結婚の可否より問題なこと・スター超高齢化問題

 

乗り遅れてしまって大変申し訳ないのですが、

村上社長が「結婚で退団を見直し検討」発言が話題となりました。

 

SNSを中心にファンは騒然としていたようですが、

私自身の考えを書いていきます。

 

結婚という選択は枷なのか

 

今回の村上社長の発言は、宝塚が株式会社化したからこその発言・展望であり、そこまで実行性が伴うものではない(つまりガス抜き)と思いますが、私の意見としては現役タカラジェンヌの結婚には反対です。

既婚女性が演じる男性に萌えないだろう、という元も子もない理由もそうなのですが、果たして本人たちにメリットがあるんですかね?仮に妊娠→出産したら産休取るの?復帰後も家族のフォローとか必須じゃない?体系維持も大変だよね?子無し選択ならば、現役生がただ「籍を入れる」という行為に意味なんてあるの?と諸々考えてしまいます。

例えば、専科生の結婚は良いのかもしれません。それこそ凛城きら、輝月ゆうま、小桜ほのかあたりのメンバーがそういう選択肢を取っても、なるほどねと私は納得出来ます。が、そういう例を作ってしまうと、箸にも棒にも掛からないようなハイパーモブな下級生が「私、妊娠出産するんで専科行かせてね」と言われても、企業は拒めなくなるんじゃないのかな、と。

そもそも宝塚は「未婚女性が男装する」ことでその付加価値を高めているのであるからして、そんな特殊性をわざわざ否定する必要はないと思います。ちなみに、同様の理由で男性の入団も当然ながら反対です。これは宝塚に限らず、例えば甲子園球児や力士に男性しかいないのと同様。職業選択の自由、無意味な多様性の発狂とは別個のものとして考えるべき、というのが一ファンとしての意見です。

 

スター超高齢化問題

 

むしろ、結婚するという決断=退団であるならば、そのタイミングの提供をもっと早めてあげるべきだ、と私は考えます。特にここ最近はスターの高年齢化が著し過ぎますよね。

もちろんコロナの影響があるのは分かりますが、研19就任の鳳月杏が任期4作やるかもしれないとか、現在研17の朝美・桜木の95期後発組がやっとトップに就任して、という今の状況は、明らかに異常です。退団したら40歳近くだなんて、ハナから色んなものを諦めろと言ってるようなもの。そして今の100期前後、105期前後の育成状況を見るに、この方向に加速していく舵取りをしている気がしてなりません。

もうさ、最近みんな「辞めないで」って言いすぎなんですよ。「可哀想」「報われて」好き勝手言うのは構わないけれど、じゃあただ無為に居座ることが正解だと私は思いません。

そもそも一般社会でも自分がこの仕事に向いていないかも?と思うようなら一刻も早く、一区切りとしては3年程で辞めるべきだし、異動もなく、昇進もないまま淡々と過ごしていても7年くらいで飽きてくる。「男役10年」とはよく言ったもので、確かに特殊技能を身に着け魅せられるようになるまでにそれくらいの期間は必要だけれど、美しい華でいられるのはせいぜい2年くらい。あとは枯れていく一方なわけで、スター格が研12までにほぼ辞めていくのは自然の摂理でしょう。さらに「娘役も10年」なんてマジでトチ狂ってる意見だなと思っていて、ただでさえ役の少ない娘役がモブのまま長年拘束されるのは、果たして健全なのでしょうか?

そしてセカンドキャリアの選択肢が一気に狭まる35歳前後を目途にトップスターは解放してあげるべきだと私は思いますけどね。そりゃ本人の強い意思で高年齢まで居座る選択を否定はしないし、そういう需要もあるでしょうけど、せいぜい5組中1組だけ。あとはトップ就任を研12~13を平均に、任期5作以内で解放してあげて、新陳代謝を活発にクルクル回してあげた方が、よっぽど健全だと私は思います。

 

年間作数が少なるなるのだから

 

つまり、現役タカラジェンヌに結婚という選択肢を与えるのではなく、もうやり切った!!と早いうちに納得して退団→結婚出来るよう若いうちからガンガン使っていった方が良いのでは?というのが私の主張です。もう100期生が研12であることを思えば、今更礼華はるがバウ主演したりしとる場合じゃないんよ、早いとこ103期以下にバンバン経験させないと!!

