賢い思い出再演・月組『グレート・ギャツビー』上演決定!!

 

さてさて、月組の次の本公演が発表されましたよっと。

 

公演情報

【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】

ミュージカル『グレート・ギャツビー』

-F・スコット・フィッツジェラルド作“The Great Gatsby”より-

■脚本・演出:小池修一郎

■主演:月城かなと、海乃美月

 

なななんと、『グレート・ギャツビー』!!

まさに月城かなと&海乃美月にぴったりな大人なスーツ物!!

 

装いも新たにリニューアル!!

 

1991年雪組で杜けあき主演作品として上演された『華麗なるギャツビー』、

その後、2008年月組で瀬奈じゅん主演『グレート・ギャツビー』として

日生劇場で上演された作品の、3度目の再演となる本作。

 

私は宝塚版を拝見したことはないのですが、

レオナルド・ディカプリオ主演による映画版を

昨年のコロナ禍時にたまたま見ました。

 

内容は宝塚版と少し違うようですけど、実に宝塚的な作品ですよね。

豪華絢爛な狂騒の世界から、一転最後は退廃的なムードとなる作品感が

月城かなと&海乃美月にぴったりだなぁという印象。

 

確か記憶だと、主人公が居て、愛する人が居て、その夫が居て、

ストーリーテラーたる青年が居て、という感じですが、

wikiだと2番手がストーリーテラー、3番手が夫のようなんですよね。

 

持ち味的には鳳月杏と暁千星が逆の方が合う気がするのですが、

このあたりは「装いも新たにリニューアル」するんでしょうか?

今からどう調理されるのか、実に楽しみです。

 

ある意味で思い出再演?

 

と こ ろ で 。

 

月城&海乃といえば、この『グレート・ギャツビー』を著した

F・スコット・フィッツジェラルドを題材にした作品、

『THE LAST PARTY』で東上公演をしていますよね。

 

『グレート・ギャツビー』のヒロインは、

『THE LAST PARTY』のヒロイン・ゼルダをモデルにしているのは、

実に有名なエピソードです。

 

まぁ何が言いたいかといいますけど、

これっていわゆる思い出再演の亜種ですよね。

もっと言えば、海乃美月の登用ってこれありき?という。

 

まさしく花組『はいからさんが通る』の、

華優希の登用と全く同じ流れだなと思ってしまったのでした。

 

もともと私は、月城かなとの任期は研13就任なことを踏まえ、

普通任期以上(7作近く?)はやると思っています。

2番手に鳳月杏を据えたことも、その布石でしょう。

 

一方、海乃美月(とついでに朝月希和)はピンチヒッター登板であり、

3作程度で後輩に引き継ぐのではないかと予想しています、

その意味で本作の発表は、なるほどな、という感じでした。

 

さらに本作は海外ミュージカル作品ではなく劇団オリジナル作品であり、

楽曲関係の著作権があるものの、海ミュに比べたら比較的、楽?なのかな。

 

コロナ禍で一本物が上演し辛くなっている中、上手く選定してるな、という印象です。

しかも『はいからさんが通る』とは違って、完全なるセルフ再演ではないので、

ファンとしては新鮮な気持ちで観劇できますしね。

 

コンビ売り、し過ぎ?

 

と は い え 。

 

確かに月城&海乃はピッタリなコンビです。

が、最近のコンビ売りは少しやり過ぎな気もしています。

前任の反動からか知らないですけど。(小声)

 

先日、公式HPで掲載された「月組新トップコンビ特集」では

海乃美月の初ヒロイン作は『THE LAST PARTY』となっています。

 

 

『瑠璃色の時』はノーカンなんですか?とツッコミたいところですが、

劇団がそうと言ったらそうなのでしょう。

けどこれって正直、裁量次第なわけじゃないですか。

 

そもそも「コンビ芸」は、トップが組んでいく中で信頼を積み重ねながら、

過去のエピソードの欠片をファンが勝手に拾い集めて

萌えたり身もだえたりするもの。

 

だけどこの2人の場合は正式に組む前から組み過ぎていて、

ここまで全力全開で運命感を推されると、

食傷気味に感じる人もいれば、添い遂げ希望派も増えてしまう気が…。

 

