音くり寿の美味しい立ち位置・次期歌うまトップ娘役選手権③

「次期歌うまトップ娘役選手権シリーズ」というよりも、

「歌うま娘役図鑑」の方が正しい表現な気がしてきた第3弾。笑

本日は花組の100期生・音くり寿についての雑記です。

 

第1弾の有沙瞳編はこちらから

 

第2弾の小桜ほのか編はこちらから

音くり寿の華麗なる経歴

 

まずは簡単なプロフィールから。

 

音くり寿(100期生:花組)

新公ヒロ(1回):『ME AND MY GIRL』※宝塚大劇場2幕、東京宝塚劇場1幕

バウヒロ(0回):

東上ヒロ(1.5回):『MY HERO』※Wヒロイン『蘭陵王』

エトワール(1回):『CASANOVA』

 

新人公演は、今はもう少なくなってきた入れ替え制による

『ME AND MY GIRL』を城妃美伶と分け合うかたちで1回。

 

東上は『MY HERO』で朝月希和とのWヒロインと、

専科特出の凪七瑠海主演公演『蘭陵王』での抜擢という、

ヒロイン経験 だ け を振り返ると、

彼女はどちらかというと飛び道具的な抜擢が目立ちます。

 

そんな経歴の割りに彼女の名前が広く知れ渡っているのは、

本公演、別箱ともに名脇役として大大大大大活躍だからでしょう。

 

ざっと振り返っても、

『金色の砂漠』第三王女シャラデハ、

『ハンナのお花屋さん』アナベル、

『花より男子』三条桜子、

『マスカレード・ホテル』片桐瑤子…。

 

 

特に『金色の砂漠』のシャラデハ役は印象的で、

何が凄いって彼女は当時まだ研3だったことでしょう。

 

タルハーミネが人身御供、ギィの手に貶められそうになったときの

「私たちがどうなっても構わない、そんな男のものにならないで!!」

の迫力あるセリフに、後の片鱗が感じられますよね。

 

宝塚における実力者の憂鬱

 

私は過去に何度となくトップ娘役戦線について書いてきました。

その度に、本当に悪意などなく、彼女の名前を書き忘れてしまうのですが、

その理由は、もうハッキリ言うと、

彼女の魅力は「実力者がゆえの別格っぽさ」だからだと思うのです。

 

宝塚の不思議なところは、実力者は主演として中央に立つ出なく、

脇に回ることが多いことなんですけれど、彼女はその典型例でしょう。

 

三条桜子やら片桐瑤子やら二面性のある激情的な役については、

もう生き生きと演じているのだけれど、

『CASANOVA』ベネラや『A Fairy Tale』プルケなど、

ただ可愛いキャラでも良さそうな役どころを

良くも悪くもこってり風味に変えてくるあたりが、彼女らしいというか、

じゃあそれって正統派ヒロインの適性があるかと言われれば…うーん、難しい。

 

そう考えると、唯一の正ヒロイン扱いである『蘭陵王』洛妃は

ヒロイン性と二面性と音くり寿のスター性がちょうど掛け合った、

まさにハマり役だったんだなぁと思います。

 

もちろん、似たような別格臭強めの仙名彩世がトップに就任していますし、

娘役人事は何が起こるか分からないとはいえ、

現実的にトップへの道は難しい厳しいというのが個人的意見であり、

むしろ彼女が目指す道は、たぶん桜一花コースかなと思っています。

 

音くり寿の美味しい立ち位置

 

とはいえ、劇団は彼女を「優遇」というよりも「実力を認めて」、

若いころから大役を任せている印象なんですよね。

 

それこそ『金色の砂漠』しかり、

外箱公演では美味しい娘役2ポジをしっかり押さえ、

同期である華優希のトップ娘役就任が「内定」していただろう頃に

『CASANOVA』でエトワールに抜擢し花を持たせた。

 

そして『はいからさんが通る』では北小路環を配役。

これぞまさしく同期支えの典型例という感じで、

彼女が今後の花組で大活躍することが目に見える予兆ですよね。

 

何が恐ろしいって、彼女がまだ新公学年であることでしょう。

層が薄くなっている花娘の中において、

その実力を長くいかんなく発揮するだろうことが今から想像出来ます。

 

トップ娘役に就任するだけが全てじゃない。

そんな宝塚における真理を、

これからの彼女は体現してくれるんじゃないかと思っています。

 

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コメント

  1. 通りすがり より:

