるのだろうかと。でも、初日を観劇し、全て杞憂だと分かり、心配したのが申し訳なかったくらいです。マイティが、これほど素晴らしいお芝居で魅せてくれるなんて!今回は、和物の殺陣あり、トンチキ衣装あり、真剣勝負の芝居ありで、マイティの良さを全て引き出してくれるような内容でもありました。美味しい役でしたが、でも、失敗したら目も当てられない役でもあります。それをきちんと振り切った演技で仕上げてくれたのは、マイティの努力の賜物だな、と。ファンとして、本当に嬉しくてたまりません。そして、同時に、つかさくんと星空さんの、あの演技があったからこそ、銀ちゃんの恋は成立したのだと思います。つかさくんの迫力にも、引き込まれました。階段落ちの撮影が始まる部分の、あの息を飲むような客先の静けさ!1幕は抑え、そして2幕の階段落ちに向けて爆発してゆく演技!そして、星空さんの、銀ちゃんとヤスの2人の間で揺れ動く姿。何度も、思わず涙が出ました。
そして、監督の悠真倫さんの緊張感のある演技も、全体を締めていたな、と思います。
マイティは1段、階段を登ったと感じた公演です。あの、殺陣の美しいこと!こういうのをハマり役というのだな、と。これからも、頑張って欲しいです。
現地に見に行きました。楽しかった。
これまで現地で見た作品(CASANOVA、フェアリーテイル)では、水美さんはあまり目立つ感じではなかったのですが、真ん中に立つと非常に映える人なんだなと実感しました。
殺陣やギャグパートではダンススキルが存分に生かされ、それが緩急のついた芝居につながるという相乗効果を生んでいました。芝居も非常にできる(あるいは、上達した)のでしょうね。
歌に関しては、声質が良い(これは好みですが)のに助けられてはいますが、男役としては音域に苦労しているのかなあと感じで、おおむね良く聞こえる中でもう一歩の歌も若干…。いろいろなブログ様で歌える、歌えないの評価が分かれるのは分かるような気がしました。
また、自分の見た回では水美さん、星空さんともよい活舌に聞こえたので、回によってムラがあるのかもしれず、そうであればそれが今後の課題かもしれません。
水美さんの東上で銀ちゃんが選ばれた時、劇団が水美さんに芝居スキルを観客に見せることを要求した意味とその結果をいろいろ想像したのですが、実際に見て、水美さんは(星空さんもですが)これを非常に良い方向に活かしているなあと感じました。いろいろと難しい立ち位置にいるといわれて長いですが、二番手までは来れたようですので、チャンスを活かして道を切り開く姿が今後も見れると嬉しいと思います。
いつもブログ楽しみに拝見しております。
星空美咲ちゃんは私のご贔屓様ということで、銀ちゃんの恋の感想楽しみにしておりました!!
銀ちゃんのキラキラ感、ヤスの安定感、そして小夏の実力についても言及して下さってとても嬉しいです……!蒼汰様は歌うま贔屓と聞いていたので、美咲ちゃんの歌声を聴いた感想をいつか聞きたいと思っていました笑
土日のKAATでは小夏がお弁当を落とす以外にも様々なハプニングがあり。私が観劇した際には、椅子が壊れ水美さんが落ちるというヒヤっとするシーンもありました。その中でも落ち着いていた水美さん、さすがでした!!
美咲ちゃんは最下級生でのヒロインですし、10期上の水美さんとの演技は緊張されると思いますが、これからもっと伸び伸びと舞台を楽しんでくれたらなと私も思っています。
感想ありがとうございました!
いつも楽しく拝見しております。
色々あるけど、やっぱり宝塚は楽しいですよね。やっぱり愛が大事。
オチぶん投げスタイル苦手、真ん中力って何よ?どちらも『わかるぅ〜』と笑ってしまいました。しかしながら、そんな理解を超えてくる水美さんの真ん中力!素晴らしいですね。個人的に以前は実力も人気もあるけど、トップはどうかな・・・?と感じていたのですが、昨日たまたまスカイステージで見た初日後インタビューの様子で、おや?と思ったところでした。
水美さん、風格増したなと。確実に雰囲気が変わったと思いました。想像に過ぎませんが、今回の公演、正二番手としての布石なのかしらと。もしかして、既視感ありありの、千秋楽でDVD発表とか、記憶に新しいあーさパターン??なんて・・・w
星空さんは、若いな〜、可愛いな〜と思う一方、もう少し堂々としてもいいのになぁと。キャリアアップして自信がついて、本人の素のキャラクターが出せるようになるのが楽しみな娘役さんがまた1人増えました。
なんにせよ、間違いなく勢いがついてより輝きを増しているマイティーをはじめ、花組からも目が離せませんね!
