宝塚歌劇団の愚かな選択と、ファンとしての願い。

 

さて、宝塚にまつわる一連の騒動についての、

現時点の個人的感想を改めて綴っていきます。

 

…実は本稿は2部構成になっていて、

諸事情により2部のオチ(今後起こりうる最悪の事態について)を先に掲載したため、

コチラはどこにたどり着くための前編となっています。

 

【後編はコチラ】

 

改めて炎上会見で思うこと

 

私は以前に「宝塚から疎外された人による逆恨みのような密告が増え、結果的に週刊誌を通した劇団VS被害者の代理戦争となる」みたいなことを書いた気がしますが、まぁその通りになってしまいましたね。今回の一件をジャニーズや歌舞伎と一緒に「伝統芸能の闇」として一括りにされていますが、ジャニーズや歌舞伎が「力を持ち過ぎた一個人による断行的なセクハラ・パワハラ」だったのに対し、宝塚は「大企業がゆえの負の連鎖」であることが特徴だと思います。色んな人の打算と思惑が交錯するからこそ、対応が遅いし、身動きも取りづらい。今回の会見、ならびに一連の流れは、その象徴のようなものだと思います。

一番最初の会見からしてつくづく疑問だったのは、なんで代理人弁護士でなく、理事長以下幹部だけで記者会見させたのでしょうかね?いや、2度目の会見では冒頭でその理由について説明されてましたけど、私には全く理解が出来ません。理事長以下幹部役員がどれだけ賢かろうと、どれだけ宝塚に詳しかろうと、人前で諭戦を交わす能力は別であり、記者からの集中砲火に完璧な対応が出来るなんて思えない。公人でもあるまいし、わざわざ人前に出る必要もないのだから、遺族と同じく代理人弁護士を立てるべきでした。結果として劇団の後手後手な雰囲気が視聴者に伝わっただけでなく、悪印象全てが「劇団の意思」のように強く映ってしまい、それで延焼が悪化したように思います。

最初は「木場理事長に全ての責任を押し付けてトカゲの尻尾切りをするためか?」なんて邪推していましたが、今までの経過から見るに、もしかして言うほど劇団は何も考えていないのかもしれません。名の知れた大企業なのだから、もうちょっと策謀を巡らしたり計画的に行動をとったりしないものなのか???と激しく疑問なんですけど、まぁ古いファンほど薄々気付いてましたよね。劇団のスタンスって所詮そんな感じ、と。結果的に角CEOまで辞任に追い込まれ、再調査となり、労基も入り、後手後手なんてレベルじゃない状況になっています。まぁ「遺族との和解交渉が不調」という最悪な道筋に進んでいる時点で、こうなることは確定的でしたけどね。

 

分水嶺はどこだったのか?

 

騒動スタート時からずーっと考えていたのですが、この最悪の事態に突き進んでしまった分水嶺は一体どこだったんでしょうね?

そもそも、話題の中止になっているアイロン事件は、遺族代理人弁護士によると2021年8月14日だそう。これを週刊誌で取り上げたのが2023年2月初旬。そしてAさんが亡くなったのが2023年9月末。つまり、アイロン事件から亡くなるまで2年近くの時が経っているわけで、果たしてそれが亡くなる直接的な原因と言えるんでしょうかね?もちろん、私は本人じゃないし、ましてタカラジェンヌじゃないからその真実は分かりません。けど、仮に本当に宙組がイジメとパワハラが蔓延る伏魔殿だとすれば、この2年の間にもっと他にも嫌なこと、ツライことがたくさんあったはずなのです。

これまで公表された情報から推察するに、週刊誌報道の後に「弁明会」があった模様。そこで、約1年半前の、本人の中では超絶嫌なことだったろうに、けど大人としてなんとか必死にやり過ごした辛い思い出をやり玉にあげられ、しかもそれを宝塚的縦社会という名の圧でもみ消された。そりゃ精神的に追い詰められるし、過呼吸にもなるでしょう。ただでさえそんな心理状況だったにも関わらず、新体制、2人だけの新公長、様々な制度の復活、難しい公演内容など悪い状況が重なり…というのが劇団の報告書の顛末です。

