皆さん、今日は何の日かご存知ですか?
そう、日プ2の最終順位発表日です!!(違)
珍しく我が家でテレビのチャンネル戦争が勃発しまして、
私は『ヴェネチアの紋章』をPCで見るはめになりました…。笑
(管理人も裏切って、まさかの途中合流という始末。←)
そんなわけで今日は彩風&朝月トップコンビプレお披露目である
全ツ『ヴェネチアの紋章/ル・ポァゾン』の感想、と言うより、
そこから見えてきた雪組次期体制の方向性について綴ります。
新体制を睨んだ路線育成
トップスター彩風咲奈、トップ娘役朝月希和、
2番手綾凰華、3番手諏訪さき、2番手娘役夢白あや。
これが本作の布陣だったわけですけれど、
今までの雪組の顔ぶれと全く違い過ぎて、
良い意味で別の組を見ているかのようでした。
今から1年半前『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』上演中、
ほとんどの人が次期トップが彩風咲奈だと分かっていたとは言え、
この新体制は、きっと誰も予想していなかったことでしょう。
それくらい、とても「新鮮」でしたし、
これが新体制に生まれ変わるということなんだなと改めて実感しました。
まさしく、彩風新体制スタートの狼煙‼︎
というわけで各キャストについて感想をまとめていきますと、
まずはまさかの全ツ2番手格の綾凰華。
いやー、良かったですね。
今作の一番の発見は、
彼女がこんなに出来る人であることが分かったことでしょう。
まず、彩風咲奈との相性が思いのほか良かった!!
彩風の少々クセのある(クサい)芝居を壊さず、出しゃばらず、
狂言回し的ポジションを難なく演じ切り、安定した舞台運びを見せてくれました。
そして何より、豪華な衣装がよく似合う!!
劇団は彩風咲奈をコスチューム物で攻めようという姿勢が見て取れますが、
綾はさすが星組出身、絶妙に着こなしていますし、
彼女が今後重用されそうな理由がよく分かりました。
続いて、同じくまさかの3番手格だった諏訪さき。
彼女がここで大いなる抜擢を受けたのは、
望海&真彩という超実力者が抜けた後の技術補填を期待されてのことでしょう。
本人は野心家タイプということもあり、
「ここがチャンスだ!!」とメラメラ燃えているのが配信でもよく分かりましたし、
実際それをちゃんと具現化しているから良かったです。推せます。←
不遇の99期トリオは、花組の帆純が階段降りから外れ、
月組の英はいまだ一度も階段降り出来ていない中、
諏訪は前作に続き『シルクロード』でも階段降りから外れず、
しかも今回は全ツとは言え単独降りを果たしています。うーん、面白い展開。
宙組からやって来た娘2ポジの夢白あやは、
高い芝居力で舞台を引っ張り、さすがの一言。
唯一の弱点であった歌もだいぶ安定し、まさに娘役として極まっている雰囲気。
宙組時代は早い抜擢に、恒例の「何でお前が」批判を受けていましたが、
伸び伸びとした芝居がより魅力になり、結果オーライだなという印象です。
人材不足が不安視されている雪組ですが、
こう見ると良い素材が集まっているなと思いますし、
それぞれが適材適所、スターとして輝いていて良かったと思います。
別格枠候補も育成開始
雪組と言えば、路線候補をハッキリと押し出す印象が強いですが、
同時に別格枠も分かりやすく推すイメージがありまして、
それは本作でも如実に出ていたと思います。
というわけで本作の別格チーム(?)に目を向けてみると、
実は一番驚いたのが100期生の眞ノ宮るい。
なんと彩海せらを抑え、ガッツリ4番手格に居るではあーりませんか!!
『ル・ポァゾン』では一場面センターを貰ったりなど、
めちゃくちゃ目立っており、
個人的には雪組100期一推しだったので嬉しい誤算です。
だからと言って次作「CITY HUNTER」で、
ラスト新公を取れるとは簡単には思いませんけど、
今後は美味しいイケメン枠で活躍出来るんじゃないかと思ったり。
同じ100期生だと、娘役の希良々うみも目立ってましたね。
『Music Revolution!-New Spirit-』では朝美絢とペアを組むなど、
少し前から微妙に推されていましたけれど、
本作で娘役別格候補筆頭であることがよく分かりました。
ダンスも歌もなんでもござれの実力派。
歌が弱い次期雪組体制で柱となるであろうことは一目瞭然。
表情にうっすら仙名彩世みを感じるのは、私だけじゃないはず。笑
そして、きっと在団していたら
100期生のゆめ真音がやってそうだなぁという役どころだった、
102期生の一禾あお、ここも面白い抜擢でした。
若手時代からスカステ番組等で妙に推されていましたが、
舞台でもしっかり印象の残し、バッチリ期待に応えていたと思います。
同期に彩海せらが居ますから、
今後は実力派別格枠として推されていくんでしょうかね?
