昨日の記事で予告していました通り、
各組の2019年人事考察シリーズを連載してきたいと思います。
あくまで主観で色々妄想するだけの記事ですので
真に受け過ぎず、「ふーん」程度に読み流して下さいね。笑
前回(半年前)の記事はこちら
(外部リンク)明日海りおの退団時期と後任を考える ~花組の未来考察~
100周年以降、トップオブトップとして
宝塚を牽引し続けてきた明日海りお。
気付けばその活躍ぶりよりも
「いつ辞めるんだ」が話題の中心になってしまうのは
まさに長期トップの宿命であると言えるのかもしれません。
謎の横浜アリーナ公演、写真集発売決定の報、
柚香光の全ツ主演、カレンダー占い、
そして4人目の嫁となる華優希の就任。
花組は添い遂げ退団が少なく、
直近だと真矢みき・千ほさち(1998年)まで遡ることを思うと
あれだけ相思相愛であった仙名彩世が先に退団したことは、
まさにその時が近づいているという証なのかもしれません。
2019年2作目に退団か、2020年に退団か。
いずれにせよ、退団の足音は確実にヒタヒタと迫ってきています。
【花組スターデータ】
トップスター:明日海りお(89期)
次期トップ娘役:華優希(100期)
二番手スター:柚香光(95期)
男役スター:
・瀬戸かずや(90期)
・鳳月杏(92期)※月組へ組替え予定
・水美舞斗(95期)
・優波慧(96期)
・綺城ひか理(97期)
・飛龍つかさ(98期)
・帆純まひろ(99期)
・聖乃あすか(100期)
ぶっちゃけ、次期トップスターは誰の手に?
では、次期トップスターは誰になるのか。
美弥るりかが退団を発表した今、候補は3名に絞られました。
すなわち、凪七瑠海、芹香斗亜、柚香光でしょう。
まずは大穴、凪七瑠海の落下傘。
89期生首席として専科に籍を置く彼女は、
昨年11月に『蘭陵王』で花組を率いて東上主演をしていますので
全く持って可能性が無いというわけではありません。
在任期間は学年的に長くとも2~3作でしょうから
まだ心もとない柚香が育つには充分な期間を作ることができます。
ですが、宝塚105年の歴史の中で同期引き継ぎが起こったことがないこと、
そして北翔海莉に比べ圧倒的に本公演での扱いが悪いことを思うと
可能性は正直言って、ほぼ無いのではないかと思います。
彼女に関しては雪組『壬生義士伝』への出演が決まってますので
そこでどういう扱いになるかでしょう。
(といっても、どうやら彩風咲奈の下の位置になりそうですが…。)
続いては対抗、 芹香斗亜の帰還。
現在2番手スターの中でもその期間が最も長く、
今まさに旬を迎えており、
すぐにトップになれるスターといえば、紛れもなく彼女以外にいないでしょう。
で、す、が。
柚香を2番手にするため他組へ押し出した彼女を
この段階でわざわざ呼び戻すようなことをするでしょうか?
『ポーの一族』に合わない、
そして宙組で愛月ひかるを二番手にあげたくなかったとは言え、
これで呼び戻されたら、それこそ芹香の扱い悪すぎでは?って話ですよね。笑
そして芹香の学年を考えた時、最低でも任期5作はやるでしょうから
現在の柚香の扱いとスターとしての資質を考えたとき、
そこまで待たせられるかと言われれば…それもまた疑問でしょう。
以上を踏まえても、やはり本命は
生粋の花組生え抜きジェンヌとして、95期生のトップランナーとして
そして現在正2番手として活躍中の柚香光こそが
一番無難な答えなんじゃないかと私は思います。
トップオブトップの弊害
さて、もし柚香光がトップで相手役が華続投だとして
誰もが思うのは「舞台の質の維持」は大丈夫なんか?という話。
そして問題解決のためには、雪組のトリデンテ方式、
つまり咲妃、望海が歌下手トップ早霧を支えたような体制は必須であり、
そのためには永久輝か暁か和希あたりが組替えしなければ…
的な語り尽くされた話なんてわざわざ私は致しません。(きっぱり)
私が気になっているのは、明日海退団後の花組が
長期トップスター後の荒廃状態になってしまわないか、という点です。
直近の長期トップと言えば、
和央ようか(10作)と柚希礼音(11作)の2名。
この2名は、まさにその活躍ぶりから宝塚の歴史に名を刻み、
当時の人気と売上を見るに、
劇団への貢献は非常に素晴らしいものだったと思います、が。
逆に彼女たちの退団後、その組は
まさにぺんぺん草も生えないスター不毛の地となったことは、
今の星組を見れば皆さん何となくお分かり頂けるでしょう。
といっても、この2人の本質は微妙に違います。
和央・花總コンビはこの2人にスポットを当てすぎて他の組子が一切育たず、
(なんせ当時の宙組生は「動く大道具」なんて揶揄されたらしい from 管理人masa)
柚希・夢咲コンビは、真風・芹香・綾とスターを輸出してばかりで
引き受けて路線に乗せたスターは七海ただ1人。
紅・綺咲・礼をはじめとする血統主義がゆえの自滅…というのが今の状況です。
で、ですよ。
芹香・鳳月という組替え経験者を再度組替えさせた今、
もし明日海が退団し、柚香がトップに就任し、華が相手役続投だったら。
なんとビックリ、花組生抜き濃度100%が路線スターという
息が詰まりそうな風通し皆無体制になってしまうわけで。
これでは今の星組と同じ、
スター不足という名のマンネリ化してしまうのではないか、
というのが私が勝手に思っている懸念点です。
花組の若手スター過多問題・再び?
