退団という現実とタイミングを数値で考える

星組退団者の発表がありましたね。

『ロミオとジュリエット』にて退団するのが、

桜庭舞を含む、7名。

 

これだけ聞くと大量退団に見えますが、

最初にこの記事のオチを書くと、まぁそんなことも無いわけで。

 

ということで本日は、

宝塚における退団という現実について書いていきます。

 

※記事内の数値は自力で数えているため微妙なズレがあるかもしれません。

何か間違い等ありましたらご指摘下さい。

 

果たして星組は大量退団なのか?

 

宝塚歌劇団は最近、毎年約40名の生徒が入団し、

全員がそれぞれ5組に配されるわけですから、

単純計算毎年8人が各組に配属となるわけです。

 

それは裏を返すと、毎年各組で8人ずつ辞める事業計画のもと

人事採用を行っているという意味を指します。

 

そして星組は、前作『眩燿の谷』で退団したのは、

専科生である華形ひかるのみ。

よってその後の『ロミオとジュリエット』で7人退団することは、

ハッキリ言って「計算通り」なわけです。

 

ただまぁ、『眩燿の谷』で退団者が居なかったのは、

礼真琴のお披露目を見届けたい、

オリンピック開催予定だったため退団イベントが出来ない、の他にも、

ロミジュリが控えているからそれに出てから辞めたいという人が

一定数居るんじゃないかと勝手に推察しているのですが。笑

 

ちなみに星組は現在、5組中最も人数が多く85名。

他の組は、花組78人、月組79名、雪組81名、宙組77名。

 

このような点においても、

星組が何の前触れも無く大量退団したとは言えず、

予定通りなのかなと感じます。

 

退団という現実を数値で考える

 

ところでこの記事を書くにあたり、

退団を選ぶタイミングは一体いつが多いのか、

気になったので調べてみました。

 

現在の在団生徒数
89期 研18 3人
90期 研17 5人
91期 研16 7人
92期 研15 11人
93期 研14 6人
94期 研13 13人
95期 研12 18人
96期 研11 19人
97期 研10 18人
98期 研9 21人
99期 研8 21人
100期 研7 31人
101期 研6 32人
102期 研5 37人
103期 研4 35人
104期 研3 38人

※「ルネサンス・宝塚ブログ」調べ

 

これを見ると分かる通り、

99期と100期の間に大きな差がありますよね。

 

研7と研8の間、つまり新公卒業年の前後なわけで

自分の人生を考え直すターニングポイントとしては、

非常に分かりやすいタイミングだと言えるでしょう。

 

そして101期と102期の間にも微妙に段差が有りますが、

噂によると研5(最終試験)後に契約形態が変わるらしいので、

ここも一つのポイントなのだと思われます。

 

上級生の方を見ると、

95期から93期の間である研13近辺に大きな壁がありますね。

 

これは…すみれコードですけれど、

やっぱり年齢的な部分があると思うのです。

ちょうど十の位が変わるくらいのタイミングですし…。

 

そして研13前後はトップスターの平均就任学年ですから、

微妙路線の人たちが別の人生を選ぶタイミングと

重なる部分があるのかもしれませんね。

 

退団発表した桜庭舞に思う

 

蛇足ですが、今回退団を発表した桜庭舞。

謎の組替え経験者にして、新公ヒロ&エトワールも経験。

 

微妙に上げられてきた娘役でしたけれど、

この度退団を発表しました。

しかしながら全日程に出られす、A日程のみの出演に留まります。

 

もちろん、最後の公演にもかかわらず

全日程に出られないのは非常に残念だと思うのですが、

国が決めたであろう人数制限がある以上、致し方無しですよね。

 

というかですね、ハッキリ言うと

98期・99期の星組生が異常に多いのが原因だと思うのです。

 

ちなみに98期・99期の合計人数は

花組8名、月組7名、雪組6名、星組14名、宙組7名、突き抜けてますよね。

(もちろん星組98期・99期が辞めれば良いという話ではありません。)

 

上級生から役が与えられる以上、

下級生が割を食うのは宝塚の中での世の習い。

劇団の温情は、当然ながら千秋楽公演となるA日程に選んだことでしょう。

 

桜庭の退団は残念ですが、

新公ヒロ&エトワールに選ばれたからこそ、

一つの区切りを自分自身で決められたのかもしれない。

 

このあたりはスカステで話してくれると思いますので、

それを楽しみにしつつ、最後の一日まで輝いて欲しいなと思います。

 

