110周年に向けた宝塚人事の今後を考えようシリーズ、
今回は月組編です。
【前回の花組編はコチラ】
そういえば、断っていなかったですけれど、
本シリーズは私たちが普段あーでもないこーでもないと考えていることを、
正直にそのまま具現化して書き記しているものになりますので、
的中率という意味では、あまり参考になさらないで下さい。←
世間とのズレに困惑（2度目）
先日、月組の次の別箱公演が月城ショー公演＆彩海せらバウ公演と発表されました。その日、私は友人と飲む予定だったので、仕事終わりに一度スマホで情報を確認し「へー、次はショー公演かぁ」と思って終了。で、その後は一度もスマホを開かないまま飲んで、帰宅して、寝て、朝起きて、ブログ界隈を確認しようとブログ村＆アメブロにアクセスしたら、上から下まで「退団フラグか？？？？！！！！」の文字が躍っていて、それはもう大層驚いたのでした。なぜなら私は、退団フラグの「た」の字も想像していなかったからです。
月城かなとは黄金世代95期生の第3の男として頭角を現し、月組の復興に大きく貢献を果たしました。大人な持ち味で芝居達者なだけでなく、歌唱力も高安定、まさに宝塚110周年を支える大スターであろうことは間違いありません。が、任期について常に論じられているのは、休演にまで至った怪我が影響でしょう。確かに本当に辛かったら、月組復興という役目も果たしましたし退団もありうると思います。けどこの場合、たぶん劇団的には「想定外」なハズです。なぜって、正統後継者が現在組内に居ませんから。
もし、最初から月城かなとの任期が5作程度と見込んでいるならば、劇団は絶対に暁千星を外に出さなかったはずです。95期？VISA？関係ありません。それほどまでに暁千星への猛プッシュ度は凄かったですし、今の彼女の様子を見るに、来年トップを張っても何の問題も無さそう。何より、花組の柚香光が任期7、8作だとしたら、同格である永久輝せあのトップ就任とほぼ同時になるわけですから、まさしくノープロブレムです。
「いやいや、鳳月杏をトップにさせたいからだよ」というのであれば、鳳月杏は組替え時に月城かなとの上に降って、先にトップとして数作やれば良かったはず。もっと言えば、それなら美弥るりかで良かっただろうし、なんなら愛月ひかるでも良かった。けど、実際にはそうならなかったし、そうなる道筋なんてありませんでした。つまり、それほどまでに鳳月杏がトップになるということは、スーパーミラクル不測の事態ということだと私は考えています。
結局、サイコパス？？？
そもそも、月城かなとトップ就任時に、相手役が高学年報われ系の海乃美月で、2番手が上級生別格枠の鳳月杏で、このトリデンテが5作も変わらないなんて誰が想像していたでしょう？同じ上級生2番手の瀬戸かずやや愛月ひかるは2作・3作で退団し、同期枠の水美舞斗と瀬央ゆりあなんて、既に専科へ異動(発表)済み。鳳月杏より3期も下なのに、ですよ？
ま、裏を返すと、鳳月杏が専科に行かずに月組に留まっている一番の理由は、風間柚乃を上がり過ぎないようセーブしているから、なのだと思われますし、もしかしたら「最後の花道は月組で」という思いがあってこそかもしれません。その間、次期3・4番手候補として持ち味が逆の礼華はる＆彩海せらの抜擢も開始してますし、鳳月杏が抜けた後の準備も着々と進めている。花組の代替わりも目前にして聖乃あすかの2番手昇格も近づいていますし、上を硬直状態にしている間に下を整えるという役目をしっかりと果たしているだけなのかもしれません。