そしてもう1つ、まさに花組らしい問題がありまして…。
それは、良くも悪くも若手スターが多すぎるということです。
現在、水美舞斗から聖乃あすかまで、
95期生から100期生全ての学年に新公主演経験者がいるのは花組だけ。
スターがたくさんいるのは良いことですけど、
こちらもマンネリ化の要因となってしまうのはもちろん、
本命が上がる際の蓋化する、という問題もあります。
これを聞いてピンときた方もいるでしょう。
そう、実はこれ、ちょっと前に同じようなことが起こっていました。
春野寿美礼(後期)から蘭寿とむまでの花組時代の
若手スターたちとほぼ同じ状況になりつつあるんですね。
当時のスターを振り返ると、
愛音羽麗(83期)未涼亜希(84期)華形ひかる(85期)の上級生組と
朝夏まなと(88期)望海風斗(89期)瀬戸かずや(90期)鳳真由(91期)が
新公や本公演でのポジションを争い、まさに奪い合いが続いてました。
この時、現在の雪組トップ・望海風斗がなかなか上がれず
抜擢学年が遅くなったことは有名ですよね。
(なんせ『オーシャンズ11』のベネディクトが研11)
そして今振り返ると、結局トップに立ったのは朝夏と望海の2名だけ、
しかも組替え先での就任であることを考えたら…
やっぱり人事って難しいんだなぁと思うと同時に
組替えって重要なんだなぁと改めて実感させられますね。
Xデーは間もなく訪れる
以上まとめますと、花組としての濃度が濃くなり過ぎるから
外からの新しい風の流入は絶対に欲しいところなんだけど、
若手スターが多すぎて詰まっている、という状況になりつつあります。
普通に考えれば、トレード等行って人員整理をすればいい、
という考えに到りがちですが、最近の宝塚人事は以前に比べ
明らかに組替えが減っていることを思うと…
果たして劇団側はどんな体制に整えていくのでしょう。
ここでファン根性丸出しなことを書かせていただくとすれば
100期生の聖乃が本命であることがなんとなく分かるので(なんせ花沢類)
若手の誰か(帆純とか飛龍とか)を外に出してチャンスを与えて、
みんな大好き和希そらを迎えられないかなー、なんて思うのですが…ねぇ?
いずれにせよ、明日海がもし2018年2作目で退団するとすれば
3月12日以降が鍵となるわけですね。
それまでは現在の花組の栄華に浸りながら
私たちはその時を粛々と待つしかありません。ひゃー怖い。
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コメント
いつも楽しく拝見しています
既に他から指摘が入っているかも知れませんが、西暦がズレているような…
コメントとご指摘ありがとうございます‼訂正させて頂きました…。
初めてコメントさせていただきます(前ブログよりいつも読ませていただいております~!)
花組人事、特に明日海さんの退団については気になるところです。
(最大の関心は、明日海さん退団後の次期トップが誰なのか..ですが)
実は、ふとしたことで気付いたことがあるんです。
明日海さんファンの友人が持っていたある「紙」
その紙の、ある個所を見て「あれ?来年もいるってこと?」ってなりました。
あくまでも予定なんで..予定は未定なんで..
う~ん、退団をわからせないための予定なの..?
あーーー!言えなくてもどかしいです!
中途半端で本当に申し訳ありません!
最近、今年2作目退団って確信されているようなので、ついコメントさせていただきましたが、意味不明で申し訳ないです!
コメントありがとうございます‼
実は明日海さんファンから似たような匂わせを頂いてますので、近しい人にしか分からない何かがあるのかもしれません。笑
まぁあと1週間ちょっと経てば分かりますからね、それまでゆっくり待とうと思います。
前身ブログから読んで頂いているということで非常に嬉しいです、これからもよろしくお願いいたします‼
活躍ぶりより「いつ辞めるんだ」が話題の中心?とんでもない!!
