あっさりな答え合わせ・星組『記憶にございません!』上演決定!!

 

ブログをご覧の皆様、Grüß Gott!!

えーっと、遠いドイツから失礼致します。←

現在私はフランクフルトからミュンヘンへ異動している真っ最中です。

 

さて、宝塚ではなんだか色々と発表があったようですが、

まずは礼真琴任期8作目となる、

星組大劇場の次の演目から触れたいと思います。

 

意外過ぎる登板に驚く

公演情報

政界コメディ『記憶にございません!』-トップ・シークレット-

■原作/映画「記憶にございません!」©2019フジテレビ・東宝

■映画脚本・監督/三谷幸喜

■潤色・上演台本・演出/石田昌也

 

カルナバル・ファンタジア『Tiara Azul -Destino-』

■作・演出/竹田 悠一郎

■主演・・・礼真琴、舞空瞳

 

な、なんだこれは!!

意外過ぎる作品がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

芝居の方は、まさかの礼真琴×三谷幸喜作品、

しかも色んな意味で相性が怖い、現代劇といえば石田昌也演出。

何とも意外過ぎる演目が大劇場にやってきました。

 

これは分かりやすく「ザ・箸休め」という感じですね。

ちなみにもちろん良い意味で!!

 

礼真琴は『1789』で歌いまくり、

『RRR』で踊りまくりと大消耗モードでしたし、

ここらで会話劇?人情劇?を挟むのは戦略的にナイスだと思います。

 

しかも長い任期の中で、いまだやっていないのが現代劇、

あるいはスーツものですから、種目的にもピッタリな「味変作」。

礼真琴率いる円熟期の星組がどう料理するのか、非常に楽しみです。

 

そこはかとなく感じる大人の事情

 

そしてレビューは、まさかの竹田先生のデビュー作。

星組としては指田先生に続き若手演出家のデビューを担当することになります。

 

確か竹田先生ってまだバウ公演しか上演していないので、

東上作品を演出する前に大劇場デビュー、すなわち飛び級です。

 

これは非常に喜ばしいことなんでしょうけど、

裏を返すとこれってつまり人材不足、

あるいは本当は別の演出家が登板する予定だったのに、

「諸般の事情」により出来なくなった、という大人の事情が感じられるような…。

 

個人的に竹田先生は、その持ち味をまだ掴めていないんですよね。

指田先生がお耽美路線雰囲気重視、栗田先生が椎名林檎系職業作家特化型、

熊倉先生が無難な絵画シリーズ(&本人がイケメン)、みたいな?

 

この流れでいくと、竹田先生は「歴史ヲタ」みたいなイメージがありますが、

今回の演目は「アルゼンチンのカルナバル」と、また全く違う感じ。

ぜんっぜん想像出来ないですけど、

この大きなチャンスをぜひ生かして欲しいですね。

 

礼真琴&舞空瞳の今後について

 

さて、今回の演目発表で一番気になることと言えば、

礼真琴と舞空瞳の今後についてでしょう。

 

まず、一瞬騒めき立った舞空瞳のスライド説は完全に消滅。

そしてたぶん、礼真琴の任期も、

10作がほぼ確になったんじゃないかな…?

 

8作目に今回の味変作、9作目に大作一本物、

そして10作目で2本立てでフィニッシュ、だと実に綺麗な流れです。

だとしたら、この隙間にもう1回ショー系公演をするのは確実かな。

 

仮に真風、柚香、彩風のように退団公演に1本物を持ってくるとしても、

(つまり次の9作目が1本物で退団公演のパターン)

その前の公演のショー作品は縁のある演出家が登板しプレ退団仕様にする、

というのが今の流れで、今回の竹田先生は全くもって縁無しさん。

 

それに舞空瞳も本作で退団するような雰囲気の演目と思えず、

当初の想定通り、任期10作添い遂げでフィニッシュ!!

になるのかなーと今回の発表で思いました。

皆さんはどう思われたでしょう???

