闇のつばきは暁千星・礼真琴の意外なスター人生【雑記】

 

礼真琴の退団公演となる、

『阿修羅城の瞳』のポスターが公開されました。

 

 

同時に、ヒロインポジションとなる闇のつばきを、

暁千星が演じることも同時に発表。

 

ちまたでは小桜ほのかか?いいや詩ちづるか?

なんて予想合戦が繰り広げられていたようですけど、

極めて順当な結果となりました。

 

礼真琴の不思議なスター人生

 

まず、ポスター自体は素敵でオシャんだと思うし、

暁千星も雰囲気が出てて良いと思います。

けど、つくづく礼真琴って不可思議なトップ人生でしたよね。

 

元々星組はトップコンビの同時就任&退団が多く、

礼真琴のフォロー元である柚希礼音は、

夢咲ねねと元祖コンビ芸で売っていた人物。

 

当然、礼真琴もそういう売り出し方をすると思ったし、

最適解である舞空瞳という娘役を当てがわれたのに、

任期中盤(愛月ひかる退団後あたり)から別箱は徹底的に分けられ、

しかも先に退団されてやもめに。

 

一方、礼真琴の任期6作目でやってきた暁千星は、

『1789』以降、大劇場公演は全作ポスター入りするという破格の強さで、

外箱もほぼ礼真琴帯同し、ザッツバディ売りモード。

 

そして最後は相手役を務め、

このまま次期トップに任命されることでしょう。

 

それすなわち、礼真琴の最後の相手役が暁千星となる。

このこと自体が悪いこととは思いませんが、

なんつーか、うーん、なんでこうなった?と思わなくはない、

というのが正直な感想です。

 

礼真琴と柚香光の想定外なスター人生

 

この娘役そっちのけで男役同士の「萌え」で売るやり方って、

星組よりもむしろ花組のカラーだと思うんです。

 

例えば『RRR』なんて『ポーの一族』と配役関係がそっくりで、

ヒロインそっちのけで2番手がボスターバーン!!出番バーン!!で

ほぼヒロイン級の大活躍っぷり。

 

だけどさ、礼真琴って、

男役との間に萌えを生まないタイプじゃないですか。

 

ここまでくると暁千星へのお膳立てというレベルを明らかに超えていて、

なんでわざわざそんな売り出し方をしたんだろう?

と単純に疑問なんですよね。

 

一方の同期同時期トップの柚香光は、

水美舞斗や永久輝せあとお耽美な絡みはないまま、

花組としては25年ぶりくらいにトップ娘役である星風まどかと同時退団。

 

逆に男役との萌えを生み出さないまま、

さらっと退団していったことを思うと、

つくづく、この2人は想像していたスター人生と、

全く逆な道のりを歩んだんだなと実感します。

 

スター人生に幸あれ

 

もちろん、本人やそのファンが納得しているならそれで良いんですけど、

なんか私は「5年前に想像していたものと違う…」という気持ちが強く。

(百回以上いいますが、柚香光に少女漫画ものが、礼真琴に新作ミュージカルが無かったことをいまだ納得のいっていない私です。←)

 

どうしてこういう路線に舵を切ったのか、というのが、

経営目線で興味深いです。

 

ま、『阿修羅城の瞳』はどうやらスーパー力の入った大作になりそうなので、

今からどんな作品になるか楽しみ半分、

果たしてチケットが取れるのか不安半分で迎えたいと思います。

 

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コメント

  1. 根室記念館 より:

    コメント失礼します
    阿修羅城にJR東海の協賛がついてから思ったのですが、
    新しいスポンサー開拓をしたい→礼の星組という確実に成功が見込める公演を上手く使って企業を説得しよう→タイミング的に退団後の柚香も使えそうだから保険にこれも加えて、、
    と考えて新感線の公演を選んだのかな、なんて思いました。新感線未見なので宝塚でできそうなのが阿修羅城しか無かったのかは分かりませんが、JR東海という新スポンサー獲得の為に、(仕方なく)舞空を先に退団させて男役×2の公演を強行したと思えば納得もいくような、、?