    音くりちゃんは、わずか研2でアーネスト・イン・ラブの娘2役セシリィもしろきみちゃんと役替わりでやってますよね。
    あの頃は低身長のトップさん相手役として、育成していくのかな?と思いました。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様
    いつも楽しみに拝読しております。スカステ専科の地方民です。

    歌うま実力者は「なぜか」真ん中に立てない「歌劇団」

    宝塚が音高の受験資格を23歳までにして、音大卒の方も受験できるようにすれば、すぐに歌うま歌劇団になるのでしょうね。

    宝塚音楽学校の試験が

    “受験時点での完成度のみならず、受験者の将来性、幅広い個性や才能、熱意等を審査しています。”

    で、選考が
    1次 面接
    2次 面接・歌唱・舞踊
    3次 面接 健康診断

    “面接では、容姿、口跡、動作、態度、華やかさ等、宝塚歌劇の舞台への適性を審査します。”の時点で、劇団のアドミッションポリシーがよくわかる(笑)

  3. 甘栗プリン より:

    大好きなくり寿ちゃんの事を書いてくださり、ありがとうございます♪

    アーネストインラブ、くり寿ちゃんを観たくて初めて名古屋に遠征したっけ・・
    研2だったんですね!
    とても可愛くて歌が素晴らしくて感動しました♪

    真ん中が全てではない。

    娘1はトップスターとの相性やタイミングが重要・・・

    ええ、分かっています。(こちらのブログで勉強させていただいてますから笑)

    海乃美月さん、朝月希和さん、有沙瞳さんがとても輝いてるのも素敵です。

    でも、やっぱり実力者が娘1になるのが観たいです!

    もう研7、まだ研7

    娘1と娘2の間には深くて広い川がある?

  4. ちくわ より:

    こんばんは!
    音さんの深みと透明感のある歌声は、どんな作品で聴いてもほれぼれします。金色の砂漠の最後のカゲソロも物悲しくも心にすっとしみてくるようでしたし、CASANOVAのエトワールも本当に美しくて…!とっても好きなエトワールです。
    余談ですが、一番目で追ってしまった役はポーの一族の花売り娘でした。あの一瞬で、ディリーのパーソナリティが見えたような気がして。かなり役不足な気もしますが、その分一瞬のきらめきが際立ったのかな、とも思っています。どんな役でも彼女の場面にしてしまうパワーに、みるたびに心惹かれています。

    • yuri より:

      こんにちは。
      音くりちゃん、可愛らしいですよね。まさにオールマイティー!何でも出来る娘役さん。こういった方は劇団も大事にすると思います。ただ、昨今勘違いされがちなのが『大事に』=『トップ』という思想です。

      蒼太さんの仰る所の『トップだけが全てではない』正にこれにつきると思います。
      最近の○○さんをトップに!の風潮には辟易しておりました。
      舞台は主役だけで作るものではない。むしろ舞台の厚みを作るのは脇役の充実さです。
      歌が上手い方、ダンスが上手い方、容姿が美しい方……それぞれその方の『魅力』であり、もちろん上手いにこしたことは無いのでしょうが、全魅力の『総合トップ』がトップさんになるのだと思います。
      その中でも『華』は加点大。以前紫苑ゆうさんが、「トップになれるかは努力だけでは無理。親からもらっているものが必要。」と仰っていました。
      勿論、応援しているジェンヌさんをトップに!という気持ちは分かりますが、それを表立って声高に叫ぶのは応援されているジェンヌさん本人を追い詰めてしまう行為と思っています。どうか、もっとトップ以外のタカラジェンヌの価値をファンこそ認めてあげてほしいなぁと思います。

      • 蒼汰 より:

        コメントありがとうございます‼
        あぁ、そう言って頂けて良かったです。こうもはっきり別格向きでは?と書いたことで何か言われたらどうしようかと思ってたので…笑
        おっしゃる通り、最近の『大事に』=『トップ』にという風潮の行きすぎにライトファンとして驚きだったりします。
        宝塚は総合芸術ですから、脇で光るスターとしての到達点も、ゴールとして存在すると私も思います。
        「トップ以外のタカラジェンヌの価値をファンこそ認めてあげてほしい」というお考えに非常に納得したと同時に、目からウロコでした。ありがとうございました。

  5. あず より:

    こんにちは!
    初めてのムラ遠征でミーマイ新公を見て、くり寿ちゃん大好きになったので記事に取り上げてくださって嬉しいです。
    私はトップ娘役に実力派を、よりも、トップ娘役以外の娘役が活躍する場面を増やしてほしい派なので、劇団の今の人事やスターの扱いには納得しています。
    周りには華ちゃんじゃなく〇〇が良かった、と言う人しかいないので、平和的なご意見にうんうんと頷いてしまいました。
    華のあるトップコンビに実力派が脇を固め、和気あいあいとした雰囲気のあるこれからの花組が楽しみで仕方ないです。

  6. ちょっこー より:

    いいですねー、桜一花コース!