け、ど。冷静に考えたら、もし宙組がとても風通しの良い仲良しな職場であったなら、仮に過去のアイロン「事故」が週刊誌に面白おかしく書きたてられたとしても、「あの時はゴメンね?」「いやいや、まさかこんな大事になるなんてね」「めっちゃ悪女に書かれてウケるw」みたいな笑い話で済んだんじゃないかと思うわけです。けど、そうならなかった。ということは、やっぱり体制として何かしらの問題があったのでは?と、さすがの私も思えてしまうわけで。

そもそも、宙組はその数週間前にトップスターである真風涼帆自身が、前の相手役である星風まどかに対して暴言を放っていたという記事が週刊誌に書きたてられていた。しかも、そのアイロン事件報道も「被害者が誰か?」より芹香斗亜のブリザードデュエダンの方が話題に挙がっていた。つまり、この弁明会の前の時点で既に宙組は根幹からしてグラついていた。にも関わらず、劇団はその自治を今まで通り宙組生だけに丸投げした。これこそが最悪のシナリオに突き進むハメになった分水嶺だと私は思います。

つまり、期内で大きな分断が起きて虐め問題に発展しながら女学生たちの自治で治めようとして、結果的に悪化した96期問題の頃と、本質的に何も変わっていなかった、ということが明らかになってしまったのでした。

 

現実的な落としどころはどこ?

 

しかし、今回の一件で劇団も一応は体制の不備を認め、過重労働を遺族に謝罪したうえで本格的な体質改善に乗り出そうとしています。一方遺族側は、何が何でもパワハラがあった事実を認めさせたい様子。本来であれば賠償の話にステージが進むはずなのに、どうやら平行線の模様です。現実的な落としどころとしては、非公表で上級生が遺族側に謝罪を入れることだと思いますが、まぁあの代理人弁護士の雰囲気的に許さなそうですよねぇ…。

で、本当に申し訳ないのですが、ぶっちゃけ私はそろそろこの話題に飽きてしまいました…。四十九日とはよく言ったもので、これまで哀悼の気持ちを捧げ続けてきましたけれど、そろそろ新たな一歩を踏み出さなくては、と赤の他人としては思ってしまいます。が、愛しい愛娘を失った遺族はそうはいきません。もちろん、法的な交渉事にもルールがあるからこそ、外野からは動きがすごーくスローに見えるということも理解はしているのですが、このギャップが非常に苦しい。

他にも、配属されたばかりの108期・109期生あたりの宙組生は本当に気の毒だなと思ってしまいます。上級生のゴタゴタに直接的には関係がないし、ヒアリングなんてされましても…って感じじゃありません?他組の同期がバリバリ舞台に出ているのを横目にずーっとステイで針の筵だなんて、私だったら耐えられません。一方、他組では103期関係者の休演がちょいちょいあって、さすがに超スーパー冷静な私でも邪推をしてしまいます。雪組の休演もありましたし、外野が想像しているよりも内部はごちゃついているのかもしれませんね。

 

私が今、願うこと。

 

ですが、花組全国ツアーは満員御礼のようですし、星組西公演も無事完売。宝塚はこうした根強いファンに支えられ続けてきましたし、管理人は職場で「今だったら宝塚のチケットも取りやすくなるんじゃない?」とライトなおばさまから『RRR』のチケットをおねだりされたそうな。去る人もいれば来る人もいて、こうしてエンタメ興行は続いていくのでしょう。それはジャニーズも、歌舞伎も、それ以上にセクハラ・パワハラが報じられてきた全てのエンタメ興行も同様です。

だから別にいい、という話ではなく、とはいえ時代に即して「古き良き」を生かしながら悪しき習慣は改善し、誰もが健やかに舞台に立てる環境づくりに努めて欲しいなと本気で願っています。例えそれが、夢物語としても。ま、こんな風に願い事を軽く言えてしまうのは、私が所詮ライトファンで、仮に宝塚が潰えたとしても「ふーん、まぁ仕方ないか」で流せてしまうくらいの愛着しかないからかもしれません。とはいえチケットがある以上は劇場に足を運びますし、期待に胸を膨らませ宝塚に入団した人たちが幸せに満ち足りるよう祈る気持ちは本物です。