    個人的には新感線のようなアングラ系が宝塚で許されるのなら、バウとか東上公演で寺山作品でも観てみたいものです。

    • romeo より:

      コメント失礼いたします。
      劇団☆新感線はアングラ系では全くないと思いますよ。
      ゲスト俳優も劇団の方々も個々の実力が高く見せ場ありまくりの超娯楽ミュージカル劇団だと思います。(歌無しのシリアスシリーズもありますが)
      むしろ(もしかしたら東宝ミュージカル以上に)宝塚と親和性があるのではないでしょうか?
      なかなかチケットは取れませんがゲキシネとして全国の映画館を回ってるかでよかったらぜひご覧ください。
      薔薇とサムライ2を先日ゲキシネで観ましたがゆりちゃんが1に負けず劣らずカッコよく(現役時代よりも確実に!)そして古田新太がなぜか(笑)カッコよく見えるのが不思議でなりません!

  2. YK より:

    いつも記事を楽しく拝見してます。
    記事でも言われてる通り、このままだと礼さんの代表作はありちゃんとのバディもの(RRR、阿修羅城)や役代わり(1789)になり、何だかなぁと言う気持ちになるのは分かります。
    劇団はありちゃんを確実に大人気スターにするために気合い入りまくりなのは分かりますが、何となく嫌な予感がします。あくまで感ですが、ありちゃん疲れてしまわないかなと。
    何事もなく礼さんが有終の美を迎え、ありちゃんが最高のスタートを切ることを祈りたいと思います。
    これからも楽しい記事お待ちしております。

  3. まりまり より:

    いつも楽しく、興味深く拝読しております。
    劇団は、『礼真琴がいなくなる』ことをめちゃくちゃ意識してるのかもしれませんね。暁体制にしっかりと礼真琴人気の余韻を乗せるための礼→暁への寵愛ぶりを強めたい、のであまり本妻(舞空)との仲の良さを見せたくなかった…とかでしょうか。
    ヅカオタ心理的には1ミリも理解できない仮説ですけどね!笑

  4. M より:

    更新ありがとうございます。いつも拝読していますが久しぶりにコメントをします。

    礼さんが男役との萌えを産まないタイプのジェンヌということでしたが、個人的には反対のイメージです。
    若手の頃から柚希さんの相手役を経験したり、はたまた娘役として2回も紅さんと組んでみたり。思えば礼さんの周りには背も高くて礼さんよりずっと男役らしい男役(柚希政権の真風さんやそれ以降の七海さんとか)が沢山いて、私の中では礼さんはその対比で輝くスターさんとして売ってきた印象が強いんですよね。

    そうなると、彼女のトップ期間に2番手格を任されたのが愛月さん→瀬央さんという礼さんと持ち味の真反対な人、そして最後に暁さんという愛月さんや瀬央さんのようなスタイルの良さを持ちつつも礼さんの舞台技術についてこられそうな男役を半相手役のように付き添わせるのは、個人的にはさもありなんって感じです。
    逆に娘役は舞空さんが出てくるまでどの娘役さんも帯に短し襷に長しな印象があるし、舞空さんも舞空さんで相性の良さでいけば凪七さんとかの方が正直合っていたように思うんですよね()

    だらだらと話しましたが、礼さんの男役としてのタイプは男役との関係性の萌えでいくと、バディ芸というより実は隠れ姫役者タイプだったんではないかというのが自論です。(余談をすると暁さんって礼さんの前に見てるのが珠城さんという典型的な姫役者系男役!)