そりゃ突然上級生を切った下に降ったらチケット売れない問題に直面してしまうけど、徐々に徐々にハードルを下げていけば良いのに、年間作数少なくなるからって徐々に上げてってどうすんねん!!逆やろ!!

…と思う私なのでした。

 

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コメント

  1. カンタ より:

    >果たして本人たちにメリットがあるんですかね?
    それは本人たちが決めることで、別に反対する理由にならないのでは。
    また唐突にこの話を理事長が切り出したのは、内部からそのような要望が多かったから、という理由も推測できませんか?内部からの要望がないのであれば、企業はわざわざ自社に不利益を被るような制度改正はしないと思うので。

    >例えば、専科生の結婚は良いのかもしれません
    それであれば、なぜ結婚に反対するのでしょうか。

    >「私、妊娠出産するんで専科行かせてね」と言われても、企業は拒めなくなる
    別に契約社員なので、企業側が嫌なら契約更新しなければよいだけなのでは。
    もちろん「更新期待権」にまつわる問題は生じるかもしれませんが、そこはこれまで劣悪な労働環境においても生徒に有無一つ言わせないような素晴らしい労務管理をしている宝塚株式会社であれば、優秀な労務士を雇ってうまいことやるでしょう。

    >そもそも宝塚は「未婚女性が男装する」ことでその価値を高めているのである
    根拠は?あと娘役や専科についてはどうでしょうか。既婚の娘役や専科も否定しますか?
    ちなみに、私はその女性が未婚だろうが既婚だろうがどっちでもよいです。むしろ「適齢期」を過ぎてまで未婚なままでいなければいけない環境を想像すると、そちらのほうが心苦しいので、むしろ本人が結婚したいなら早く結婚してほしいと思います。

    >タイミングの提供をもっと早めてあげるべきだ
    そうするとあなたの言う「付加価値」が下がるのでは?未熟な男役がトップにならざるを得ない状況を作ってしまう可能性もあるので。
    別に無理矢理高齢にさせてからトップにしているわけではないでしょう。トップに値する水準に達するまでの技量が、大体の場合高齢になるまで鍛錬しないと身につかないから高齢になってしまっているのと思うので。実際、別にトップの水準に達していると思われる方は早期就任していますし。

    • masa 蒼汰 より:

      言い返ししかされてないので主訴が読めないのですが、つまりカンタ様はタカラジェンヌの結婚に賛成ということなのでしょうか?その希望が叶うと良いですねぇ。

  2. YK より:

    いつも楽しく記事を拝見してます。
    結婚しても在団できるのは理想論としてはありですが、現実的には厳しいですよね。ファンの少ないジェンヌは在団してるだけでとてもお金が掛かるのが事実である以上、それを許せる旦那さんは相当限られるし、寧ろ変な虫を寄せ付けてしまいそうなのが懸念です。(かつての欧州のロマンティックバレエみたいに)
    スターの高齢化は時流なので仕方ないのかな、と個人的には思ってます。外の芸能界も高齢化が激しいですし。
    故に私設ファンクラブの集金(=ほぼ年金扱い?)が益々重要になってしまうのではとも思っています。
    これからも楽しい記事をお待ちしております。

  3. ねねちゃん より:

    現役生の結婚、ジェンヌさんとしてもファンとしてもメリットがあまりに無いですよね……
    専科のみとするにしても、仰るとおり芸を極めていない方の行き場になるのは個人的にとても嫌です。

