「輝く?!ルネサンス宝塚大賞2020」と題し、
今年も私の独断と偏見をもとに2020年の宝塚を振り返っています。
今日は2020年を締めくくる、スター賞の発表です。
あくまで私の独断と偏見によるものであり、
また私の好みだけではなく、
芸術性や大衆性(主観)を加味し決定しています。
なお、今回は以下の3つに分けて表彰して参ります。
■最優秀新人男役賞/■最優秀新人娘役賞
入団7年目までのスターの中で、この年に最も飛躍・活躍し、
その高い将来性を私が個人的に感じたスター1名ずつに送ります。
■金の鳩賞
この年に飛躍・活躍し、その芸術性と独創性を高め、
大衆の支持を得たと私が個人的に感じたスター複数名に送ります。
■ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞
この年に最も目覚ましい活躍をし、大衆の強い支持を得たと同時に、
まさにその年度を代表する存在だと私が個人的に感じたスター1名に送ります。
詳細&これまではこちらからご覧ください。
【ルール編】
【ミュージカル/レビュー部門】
それでは発表していきます!!
注目の若手スター:最優秀新人賞発表!!
最優秀新人男役賞:縣千(雪組/101期生)
今年は新人公演を飛び越えて、
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』では
トップの仲間4人衆の1人・パッツィーに大抜擢、
『炎のボレロ』では3番目格、凪七コンでは2番目格にて活躍と、
着々と立場を固めつつあるアンバサダーメンバー。
得意なダンスはよりダイナミックになっただけでなく、
顔つきも日増しにシャープになり、
その立ち姿に風格すら感じられるようになりました。
新生雪組にて大いにジャンプアップすること間違い無し!!
これからも新時代を牽引していって欲しいと思います。
最優秀新人娘役賞:夢白あや(宙組→雪組/103期生)
「ダンスの舞空、芝居の夢白、歌のきよらの3人娘」
なーんて勝手に呼んでいましたけれど、今年ついにその本領を発揮。
研4にしてあの『FLYING SAPA』のイエレナの芝居に、
度肝を抜かれた人が多かったことでしょう。
本公演では『アクアヴィーテ!!』にて
娘2ポジで芹香と踊る場面も多く、舞台を華やかに彩っていました。
コロナ禍の中、まさかの雪組異動でどうなるのか。
来年以降の活躍に目が離せません!
飛躍の中堅スター:金の鳩賞発表!!
金の鳩賞、今年は4名。
順番に発表して参ります!!
金の鳩賞:音くり寿(花組/100期生)
もともと実力の高さに定評のある彼女でしたが、
柚香政権花組において娘2ポジに昇格し、
その活躍の場がさらに広まった1年でした。
『マスカレード・ホテル』では衝撃の「りゅううううざああああん!!!!」の怪演、
『はいからさんが通る』では華麗な淑女を爽やかに好演すると同時に、
あの美しいエトワールの調べと、ふり幅が凄い。
同期である華優希の退団によりその進退に注目が集まりますが、
今後も長く、たくましく活躍する娘役で居て欲しいなと思います。
金の鳩賞:星風まどか(宙組/100期生)
今年は未亡人カタリナに形容しがたい人物であるミレナと、
本人のスター性とは真反対な役どころに挑戦した1年でしたが、
それでもしっかりモノにしていたあたり、さすがだな、と。
『アクアヴィーテ!!』で男役を挑発する姿は風格すら漂わせ、
こりゃすごい娘役になるなと思っていたら、まさかの専科異動。
来年はどうなっちゃうんだー!!
ぶっちゃけ『アナスタシア』が東京でも開演されていたら
今年の大賞は彼女だっただろうなーと思います。笑
その動向含め、今後の活躍に要注目です!
金の鳩賞:鳳月杏(月組/92期)
久しぶりの主演公演『出島小宇宙戦争』は
出島を舞台にした銀魂風味のトンチキ作品でしたけど、
それを力業でなんとかしたのは、まさに彼女の実力のうち。
最後の海乃とのデュエダンは、芸術的一品でした。
本公演の『ピガール狂騒曲』では
『I AM FROM AUSTRIA』に続き面白イケオジ枠として、
勢いと間の緩急で笑いを取るという、
舞台人として最も上級のテクニックをいかんなく披露。
上級生ならではの余裕で、舞台に華を添えてくれました。
今の月組に彼女有り、ですね。
金の鳩賞:英真なおき(専科)
中堅…ではないですが、
専科として本公演を立派に支えていた彼女に賞を贈りたい!!
『El Japón』では絵に描いたようなド悪役、
『はいからさんが通る』ではお茶目なおじいちゃんを演じる一方で、
『アクアヴィーテ!!』での活躍っぷり、凄かったですよね。
見た目はうさんくさいおっさんなんだけど、
場面の隙間に登場する時の動きはコミカルなのに、
中詰めではどこの場末のママやねんと突っ込みたくなるような
ドスを聞かせて登場したりと、見どころ盛りだくさん。
スカステでの高画質版を見るまで、
最初オケピからよじ登って登場する瞬間に、
あんな可愛くウインクしてるなんて気付きませんでした。笑
来年は『ロミオとジュリエット』への出演が決定していますので、
今後の活躍も楽しみにしたいと思います。
それではついに、最優秀スター賞の発表です!