    ちなみに柚香さんは男役との萌えで売ろうとすると当時の情勢的に水美さんと売ることになると思うんですけど、それって水美さんファンの心情やら永久輝さんファンの心情やら、ともかくファン同士の諍いですごく全員が胃が痛くなりそうだなと思うのでこちらはこちらで娘役と売った方が平和に進みそうですよね……

    柚香さんも礼さんも組の持ち味とは違うスター性で、だからこそ人気が出たジェンヌだと思うので、その結果としてトップ期が組カラーと真逆になったってのが個人的解釈です。

    偏見1000パーセントで話しているのでファンの方から怒られそうですが、何はともあれ阿修羅城の瞳、楽しみにしております。

  5. こころ夫人 より:

    いつも楽しく興味深く、拝見しております。
    95期トップスター礼・柚香お二人は、コロナ禍で思うように公演を全うできない状況下ではあったかとは思いますが、おっしゃる通り、別の演目を担う道もあったかとも。
    どんな作品がきても、トップスターご本人の人気で、組の人気、公演を、引き上げ盛り上げておられた方方だとは、承知していますが。
    特に、トップオブトップの相手役の娘役トップの舞空さんが、トップスターとの絡みが少なく、ソロで歌うシーンが何ともせつなく思えた事も思い出します。
    そして、この先、超人気の組を引き続き、人気の組であることを課せられているのかと思うと、サヨナラ公演は、次期トップスターの試練の始まりでもあるかと思うと、ある意味、別の涙が。
    礼さんの宝塚人生を、存分に全うされますよう、退団公演が無事完走されますよう、願っています。
    観劇できるのは、一回だけになりそうです。

  6. 大雪 より:

    ブログ楽しく拝見しています。私は、礼と舞空が予定通りに別箱を分かれたのは、「バレンシア/赤と黒」のみだったのではないかと思います。
    ミーマイは礼の休養というイレギュラー、ビッグフィッシュは急遽退団を決めた舞空のミュージックサロンのため(当初、東西の間で運動会があったため)。
    舞空の退団は予定外で、当初は次作で添い遂げの予定だったと思います。退団の理由はわかりませんが、これからも幸せな人生を送ってくれることを願います。

  7. PY より:

    星組は礼暁のバディ売りをしようとしていたのは明らかですが、肝心の本人たちはそうでもないんですかね?
    礼コンサートのライブ配信を見ただけの薄い感想ですが、暁が礼にベタベタとしておらず結構淡白(むしろクール)で、劇団やファンの求める「萌え」には2人とも応える気が無さそうで笑いました。

    そういう馴れ合いの萌えに頼らないところが良いところのかもしれませんが。

  8. より:

    こんばんは。
    私は武道館で、つくづく礼さんは相手役を必要としないタイプだなぁと実感したので、やもめ退団に非常に納得したクチです。
    誰か一人と見つめあうのではなく、大勢が礼さん一人を見ている構図、1対ファン、1対組子という構図が一番しっくりきます。
    (全然タイプは違いますが私的には龍真咲さんもこのカテゴリです)
    相手役との夢々しいラブソングのデュエットより、武道館のど真ん中で一人寝っ転がって歌う礼さんをこそ、ファンは見たかったのだろうと。
    妄想ですが礼さん自身もそれを望んでいたのかもと思いました。

    礼暁バディ売り、劇団的には意図しているかもですが萌えには繋がっていない感じがしますね。
    ちなみに暁ファンである私個人は、礼さんありがとうございます!敬礼!という気持ちしかなくて今のところ萌えは一切感じません笑
    はたして阿修羅城ではことあり萌えを感じることができるのか、それも楽しみです。

    一方で柚香さん、少女漫画をやるべきだったというのは賛同しかないですが、私の中で彼女はアランよりも少尉であり道明寺であるので、お耽美に男役と絡むより娘役とのリア恋を演じてこそ萌えます。
    星風さんとは演目として少女漫画をやらなかったけど、リアルな仲の良さを売りながらハッピーエンドさながらに添い遂げたことで、リアル少女漫画を演じ切ったのかなぁと。
    蛇足ですが少女漫画度でいったら華優希の右に出るものはいないというのが個人的見解なので、れいまどでははいからさんを越えられなかったかなとも思います。

    ということで、一般的には違う印象なのかもですが、私的にはお二人ともそれぞれの魅力を存分に活かすトップロードだったなという総括になりました。
    こちらのブログを読むと、自分なりの考察を深めることができて楽しいです。
    これからも更新楽しみにしております。

