年末恒例企画「ルネサンス宝塚大賞2023」と称し、
2023年東京宝塚劇場で公演された舞台作品の
全作レビューを書いていきます!!
ルールは以下の通りです。
・第2位~最下位、からの第1位(ルネサンス宝塚大賞)という順番に発表します。
・順位は私の好みだけではなく芸術性や大衆性を加味します。
・あくまで当ブログの独断と偏見によるランキングです。
今年は例年以上に何度も公演中止にかち合った結果、
深く感想が書けないと思い、全体的にあっさり紹介していきます。
また、幻の公演となってしまった、
宙組『PAGAD/Sky Fantasy!』をランキングより除外しますのでご容赦下さい。
詳細は最初の記事をご確認下さい。
それではさっそく参りましょう!!
2023年本公演全作品レビュー
第2位:雪組『ジュエル・ド・パリ!!』
第3位:月組『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』
第4位:花組『ENCHANTEMENT -華麗なる香水-』
第5位:花組『GRAND MIRAGE!』
第6位:星組『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』
まず最初にこんなことを書くのはアレなのですが、
今年は(も?)全体的にレビュー不作の年だったような気がします。
というか、演出家の持ち味がそのまま生かされた、
良くも悪くも華麗なるマンネリ公演が多く、
組ファンは楽しめる、だけどそれ以外は見飽きちゃうような、
そんな作品ばかりだったと感じます。
その中でも、雪組にとって久しぶり過ぎる王道レビューとなった『ジュエル・ド・パリ!!』、
ラテンなのに高貴でゴージャスで、謎の清涼感のある『Deep Sea』が、
個人的には頭一つ抜けていた印象です。
そんな中、星組『JAGUAR BEAT』は、
マンネリだらけレビュー作品に風穴を開けようと全力フルスイングした結果、
私にとってはホームランではなく大空振りとなっしまいました、が、
少なくともその気概は買ってあげたい…と言いたいところなんです け ど 。
ぶっちゃけ、自身のヒット作だった『BLUE MOON BLUE』の焼き直し感が否めず、
本当に挑戦的だったかと言われたら、実は激しく微妙だったり…むむむ。
何事も第二の◯◯を狙うのは良くない、というお話でした。
それでは、ルネサンス宝塚大賞・レビュー部門の発表です。
ルネサンス宝塚大賞・レビュー部門 発表!!
ルネサンス宝塚大賞:月組『万華鏡百景色』
新進気鋭の作家による、新たな作風を打ち出した公演、という意味で、
今年の大賞はこの『万華鏡百景色』しかないでしょう。
和物が得意&ダンスが苦手という月城かなとを中心にした、
月組らしい芝居仕立てのアンソロジーレビュー作品。
「TOKYO」を舞台にすることで、
和物一辺倒にせず、戦後復興から令和まで全て内包し、
それでいて宝塚らしい場面も見どころとして配置した演出力。
また、番傘とビニール傘の対比やシティポップの活用など、
形式的なのに斬新に見えるのは栗田先生だからこその感性だと思いますし、
何より最後のアンサーとして「目抜き通り」を
持ってきちゃうセンスの良さに脱帽です‼︎
松本悠里先生が抜けて初となる、
ニュー和風レビュー作品を打ち立てた功績として、
月組『万華鏡百景色』にルネサンス宝塚大賞を送ります。
もしも宙組が公演していたら
個人的には、宙組『Sky Fantasy!』が一体どんな作品だったのか、
非常に非常に気になっているんですよね。
宙組としては超久しぶりの中村B先生作品にして、
芹香&春乃のお披露目公演、
王道場面がザクザクあったらしいですから、
それこそ大賞も狙えていたかもしれないのに…と思ったり。
ま、言っても仕方がないことなので諦めますが、
来年から年8作品となり、既に1本立てが2作品発表されていますから、
レビュー作品がどんどん少なくなっていきそうで心配です…。
そんな限られた数の中で生み出されるレビュー作品が、
一体どんなものであるのか、今から楽しみに待ちたいと思います。
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コメント
いつも楽しく、拝見しております。
わぁ、今年もルネサンス大賞発表、されるのですね!
楽しみです。
変わらず、ある、というのは、とても意義深いと考えます。
金の鳩賞が気になります!
いつも楽しく拝読させて頂いてます。蒼汰様の程よい知性の塩梅が大好きで更新を心待ちにしています。これからもどしどしご意見伺いたいです。
始まりましたね。ルネサンス大賞。ワクワクします。
「万華鏡百景色」ですか。なるほど。演出家の粋なセンスが光る作品でしたね。「けぬき通り」は名場面だと納得です。
…が、んー。1位は無いかなー。
月組は仕方が無い承知ですが、芸術面は良しでもダンス技術点がかせげず…トップ自ら汗水流して組子を率いてる生の姿をみると、この作品は装飾で誤魔化しているような。
最初に注意があったように野暮でした。感じ方は人それぞれですものね。
ところで、明日千秋楽を迎える雪組は今年のエントリーにはならないのですか?「ボイルド・ドイル…」はかなりのミュージカル傑作と感じてますが、今年が無理なら是非来年にエントリーお願いします。記憶が残るよう願います。
「2023年東京大劇場で公演された舞台作品」ですので!!
蒼汰さん、ご無沙汰しております。
いろいろありますが、今年もこの季節がやってきましたね。
本当は金の鳩賞にコメントすべきでしょうが笑、ワンツースリーが同じだったので、コメントせずにはいられませんでした!
万華鏡百景色は、何と言っても斬新でしたね。
発表された時から期待値は高かったですが、裏切られることはなかったです。
個人的には、物語にあまり関係なさそうではありましたが、シティポップの場面が刺さりに刺さって最高でした。
そしてもちろん、月城さんの花火師や闇市のドンはもう、栗田先生ありがとうとしか言いようがありません笑
ちなみに、彩さんと天紫さんが代役を務めた公演を観ることができたのですが、(出来はさておき)新鮮で新鮮で。
それだけで胸のつかえが少し取れたような気がします。
ジュエルドパリ、とても煌びやかで「宝塚を観たー!」という満足感がある良作でしたね。
特に主題歌が好きでした。
実は、雪組は好きな人が全員いなくなってしまって、私の中で1回観れればいい組に格下げしていたのですが(ごめんなさい)、そんな私でもとても楽しかったショーでした。
Deep Seaは、銀橋祭りでとても楽しかったです。男役123の秘密の花園も良かった。
でも、月城さんがやりたいと言っていたラテンショーってこんな感じだったのかなぁ?という思いは残りました。
アパショとかの方が似合いそうだったので。
他の賞も楽しみにしております。
(特に金の鳩賞)
いつも楽しく読ませていただいています。
今年もルネサンス大賞発表、ありがとうございます。
ショーは、月組「万華鏡百景色」!ありがとうございます!!!
大劇場で2回観ていますが、こういうショーは新鮮でした。
選曲が懐かしい曲が多かったこともあり、私の中でも高評価です。
先日、漸くブルーレイを購入しました。
年末年始でじっくり楽しみます。
私は月組中心で、他は「観たいな」と思って尚且つ友の会でチケットが取れれば観に行くタイプです。
色々と諸事情がありますので(笑)
蒼太様のご意見を参考に今後も楽しみます。