2020年の顔:最優秀スター賞発表!!
ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞:望海風斗
(雪組/89期生)
でしょうねー!と聞こえてきそうですが、
やっぱり今年は彼女でしょう。
舞台では、『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』で大人の色香を、
『NOW! ZOOM ME!!』では宝塚大好き感で舞台を盛り上げ、
ハイクオリティな舞台作品を生み出した1年でした。
コロナ禍により自身が主演を務めている最中に公演中止が発表され、
その心労はいかばかりかなわけですが、宝塚全体のモチベーションが下がる中、
最長トップとして組子だけでなく、ファンをも牽引した彼女。
その活躍は舞台に留まらず、
雑誌や番組などでトップ5人が出る機会が本当に多かったですが、
彼女が真ん中に立っていることで、どれだけの人が安心したでしょう。
本来であれば今年の10月に卒業予定だったにも関わらず、
1年間宝塚を引っ張り続けた彼女を2020年最も活躍したスターとして認定し、
ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞を送りたいと思います!!
ルネサンス宝塚大賞2020・まとめ
ミュージカル部門:花組『はいからさんが通る』
レビュー部門:星組『Ray -星の光線-』
最優秀スター賞:雪組・望海風斗
ということで、2020年の宝塚を振り返って参りました。
皆さんいかがだったでしょうか?
今年はコロナ禍という前代未聞の事態で
思うように公演が行われずヤキモキする日々が続きましたが、
なんとか無事1年が終わろうとしていますね。
1日も早く、当たり前のように舞台が上演出来る日が来ることを願いながら、
来年もこの企画出来たらいいなーと祈って〆たいと思います。
2021年も素敵な宝塚ライフが過ごせますように!!
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コメント
最優秀スター賞、望海風斗、激しく同意です。
むしろ、じゃなかったら、抗議しようと思っておりました。笑
コロナがなければ、華々しい宝塚ラストの1年だったのにとついつい考えてしまいますが、タカラジェンヌとしての彼女をもう少し長く見ていられる幸せを感じて、最後まで応援し続けたいと思います。
それから金の鳩賞、英真なおき氏。
Blu-ray等の稽古場風景で見れる、彼女の組子への眼差しが愛に溢れていて、本当にいいんです。いつも注目しています。
今年はこれまでのような観劇ライフを過ごせませんでしたが、それでもやはり宝塚は心の拠り所でした。
2021も楽しみにしております。
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。最近めっきり配信専科の地方民です。
あがたー
10年前、「死」を演じる真風氏を見た時、「ああ、私のヅカファン人生が10年延びた」と思ったものですが(笑)
あれから10年、見つけたわあ・・・
燃えよドラゴンだったかな、「頭で考えるな 肌で掴め」
凪七さんは男役芸のメソッドを頭で掴んでいる感じですが、縣は肌で掴んでいる稀有な男役ですよ。うん。
英真さん大好き!アクアヴィーテの、Mr.ダイスケの悪ふざけコーナー(褒めてます)あの謎のグラマラス女装(?)は、彼女のキャリアを考えると、もはや感動ものです。ショーで歌って踊って、ワンシーンとはいえセンターってだけで素晴らしいのに。ソウタさんにピックアップしてもらえて嬉しい!笑!
そして、私は先日知ったのですが、ベートーベンのメモリアルイヤーって、2021年が本番なんですね。ご存知の通り、コロナ禍ゆえの本拠地コンサート(リミテッドエディション夢の架け橋付き)。
やっぱりもってる望海風斗。
2021年も、ソウタさんの楽しいトピックスを期待しています(^^)
こんにちは。
ふんふん確かにーと読んでいて英真さんのくだりでニヤリとしてしまいました。
今年に限らず、色んな作品でスパイスを加えてくれる貴重なおじさん役者ですよね。舞台の上では本当にパワフルでチャーミング。これからも活躍して欲しいです。
そして望海さん!コロナは不穏な状況ですがfffは無事に完走して欲しいですね。
すべてに納得です。
アナスタシアが予定通り東京で公演されていたら絶対あの人やあの人も食い込んできただろうなーと思いました。
コロナ禍でもピガール以外は全部観れたのでとてもありがたかったです。
怪我や病気をしたときに健康のありがたみが分かりますが、宝塚も常に煌びやかな姿を魅せてくれるわけではないことが身に沁みた一年でした。
来年は退団する方々を最高の形で送り出したいですね。
図らずも、新生トップ2人と最年長トップにそれぞれ賞が贈られるあたり。
蒼汰さんのヅカ愛を感じました笑
珠城、真風の両名も良い作品に巡りあえて良かったです。
来年は蒼汰さんが悩んで決められないくらい良作が、滞りなく無事に上演できることを願っています。