彩海せら&天飛華音・今が耐え時、飛躍時。

 

102期生のトップランナーとして走る

雪組の彩海せらと星組の天飛華音。

 

実はこの2人、同期にして同郷(鹿児島県鹿児島市)

しかも同じスクール出身ということで、入団前からの仲だそうで。

 

そんな2人が成績上位者として学年を引っ張り、

それぞれの組で推されているというのだから面白いですよね。

 

破竹の勢いで推されていくのかと思いきや、

実はそうでもなかったり…。

というわけで本日はそんな102期生の話です。

 

彩海せら・今が耐え時、飛躍時。

 

彩海せらは研4『壬生義士伝』にて新公初主演。

続く全ツ版『Music Revolution!』ではサッチャナイッ!!の場面を与えられ、

期待の新人として鮮烈なデビューを果たします。

 

1期上には雪組の新御曹司と目されていた縣千が居たわけですが、

この2人の並びが、実に絶妙でした。

 

骨太なダンサースターである縣と、

王子様系の歌ウマスターである彩海、まさに正対称な2人。

 

多くの人が「あがあみ」コンビとして、

これから推されていくのだろうと予想していた、はずです。

 

事実、直近で発売された雪組本や、スカステで放送中のドリタイも2人がMC。

過去には彩凪翔・彩風咲奈の彩彩コンビもありましたから、

雪組を背負う2人として期待されているのだろうと思うのも、当然です。

 

ところが。

最近の縣千の猛プッシュっぷりが凄い!!

 

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』では一緒に階段降りしていたはずなのに、

縣は『シルクロード』で綾凰華と改めて並び、

彩海は諏訪と朝月と一緒に降りていたのでした。

 

その間も、縣は『炎のボレロ』で3番手格、

直後の凪七バウ『パッション・ダムール』にも出演し、2番手格で出演。

さらに『CITY HUNTER』ではポスターにまでイン。

そして現在『ほんものの魔法使』では、2番手格のモプシー役を好演中です。

 

彩海はと言うと『NOW! ZOOM ME!!』『ヴェネチアの紋章』も

上級生である諏訪の顔を立て、学年相応の出番の様子。

 

コンビ売りと言うには縣と離されつつある現状のように見え、

本命を分かりやすく絞りがちな雪組の中で、一時停滞中という雰囲気です。

 

天飛華音・今が耐え時、飛躍時。

 

一方、天飛華音はと言うと。

『霧深きエルベのほとり』のヨーニー役で知名度を高め、

続く『GOD OF STARS-食聖-』で新公初主演。

 

星組では、2期上に最強ビジュアルスターの極美慎が在籍。

これまで極美は天華えまとニコイチにされていたことが多かったですが、

今後は天飛とコンビで推されるのかなぁと勝手に思っていました。

 

が、ここで衝撃の展開が。

新型コロナの影響により人員削減しなければいけない結果、

なんと天飛は分散出演メンバーに選ばれ、

大作『ロミオとジュリエット』にはB日程にしか出られない事態に。

(他出演者の怪我の関係で結局は途中からA日程にも出ましたが。)

 

顔を売らねばらならない、

また経験を積まねばならない若手としては、非常に大きな痛手。

 

果たして路線として影響が出るのだろうかと思われていた中での、

本日、愛月東上『マノン』にて、

2番手格であろうレスコー役に選ばれたことが発表されましたね。

 

ちなみに、レスコー役を取ると思われていた綺城ひか里は、

3番手格のミゲル役に。つまり番手と役が逆になったのです。

 

じゃあ天飛が綺城を抜いたかと言われれば、単純には言えないのが面白いところ。

路線として抜かさせたというよりは、

「コロナの影響で出来ない若手育成を外箱でやろう作戦」の一環だと思われます。

 

とはいえレスコーを演じた蘭寿とむも、当時研6。

つまり今の天飛と同じ学年です。

大きなチャンスに違いありませんから、是非頑張って欲しいですね。

 

一つの発表に一喜一憂するのではなく

 

何が言いたいかと申しますと。

一見、今は彩海が停滞していて天飛が推されているように見えますが、

少し前まではそれが逆だったわけで、

つまり一つ一つの細かな発表で一喜一憂する必要は無いのだよ、という話です。笑

 