一日も早く平穏が訪れる日が来るようそれなりに祈っていますし、そのために劇団が早急かつ適切な対応を取るよう強く願っています。

 

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コメント

  1. こま より:

    こんにちは。いつも興味深く拝読しています。

    アイロン「事故」の件、報告書を読んでわたしが一番気になったのは、故人が上級生を苦手に思っていたということです。
    なぜ苦手に思うのか、きっかけはあったのか、など、それは分かりませんが、
    苦手な相手から嫌なことをされて(過失であったとしても)、
    あのときはゴメンね?とはならないよな…、と思いました。

    上級生も、苦手に思われているのが分かっていれば、事故の際はなおさらバツが悪かったろうと思います。

    若い女ばかりの集団で、みんな仲良しができる訳もないのですが、それでも火傷の一件が、特に関係性が悪い二人の間で起こってしまったことは、ほんとうに不幸だと思います……。

  2. 五條 より:

    飽きた 含め、非常に冷静な記事ですねw 同意です。もう遺族が納得したらそれでいいからいつも通りに戻って…とも思いますが、謝罪に関しては弁護士が公表しちゃうでしょうね(裏で済ますなら弁護士つく前がラストチャンスでしたね)。

    現状謝罪ルートだと、遺族が納得=上級生によるパワハラ認める=公表された場合宙組の該当メンバー強制引退、となるでしょうから、宙組が元通りは厳しい。
    じゃあ遺族と裁判になって、継続的に逐一週刊誌に攻撃されつつ全部無視して現行の宙組のまま強行…これも厳しい。これやったら他組にも飛び火しそうですし。
    楽天イーグルスの安樂が現在進行形でパワハラ問題で炎上中。被害者多数ですが、亡くなってはいません。今のところ自由契約(他に拾われなければ事実上の引退)になりそうとのこと。今の世の中、パワハラにはかなり厳しい。歌劇団がパワハラ&イジメだけは絶対に認めたくないのは、むこうさんの理屈としてはわからんでもないですね。

    ただ、下世話な週刊誌だけならまだしも、テレビのワイドショー、NHK、4大新聞にも取り上げられ、労基が入り、しかも以前労基に勧告喰らってたのに改善してなかった事も明らかになり、万博アンバサダーが無くなって…急坂を転がり落ちてる感があります。おっしゃる通り、後手後手極まれり、です。挙句第三者委員会は設置しない!ですから。まあ設置したら客観的に「いやこれパワハラでんがな」と認定されちゃうから、まあできんわなとはわかるんですけどね。
    スポンサー再契約してくれんのかな(小声)

    別件ですが、企業の会見は責任者がやらなきゃいけない、みたいな決まりでもあるんじゃないですかね?宝塚はもちろん、ジャニーズも日大も、船場吉兆(古い!)も、皆右に倣えで盛大にズッコケてるような気がします。弁護士では記者からの質問に答えられないからでしょうか…とは言え弁護士同席くらいはしていいような気がするんですけどね。

  3. コスモスハート より:

    蒼汰様

    今回、話し合いで、パワハラを認めない謝罪では受け入れない。ということ。
    これは、以前に劇団が、口止め料として?慰謝料、入院費を払ってお詫びや、再発防止の運営の取り組みに真摯でなかったから、という歴史を踏まえて譲らないのではないかと見ています。
    少なくとも、ヘアアイロンの一件も、芸能界の女性から、よくある事とか、あり得ない、とコメントされていましたね。少なくとも、入団して間のない新人なら、まだしも。非公式で行わないと謝る事もできないのではないか?
    絶対認めないでしょうね。告訴するしかない、となる前に、非公式でも謝りましょう。と、思います。機会を与えてくれているうちに。