若手陣も粒ぞろいで、今後が非常に楽しみです!!
雪組の次期3番手はボカす?
ちなみに、舞台の感想を言えば…いかにも全ツ的な、
良くも悪くも昭和の宝塚感満載な作品だったなぁという感じ。
まぁ顔見世興行としての全ツという意味では、正解な演目なのでしょう。
ところで、一番気になったのは、
芝居でも舞台写真等の販売状況を見ても綾凰華が明らかに2番手格なのに
『ル・ポァゾン』前半では諏訪さきが2番手枠に食い込んでいたことです。
思い出されるのは、同じ彩風全ツ『炎のボレロ』で、
潤花がガッツリヒロイン格なのかと思いきや、
彩みちるが娘2格に食い込む登用を受け、半ばブロックしたこと。
そしてその結果はご存知の通り。
というわけでこの綾凰華と諏訪さきのポジションは
微妙にボカされてるんだなぁという印象を抱きました。
じゃあ何が起こるのかと言われたら…
組替えで誰かが来るのか、縣千がいずれ抜きにかかるのか、
あるいは一旦保留なのか…今は何とも言えません。
いずれにせよ、頭数が少ないとは言え、
雪組はいまだスターの宝庫で、
未来に何の不安も無いと思えた配信公演だったのでした。
次作『CITY HUNTER』が今からとても楽しみです!!
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コメント
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
彩風さんは、超個人的には芝居にクセと言うかクサいというか、セリフの内容と、声の表情と、顔の表情がびみょーにちぐはぐしている時がある印象があるのですが、
いっそ喋らず、仁王立ちでいる時が一番雄弁、というか情報量が多いという不思議な方ですね。真風さんや愛月さんの男役の仕草の語りより、彩風さんはもっと研ぎ澄まされたミニマルな「佇まい」で「動かない」ほうが場が持つ。
今回のお芝居、綾さんがもっぱらストーリーを進め、彩風さんは悠然とカッコよく佇んでいることで成り立つ芝居を、上手いこと発掘してきたなあと感心しました。
こんにちは
配信観ました!
私は昭和な演目と相性がいいらしく、どちらも楽しかったです。
綾さん良かったですよね。これから実際どのような体制になっていくのかわかりませんが、個人的に彩風さんと朝美さんって役柄的に味方にならなそうだなと思っていたので、主人公のお友達ポジションがキチンとハマる人がいてよかったなと思いました。
諏訪さんは歌唱担当かな?こっから大逆転があるのか、かつての未来優希さんみたいになるのか気になります。
とにかく「シティハンター」主な配役発表時の「大丈夫かこれで」みたいな世間の反応を少しは覆したのでは?それが雪ファンとしては嬉しいです。
希良々さんの『憎い人ぉ〜ジゴロぉ〜』が始まると、ソウタさんのブログ記事(凪七バウ感想)を思い出すのは、私だけではないはずです笑。
彩風・真那・諏訪あたりが繰り広げる「こてこて石原プロ芸」の横で、綾鳳華のスン顔。牛フィレの後のシャーベット。相乗効果でしたね。
眞ノ宮さん、和希そら枠で飛躍の予感。聖海さん・望月さんも楽しみ。もしや、当面は『縣一強』スタイルにはしないのかも、などと思いました。
このご時世で全ツ(+凱旋)が実現できた事も、大きな追い風を感じました。新生雪組、大いに楽しみたいです。
こんにちは
いつも楽しく読ませていただいです。
綾の扱いについて、もちろん直ぐ直ぐ3番手に上げるつもりはないでしょうからぼかす意味合いもあると思います。ただ、それと同時に負荷軽減の意味合いもあるのかなと。ヴェネチアだけでも大変な役どころですから…。
個人的には2作目あたりから誰か(和希そらとか)組替えして来るかなとは…正路線かは置いといて。縣についても(他組路線の聖乃・風間は新体制4番手なので)急いで上げる必要は無いですし。誰か組替えして来たタイミングで縣がバウ取って綾を抜く…とかがスマートですかねぇ。(仮に縣は組替えするとしたら風間とトレードだとは思います。)
個人的にはこの数年で色気大爆発の綾の主演作品めちゃくちゃ見たいですけどね…。
というか雪組はこのままぬるっと朝美絢2番手なのか、そんな平和許されるのか…そうなれば嬉しいけどまだまだビクビクしてます笑
散文失礼しました!