とはいえそういうのが好きな層も一定数いるし、

海乃美月のシンデレラストーリーを全力で演出していると考えると、

まぁそうだよな、と思ったりもするわけで。

 

期待されながら逃し続けたトップ娘役の座、だけど悲願の大抜擢、

そして本公演では初めて自分が正式にヒロインを務めた、

しかもその相手役と公演する(そして先に去る)、というね。

我ながら穿った見方かしら。笑

 

仙名彩世にしろ、真彩希帆にしろ、

そんな物語性の演出は人気に繋がるわけですから、

上手い塩梅でプロデュースして欲しいな、と思います。

 

新生月組が全体的に強過ぎる件

 

コロナ禍以降の公演が、全体的に「ん?」とツッコみたくなるような、

もっとハッキリ言ってしまうと低予算感が強いラインナップの中、

月組は限られた枠組みの中で実に楽しみな作品が続きますね。

 

これも月城&海乃のビジュアル的強みと、

他メンバー含め実力の高さによる「引き」だと思います。

『今夜、ロマンス劇場で』と合わせ、これからの月組が実に楽しみですね。

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    コロナ禍で予算の厳しい折、狙い目は、「著作権の切れた世界名作文学シリーズ」だと思っていましたが、著作権切れたてのものを出してきましたね。

    著作権の切れる時期は事前にわかりますから、月城さんが東上で「THE LAST PARTY」を上演した時は、再演東上ねえ、と思いましたが、計画された伏線だったのでしょうか。

    来年はヘミングウェイの「日はまた昇る」のアメリカでの著作権が切れますね。何かあるかな。

  2. いつも名前がわからなくなってしまいます より:

    れいこさんのギャツビーは絶対間違いないですよね…
    https://youtu.be/0r6t1ZIe2Io
    普段主に東宝を観ていて、井上芳雄さんverが曲がとっっってもかっこいいのです
    公演説明にあったように、名曲朝日が登る前にはそのままに、こちらのverの曲も入ると嬉しいです〜(海外の作曲家なので権利的に難しいかなと思いつつ)

  3. おさかな より:

    蒼汰さん

    ディナーショーやスカステで毎年のように誰かが歌う「朝日の昇る前に」が大劇場で聞けるんですね〜!嬉しい!!

    2作目でれいうみのための作品、しかも1本物ということで海乃さん3作目退団の可能性は高まったかなと思います。元々添い遂げ予想はしてないのですが、覚悟はしておきたいです。にしても、蒼汰さんの仰る通りラスパが初ヒロインってのには違和感ありますね…笑。瑠璃色もそうですが、THE KINGDOMやA-ENもあったしなぁ。

    来年のイケコ先生枠はこれで終わりですかね?年明け花エリザがあるかどうか気になるところです。

  4. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    まさしく、月城&海乃トップコンビにぴったりな作品ですねー、素敵でしょうね。
    この為に今まで、お二人は組んでいたのですね。んー、そうゆうことかー、と。
    で、雪組もですが、やはり添い遂げではなく、先に娘役さんが卒団でしょうか。
    雪と月ともに、妙に段取りよく、若手育成をされているようで。ゴールをみすえて、サラサラ進んでゆくようで、短期就任なのか、と少々気をもんでおります。せめて通常任期でお願いしたいです。
    まだ、お披露目公演が始まってもいないのに…ごめんなさい。
    ジェンヌさんの今、を堪能します。ロマンス劇場へ、通いますよ~。

    • みき より:

      うーん、れいこさんは好きですが、もとからノーブル系のれいこさんにはギャッビーはあまり似合わないと思います。もちろん、れいこさんはそつなくシッカリ演じるでしょうが。
      男役って、生まれながらのノーブル型と、育ちや生まれに辛苦やコンプレックスを抱えながら這い上がるタイプに分かれるような気がします。
      初演の杜さんはまさに後者を体現していて、デイジーを手に入れるために一途に成り上がり、そして捧げた男の哀れさが突き刺さりました。再演の瀬奈さんはそれはそれはぶっ飛ぶようなカッコ良さでしたが、でも、瀬奈ギャツビーはもとから恵まれた育ちっぽい感じで、なら、そこまで苦労しなくともデイジーみたいな女、簡単に手に入るでしょうに、と、思ったものです。

      れいこさんとくらげちゃんなら、花の業平の方がピッタリだと思うのですが。
      まあ、一本モノミュージカルをここで入れたかったんでしょうね。

      つれづれなる独り言でした。

  5. なえ より:

    楽しみでしかありません!!