    こういう娘役が長く活躍すると組が安定して良いことだらけ^ ^

    • YS より:

      実力はあれど華のないタイプは、宝塚以外なら圧倒的実力と個性と味で存在感ある脇役として、あるいは個性派主演として華のあるスターと対等以上に渡り合う事も出来るだろうに、(トップになるのが全てではないと言ってもやはり)トップになってナンボ的な所のある宝塚では厳しいですね。
      音くり嬢は当初あれだけ抜擢されていたのだし、そこで華があると認められていたらすぐにでもトップになっていたのでしょう。でも駄目だと断を下されたからこそ、華のある華ちゃんに白羽の矢が立った訳で…それを忘れてはいけない、と。脇を固める立場で頑張って頂きたいですね。

  7. 甘栗プリン より:

    音くり寿ファンにとってたくさんのご意見、嬉しかったり悲しかったり。。。

    でも、その分注目されてると思い、これからも応援していきます♪

    はいからさん楽しみですね!

    環と高屋敷さんの恋の行方(o^-^o)

    また記事にしてくださると嬉しいです!

  8. みき より:

    娘役に関しては、トップになれるかなれないかは、華があるか、だけではなく、トップ男役の人事とその相性に左右されるのが宝塚だと思います。やはり男役あっての宝塚ですから・・・

    ですからトップ娘役になれない=華がない、ダメと認定された、ではないと思いますよ。むしろ、トップ娘役だけでない実力や華がある娘役がいてこそ、舞台に厚みもでるものです。

    古い話ですが、かつて星組に洲悠花さんという実力派の娘役さんがいました。その時のトップ娘役は白城あやかさん。それでも実力を高く評価され、何と、退団時はサヨナラショーも実施されました。これは今から思うと、かなり異例で凄いことですよね。劇団の素晴らしい配慮でした。是非、洲悠花さんに続く娘役を劇団も育て、大事にしてほしいと思います。勿論、音くり寿さんも。

  9. ドルチェ より:

    ファン歴約10年、観劇重ねるうち「実力者こそ脇」に納得するようになりました。
    例えばファントムで、クリスティーヌよりカルロッタの方が上手くないとおかしい。
    (実際、大事な脇は難役であることが多いです)
    ジェンヌさん自身も、ファンから生徒になった人は特に、分かっているのではないでしょうか。
    人事や番手のあれこれは宝塚の魅力の一つではありますが、劇団は組の運営についてもきちんと考えていると思います。
    トップと名がついたら、数年で辞めなくてはいけません。(花総さんは例外中の例外)
    娘役は低学年で就任することが多いので、ほとんど研10以下で辞める宿命にあります。
    実力ある娘役には長く在籍してもらい(本人が望めばですが)、舞台に貢献してもらうことはもちろん、下級生のお手本となってもらう必要もあるでしょう。
    真彩さんがもしトップ娘役にならなかったら、もっと長く宝塚で活躍してもらえたことでしょう。(本人が望めば)
    桜一花さん、大好きでした。彼女が長く花組を支えてくれた功績は大きいと思います。
    仙名さんは間違いなく桜さんの後継者として育てられたと思っています。
    個人的に好きな娘役さんでしたが、やはりカサノバのベアトリーチェよりポーのシーラの方が彼女には似合っていました。シーラは実質ヒロインではありませんよね。
    偶然が重なりトップになりましたが、もしならなかったら、桜さんのようにスーパー別格娘役として今も活躍してくれていたかもと妄想します。
    トップ娘役が歌上手すぎるとエトワールの意味もなくなってしまう。
    (トップ娘役がエトワールもやってしまうのは、ゆがんだ形だと思っています)
    音さんにはぜひ桜さん路線で長く活躍してほしいです。
    また、ヒロインオーラというのも限られた人にしかない貴重な才能なので、華ちゃんトップは納得だし、期待して応援したいです。