いつも楽しく、興味深く拝見しております。
彩風さんと朝月さんの、トッププレお披露目公演、観劇しました。
雪の100期生、実力者なんですね。
さらに下級生、一禾さんが抜擢に応えられていて、彩海さんは勿論ですが、新体制で活躍されていくんだなぁ、と上級生陣をみても、実感した次第です。
諏訪さんは、さすがの実力者、任せて安心だし、また生き生きされていて、観る側も楽しい。
また、気になる98期・綾さんが、美しかった…。
ダンスも歌もお芝居も2番手で、と全てをさらってゆかない(ゆけない?)、適材適所の振り分けをされてしまう、少し歯がゆいのですが、それが、綾さんっぽくて、応援したくなります。
御曹司として育った彩風さんは、きっと雪組の様々な事を体感して、今があるのでしょう、これからは、彩風さんの率いる雪組を見続けたいと、思いながら、帰路につきました。
プレお披露目、おめでとうございました‼️
両作品とも彩風咲奈には古き良きトップスターのような硬派な男役になってもらいたいという劇団の想いが見て取れましたね。
宙組の真風涼帆にも同じ空気が感じ取れましたので、任期が迫りつつある真風の後を継いでもらいたいという意思もあるのかなと思いました。
話は変わりますが今回の全ツが昭和感満載と仰られますが、実は2作とも平成初期の作品なんですよね・・・まぁ柴田先生・岡田先生も大浦みずき・剣幸も昭和から活躍している方々なので昭和感満載には納得ですし私も同じ様に思いました。
往年のスターといえば昭和という感じでしたが、もう平成もそこに片足を突っ込んでいるんだなと考えさせられました(私自身平成初期生まれなもので尚更です)。
に、にににににににに日プ2!?!?
その単語をこのブログ様で見る事がまさかあるとは…。蒼汰さんがPCでヴェネチアということは、管理人のmasaさんが日プをご覧になっていたのですね。個人的に自分がテレビの前で感涙していたしがない国プだったので、とてもびっくりしてしまいました…笑
超絶スタイル+爽やかさの彩風さん、その周りに顔面最強朝美さん、キラキラ綾さん、骨太若手縣さん、と個性の違うビジュアルが揃っているので、コスチューム物!是非たくさん見てみたいです。
蒼汰さんの以前の「宝塚とディズニーの親和性」の記事の通り、彩風さんはディズニーのような所謂「プリンス・チャーミング」を体現出来る男役さんだと思います。高身長で爽やか、清潔感があって孤高すぎずでもはっちゃけすぎず、ぴったり。
CC/FFはこの体制として、その後の組替え等が気になりますね。
昨日は現地で観劇してきました。
彩風さんと綾さんは声の相性がとても良く聴き応えがありました。
ショーでの諏訪さんの巧さに驚きました。どこにいてもわかる彼女の体格の良さも武器ですね。個人的にお顔の輪郭も男役!という感じで私好みです笑
朝月さんはどのお衣装も素晴らしく似合っていて素敵でした。
お化粧もヘアアレンジもさすがですね。芯が強く、でも嫋やかな佇まい。歌もダンスも卒なくこなすけど決して前に出過ぎない…短期だと思いますが、久し振りに推せるトップ娘役さんです。
蒼汰様
待ってました〜。
階段降りも、マノミヤくんも、今までとは違うぞと思ったので。
マノミヤくん、なんだかすごく痩せてたかな〜でもあの髪型は好きだわ。。
本公演では、さほど目立つポジになかったので、マノミヤ祭り(私的には)でした。
さて、本公演のポスターからは、2番手アーサ、3番目が綾、4番目が縣、となっている?ぽい。今後、ショーでは諏訪さんの歌唱力は有難い存在として、活躍されそうですね。
ちょっとね、望海さん卒業後、雪組の歌唱力を心配してたので‥‥
諏訪さん、別箱とはいえ、階段一人降り、思わず、ついにやった。と心の声を発しておりました。
聖海くん、本公演で、ダンスでは縣くんが圧倒的存在感ですが、今回の公演で、結構カメラが捉えてくれていたよな〜。ビジュアル、美男美女で結婚式の場面でも、見た目のバランスが良かったなぁ。頑張って〜。
チョコチョコと見せ場があることが嬉しい。観劇には行けなかったけど、見られてよかったです。