  9. タカラヅカのたぬき より:

    礼真琴は男役との萌えを生みませんが、娘役との萌えも生まないんですよね、正直。
    一人で歌って踊ってバックに組子、という構図がベストなスターです。
    彼女はちえに重ねられがちですが、コンビ萌え効果で人気を上げたちえとは全然違う、どちらかというとみりおタイプのスターでしょう。
    だからずっと彼女は単独退団するんじゃないかなあと思っていましたよ。
    最後まで嫁とセットでは本人の持ち味をフルで発揮しないまま終わる、退団公演ぐらいは1人で暴れ回ってやめていくのではないかという見立てでした。
    ただ舞空さんが1作残るパターンだったと思っていました。彼女も超路線だし若いし。
    思ったより劇団の礼くんへの寵愛の方が厚かったというか、95期の下に人気スターいないから礼人気を出来るだけ次代に残したいんでしょうね。
    娘1が後に残るケースはトップスターのファンを次期コンビのアンチにさせがちですから。
    なので舞空さんを先に退団させ、礼くん1人でプレ退団と退団公演をさせる、その代わりに次期の売り出しには協力してね、という感じに見えます。

    暁くんのように研10を過ぎて異動する御曹司は、従来は異動先ではトップ就任までしばらく待ってて的な扱いを受けてきました。
    トップスターにくっつけて弟分的に売り出すやり方は珍しい。人気トップに絡むことで恩恵も受けるでしょうが、はっきり言って煩わしいでしょうからね。
    でも暁くんには松岡さん育成という大きな任務があります。
    松岡さんを人気トップの下で目一杯育てるというのが暁くんの背負う役割でしょうから、煩わしいなんて言っておられず、是が非でも礼人気にあやかる必要性があるのでしょう。
    トップスターになるような生徒もまた人事の駒ですね。

  10. アライグマ より:

    確かに、彩風さんの蒼穹の昴に、匹敵するような新作ミュージカルが欲しかったなという気持ちはあります。

    ただ、特段星組ファンではない、ライトファンである者から見た時、めぐり逢いは再び迄の4作(ロミオとジュリエットはさすがの出来でしたが)、礼さんトップにしては特段強い印象が残らなかったのですが、ディミトリ以後は組子のレベルアップとともに、暁さんの新風も加味して、いずれもが魅力的な作品感じてきました。(ショーのレベルも高い)

    もっとも、これで終わりでよいのかと言われれば、・・・・ですが。

    最後は阿修羅城の瞳は礼さんの要望がかなり入っていると推測します。男らしい男役(退団後は外部で女性役でご活躍でしょうから。)を演じてほしいと期待しています。

    礼暁さんに萌えがあるか?確かに暁さんは根っからの星っ子たち(天飛、鳳真さんたち)に比べると遠慮気味というか、クールに見える?まあ、外様なのであからさまなべたべたはむつかしいと想像します。
    ただ、礼さんを真から尊敬していることは、伺えますし、礼さんも、かなり暁さんに一目置いていることが見えます。
    ライトファンからすると、適度な距離間の中、緊張感のある見ごたえのある場面を作ってくれることを期待したい。

  11. 大樹はやて より:

    新人公演の主演はかずとさんに決まりましたね。本人の実力は認めますが血縁は強みですね。それにしても劇団は105期推しですね。

  12. なっつん より:

    はじめてコメントします!
    いつも楽しく読ませて頂いています。

    礼さんに関しては、
    2018年のディナーショー、「MOMENT」を見て、
    彼女は誰がコンビやチームになろうと、
    孤高のトップタイプなんだなと感じました。

    まさに同じく「やもめ退団」になった麻子さんに近いと思います。
    麻子さんもオサアサで男役同士の萌えを生みつつ、
    かなみちゃんとのコンビ萌えもありつつ、
    やっぱり1人が似合うタイプ。

    ありちゃんは、礼さんに自由に泳がせてもらってる感じがするので、
    星組でより一層肩の力が抜けて大きく飛躍してほしいなと期待しています!