 

宝塚110周年ラインナップに思う

 

2024年は宝塚110周年にしてトップ3名が交代する予定で、

演目もオリジナル作品やベルばらといった古典風なものばかり。

 

そんな中星組は『RRR』『記憶にございません』と、

日本・海外の映画原作の話題作を貰う破格の扱いで、

なんだか10年前の星組のリフレインを見ているようです。

 

ま、その代わり指田&竹田と演出家のデビュー作を担っているわけですから、

色んな意味でイーブンなのでしょう。

令和のトップオブトップとして、是非走り抜けて頂きたいです。

 

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コメント

  1. May より:

    ドイツからリモート更新おつかれさまでございます!!大変ありがたく拝読しました。ミュンヘン旧市街の建造物は見応えがございますよね。ドイツは車好きにはたまらない国かと存じますが、蒼汰様はいかがでしょうか。雪のノイシュバンシュタイン城もさぞ風情があることでしょうね。

    舞空さんMSは働き方改革の一環と信じて疑っておりませんでしたが、何にせよほっとしました。
    礼さんはリー・ロンロンや徳三郎のような役は似合っていましたが、本気のコメディだとどうなのですかね、真面目なおかしみになるのか…?
    真面目な最強の舞台人たちが真剣に全力コメディをやった二十世紀号のような傑作もありますから、楽しみにしたいと思います。
    石田先生はロクモの言葉遣いが一部、世界観クラッシャーでしたので、どうか悪ノリしないでいただきたいと願うばかりです。

    …大人の事情とおっしゃられたので、別の組用だった演目のスライド説を示唆されるのかな?と思いましたが、違いました。笑

  2. こころ夫人 より:

    いつも楽しく興味深く、拝見しております。
    ~いろんな意味でイーブン~と、おっしゃる通りですね。
    で、星組はこの後に大作1本物をされる、と。
    星組のコメディ作品の後の、花組新トップお披露目の演目が、1本物大作になるのか、と期待が高まります。
    星組の東京公演、無事に健やかに完走できますように。

  3. 12がつ より:

    海外からの更新ありがとうございます。
    正直、演目発表の時に一瞬鳳月杏トップお披露目公演かと思ってしまいました(笑)
    お芝居上手な月組に似合いそうですけど、三谷幸喜と言えば前トップの紅ゆずるが出演を熱望していたし、星組とは何かとご縁があるのかもしれませんね。
    ショー初演出の竹田先生がまた未知数…
    でも、きっと星組パッションと星組ファンの熱い声援があれば、今年の締めくくりにふさわしい好評な公演になると思います!
    願わくば、このまま公演がスムーズに行われますように…
    去年年末の雪組公演の開催はファンからも是非を問われ、今年になってからも公式のインスタに画像もあがりませんからさびしい限りです。

  4. より:

    こんにちは〜
    ヨーロッパ旅行素敵です!楽しんでくださいね。

    あとやっていないのはスーツ物、のところで妄想を膨らませました。

    礼真琴にオーシャンズ11をやってほしいと思っています。トップオブトップ柚希礼音のオラオラ芸の血をくみ、少しの出番(マイク)でも圧倒的な歌唱力で存在感を見せつけたオーシャンズ11。

    ぜひ礼真琴主演で再演してほしいのです。舞空瞳のゴージャス感も、テスにピッタリだと思うのですが…。

    蒼汰さんは、どこかの組でやってほしい演目はありますか?(前の、単発で出る妄想シリーズ好きです)
    月の次期トップ娘役にも、また触れていただからと嬉しいです!

  5. 梅雨 より:

    三谷作品好きなので一報を聞いた時は嬉しく思ったのですが、石田先生だとやはり一抹の不安を感じてしまいますよね…
    竹田先生のデビューということでショーは未知数ですが、なんだか月組のカンパニー/BADDYを思い出しました。ショーもBADDYのように弾けたものならと祈るばかりです。

    そういえばですが、数年前から演出家の大劇場デビュー待ち列の最前線とも言っていいところにいたはずの樫畑先生ですが、栗田先生、指田先生(2人は別箱で大人気作品を生み出したのでデビューさせたい劇団側の気持ちもまだわかりますが……)、さらには飛び級となった竹田先生にまで先を越されてで長期休暇をお取りになったのか、はたまたお辞めになったのか心配になってきました。演出家も本当に大変なのが伺えます。