    NHKのニュースに、亡くなった団員を知る二十代の元団員が顔出しなしのインタビューに答える様子が放映され、文春や、新潮じゃないことに驚きました。
    はてさて、時が過ぎて人が忘れる事を待つ作戦??文春がどこまで扱うのか?劇団の次の発表は東京公演の残りの日程をどうするかですね。
    正直、できるとは思ってないと予想しています。手を焼いている。張本人は悪いと思ってないから謝らないし、遺族は謝罪を求めてるし、上には公演を頭から中止なんて報告できないし、どないせー言うんや、と、心の声を想像しています。
    真摯に問題と向き合っておかなかったツケ。今年の言葉は真摯です。

  4. アライグマ より:

    完全に同意です。

    以前、記者会見について、報告書を作成した弁護士事務所の責任者が説明するのだろうかと、個別におつたえしたように記憶しています。
    調査した弁護士を前面に出さなかったため、外部の事務所の調査といいつつ、予定していた効果をもたらさない報告書になってしまったと思います。
    内容に信用性がないみたいなことになり、本当に何やってんだろうと私も思いました。(調査報告書を読んだのか不明の外部の反応も疑問ですが、劇団自体の対応のまずさに、根本的な解決ができるのだろうかと不安になります。)

    劇団というか、会社はあまり考えていなかったというのが、実際のところかもしれませんね。

    理事というか、幹部に、人格的にも能力的にもふさわしいジェンヌさんを入れるべきだと思わざるを得ません。確かに狭い世界かもしれないですが、振り付けを担当しているOGさんの言葉などを見ても、舞台と生徒のことを考えられる相応の人はいるのにと思います。

    花組の全国ツワーを観てきました。素敵でした。これまでの「激情」は画面でしか見たことはないのですが、引けを取らないというより、とっても魅力的でした。
    永久輝さんの歌がとても素晴らしく、演技も繊細。
    星空さんは、正直言ってこれまで、実力は分かっていましたが、ここまでできる人だったんだと感じたし、外部に出てもやっていける実力だろうなと思いました。

    かちゃさんは、本当に頼りになる。

    星組のドルビー映画1789も観てきました。そこそこ入っていました。4500円と高いのですが、男性客も居て、感想もよさそうでした。

    チケットがある限り観に行きたいし、行きます。

    そのうえで、私もライトファンです。
    冷たいですが、自分を守るために、適度な距離を置いてみていこうと思っています。
    もし、残念な結果になったとしても、別の楽しみを見つけて生きていくだろうとも。

    ただ、生徒さん、スタッフ、劇団の内部の話し合いで、ぜひ、良い方向に向かっていただきたい。それを望んでいますし、遺族の方が、納得いく心持ちになられるよう、劇団が努めることは心から祈っています。

  5. そらら より:

    「もしかして言うほど劇団は何も考えていないのかもしれません」
    まさにこれに尽きるのかと。
    わたしは生徒ラブ、劇団嫌い生徒搾取するな論者でしたが、
    そもそも劇団は悪意以前にも何も考えてないだけなのでは??と思い始めています。

    96期問題を後追いで軽く調べた時に
    自治も善し悪しだなーと思ったものですが、
    劇団に所属してからも似たような構造のままなのかもとも。

    組Pとかおとうちゃんとか演出家とかが
    全体の方向性や組内の自治の暴走とか
    諫めたりまとめたりしてるのかなと思ってたんですが…。

    元々宙組のゆるそうで仲が良さそうな雰囲気売りが
    好きだったので分水嶺の2年間に問題解決したと思い
    新生宙組も応援する気だったので
    2年間何してたん…とがっかりしています。

  6. より:

    SNSやブログでどんどん極端な擁護または非難をするようなファン(?)が増えてうんざりしているので、いつもながら蒼汰さんの感情に走りすぎないご意見がありがたいです。(総論賛成各論反対の時も話題によってはありますが、記事のスタンスがとても好きです)
    綺麗事を抜きで申せば私は舞台の上、もう少し欲を出すならばスカイステージの番組や雑誌、お茶会などの「芸名の」生徒さんが清く美しく正しければそれで良い派です。元々日本的な体育会系上下関係、むしろ話にのみ聞く昔の嫁姑関係?のような価値観にはアレルギー反応が出ますが、舞台や番組を見ている分には関係ないからと確信犯的にそういう一面を薄々知った上で観劇しておりました。エシカルな消費やフェアトレードにはそれほど関心のない消費者のようなものですね。

    でも大抵のファンはそういうものだと思っていたのですが、ネットでの反応を見るにまさか本当に宝塚は清く正しく美しいだけの夢の世界だと信じていた方が多いのでしょうか?

