期売りは諸刃の剣・105期生がぶつかるであろう壁

 

某有名御息女である稀惺かずとを筆頭に、

美空真瑠、七城雅、紀城ゆりや、大希颯、大路りせ、泉堂成と、

現時点で合計7名の新公主演者を擁する105期生男役。

 

娘役は既に星空美咲が花組トップ娘役に就任し、

新公ヒロ経験者を多数輩出していることから、

劇団は105期生を「黄金世代」と見込んで育成している模様です。

 

劇団はなぜ「期売り」をしたがるのか?

 

ところで、そもそもなぜ劇団側は「期売り」をしたがるのでしょう?

それには多くの打算があります。

 

まずは「箱推し好き」なファン層への訴求、

あるいは、スター同士の関係性を匂わせることで互いに好感度を高め、

「関係性萌え」する層に相乗効果が期待出来ること。

 

また、売り切れないチケットを、

お互いの非公認の会において救済し合えるという、

誰も口にしない、だけど非常に大きい影のメリットもあります。

 

スター本人の視点から見えれば、厳しい競争社会で同期で支えあえるのは、

心理的負担に対するフォローの役割もあるだろうし(競争もありますが)

宝塚退団後も期で(ディナーショーなどの)舞台に立ち合えるという、

ライフプランとしては相当先の見込みもあります。

 

とまぁ、小難しい言い回しをしましたけど、

単純に言えば「簡単に人気が出せる」んですよね。

 

だってほら、

日本人は関係性萌え(今の言葉で言うケミ萌え)

だーーーーーーーい好きだからさ。

 

ある程度粒が揃ったスター候補がいる世代が出てくると、

劇団がすぐ学年ごと推したがる理由も分かるってもんです。

 

追い求める95期幻想

 

け、ど。

期売りというのは諸刃の剣です。

 

というより、結果的に95期71期は成功しましたけれど、

これまで何度も何度も何度も学年売りしようとして、

失敗してきたことは数知れず。

 

むしろ、71→95と、約25年かけてやっと成功した事案なわけで、

そんな簡単に期売りは成功しないのです。

 

実際、95期が成功したのだって、

これは男役7名がバラバラのスター性を持ちつつ、

それが運、タイミングなどが見事にかち合い、

結果的に学年推しを飛び越えるほどの莫大な人気を勝ち得たからだと思います。

 

柚香光・礼真琴という相反する実力を持ち合わせた2人が、

明日海りお・柚希礼音というトップオブトップの下で育ち、

違いに競い合うように早熟に登りつめたこと。

 

その一方で、クラシカルな魅力を湛えた月城かなとが、

第3の男役として登場し、人気を博したこと。

 

普通に考えたらこの3人を擁しているだけでも神がかっているのに、

一般層に対する訴求力が凄まじい朝美絢、

宙組生え抜きという運命を背負った桜木みなと。

 

さらに、本来であれば絶対にトップ属性じゃないのに、

圧倒的レジスタンス属性でファン層に訴えかけている水美舞斗。

そして、自他ともに95期男役7人の7番目と認め、

それでも「なんでお前が」と嫌われない好感度スターな瀬央ゆりあ。

 

そして兄弟のように育った柚香光&水美舞斗、

相反するスター性で一緒にあがった礼真琴&瀬央ゆりあという関係性。

もはや奇跡としか言いようがありませんね。

 

105期生がぶつかるであろう壁

 

つまり、105期生が「ポスト95期」と期待されることは、

手っとり早く知名度を上げるのに楽な方法ではあるけれど、

結果そうならなかった時に「期待外れ」の烙印を押されるという、

まさに、諸刃の剣なわけです。

 

そもそも、劇団的の本来の目的は、

たぶん期売りしたいのではなく、稀惺かずとの目くらましでしょうから、

そういう意味でも非常に残酷な手法とも言えますし…。

 

しかも、現時点で七城雅と稀惺かずとがツートップ(?)ですけど、

持ち味(童顔実力安定系)が似ている気がするし、

第3の男役のはずの大路りせは宙組がストップ中。

 

人気者候補生だった泉堂成はその大路に阻まれていて、

紀城、美空はそもそも正路線扱いされていない。

 

ちなみに、うちのブログのコメント欄を読む限り、

既に大希颯にはスーパー強火ファンがついているようですが、

いかんせん同組には稀惺かずとがいる…。

なんだか水美舞斗を彷彿とさせますね。←

 