お節介な老婆心によるアドバイス

 

ところで、何故にこの記事を書いたかと申しますと。

これまで眩燿、はいから、ピガール、アナスタシアと、

ほぼ退団者が居ない公演が続いたのですが、ハッキリ言って稀です。

 

そしてその反動で、続く花組、月組、宙組は

結構な数の退団者が出ると思うのです。

 

そして今最も退団者が多く出てしまうだろう学年は

98期~101期あたりだと思われます。

 

よって、心の準備をしておいた方が良いよという

お節介なアドバイスをしたかったんですよね。笑

 

というかですね、退団発表がある度に

「あのスターを辞めさせるなんて劇団はおかしい!」とか

「スターの大量退団は劇団への反発だ!」みたいに怒る人が

最早風物詩のようにいらっしゃいますよね。

 

もちろん、退団を惜しむ気持ちは非常に良く分かるのですが、

2番手退団だのの超イレギュラー案件じゃない限り、

落ち着いて下さい、普通のことです。

 

もちろん今はコロナ禍という特殊な環境下ですので、

これまで以上に厳しい雇用環境に変わっていくのかもしれませんが、

ファンは宝塚歌劇団を信じるしかない出来ないわけで…。

 

私としては、退団を選んだ生徒さんたちのその決断を尊重し、

精一杯のエールを送ってあげたいし、

無事千秋楽を迎えられるよう、毎公演祈り続けたいと思います。

 

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コメント

  1. mm より:

    本当におっしゃる通りです!
    退団を選ばれたのは(何かしらの契約云々があったとしても)ジェンヌさん自身ですし、それを外野が劇団のせいだ!大量退団だ!と当たり散らす雰囲気に辟易してました。

    星組上級生抜けないのが原因だと書かれてるところも多いですが、私個人的には上級生で役付きで活躍されてる方々は大好きで、土台を作ってくれている安心感があります。
    ただ、ロミジュリでこれほど全く抜けないのは、次作以降で突然一気に抜けることがあると怖いなあと。。

    天飛くんやさりおくん、まめちゃんゆりちゃんまでAB日程に分かれてしまったことも物議を醸していますが、私としてはABそれぞれで新人公演をやってくれるためだと勝手に妄想してます!
    退団発表されたまめちゃんはヒロインやらなそうですが、103期るりはなちゃんがA日程にいますし。。公演お休みの間に新人公演の稽古すれば密もさけられるのでは、、?と。ただ、ロミジュリ役が少ないとはいえ、下級生を半分に分けて役が全て埋まるかと言われると弱いので現実的ではなさそうです。。

    すごく不思議だったのが、AB振り分けで劇団が推してる生徒をA日程にいれることが他組でもこれまで多かったように思うのですが、、102期は退団者がいないからでしょうか、。愛の希沙くんよりもさりおくんをA日程にいれたかったからでしょうか。。
    初日映像にも千秋楽映像にも円盤にも残らないB日程の下級生ジェンヌさんたちは気の毒ですね…。

    来年は退団お披露目公演が詰め込まれている年になるので、どうか公演が止まることなく、退団を選ばれたジェンヌさんたちが無事に劇場でご挨拶出来ることを心から祈ります。

  2. MS より:

    私も退団者7名の発表に、たいして驚きはなく、むしろ少なく感じました。次の雪組は8名、去年の宙組オーシャンズも7名でしたよね。
    トップ退団のときは退団者が多い傾向はありますが、それでも阪急の社員から契約に変わる時点で、色々と決められているでしょうし、しっかり40人前後の退団者を毎年維持していますよね。
    もちろんイレギュラーがあるからこそ、度々バタバタ謎の組み替え等あるのでしょうが。
    今回は長い自粛期間がありましたし、前回公演で星組退団者0名でしたから、人数調整のためには、もっと退団者がいると思ってました。
    このご時世、退団後の芸能生活に不安がある事や、留学や旅行にさえ行きずらいですから、例え条件が悪くても、在団を選ぶ人が多いのかもしれないなと想像します。
    そういう意味では、桜庭舞ちゃんは、エトワールの夢をかなえ、新公ヒロインをお土産に、元々おっとりお嬢様ですから、ゆっくり実家で親孝行されるんじゃないでしょうか。今は実家にすら帰りずらい状況でしょうしね。

  3. ねこまさ より:

    退団は8名までという噂があるのですが本当ですか?