さよなら木場理事長・哀しきアニバーサリー

 

明日、2023年12月1日付で、

宝塚歌劇団現理事長の木場健之氏が引責辞任します。

 

理事長就任が2021年4月1日付ですから、

任期約2年半、なんともあっけない幕切れとなりました。

 

哀しき木場理事長の歩み

 

木場氏が理事長に就任した頃からずっと考えていたことがあります。

それは、彼に理事長就任の内示、もしくは打診があった時、

一体どんな気持ちだったのだろう?と。

 

宝塚音楽学校の校長歴があるくらいですから、

当然、その時の宝塚の盛り上がりを知っていたはず。

 

明日海・望海の89期体制とライブ配信の成功により莫大な利益を上げ、

ドル箱間違い無しの95期生が各組に控え、

さらにお膝元&公の仕事である大阪万博のアンバサダーも決定済み。

 

まさに勝利間違い無しのウハウハモード、95期で大金を稼ぎつつ、

各組の100周年→宝塚110周年→大阪万博という、

勝確の道を歩めば良かっただけ。

 

にも関わらず、残念ながら事は全て上手くいかない方向に転がった。

就任間近の時から始まったコロナ禍は、想像以上に尾を引き約3年間。

 

それがやっと終わったと思ったら、

今度は110年の歴史で初めて自ら死を遂げた現役生を出し、

まさに奈落の底に沈んでしまった。

 

その間、ドル箱のはずだった3れい体制のうち、

柚香光&月城かなとが任期を全うし退団が決定。

「こんなはずじゃなかったのに」をまさに地で行く歩みだったと思います。

 

2年半で何が変わったのか

 

木場理事長といえば、元月組プロデューサー、

しかもあの瀬奈じゅん政権末期のサイコパス最盛期時代の、ということもあって、

宝塚ファンは彼の就任と采配に戦々恐々でしたが、

結果的に言うほど何もなかったですよね。

 

違う、正しくは「何もしな過ぎた」のかもしれません。

以前に小川元理事長が元総理だとしたら、木場理事長は現総理っぽい、

なんてことをどこかで書いた記憶がありますが、

まさしく「決めらない」人事だったように思います(政治色の強い発言で申し訳ございません)

 

とにかく人事が動かず、各組とも滞留一直線で、

決められたレールをゆっくり歩いていくような退屈さ。

 

また、コロナ禍の予算の問題なのか、

あるいは海外ミュージカルが生徒の負担だからか分かりませんが、

漫画や小説原作物を増やすのは分かりますけど、

「なぜこれ?」案件ばかりの謎仕様。

 

あげく原田諒氏のスキャンダルが注意を払い続けた某週刊誌に載り、

そこから付け狙われて宙組が集中砲火を浴び、

それでも「弁明会」で終わらせようとした愚行。

 

数少ない業績を挙げるとすれば、絶対にないと言われ続けた

鳳月杏がもしかしたらトップに就任するかもしれないことと、

年8回公演に変更しようとしていること。

 

まぁ年8公演にするということは、

裏を返すとトップの任期が短くなる可能性もあるわけですが、

「団員たちの健康と舞台クオリティの維持のため」と言われたら納得だし、

唯一の変革かもしれません。

 

結局、彼が何を目標として、果たしたかった野望が何なのかは、

残念ながら最後まで分かりませんでしたが、

その咎を引き受け辞任していく引き際の美しさだけは認めましょう。

たった2年半、されど2年半。本当にお疲れ様でした。

 

哀しきアニバーサリー

 

そして、明日12月1日は当ブログの開設記念日。

5周年を迎え、明日から研6となります。←

 

我ながらいつまでもブロガー初心者気分なのですが、

アメブロ&ブログ村の入れ替わりが激しく、

気付けばガッツリ中堅組なんですね。

 

5年前、まさか宝塚がこんなことになるなんて思いませんでした…、

というか、むしろ1年前ですら思ってもみませんでしたが、

人気を積み上げるのには数年かかっても、

それを失うのは一瞬なんだなと改めて実感します。

 

向こうあと5年、果たして「ブロガー10年」になれるのか、

それは今まで「私が飽きないか否か」にかかっていたはずなのに、

今じゃむしろ「宝塚がそれまでもっているのか」

争点が変わりつつあるのが悲しいですね。…まぁそんなことないと思いますけど。(小声)

 

これからもゆるりと宝塚を見守り続ける予定ですので、

今度も何卒よろしくお願い致します。

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様

    御多忙な中、自身の価値観、人生観の根っこを世間にさらさなければ書けない話題についても、真摯に向き合って記事を書き続けてくださり、ありがとうございます。

    私もブログを始めて間もなく4年になります。ほんの5年前は、コロナ禍から劇団員の自死という、劇団史においてベルリンの壁崩壊に匹敵する歴史的事件にリアルタイムで立ち会い、数千人~数万人の宝塚ファンに向けて自分の意見を発表することになるとは露ほども思いませんでした。

    最近は、頭の中でNHKスペシャル「映像の世紀」シリーズのテーマ曲「パリは燃えているか」が鳴り、そこで朗読される「事件に遭遇した市民の日記」を書いているような気分です。でも正直、楽しいものでは無いですね。のんきに紅子ちゃんとボケツッコミ漫才をするネタ記事を書きたいです。

    寒い日々が続きますね。先日関東に旅行した際は、からっ風の寒さにびっくりしました。風邪などひかぬよう、お体ご自愛下さい。元気に生きて、劇団の行方を見守りましょう。

  2. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    本日より、研6との事。おめでとうございます。
    そして、感謝を。
    ありがとうございます。
    こんちゃんさんにも、この場をお借りして、ブログの更新、いつもありがとうございます。
    末長く読者でいられるよう、健康でありたいと思います。

  3. より:

    ブログ開設5周年おめでとうございます。内容はもとより、コンスタントに記事を書き続ける姿勢に敬服いたしております。今後も更新を楽しみにしております。