とまぁ、105期生はポスト95期ではなく、

むしろ98期っぽいゴールになるのではと思わなくはないのですが、

(暁&瑠風が七城&稀惺で、大路が天華枠という)

なんせまだ研6ですからね、未来はまだまだ分かりません。

 

末恐ろしい105期生の今後はいかに

 

…そう、105期生ってまだ研6なんですよ。

だからまだまだ新たな路線候補生が出てくるかもしれないわけで、

路線男役は7人ではなく、8人になる可能性もある。

こわーーーーーーーーーーーっ!!!!!←

 

ってことで、末恐ろしい105期生の今後が果たしてどうなるのか、

引き続き生暖かく見守っていきたいと思います。

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント

  1. ゆうき より:

    人事考察?の記事本当にだいすきです!
    105期の行く末がさらに気になってきました。
    私は大希さんと稀惺さんの星組コンビが好きなのですが、確かに水美さんと柚花さんのお二人に似てるかも……と思いました。
    組み替えで2人ともトップになってほしいです( ; ; )

    今度もしお時間があったら105期の女役事情も記事にしていただけたらうれしいです!
    山吹さんがトップになれるのか伺いたいです。

  2. 鉛筆けずり より:

    劇団の同期箱推し大反対です。
    95期ですら辟易してやっと終わると思ったら105。
    しかも入団時、男役の成績優秀者が特に少ない期だから違和感がひどい。
    スター不足時代が来るのは間違い無いからこそ、つまらない小細工をせず満遍なく若い子を上げてチャンスを与えて欲しいです。
    105主演者の中には実力の著しく低い人もいて、早期に抜擢する事は必ずしも本人の為にならないでしょう。
    また『このご時世ですから』促成栽培の担い手であろう上級生も気の毒でなりません。

    個人的にはいわゆる御曹司には魅力を感じないので、真ん中であろうとなかろうと色んな役を経験しつつ役の幅を広げ実力を高め男役を磨いていくタイプのスターがもっと正当に評価されると良いなと思います。

  3. みなとのシブキ より:

    こんにちは。
    「105期箱推し」はファンも大いに期待しているでしょう?期推し好きでもアンチでも盛り上がりますから。
    95期に対して 永久輝さん暁さんは独立峰にして沈まないようにしたのは始めからの計画だったんでしょうか。
    105期対抗華世京なんてまんまやん
    絶対あってはいけないことですが、月城かなとのケガによるダンス控えめも、それを補って余りある芝居力と美貌は95期伝説の一部にすらなっているので、宙組ストップしててもプロデュース次第。
    私が団幹部ならサクラを使って“泉堂成新公リベンジ無しかも”と噂を流し、「酷い!成くんが可哀想」と炎上しそうになったところでリベンジ主演させるという姑息な手段をとるかな 笑笑
    でも一番必要なのはなるべく若い学年のうちに当たり役・はまり役に出会うことでしょうか。95期神7はこの運も引き寄せたと思います。
    105期ムーブメントを起こす気があるのかないのか今ひとつはっきりしないですけどね。

  4. ぴぴ より:

    いつも楽しく読んでおります!
    私は大希さんは単なる稀惺さんの影とは扱ってないように見えますね…。
    正直、柚香さんと水美さんの下級生時代が分からないので比較ができないのですが、
    直近の別箱、本公演を見ても扱いが良い(美味しい役)と思いますし、SNSを見る限りはファンがついている、舞台上でのオーラはばっちしと思います。
    唯一気になるのは、本人の野心があまり見えないというところで、ある意味極美さんのようなタイプかもしれません。
    礼さん退団後、番手としてもどうなるのかが気になりますが、まだまだ下級生かつ中卒で若い。是非組み替えを…と思いますし、もしかしたら稀惺さんが組み替えする未来もあるかもしれない。今の星組ファンとして、とても期待しています。

  5. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。105期生は、娘役さんも含めると、まさにスター揃いなんですね。
    どうか、娘役さんも無事に開花しますように、と願います。
    大人気の95期生も、礼さんを真ん中に、前期に2人、後期に2人と、トップが繋がってゆくのかと思うと、タカスペでの5組並びは、やはり、みたかった。
    期推しに、まんまとはまってるわけです…。
    今後、103期104期のスターが、105期に埋もれてしまわないように、とも願います。