2番手羽根狂騒曲

昨日は星組公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-/Gran Cantante』

の初日でございましたね。

 

ブログ界隈も初日らしい公演内容についての感想、ではなく、

どこもかしこも話題は羽根、羽根、羽根…。

もうみんな、人事のことしか興味が無いの?!(プンプン)

 

瀬央ゆりあ・何とも言えない羽根を背負う

 

ってことで、この公演から暫定2番「目」になるのであろう、

瀬央ゆりあの羽根について、その行方が注目されていましたが、

結果はコチラ↓

 

なるほど、これは動揺せざるを得ないww(手の平クルー)

 

 

こりゃいわゆる、変形羽根(と勝手に今名付けた)ですね。

ビジュアル的には男心をくすぐるカッケー感がありますが、笑

2番手とも3番手とも取れない、何とも半端なお羽根でおわしますこと。

 

これを見た時、私は月組公演『花詩集』を思い出しました。

凪七瑠海、美弥るりか、珠城りょうが3人同じ飾り羽根をつけ、

いわゆる番手ぼかし真っ只中だった、その象徴的な、アレです。

 

よく見ると礼真琴を挟んで、

舞空瞳と合わせ鏡のような造りになっているんですね。

 

花組の大羽根2枚に小羽根が2枚より、見栄え的には自然で綺麗な感じは、

さすが人事上手の星組なのか、さすが藤井先生センスと言うべきか…。

 

きっと全国ツアー公演で暁千星が合流した際には、

瀬央ゆりあと暁千星がこの合わせ鏡羽根をそれぞれ背負って、

舞空瞳は普通の大羽根になったりするのだろうか…と今から想像してしまいます。

 

各組の2番手羽根事情

 

さて、新体制5組の2番手羽根は、

各組の組事情をよくよく表していると思いますね。

 

月組の鳳月杏と雪組の朝美絢は、いわゆる普通の2番手。

(この際、上級生とか下級生とかは一旦置いておきます。)

 

花組の水美舞斗は、直下に居る大本命永久輝せあと、

そう遠くない未来に並ばれますサインと思われる、お揃い3番手羽根。

 

星組の瀬央ゆりあは、現在の組内に競合は居ないけれど、

暁千星がやって来るためすんなり正2番手に上げませんよサインの、変形羽根。

 

そして宙組の芹香斗亜は、組内に正3番手の桜木みなとが居るけれど、

それ以上に自身も強いがゆえの、

最近めっきり見る機会の減った最強アイテム・雉羽根スタイルの2番手羽根。

 

というわけで、同じ組内2番手であるはずなのに、

それぞれ微妙についている差が、

羽根で表現されていると言えるわけです。

 

とはいえ、水美舞斗や瀬央ゆりあが羽根で誤魔化されようと、

下級生が抜かしにかかるのは至難の技。

なぜなら路線スターとして番手がついてしまうと、

組替えしたり退団したりしない限り、組内で序列が変わることは稀だから。

 

実のところ、今後番手的に気になるのは、

水美舞斗と永久輝せあ、瀬央ゆりあと暁千星を、

W2番手にするのか、そうでなく序列をつけるのか、なんですよね。

 

なぜなら、それは路線レースという観点だけでなく、

カレンダーなどのグッズ関連や、

雑誌の表紙などにも関わってくる問題だからです。

 

特に歌劇の表紙は、これまでトップ5名、2番手5名、轟悠、

そしてプラスアルファ1名(長期トップ娘役や正3番手)で運用してきたわけですが、

轟悠が退団したうえ正2番手も2組が居ないとなると、

表紙に載れる人材が限られてきてしまいます。

 

けど仮に4人を全員W2番手にしたとしたら、

今度は桜木みなとが漏れてしまうわけで…。うーん、上手くいかないぞ。

 

95期フェスでコロナ禍を凌ぐ?

 

そんなわけで95期で誤魔化しモードが続く現在の組体制、

批判することは簡単ですが、

劇団もコロナ禍を人気者たちでやりこなしているとも言えるわけですから、

何とも難しいところですね。

 

そして、羽根一つでプチカーニバルが起きるような

95期フェスティバルモードを楽しめるのは(たぶん)今しかありませんので、

今は今なりの組体制を楽しむしかないのかもしれないですね。

…という人事屋らしいまとめで終わります。

 

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コメント

  1. M より:

    瀬央さんのファンとしては見届ける義務があるという謎の責任感から初日、行って参りました。

    まだ開幕してから日が経ってないので詳細は省きますが公演趣旨だけでは無く人事的な意味合いでも「星組の本領発揮」という所感です。現時点で既に全国ツアーでどう手直しが入るのか現時点でかなり興味が湧いています。

    蒼汰さんの目にはどのように映るのか、まだまだ先ではありますが感想楽しみにしております。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    デザインとして見れば「片翼の堕天使」的で美しいと思うのですが、ねえ。劇団的には、前回の花組公演での反響が想定外に大きかったので反省?したのでしょうか。

    小柳先生、人気の演出家ですが、「オリジナルの物語を紡ぎたい」という作家的志向よりは、注文にあわせて原作を手堅くまとめる職人芸的気質を感じるので、

    肝心のオリジナルストーリーの感想があまりあがってこないことにやきもきしております。大丈夫だったのか(汗)

  3. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    やはり…、人気の95期ならではの騒ぎなのかもしれませんね。
    ピラミッド頂点の礼さんを、舞空さんと瀬央さんが両脇で、綺麗に一揃えにした雉羽根の屏風を、立てたような。
    熱くて強い、星組も魅力的ですね。

  4. おさかな より:

    蒼汰さん

    上手く考えられた羽根でしたね〜流石星組というべきか。
    個人的には羽問題よりもナウオンに誰が繰り上がるのか気になっていたのですが、まさかの4人でした…。次回から暁さん加わりますが、天寿さんは抜けてしまうので。バウ終えた極美慎も加わるのか、気になります。

  5. AKIRA より:

    分かり易い処遇ですよね。
     今後の暁さんとの番手争いで微妙な立ち位置になりますよね。瀬央さん。すんなり2番手にあげませんよとのサインですよね。月と雪は逆に争う人がいないので順当(無風?)ですが、星とか花はねえ。。。これがまさに人事ですよ。私は何回も言ってますけど、本人の強い意志(上昇志向)が大きく左右するのです。もちろん、瀬央さんとか暁さんにはあると思うのですが、このことこそが上の人の判断(人気度や本人のやる気)のファクターになっていますから。企業判断としては、あくまでも人気商売ですし人気度を判断材料にするとは思いますが、本人の強固な意志が付いていかないとねえ。リスクヘッジしますよ。それは。なんかぼかした表現になってしまいますが、悩ましいですね。今後が・・・

  6. ねこまさ より:

    そろそろ桜木みなとも3番手ながら2番手羽を背負うんでは、と思う今日このごろ