    観劇回数や遠征回数だけはそれなりであるものの、その程度と言われてしまうようなファンですので今日の記事の「私が今、願うこと」にはそうそうと頷いてしましました。

    劇団が商業主義、儲け優先に走るのならばなおのことエンタメとして顧客たるファンが後ろめたくなく観劇できるよう、劇場に足を運ぶのにも罪悪感を持ってしまい舞台に夢を見られないなどど言うことのないよう、生徒さんのメンタルも含めた健康が保たれるようきちんとしていただきたいです。

    私は花組のコンサートと全国ツアーも見に行きますが、何の憂いもなくファン仲間と感想を語り合ったり宝塚ファン以外の友人知人を誘えるようになる日を待っています。

  7. メトロ28号 より:

    いつも冷静な文章をありがとうございます。
    「現実的な落しどころ」について想像しているのですが、「遺族への宙組上級生全員からの謝罪」「私たちはパワハラとは認識してなかったけど彼女を追い詰めてしまったのは事実なのでごめんなさい」というのが、一番平和というか、遺族の要望もある程度叶えつつ個人名が表に出ない形なのかなと思いました。あの弁護士さんがそれで許してくれるかは謎ですが。
    もちろん無関係な上級生もいることは承知の上で、彼女を助けられずにいたことを謝ります、というテイでも、なんでもよいので、とにかく全員。できれば前組長と前トップも。
    劇団としては、いじめに無関係の(と報道されている)未来のトップスターに「謝罪したメンバー」という変なイメージをつけたくないでしょうが、本当に劇団の存亡がかかっているので、背に腹はかえられぬ状況だと思います。
    どんな内容の謝罪にしろ「パワハラがあったことを認める」ことになってしまうので難しいのでしょうかね。。

  8. みき より:

    おっしゃる通り、アイロン事件の2021年から2023年までは2年も経っていますよね。で、アイロン事件の掲載は2023年2月。普通の会社でも、たとえば苦手な先輩に怪我をさせられてしまった、そしてそれが2年後にメディアで大々的に報じられた、となると、普通に考えて、よほど図太くなければ、会社に居辛くなるでしょうし、更に委縮してしまうかなと思うのですが。

    劇団が演出家H氏をセクハラで一発アウトにしたのは、H氏自身のLINEによるセクハラ発言という明白な証拠があったからだと思うのですが、今回はパワハラしたとされる当事者によるそうした明白な証拠がないのでは・・・とも思います。(とは言え、放置していた安全配慮義務の問題はありますが。)セクハラよりもパワハラは「認定」が難しいですし。

    個人的には、法による裁きを求める弁護士が、メディアに訴える手法を取っていることに違和感があります。裁判を起こしたあとで、記者会見するなら分かるのですが・・・
    ご遺族が求めておられるのが謝罪だけでなく、謝罪に伴う具体的措置(たとえば退団とか・・・)だとしたら、解決はそう簡単にはいかないでしょうね。

    本来はご遺族と劇団の問題だと思いますし、ご遺族の悲しみを思うと胸が痛いですが、一方、宙組に配属されたばかりの生徒たちも本当に気の毒です。

    • トンコロ より:

      蒼汰さんの飽きた発言や、賛同するコメントやら拝読し、劇団がなーんも深く考えない理由がわかりました。
      つまり、どーせ飽きるし、そのうち公演再開!と騒ぎ出すとたかを括っているわけですね。

      その目論見通りにいくか、離れた身ながら見守ります。

      • 蒼汰 蒼汰 より:

        公演再開するかどうかは私には分かりませんが、貴方のような沈みゆく泥舟を対岸からニヤニヤ眺める楽しさを、笑いを噛み殺すようで絶叫しながら書いて回る人の姿を見るのにも飽きてしまいました。スタンスとしては同じはずなんですけどね。

  9. 明星 より:

    いつも興味深く拝見しています。
    亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

    週刊誌報道について私はかなり影響が大きかったと思っています。
    揶揄されることの多いmakazeizmステージでの弁明回を観ましたが生徒たちの心のざわめきが肌で感じられる、こちらも胸がしめつけられるほど辛い様子でした。

    あの直後に今度は一年半前のヘアアイロン事故が過剰に書き立てられ(しかも発生日を間違えていて、ムラ新公はあるはずの無いジュクジュク皮剥け大火傷を額に負ったままギリギリの精神状態で出演した事になっている、つまり誤報)加害者とされる人は実名を写真入りで報じられました。
    同時にブリザードの件を詳報したり当時のトップパワハラを蒸し返したりされていて、そりゃ組内は大混乱だと思うし、一連の報道についてリークしたのは誰?って疑心暗鬼にもなるだろうと思います。
    たとえ風通し良い職場でも、組のトップやトップ娘役候補が狙い撃ちにされている状況で上級生がピリピリしない訳ないです。
    無責任な週刊誌報道がなければここまでの事態にはなっていないでしょう。

    報告書でも明かされていない事実はありますし宙組にも脆弱性があったとは感じます。
    一方で劇団も遅きに失した感もありますが、トップの休養、公演数削減、柚香コンの公演時間削減など働き方改革を進めていると感じるだけに悔しいです。

    ネットやマスコミからのリンチ状態が本当に酷くてizmでの様子を思うと名指しされている人達の事が腹の底から心配です。
    早く終息して欲しいものの、自殺の原因は本人にしか分からない事もあり果たして罪を週刊誌に名指しされた生徒におい被せるのが妥当なのか…成り行きを見守るしかないのが悲しいです。

  10. のん より:

    初めてコメントします。
    2月のアイロン事件の文春への告発は、被害者Aさんのためを思って義憤に駆られた訳ではなく、宝塚を改革しなければという正義感でもなく、次期トップ娘役候補だった加害者(とされている)Mさんの娘1阻止を目的にしたものだと思います。Mさん自身に周りから苦手意識や嫌悪感を持たれる原因があったのか、それとも他組から組み替えし路線娘役として活躍する彼女への嫉妬なのか、それはわかりませんが。ただ、その告発が被害者Aさんを苦しめ、悲劇へのきっかけとなったのは確かだと思います。もちろん文春の記事が真実であれば、Mさんのいじめや上級生のパワハラがAさんを追い詰めたのでしょうが、そもそも文春報道がなければ蒼汰さんがおっしゃる通り、彼女は事件後2年以上も大人の対応でやり過ごしてきたわけだし、弁明会が開かれることも、リークしたと疑いをかけられ針の筵状態になることもなかったのですから。
    告発した人又はグループもこのような結末を迎えるとは予想していなかったでしょう。自分の告発と文春報道がAさんの死のきっかけとなったことを有耶無耶にするために、リーク者と文春は全ての罪をMさん、上級生に押し付けているようにも感じます。結局、文春や遺族にはリーク者側の一方的な情報だけが入り、それをテレビなど他マスコミも信じ込んで報道していますが、受け取る側は冷静に客観しないといけないと思います。
    週刊誌上に躍る数々の話が、自分の身を守るための捏造や憂さ晴らしではないことを願います。

  11. たね より:

    ご意見ごもっともです。

    どんどん泥沼化&炎上していることが恐ろしいです。

    歌劇団は阪急電鉄の傘下です。当然、人事は阪急電鉄が握っていると思われます。
    歴代の組のプロヂューサーたちは素人さんとか。
    誤解しないでいただきたいのですが、悪く言うと人事で左遷に近いのかなと。
    決して自ら望んで劇団に来られた方たちではない、思い入れはない、ただ、仕事こなしている人たち・・・今回の件で「素人だからこのくらいで許してよ」的な仕事だったのでは?ましてや、女性ばかり400名もいるので、「うるさいな」「うっとうしい」なんて常に思っている人たちかもしれません。
    会見や報告の仕方にまったく歌劇団への愛情、生徒さんたちへの愛情が感じられなかったことが悲しいです。

