今、102期生がアツい!!・娘役編

宝塚歌劇団102期生とは、

2016年3月に宝塚歌劇団に入団した39名を指します。

 

実は私、この102期生には思い入れがございまして、

何を隠そう成人後に自分のお金で初めて見た宝塚が

星組公演『こうもり/THE ENTERTAINER!』、

そう、102期生の初舞台公演だったのです。

 

彼女たちは現在、研5。

タカラジェンヌとして最も伸び盛りの時期を迎えています。

 

本日はそんな102期生の中で気になっている数名をピックアップし

個人的見解と合わせご紹介していきたいと思います。

 

102期生個人的見解・娘役総決算編

舞空瞳:花組→星組トップ娘役

 

ご存じ、102期生の首席様にして

次期トップオブトップ名高い礼真琴の相手役に選ばれたスーパーガール。

 

圧倒的ダンス力、そんなダンスが映える長い手足、

可愛らしい顔立ちに、そこまで壊滅的ではない歌唱力&芝居力という、

研5にして完全無欠な娘役様でおわす御方。

 

彼女は愛希、仙名、真彩と言った

自立型娘役が好きなファン層に対して圧倒的訴求力があり、

かつそんなファン層が少数派でなくなってきていることから

劇団からの期待も大きく、礼とともに長期政権になりそうなのはほぼ確実。

 

添い遂げ長期と言えば、偉大なる柚希礼音の相手役である夢咲ねねがいますが、

彼女は完全に夫婦芸としての娘役を演じ切っていた印象なので

舞空のような自立型の娘役が長期だった場合に

どのように進化していくかが非常に気になるところ。

 

いつか男役を従えてガツガツ踊る彼女を観たいものですが、

まずは若きトップ娘役として礼を支え、

『ロミオとジュリエット』をともに成功へと導いて欲しいと思います。

 

潤花:雪組→宙組

 

そんな舞空瞳とともに音高時代文化祭ヒロインを務め、

娘役2枚看板として活躍しているのが潤花。

 

なにせヒロイン経験は舞空よりも多く、

現時点で新公ヒロ3回、バウヒロ1回、東上ヒロ1回、全ツヒロ1回と

トップ娘役リーチ状態だった、にも関わらず、まさかの宙組への組替え。

いやー、何が起こるか分からないもんですねぇ。

 

彼女と言えば、舞台を通して感じる圧倒的陽性と、

ガシガシ踊りまくるダンスが魅力なわけですが、

それ以上に素晴らしいと思うのが、肝の座り方だと思うのです。

 

もちろん私は赤の他人ですから「彼女の本質」は分かりませんけれど、

なんちゅーか、舞台を見ていて強心臓感が半端ないんですよね。

 

例えば全ツ版『SUPER VOYAGER!』ではロケットガールを務めたわけですけれど

「私を見ろ!!」と言わんばかりの圧倒的圧を感じますし

『ハリウッド・ゴシップ』でのサロメのダンスシーンなんて

ヒロインの性格的にはあり得ないほど踊り狂い出したかと思いきや、

最後のコンラッドへのドヤ顔なんて主役の彩風咲奈を食う勢い。

 

さらに最新版「おとめ」によると、

彼女の好きな色が「白」から「紫」(宙組カラー)へと変わったご様子。

 

組替えでへこたれるどころか

「私はただでは転びませんよ?」と言わんばかりの

高らかなる宣言に胸が熱くなります。

 

こう書くと宝塚の娘役としていかがなもんかという印象もありますが、

とはいえ舞台人としては緊張しいより強心臓タイプの方が見ていて安心するもの。

もちろんガツガツジェンヌ好きとしては…いやー彼女、推せますね。笑

 

水乃ゆり:星組

 

舞空、潤に続く3人目の新公ヒロを務めたのが水乃ゆり。

彼女はドレスの似合う首長小顔の超絶スタイル、

だけど舞台技術は壊滅的という、いかにも「星娘」的な娘役です。

 

先日放送された『龍の宮物語』をチラ見しましたが、

うーむ、やっぱり結構なクラッシャー。

だけれどもビジュアルは麗しく宝塚的で、

それを求める層には圧倒的訴求力を持ちそうな印象でした。

 

ちなみに管理人masaさんによると「夢咲ねねに似ている」らしい、が、

私はあまりピンときていません。笑

 

組情勢としては、同期の舞空瞳が降ってきたわけですから

今後は同期支えとして美味しいポジションに移行していくと思われます。

 

舞台技術が高い舞空に、いかにも宝塚的な水乃という、

補完関係になることを思えばナイス人選だと言えるでしょう。

 

花宮沙羅:宙組

 

入団成績としては娘役の中で舞空に次ぐ順番だった花宮沙羅。

 

ファニーな顔立ちが可愛らしいし覚えやすく、

舞台上でも比較的見つけやすい娘役という印象なのですが、

そんな彼女の知名度を上げたのは、やはり宙組『オーシャンズ11』のエトワール。

 

あのエトワールが成功だったか否かは個人的に明言を避けたいところですが、笑

なんとそのまま次作『El Japón』で新公ヒロに抜擢。

 

これはもしかして押せ押せモード?かと思いきや、

結局は潤花に降られたわけで、

彼女もまた同期支えコースに移行するのだと思われます。

 