    スターの高年齢化についても、本当にその通りで!
    演目数が少なくなって熟すまでの期間が長くなるでしょうし、簡単に首を切れなくなると思うので在籍年数が全体的に長くなりますし、循環は悪くなる。事の発端からして、良くない流れにまたなるのではと思ってます。

    もし分かればなのですが、音楽学校の枠が50人︎→45人→40人となった背景って何でしょうか?
    管理できる人数は有限、しかし出ていく人が少なくなるのであれば、入ってくる人を減らすことになりそうだなと……

  4. 杏津美 より:

    なんだかんだ言ってもまだ10倍の競争倍率があるのだから、残念ながら入れなかった人のためにも最低新人公演卒業の研7までは居てほしいと思う。反面トップは4作ぐらいが限界、別箱組み合わせても2年で惜しまれつつ辞めるのがいいと思う。礼さんが本公演9作で退団になりますが、5作以上のトップは彼女を最後にしていただきたいと思う。

  5. りす より:

    現役生の結婚を認めるに関しては、会社化した影響(労基的に結婚を理由に解雇することはNG)で、成文化させるのは難しいと考えていたので特に不思議では無いのですが、現実的には厳しいとは思います。これで認められたからといって在団したままそこに踏み切れる生徒がどれだけいるか… 結婚したことで起こりうる理由で休演などしたらスターとしてのキャリアに響きますし。

    若手をもっとガンガン使っていけ、大変納得です。
    雪組の一人っ子とは言わずとも2人っ子くらいにして欲しいですね……

  6. トムヤムクン より:

    私もジェンヌさん結婚は反対です!限られた専科の方はそうゆう選択肢もありと思いますが、、。
    卒業は寂しいけどトップスター任期はながくしてほしくない。いろいろなトップスターを観たいし、贔屓ジェンヌさんが卒業後どんな風に活動なさるのか、学年が上になるにつれ劇団内での上がりのスタイルがみえてくると気になってくるのもファン心理。卒業の日まで健やかに伸びやかに頑張って欲しい、そして卒業したら自分のスタイルで活動していってほしい、て思いますー。

  7. みなとのシブキ より:

    蒼汰さまの意見にほぼ同意同感です。完全でないのは、決める権利は彼女達にあることと、私は既婚者であることを感じさせなければ気にしないかもしれないから。 でもなってみないとわからないですね。
    専科ならいいと思いますが、我も我もじゃ困りますよね。
    村上社長の言葉は世間の批判をかわすためのものだと思っています。 
    現実的には毎年40人入団してくるのだから産休明けにもとのポジションに復帰するのは不可能でしょう。
    高齢就任についてはスターの成長具合で一概には言えませんが、ファンの期待を背負って下りるに下りられず は多々あるでしょうね。
    「私のお気に入りスターをトップにしろ」とうるさかった私が言える分際じゃないけれど、特殊な環境でタカラジェンヌを演じてもらっているわけですから、ある程度の年齢になったら解放してあげるのがよいと思います。

  8. あんがす より:

    結婚を鐘の音として退団するというのが一番スマートだと思います。
    宝塚は常に団員が入れ替わって新陳代謝していくのが良いところなのですから、わざわざそれを阻害するようなことをやる必要はないと思います。

  9. May より:

    運動量の多いジェンヌさんは体の年齢も若いままなのか?、ある程度の学年までいった男役OGさんでも普通にご出産されていてすごいなーと思いがちですが、瀬奈じゅんさんのインタビューなどを拝見すると、やっぱりトップ層は体を酷使してライフステージに影響が、、、と思ったりもします。
    35歳前後で卒業できるようなサイクルに変えていくのは、悪くないと思います。

    個人的には、宝塚の良さって、ラブシーンが生々しくならない点にあると思っていまして、既婚になることでそこに男性の影が介在してしまうとノイズになるなと(スミマセン)非日常の少女漫画感を味わいに来ているわけですから。
    既婚okの歌舞伎とは、対称にできないですよね。