    初演版を映像で拝見、とても好きな作品のひとつです
    鳳月さんと暁さんの配役、私も気になりましたがどうなりますか…

    現在最もお気に入りのジェンヌさんは雪組の方、次点で星組の方
    なのですが、現役の“トップコンビ”としては月城さん&海乃さんが
    一番好きです
    お2人それぞれの任期なども気にはなりますが、なにはともあれ
    そんなお2人の絶対素敵なグレート・ギャツビーとても楽しみです

  6. akko より:

    グレートギャッツビーは、日生劇場で瀬奈さん主演の月組公演を観ましたが、瀬奈さんがまさにギャッツビーで魅力的でした。また登場人物がどれも魅力的でしたね。
    ヒロイン・デイジーの夫はやはり鳳月さんに演じて欲しいですね。暁さんはまだ若すぎるような。。まぁ劇団(小池先生?)は挑戦させるかもしれませんが。
    個人的にはデイジーの夫の愛人マートルの夫(ドラマのカギを握る)を鳳月さんでもいいかもと思いますが。

    曲はもしかしたら東宝版を使うかもしれませんね。イケコなら用意周到じゃないかと。
    東宝版も良かったけれど、やはり「朝日が昇る前に」を井上さんの歌声で聞きたかったですね。ちなみにストーリー展開はほぼ宝塚版と同じでした。
    今からとても楽しみです!

  7. エマ より:

    こんにちは。
    夫役のブキャナンが鳳月さんだとばかり思っていました…!
    鳳月さん以外いないでしょう、
    むしろ鳳月さんがいるからギャツビーなのでは!と思うぐらいです。
    初演では別格の海峡ひろきさんが演じていて
    ギャツビーの杜けあきさんとのバランスも素晴らしかったです。
    役替りにすれば暁千星さんの育成にもなるでしょうか。

  8. 90年代ヅカファン より:

    私は暁千星さんのトム・ブキャナンしか想像できませんでした笑
    育ちも良く、何不自由ないのに妻の心が得られない夫。あのイライラをアリちゃんが演じてくれたら楽しみで仕方ありません。
    ニックも全てを見守る役で、ポイントポイントで空気を変えたり、お芝居を運ぶ大事な役で、これはちなつさんしか…と。オールバックに髭のギャングの男臭い親分も風間柚乃さんなら似合うだろうと今から妄想が止まりません。
    初演はのちのスター揃いで、三番手クラスが当時ギラギラとしのぎを削っていました。月城さん試金石の2作目で月組の皆さんが、魅力的なキャラクターをどう魅せてくれるか楽しみです。

  9. 月組大好き2021マン より:

    やはり月組に関して少し手厳しい蒼汰さま笑

    ですが今回は頷くばかりです。

    現トップコンビ+2番手トリデンテの大ファンです。

    前任の反動でしょうか…スカステなどでもコンビ揃ってごくごく普通に楽しそうにしてるだけで全身から幸せが溢れるほど私自身幸せです。

    私のようにきっとコンビ揃って好きと言ってくれてる方多いと思います(母目線)

    ですが私も海ちゃんは長期では無いと思います。コンビ推しが強すぎる今は幸せな反面、今後が不安です。

    なのでそろそろ劇団は色々考えて頂きたいと思います。

    にしても月城さんに再演させすぎーって思ってしまったんですが逆にそれも強みなのかな?と思うようにしてます笑

    再演はハマらない人もいますからね

    あと瑠璃色の刻に関しては確かにヒロイン扱いの海ちゃんでしたがお芝居ではそんなヒロインなストーリーでは無いのでその辺を踏まえてるのかなとおもいます。フィナーレくらいかな?ヒロインらしいのは(美弥+月城の方ががガッツリ絡みがある)