102期生は、現在研6。

路線としてまだ道筋は定まっておらず、

いくらでも可能性が有ります。

 

今は耐える時だったとしても、

またいつか来るかもしれないチャンスを上手く掴めれば、

きっと飛躍出来ることでしょう。

 

もちろん、逆に早く新公主演したからと言って、

絶対にトップスターになれるとは限らないわけですから、

ファンがヤキモキする気持ちも分かるんですけどね。

 

彩海も天飛も逸材には間違いありませんので、

さらなる飛躍を期待したいと思います。

 

そして102期生と言えば、下級生の亜音有星が主演を果たした

宙組の風色日向はどうなったのでしょうね。休演が続いたのが痛かった…。

さらにいまだ主演者が出ていない花組と月組はどうなるか。

 

まだ研6、されど研6。

耐え時でありながら飛躍の時でもある102期生の今後の展開に要注目です。

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント

  1. ふき より:

    いつも愛読しております。
    劇団のご来場者へのお願い動画が、月組が新公コンビがメインだったことで、今までの他組もそうだったのでは?という話題がSNSでみうけられましたね。
    憶測ではありますが、天飛ロミオといい、彩海ルートヴィヒといい、見たい配役すぎて真実であれと思ってしまいます。(なにより人でない役の夢白あやがみたかった〜〜〜!!)
    この憶測が真実であれば、推され方に不足は全く感じなかったので、予定変更が生じてるのかもなぁ、そのうち抜擢あるかなぁと気長に待っております。

    星組は綺城〜天飛と個性豊かなスター揃いで、それぞれ人気も横並びな印象なので、
    人事上手とはいえ本命スターがどう上がっていくのか(はたまた下克上がおきるのか)半分ワクワク、半分ハラハラです。
    ある意味わかりやすい雪組のが割り切ってみれる気がします。それゆえに朝美さん2番手確定はここまできてもまだ信じられないでおりますが…汗
    今後の考察もたのしみにしております!

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    全ツ等再演ものの場合、前回の上演時の配役のスターの序列と照らし合わせて、今回の配役の序列がどうのと言われがちで大変ですよね。

    愛月さんも、ロミジュリでティボルトと死の役代わりで、扱いがどうのと言われていましたが、みんな本当に愛月さんがベンヴォーリオ役で「どうやって伝えよう♪」とオロオロするのを見たいのか?と思っていました。そもそも原作では、2番手はマーキューシオだし。

    芝居の勉強のためにあえて持ち味と違う役を振ることもあるでしょうし、ベストキャスティングに勝る名演なし、という言葉もある。

    ファンの方が配役にやきもちする気持ちもわかりますが、まさに一喜一憂しなさんな、ですね。

  3. MS より:

    102期で研6ですかあ。本公演休演と新公休演で2公演分の新公が出来なかったのは痛いですねー。とにかく別箱で育成を!という劇団の焦りにも似たものさえ感じます。

    先日、スカイステージで、愛ちゃんの「スカイ・ステージ・トークDreamTime #63
    」でMCをつとめた極美くんと天飛くん。極美くんは入団時からの愛ちゃんファンだから終始目がハートでしたが(笑)、天飛くんはずっと緊張してましたね。
    その中で、黒い瞳を再現する場面があり、天飛くんは、愛ちゃんが演じた事のあるプガチョフのセリフを担当しました。なかなか若手にしては上手いなと感心したのですが、その後、愛ちゃんが演ってみると、大人と子供くらい演技に差があり、こんなに芸歴の差とは大きいものなんだと改めて感じました。

    礼真琴くんは、ずば抜けた歌唱力と身体能力で素晴らしいトップさんですが、演技の引き出しとなると、愛ちゃんにはかなわないでしょう。
    宙組の御曹司として大事に育てられた愛月、雪組育ちで雪娘を誇りにしている有沙、花組育ちで明日海りお時代に1.5回の新公主演をはたした綺城。
    各組出身のスターの中で、たくさんの事を学び、たくさんの引き出しを作るため、水乃ゆりちゃんとともに、お稽古頑張ってほしいです。