一部の人の発言を話題の中心とまで表現しないでいただきたい。
活躍ぶりの方が遥かに多くの人の心に響かせています。
これを読んだ方に、そうなんだと思わせてしまう事に、不愉快な気持ちです。
好みや贔屓の差など人それぞれなので、発言の自由を認めた上で申します。
負に偏る発言を不特定多数へ発する時は、せめてフォローの言葉を添えるなり、表現の仕方を検討していただきたいものです。
コメントとご指摘をありがとうございます。
実は似たようなことを以前言われたことがあるのですが、おっしゃることがいまいちピンとこなくて申し訳ないです…。
たぶん普通の人は、明日海さんは非常に素晴らしいスターであり、長年トップを引っ張て来たけれども
だからこそ退団が近づいているのは事実であり、いつ辞めちゃうんだろうと話題の中心になる、と読み下すと思うんですよね。
「負に偏る」考え方をするのは、よっぽど穿った人かハナからその人が嫌いか偏見が凄いかのどれかだと思うのでそこまで私は関知できないっす。
ふーん。と思いながら拝読(笑)
読みながら思ったのですが、一般企業の移動や転勤は、出世街道の場合と退社を促す場合や、この部署には要らないなーなどありますが、宝塚って、どうなんでしょう。
やはり肩たたき的なこととかあるのかなー?
例えばトップが辞めるタイミングって、本人だけの考えなのか。
また、トップ以外の人たちはどうなんだろー。
やはり興味のある部分です^_^
ふーん。とありがとうございます。笑
昔はあったと聞きますけどね、肩たたき的声かけ。最近だと「察せよ」って感じに持ってくんですかね?
トップは契約を結ぶ時点で期間を決めるんでしょうけど、その他の別格組はどうなんでしょうねぇ。
ここで退団しとけば本公演でも扱い良くしてあげるよーとか?なんて言ったらさすがに妄想し過ぎですかね。笑
妄想のご意見?にこれまた妄想のコメントでお邪魔します。
愛月ひかるさんをお忘れではあるまいかと。。。
カサノバのコンデュルメル伯爵の役は愛月さんだったらなーなんて思いました。力量からしても、雰囲気もいけてた。と、勝手に思ってます。
コメントありがとうございます‼
愛月ひかるというのは…次期トップの話ですかね?まぁまずは2番手でどっかに出るところから始めないとですね。
CASANOVAまだ見ていないので、そのあたりも気にしながら拝見しようと思います‼
コメント失礼いたします。
まともに考えればトレード必須の状況ですが、花組の妙な選民思想を思うと(何代も続けて外様にトップを持って行かれるのを面白く思っていなさそうなので)ファンも劇団側もここらで100%純血主義に持って行きたいのか?と邪推したくなりました。
コメントありがとうございます‼
選民思想ねー、花と星は仕方ないのかもしれませんねーそういう感じに陥るのも。
言われてみれば久しく花の生え抜きっていないですもんねー。せめて組子には外の風を入れて良いと思いますが…果たして?
蒼汰様、こんばんは。
明日海りおさん、退団することになりましたね。予想はついておりましたがその日が迎えました。仙名彩世さんの退団決意で自分も降りる番だ、と感じたのでしょう。
その後の花組の行方が気になります。そちらで触れている通り、スターが慢性化してトップになる器が見極めない状態です。このまま行けば柚香光さんがなるでしょうが世間という問屋は卸してはくれません。他組からトップスターとして来る人(彩風咲奈さん?)や、柚香さんが誰かと入れ替りに他組に行く可能性があるのです(これがルドルフジンクスに叶うことになります。月組の暁千星さんが花組に来ることがあり得ます)。
他の有力、実力スターが専科異動、組替え、退団という形で組の設計図は変わります。適正な組替え、トップ就任が最善かつ最高の方法かと存じます。
花組の行く末を見守ります。
コメントありがとうございます‼予想通りの展開となりましたねー。
私も半年前までは柚香トップは難しいかなぁと思っていたのですが、なんだかそのまま就任しそうな気配を感じます。笑
個人的には誰かに降られることはあっても、今から組替えする可能性は薄いと思います。
花の御曹司としてのアイデンティティが強いことと、それを受け入れているファンが多いからです。(そこが愛月と明確に違うと思います)
とはいえ、確実なことが言えないのが宝塚。果たして明日海去る花組をどうするつもりなのか、その采配が気になりますね。
はじめまして。
最初から掘り起こして興味深く拝見しております。
90年代よく観劇しており、今はすっかり足が遠のいて見ていないのですが、
当時より今はだいぶまともな運営をされているようですね。
しばしば、真矢みきさんと千ほさちさんを添い遂げのように書いていらっしゃいますが、
あれは添い遂げとは厳密には言えないと思います。
千ほさちさんは、真矢みきさん退団後
後任トップの愛華みれさんと
全国ツアーを回る予定でしたが、
噂によると愛華さんと稽古場で大喧嘩して
急に退団したそうです。
全国ツアーのポスターに載っていたのに、
ツアーに出なかったんですよ。
娘役トップだったのに
さよならショーどころか、
舞台でなんの挨拶もなく辞められました。
劇団の報告だけです。
なので、花組の添い遂げは、
安寿ミラさん、森奈みはるさんまで遡ると思います。