アンダー95期に見る今後の組体制・雪組編

 

95期より下の中堅若手勢を中心に、

今後の組体制を考えてみようシリーズ。

 

情報解禁待ちのため少しお休みしていましたが、

本日、雪組編から再開していきます。

 

【前回の月組編はコチラ】

 

「あがあみ売り」をしない選択?

 

今から約1年半前、

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』 が上演されていた頃。

 

私はてっきり、将来的に雪組は綾凰華を風避けにしながら、

縣千と彩海せらの「あがあみ」コンビ売りするものだと思っていました。

 

雪組は彩凪翔、彩風咲奈のあやあやコンビ売りの経緯もあるし、

目指すは月組の龍真咲と明日海りおのように、

同組で路線としてガンガン上げていくと予想していたのです。

 

ところが、『NOW! ZOOM ME!!』『ヴェネチアの紋章』を見る限り、

縣と彩海の間には諏訪さきを挟んで

大きな路線の壁があるように思います。

 

いや、諏訪さきだけならまだしも、

このコロナ禍の間で眞ノ宮るい、一禾あおの別格候補コンビも

猛烈な追い上げを見せていますね。

 

さらに縣千は『CITY HUNTER』で破線上&ポスター入りを果たし、

予想通り2度目の新公主演を果たした。

つまり、路線として水をあけられたかたちとなっています。

 

だからと言って、彩海せらが路線として「終わった」わけではありません。

彼女はまだ研6、足踏み期間もあってしかりで、

あくまで現段階ではあがあみ売りをしない方針であるというだけだからです。

 

よって今後の雪組若手勢の人事の鍵は、

彩海せらが縣千に追々出来るか否かにかかってくると思います。

 

縣千がいずれ雪組の大本命として上がっていくだろうと

みんな薄々気付いていたと思いますが、

彩海せらが追うには綾凰華、諏訪さきの2名を抜かなければならないからです。

 

キラキラ感と安定した実力を併せ持つ彼女は、

いわゆる今受けするタイプのスターだと思いますので、

この堪え時にエネルギーを蓄積し、爆発させて欲しいですね。

 

諏訪さき・別格ど真ん中候補から路線へ

 

雪組と言えば、最近薄れつつある一人っ子政策。

その影にあるのは、しっかりとした別格育成政策です。

 

真那春人、煌羽レオ、過去には凛城きら、緒月遠麻など、

新公主演していないにも関わらず

他組の新公主演1回組なんかよりよっぽど出番の多い、

スーパー別格のような存在が多い印象の雪組。

 

最近の情勢でいうと、いわゆる別格四天王(透真、真那、煌羽、久城)以下は、

桜路薫、真地佑果(退団済み)、叶ゆうりと候補生が続き、

若手枠として前述の通り眞ノ宮るい、一禾あおあたりを育成中。

 

そしてこの系譜だろうと思われながら、

ラストチャンスを掴んで路線に食い込んできたのが、

99期生の諏訪さきです。

 

OGを母に持ち、路線へ食い込みたい意欲が全面に出ていた彼女。

その悲願が、なんとビックリ、

一人っ子政策名高い雪組で叶ってしまったのでした。

 

例え不遇の99期のおこぼれと言われようとも、

チケットを手にしたことには変わりありません。

『ル・ポァゾン』では吟遊詩人にまで大抜擢。

 

もちろんトップ候補では無いかもしれませんが、

望海風斗が抜け全体的に舞台技術が安定しない彩風政権雪組において、

貴重な実力者枠として、これからの活躍が大いに期待されます。

 

恒例・次なるニュースターは誰だ?

 

さて、恒例の次なるニュースター探しですが、

既に『ほんものの魔法使い』で鮮烈なデビューを果たした

華世京(106期)だって、みーんなもう知ってますよね?笑

 

なので気になるのは、102期生である彩海せらの間の学年の中で、

誰が対立候補として上げられるのか、ということです。

 

注目株は、高確率で路線スターになる音高文化祭の主役経験者である、

104期の蒼波黎也と、105期の紀城ゆりやの2人。

そう、106期の華世京と合わせ、雪組は3期連続で主役を取ってるという。

 

そして最近外箱で微妙に推されている103期の壮海はるま、は、

果たして別格候補なのかギリ路線組なのか…。

平均身長が低い雪組の中で、珍しくスタイルが良い存在なわけですが、

その資質が組内でどう生かされるかが鍵となるでしょう。

 

ま、どーせ華世京が本命なんでしょ、と嘆くなかれ、

もしかしたら彩風咲奈と永久輝せあの間の月城かなとになれるかもしれない。

 

腐らずチャンスを掴んでこその宝塚。

雪組の若手路線戦線の行方も気になるところです。

 

雪組のスター少ない問題は?

 

今、キャトルレーヴに行くと、

雪組の(特にポスカの)コーナーが一面、彩風咲奈、朝美絢、時々その他、

みたいな状況になっていて、ある意味で壮観です。笑

 

…いやいや、スターの頭数が足りなすぎるでしょう。

そう文句をいつつも、現体制で彩風政権へ突入。

 

綾凰華と縣千を早急に上へ引っ張り上げるとして、

本当にこれだけで終わるのでしょうか?

 

とはいえ、実は望海体制開始時が

望海(研15)彩風(研11)彩凪(研12)朝美(研9)永久輝(研7)(研6)(研3)で、

今が彩風(研15)朝美(研13)(研10)諏訪(研9)(研7)彩海(研6)華世(研2)

と対応してると思えば、実は大して変わらないんですけどね。

 

話題性の高い作品でのお披露目となる雪組ですが、

組体制もテコ入れがあるのかどうか、今後の展開に要注目です。

 

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コメント

  1. コスモスハート より:

    蒼汰様

    毎回、わかりやすい解説、有難うございます。
    案外、周りが気を揉まなくても、なるように?している?
    諏訪さんは、fffで、劇中劇で登場した時、ベルバラのフェルゼン、いけるやん、と、何らストーリーとは関係ない連想をしていました。
    彩海くんは、歌上手いのは確かだけれど、うーん、遠くから、男役群舞で見ていると、体型と、身長で、もう一つ決め手にかけるのだろうか??と思ったりしました。
    劇団は、第二の明日海りお、を求めているかと考えますが、彼女も体型で優位だったかというと、そうでは無さそうですし、本人がどう考えておられるのかわかりませんが、うーん?新人公演、できるのか?できるなら、配役教えて〜。と叫びたくなる今日この頃です。

  2. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    どの組よりもスター揃いだったはずなのに、卒団や組替で…、少し寂しくなったような。
    でも、今まで地道に努力されてきた実力者もいますし、他組の事情もあるのか(邪推です)組替はまだ、これから先のようですね。
    新トップコンビのお披露目公演は、絆で結ばれたメンバーでの旅立ち。
    どっせいの掛け声と共に、高く掲げた拳で、お顔に似合わず力強く土っぽく、彩風さんの雪組が始まるのかな。
    縣さん、華世さんは、御曹司で育てられてゆくのですね。
    一禾さん、気になります。
    彩海さん、じっくりと男役作り中なんでしょうか。
    魅力的な生徒さんばかりで、やっぱり、雪組が大好き‼️です。