海乃美月に関しては…もはや周りがアンダー100期で、星風まどかも退団か？と言われているわけですから、ねぇ？（お察し）今のところはまだ後任大本命のきよら羽龍にストップがかかったから、と御在任の理由が無きにしもあらずですが、それよりも「トップとしてタカスペに出たかった？」「110周年コンビになりたかった？」ように見えてしまうのが、なんとも。ちなみに、彼女の任期の話をすると「月城かなとが海乃美月を手放そうとしない」というトンデモ理論を必ずぶつけられるんですけど、そんなトップの我儘を聞くほど経営陣はバカではないと信じたいし、そうならないようきちんと計画的に後任を育て組をプロデュースするのが劇団の仕事だと私は思います。…え、ちゃんと仕事してますよね？105期4人娘も順調に育っていますし、きちんと舵取りしないとダメですよ？？？
月城政権に変わり「これで脱・サイコパスだ!!」と大喜びしたのもつかの間、結局よく分からない人事を続けているあたり、月組の夜明けはまだまだ遠そうです…。
地味に気になる風間柚乃の今後
さて、話は戻りますが、私は大前提として月城かなとの後任は風間柚乃であると考えています。そして、当然ながら月城かなとは10作もやるとか大層なことは考えていなくて、まぁ7～8作くらいの中任期かなと予想しています。となるとですよ、風間柚乃はあと4～5作程度でトップにあがるという計算になるわけですが…果たして本当に大丈夫なんですかね？それは実力面ではなく、ハッキリ言って人気面で、です。
彼女が劇団推しと実力の両刀で名を上げてきたのは、ファンなら誰もが知るところです。けれど、トップが人気の組に変わったにも関わらず、あまりに安パイ過ぎて最近はちと停滞気味に見えます。本来であれば「組替えを!!」と言いたいところなのですが、アンバサ縛りでいまだ出来ずに居る。うーん、雁字搦めです。
彼女に関してはトップ直前に「待った」がかかって熟成された方が良い気がするんですけど、今の情勢的にそんな余裕は無さそうな気配。むしろ、無理やり上げてクラッシュしてこそ月組って感じなわけですが…大丈夫？一寸先は闇、いや、サイコパス。月組の犠牲者にならんことを祈りますが、それよりも残り数作かけて「そこそこ人気トップ」になれるようお膳立てすることこそ懸命な気がします。
し、か、し。ここで気になるのが、前述の聖乃あすかとの足並みの件です。確かにこのままいくと同じタイミングで2番手に上がる。じゃあその先は？花組には絶対に短期なんてことはない永久輝せあが控えている以上、聖乃あすかよりだいぶ早くトップ就任することになるわけですけど、本当にそうなるの？という。よって、ここを中心に組替えが起きるか、あるいはやっぱり風間柚乃の前に誰か挟まるのか？という話になるわけで、まさしく堂々巡りです。一概に鳳月杏トップ就任説や、朝美絢落下傘説を妄言だと一蹴出来ないわけですね。
まさに過渡期の月組
最後に、2024年のスケジュールについて。タカスペが6月に異例の前倒しになった結果、たぶん通例ですと、月組が出られないことになります。仮に月城かなとが任期5作で退団するとなると、その時に東京で上演しているのがサヨナラ公演になるわけで…。って、えーっと、月組の立役者に対してわざわざそんな酷い扱いするんですかね？？？普通に考えたら、柚香光＆礼真琴の95期コンビの、芹香斗亜と彩風咲奈の93期コンビの、もしかしたら最後かもしれない会合がメインなんじゃないかと思うのですが…。
ま、いずれにせよ2024年は月組にとって変化の一年になることは間違いありません。月城かなとか、海乃美月か、鳳月杏か、はたまた誰かが出ていくのか。そして迎えるとしたら後妻は誰なのか？組人気立て直しのためずっとステイだった月組人事が動きだす、そんな宝塚110周年になりそうです。
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コメント
こんばんは
更新ありがとうございます！
同じく月城さんの任期は8作程度だと思っています
が、その場合次の相手役今の月組からすぐにでもあげられるのは天紫さんしかいないような…（海乃さんが先に退団する前提ですが）