    公演を継続したいのであれば、もっと真摯にこの問題に向き合う幹部社員を歌劇団に派遣してほしいと思います。
    生徒さんたちから出た要望まで隠蔽するとは思ってもいませんでした。

    今後もこのような運営がなされるのであれば、私はご贔屓が退団したら、一度、観劇は止めるつもりです。
    今、変わらないと一生後悔することになりますよ、と声を上げたいです。
    真面目に頑張っている生徒さんたちを守るためにも。誠実に迅速に解決していただきたい。
    そうでないと、亡くなった方が浮かばれないし、成仏できません。
    このまま芸名が伏せられたままでいいのか?それが一番悔しいです。
    彼女の存在を大切にしてほしいです。

  12. あき より:

    正直言ってどうでもいいです。
    パワハラも時間外労働も、世の中にはクソほど蔓延ってるのに、端的に目立つからと切り取られいいように書かれてエンタメとして消費される。食い付く人も食い付く人ですが、所詮他人事なので興味も持てない私は人の心がないらしいです。
    週刊誌が、とても嫌いなので初っ端から信じられず。事実であったとしても、お前ら週刊誌に詰られる筋合いは無いと今でも思っています。ペンは強いと、よく言いますがペンで人が殺せるんですね。彼女の死の原因は、様々な事の重なりと苦しい労働環境からくるストレスなのは分かります、それと同時にそうなる様にトリガーを引いたのが週刊誌であると言う事も理解してほしいですね。あの報道がなかったら、もし彼女が労基に直接訴えていたら…何か違ったかもしれませんね。
    因みに、チケットは取れません。どう頑張っても取れません。星組大劇場も月組別箱も惨敗でした。悲しすぎます…

  13. Reika より:

    蒼汰様、お久しぶりにコメントします。

    騒動に飽きた、ご時世的にしづらいコメントだよなあ、と思いつつ完全同意なので、発信してくださる方がいてありがたいです。(勿論ご遺族としてはそれどころではない、というのも同意ですし、Aさんの妹さんに愛着があって、姉のAさんも見守っていたところもあるので、あたら若い命を散らされたことへの哀悼の気持ちはあります。)

    蒼汰様も以前からおっしゃられてるように、あとは本件については劇団とご遺族で、組織的な改革は劇団が腰を上げて動いてもらうしかないのに(そしてこの1~2年はその動きが微々たるものでも見えていた)、外野がギャーギャー、果ては会活動のブラック振りまでぶちまける勢が現れ、完全にファンは分断状態、でもチケットは取れない、ほんとにストレスフル、悩ましい状態になりました。

    それにしても、劇団もお身内出身のトップスターと路線娘役を守り、非路線を切り捨てる状態になったら、まさかの切り捨てた相手の方が敵に回してはいけない人々だったとは…。ほんとに、よく考えてないんでしょうね。

  14. メール夫人 より:

    花組・星組と動きがある中 久しぶりにブログランキングを拝見しております。
    いまだワイドショーと見紛うばかりのタイトルがズラッと並びビックリです。

    結局のところ 見えている点と点をつなげて想像と憶測をめぐらしているだけのお話しだとは思いますが(そのときどきの現場に誰ひとり立ち会っていないのだから想像するしかしょうがない)

    裁判はありえないでしょうし(パワハラ・いじめを証明するだけの証拠が出そうにない)いいところで決着してほしいです。

    亡くなった若い娘は善であり正義である悪者をやっつけろなのか 水戸黄門脳な人種が多い中 悪者扱いの集団にもひたむきな若い娘がいることを忘れているのか?

    幕が上がれば 非日常空間へいそいそと出かけていくであろう身にとって落ち着かない日々は続くのでしょう・・・歌劇団に対して何も考えていない人間の戯言です