野々すみ花さんは初日に観劇されたそうで、自身のインスタストーリーに「私も出演当時は初演の映像を擦りきれるくらい見ました(大意)」的なことが書いてあったのですが、なるほど。笑
新公では本役さんそっくりに演じるジェンヌさん、本役さんと180度違うアプローチでぶつかってくるジェンヌさん、色々もいらっしゃいますが星空さんは前者なのでしょうかね。まあまあこれからが楽しみ、大いに化けていってほしいです。
いつも的確かつ愛のある宝塚評を楽しく拝読させていただいています。
宝塚を初めてみてファンになってから一年半しかたっておらず、まだまだ新参者ではありますが、この間、全組全公演観劇し、同じ公演も複数回観劇し、スカステ加入して勉強しております。
先日の月組の感想には私も共感しました。
観客に夢を見させるのが宝塚だと私は思っています。そこが、他のミュージカルや舞台とは大きく異なるところなのです。だからこそ、厳しいスミレコードがあり、在団中は私生活にも気を使い、SNSも禁止されているわけです。
そうであるならば、タカラジェンヌとしてトップであろうがなかろうが、どんな場面でも状況においてもファンの夢を破るような言動はしてはいけないと考えています。それがタカラジェンヌという「仕事」なのです。
そういう意味で、プロ意識の欠ける言動に私も心底がっかりしましたし、残念でなりません。
もし蟠りがあったり、言いたいことがあったらそれは舞台裏でやればいいのです。
また、プロ意識云々以前に、こういう言動は一人の人間として褒められたことではなかったと思います。
話がそれましたが、一年半の間に色々観劇しているうちに、いつしかマイティの大ファンになりました。
銀ちゃんの恋では、マイティのあまりの美しさ、キラキラさ、大好きな土方歳三をこれほどまでにカッコよく演じられる彼女の男役としての色気に当てられっぱなしでした。
トップになるためには実力、外見、そしてそれ以上にタイミングもあるのだろうということは、何となくは理解してきてはいますが、それでも、どうしてこんなに二次元ばりに美しくてカッコいいひとがトップではないんだろう?といつも不思議で仕方がありません。
この調子で頑張ってほしいです!!
蒼汰さん、こんばんは。
月組のもやもやが冷めない中、銀ちゃんの恋 初日を観劇しました。
事前情報は超昭和の、今ならコンプラ違反ありありの話くらいしかなかったのですが、いやー、良かったです。謎のすっきり感で帰路につくことができました。
銀ちゃんの良さは最後まで理解できず、オチはえ〜、となったのですが、全体としてテンポや緩急があり、何より花組の皆様の演技に引き込まれました。
マイティーは主役としてはかなり異色かつ難しい役どころだったと思いますが、ダメ男っぷりの演技がすばらかったです。あとあらゆる衣装に負けないかっこよさと真ん中感。
星空美咲ちゃんは、ちゃぴ似の子が研3で大抜擢、という情報だけでしたが、挨拶のときのオドオド感はどこへやら、演技も歌も堂々として引き込まれました。ヤスとの後半の演技はとにかく泣かされました。
そのヤスことつかさくんは、何されても銀ちゃんを慕う感じから、その他全部演技も歌もヘタレなビジュアルもサイコー!で、この作品のMVPなのではと思います。ヤスの上手さで作品のレベルがさらに上がったんじゃないかと思うくらいでした。
他にも下級生に至るまで皆さん素晴らしく、花組の雰囲気の良さも伝わり、観劇できて幸せでした。梅田も気をつけて、楽しんで完走してほしいです。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。楽前にやっと観劇することが出来ましたが、蒼汰様仰る通りマイティは真ん中が似合うなと思いました。何よりフィナーレの電飾衣装を着ても霞まないオーラは誰しもが持てるものではないと思います。星空さんは役が役だけに(ずっと妊婦だし、おばさんとか言われるし)今後トップの本命になるのかなぁ?的な印象を持ちました。
オチに関してはぶん投げというより、日常シーンも撮影シーンも全ては劇中劇でした!、という原作通りのラストです。ただ唐突過ぎてか周りの人達も「結局ヤスは生きてたって事?」とか「最後は???」のような感想が漏れ聞こえて来ました。ちなみに映画スタンド・バイ・ミードラえもんで全く同じ手法のオチが使われました。(感動のシーンなども全ては演者の演技でした!といったもの)同作監督の山崎貴さんはドラゴンクエストユアストーリーズでも少し手を加えたこのオチを再び使いボロクソに批判され炎上しました。まあ、つかこうへいさんなりの皮肉も込めた演出で当時は受けたのでしょうが、現代では皮肉も楽しむという演出はなかなか受け入れては貰えないようです。
しかし娯楽としては今でも非常に楽しめる作品だと思いますので4代目は誰になるか今後が楽しみです。