順調にあげられている105期と美羽さんが居るので誰か組替えで来ると考える方が自然なのかもしれませんがそれにしては天紫さんがこのところおいしい役所続いてるのでこのままスルッとあがる気もします
個人的には山吹さんがいいなと思っていますがまぁあまり現実的ではないのかな
山吹さん3作退場はさすがにないでしょうし風間さんには大きすぎるので
ということはその間に誰か挟みますかね？
うーん月は本当に読めません
どちらにせよ次期娘役が誰になるのか、このまま海乃さん続投なのかで判断するしかなさそうですかね
月はわかりませんねえ…風間と聖乃のトップ就任については、流石に組事情も加味しつつズレてもしゃーないでいくと思うんですよね。
ただ、まあ地味ですね風間。堅実で細かい芝居に歌も上手く、コメディもできて見た目も渋い。大好きなジェンヌなんですが、かなりのいぶし銀。で、その下が礼華…いやー並びが渋い。渋すぎる。
娘役も読めませんね。詩やら星空の抜擢で「ああ、ちなつの嫁か」とか書かれててるのが散見されて…えっそんな当たり前のように！決定事項なん！？と混乱しました。現在の月は組人気は安定していますが、上級生2番手とベテラン娘役トップという歪な形。どちらかに即メスが入ってもおかしくない状況。ただ上げられる娘役おらんのですよね…詩出戻りならそこまで荒れないかな、と思うのですが。
朝美落下傘は完全否定派です。同期引き継ぎもそうですが、いつから雪は月の2（自主規制）
鳳月がいなくなった場合、水美なり瀬央の客演で華を足しつつ風間育成、の流れが見たいです。同期萌えもありますし、水美瀬央は月の色とはだいぶ違いますし、色々と刺激になると思うんですよね。
以前暁千星が月に戻りトップになるのでは！と書いた者です。
こうなったら星組のチケ難も分散されていいよなぁ。と思うのですが、どうでしょ？
極美がダイブ育ってきた気もしますし…。
永久輝→聖乃
暁→風間
あーさ→誰か
礼→極美
ずんちゃん→誰か
綺麗な気がするんですけどね。
でも星組は瀬央さんもあかちゃんも外に出しちゃったので、こうなったらスター不足になっちゃうなーとも思ってます。
こんばんは。
風間さんが地味すぎて、れいこちゃんのあとにすぐトップになるとは思えませんね。れいこちゃんのあとはやはり月組カラーは全く合わないけど数作だけマイティなのかな？とも思えます…。星空さんが2024年初頭に月へ異動、海乃さんの後任となり、数作れいこと組み，そのあとマイティ落下傘なのかなぁとも思えます。ドラマ性もありますよね。まあ私としてはれいこちゃん、マイティ共にさほど魅力感じませんけどwでもお二人の人気はとても高い。昨今チケットも星組以外は捌きが悪い。劇団は９５期に頼れるとこまで頼る戦略でしょうね。
月城さんはスペシャルブルーレイBOXリリース告知すらされていないので退団はまだ先でしょう。
リリース済みの彩風さんもあと１年は在団しているのが確定ですし。
しかし110周年直前とはいえこうもトップ退団が先送りされていると、又一気に３組交代とかありそうな気がします。06～07みたいに12か月でトップ4人退団などされると気分はよくないんですが（あの時はワン切りまであったし）、果たして？？
いつも楽しく、興味深く拝見しております。
前任トップ時代には、上手くて頼りになる下級生、ですんだのに、どうしてなんでしょう。キラキラを求められてしまう。
このまま番手をあげて、トップさんに敵対する悪役や、仲間でバディ、ショーでは歌唱力を圧倒的なものに磨いてもらって、納得の２番手スターへ、と。
報われ人事(積み上げてきた実力あってこそ)での娘役トップさんの去り際に関しては、花組の仙名さんが美しく素晴らしかったと記憶しています。
今更ながら、月城さんはコンビ売りタイプではないかと思うので、同時退団はどうかな、と思います。
月組長に月雪在籍経験のある梨花さんが就任され、雪から娘役さんの組替が控えているのか、またスターさんが、雪に帰還するのか、妄想は尽きません。