『El Japón』新公は映像でしか見ていませんが、

高音以外の歌唱力は高く、芝居も安定していますので、

圧が強めの潤花に対して良い同期支えになりそう、なんだけれども、

なにせ宙組は娘役過多なので、

もしかしたら別格としての組替えは有るかもしれませんね。

 

蘭世惠翔:月組(元男役)

 

ご存じ、元男役にして有名ご息女たる蘭世惠翔。

実は路線の登竜門である文化祭主役を演じた期待の男役スターにして、

少年ルドルフまで演じたのに、まさかの性転換。本当に驚きです。

 

彼女といえば高身長、なのに可愛らしいビジュアル、なのに低い声、という、

そのギャップこそが大きな魅力であり、

それが男役としてどう開花するかが楽しみだったわけですが、

とはいえ大きな決断を持って娘役転向したわけですから、

彼女のその気持ちを応援しなければなりませんね。

 

まずは新公ヒロに選ばれるかがキモなわけですが、

月組は愛希れいかの成功があり、

1期上の天紫珠李も性転換、その後すぐに新公ヒロを務めていますから

もしかしたら彼女も?と考えるのは自然な流れ。

 

とは言え、103期に白河りり、104期にきよら羽龍が控えているうえに、

美園さくらが退団発表しているにも関わらず本命育成せず

=誰かが組替えでやってくる?という情勢になっているわけですから

トップ娘役戦線としては…うーむ、厳しそうかな。

 

有栖妃華:雪組

 

最後はエトワール経験者から1名と言うことで、

雪組娘役の有栖妃華。

 

同期・潤花の爆推しの影に隠れながらも

「うたごころ。」「La Belle Voix」といったスカステ番組で

その圧倒的歌唱力でじわじわと名を上げ、

ついに全ツ版『Music Revolution!』でエトワールに大抜擢。

 

現在の雪組の娘役陣は真彩希帆・愛すみれ以外の歌唱力が壊滅的なため、

雪組フォロワーとしては今後の活躍に期待大。

 

その一方で、一芸的「歌が上手い」娘役というのは

得てして別格に寄りがちだなぁとも思ったりもするんですよね。

 

もちろん歌が上手いけれど別格臭のするトップ娘役もいたわけですが、

彼女たちは組情勢とタイミングという

「運」を掴んだからこそトップに立てたわけで、

そんな稀少なスターは本当に一握りしかいません。

 

もちろん、宝塚はトップに立つだけが全てではなく、

それぞれが与えられた役割をこなしてこそピラミッドが成り立つわけですから

彼女のような素晴らしい技術を持った人が

別格として支えるのも一つのゴールだと言えるでしょう。

 

逆に言えば、ここから音くり寿のように娘2コースに乗るか、

あるいは完全別格コースにいくかが見どころの1つ。

彼女をはじめ別格情勢にも目が離せません。

 

ニューヒロイン登場にも期待大

 

ざっと102期生娘役について書いてきましたけれど、

102期生の娘役って咲妃みゆとか華優希みたいな

「ザ・娘役」的な人が路線として不在であるのが気になるところ。

 

特に舞空が抜けた後の花組なんかは穴場ですし

今後のニューヒロイン登場にも期待したいと思います。

 

次は男役スター編です!!

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

 

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ

にほんブログ村

コメント

  1. ねこまさ より:

    阿弖流為以来、まったく抜擢されていないのですが、
    都ゆうなは歌が素晴らしいです。

    龍の宮物語でも僅かながらソロがあり聴かせてくれました。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      今度注目して見てみます!!星組102期は実力派が多いなぁと龍の宮を見ていて思いましたー。

  2. えりえり より:

    蒼汰さま、初めまして。ムラ観劇は僅かな一回(チケ難の原因もあり)、外国在住のライトファンです。いつも興味深く蒼汰さまの記事を読ませていただいています(常に深夜まで)。
    今回は102期のために勇気をもってコメントさせていただきます。
    もともとバレエやミュージカル鑑賞が好きなので、友人からタカラヅカを勧められ、つい仙名彩世さんのお披露目公演を観るために遠征観劇までクリアしました(あの伝説の邪馬台国(笑))
    厚かましいかもしれませんが、自分も技術至上主義者なので、大本命は元月組のあのいぶし銀さん(蒼汰さま曰く)。そのために今まで星組公演の観たことが数少ないですけれども、今は若手の天飛華音くんが一番気になっています。
    102期生男役さんたちに関して、蒼汰さまは次の記事をどう書かれるのか、楽しみにお待ちしています。わくわく

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼海外の方からのコメント、非常にうれしいです。
      天飛さんは非常に楽しみな男役スターの一人ですよね!!先日記事に上げましたけれど、龍の宮での活躍は本当に素晴らしかったです。

  3. ちゆき より:

    18年のエリザベート新公では同期の蘭世さんが演じた少年ルドルフを、The Last Partyでは月城さんの愛娘を演じた菜々野ありさん、身長が小さい分子役のお芝居がとても上手で、お歌も踊りも素敵です。
    今週放送される出島小宇宙戦争ではピンクのうさぎさんを、次回の大劇場公演の新公では海乃さんのお役を演じられます。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      菜々野さんは先ほど出島での活躍を確認しました!!とても舞台技術のある方ですね。今後の活躍に期待したいです!!

  4. 太田ちん より:

    私も大好きな、都 優奈ちゃん。
    あれだけ歌えて、芝居も滑舌が良く
    今後が期待出来ますよね。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      私も今後気にしてみるようにしていきたいと思います。^^