月城さんで、次の一本物作品、切望します。
柚乃さんが地味だというコメントがありましたが、あの地味な感じはどこから来てるんでしょうね？
ヴィジュアルも芝居も悪くないのに、雰囲気？でしょうか。
でも月組を継ぐ者としてその渋さは強みにはなると思うのです。
星がキャピッ★とした感じなのと対照的に月組はれいこさんによって大人のクラシカルな雰囲気溢れる組になったと思うのです。鳳月さんが2番手で存在してくれるのも安定感があっていいです。
ここで何か変化というのならトップ娘役かなと思うんですけどねぇ
蒼汰さま
こんにちは。
激しい感情の起伏が起こる星組さんの公演と違って、
心のオアシスのような公演をしてくださる組で、最近の月組さん、すっごくファンではないのですが何故か気になる組です。
海乃さん、３作位で辞める予定が、後任予定者の怪我で伸びたのはわかりますが、劇団はやはり思い切って、広い視野で後任娘役を探して頂きたいのが本音です。
① 詩ちづるさんの場合
誰もがええやん！と思い、風間さんに引継しても全く問題ありません。
②美羽愛さんの場合
同期の後任予定者の椅子を取ってしまうようで遺恨が残りそうですが、宝塚の歴史的に見ればよくある話なのかもしれません。明るい雰囲気で華を添えてくださり、風間さんとも合いそう。
③星空美咲さんの場合
月城さんとはお似合いだと思う。
ただ3〜4作で添い遂げなさるのなら良いけれど、
風間さんとは、身長の事とか大丈夫かな？でも心配されてた星組トップコンビさん達、私的に問題ないので、大丈夫かな？
私もトップは同期引継無しで、月城さん→風間さんだと思っているの派なのですが、
根っこの部分に「サイコパスの月組」が残ってないかという不安要素があるため、
星空さんが組替えされたら、水美さんが超短期で降ってきそうな予想ができますよね。水美さんがトップになるとしたら夢見がちで判官贔屓な宝塚ファンに受け入れてもらえるとしたら、ここしかないですよね。
④ 天紫珠李さんの場合
星空さんも高身長娘役さんですが、はんなりとしたイメージもありますが、天紫さんの場合見た目迫力ある娘役さんです。う〜ん、娘2でよくないですか？でも何か持ってはる人やなぁ、と誰もが思いますよね。
長文で大変失礼いたしました。
「娘役の肖像・〇〇編」の続きも、今回の「〇組の110周年人事」も早く読みたくて仕方ありません。
蒼汰さま、お忙しいのは重々承知しております！
暑さ厳しい折、お身体ご自愛してくださいませ。
ビジュアル面だけで今のトップ娘役候補の中で月城かなとさんにいちばんお似合いなのは美羽愛さんなのではないかと思ってるんですけど、あんまり言っている人を見かけません。。。笑
いわゆる「作画が同じ」だと思うんですけどねえ。他の面での相性は分かりません。
更新ありがとうございます。
れいこうみ推しである自分の、“超個人的(でしかないと自覚もある)”願望を書けば、
月城さんが６作までで退団であれば、添い遂げ希望(私は１作引き継ぎのメリットをそこまで感じないため)。
７作以上確定であれば、やはりそろそろ…と。まあ後者の可能性の方が高いとわかっております。
トップ娘役の任期こそ基本的に劇団主導のはずで、当初予定より早めの退団はあっても、少なくともご本人の意志で居座れるものではない。というのは大前提でわかっているけれども、居座っているように見られてしまうというのが…と最近感じます。なので、やっぱり退団についても劇団の演出(お膳立て)が大切ですね。
月城さんの後任ですが、短期で鳳月さんか水美さん→風間さんかなと想像します。水美さんも、トップ就任するならやっぱりここしかない気がしますし…。そこを見越して、星空さんの月異動の線は捨てきれないと思います。
(色々ご意見あると思うんですが、私は永久輝さんに星空さんはちょっと大きいと思うのですよね…)