宙組『オーシャンズ11』感想

さて、最近は人事のことばかりゴチャゴチャ書いていたので

本日は舞台の感想を書いていこうと思います。

 

ということでだいぶ遅くなりましたが、

宙組『オーシャンズ11』見て来ましたよー‼

 

良かったですよね『オーシャンズ11』、

もとい、真風涼帆の春物新作スーツのファッションショー。笑

 

まさに男役スーツ祭り‼

さっくり感想まとめていきたいと思います。

 

爽やかさ全開の宙組版『オーシャンズ11』

 

宝塚の名作『エリザベート』という作品は、

初演の雪組で原典版の冷たい大理石のような静謐さを宝塚の世界に調和させ、

再演の星組では、それを歌が苦手なトップのために、

主演2人の愛憎劇をより色濃く打ち出し全く違うドラマに仕立て上げました。

 

これが『エリザベート』という作品の成功の象徴なわけですけど、

それ以降の再演は、そんな雪組的演出に振れるか星組的演出に振れるか、

その間をずーっといったりきたりしているイメージなんですよね。

 

そんな中、この『オーシャンズ11』を振り返った時、

初演の星組ではノリと勢いに任せた男たちの群像劇風に、

再演の花組では大人の色香漂う危険な駆け引きを主題にしているイメージでした。

 

で、今回は一体そのどっちに振れるのかなーと楽しみに見に行ったのですが、

個人的な感想としては、初演・星組版をブラッシュアップし、

より爽やかに仕上げていた印象です。

(トップ2番手が星組出身だからでしょうかね?)

 

とにかく若い‼爽やか‼

まさに大人の青春って感じ。

 

全体的にフレッシュだからか、

私には花組版に比べて、全キャストが-8歳くらいに見えました。笑

 

真風ダニーも「本当に天才詐欺師なの?」というくらい爽やかだし、

芹香ラスティも気の良い兄ちゃんという印象。

ダニーとテスも「え、昔結婚してた?付き合ってたじゃなくて?」

って感じなわけですが、

 

この爽やかさが宙組のスタイリッシュさ、

薄味なイメージにピタリとハマり、

良い意味で爽快感溢れる出来に仕上がっていたように思います。

 

ダニー&ラスティの素敵なバディ感

 

さて、今作の一番の大きな見どころは

新ナンバー「オーシャンズ10」とその演出ではないでしょうか。

 

そもそも、星・花版では、ダニーvsベネディクトの男の戦いに

ラスティはただ手助けしている、という構図に見えましたけど、

 

今作はダニーとラスティが力を合わせてベネディクトを倒すという構図に変わり、

ラスティの2番手の比重もだいぶ変わったように思います。

 

この変化によって、2人のダチとしての絆がより打ち出され、

なぜラスティがダニーの作戦に乗ったのか、2人で9人の仲間を見つける過程等の

話の内容が通じて分かりやすくなっていた印象です。

 

また、現在の宙組の魅力と言えば

やはり真風と芹香のバディ感だと思いますので、

そのカラーを強く打ち出すという意味でも、

まさに大成功の演出だったと言えると思います。

 

詐欺師なのに一本気なダニーと、軟派なラスティ。

スタイリッシュないぶし銀の真風と、キラキラ感と色香を漂わせる芹香。

 

2つの役を通して2人のスターの魅力がより際立って見えるという、

まさにトップスターと正2番手の美しい力関係が構築されていたように思います。

 

そしてこの2人が力を合わせ…というよりは

もっと大人らしいサラりとした関係性を組みながら、

宝塚には珍しい勧善懲悪作品として成立させたということ。

これこそが、この作品全体に溢れる爽快感の正体なのかもしれませんね。

 

その他キャスト像の変化で気になったこと

 

ここからは箇条書き風に書いてきますが、

キャストが多いからか脇もいろいろと面白かったですよね。

 

ベネディクトとダイアナの新しい関係

 

ダイアナはベネディクトの前の女、というのは共通の演出であり、

星と花ではそれがもちろん自然に見えていたわけですが、

なんせ今作は純矢(89期)と桜木(95期)。

 

大丈夫なんかなぁと思いながら見たら、

うん、そんな関係には見えなかった。笑

 

んだけども、そうではなくて

ラスベガスのニューヒーロー(でしたっけ?)である若きイケメン実業家に一方的に惚れてるイタいオバサンと、それを「あーはいはい」と適当に聞き流しながら利用している小賢しい男、

と私には見えて、それはそれで面白い関係性だなぁと脳内補完して見てました。笑

 

技巧派・ライナスの魅力

 

これまで真風(当時研6)と芹香(当時研6~7)が演じたライナスを

研10の技巧派・和希そらを配したというのは、

今作の大きな見せ場の一つだと言えるでしょう。

 

真風も芹香も当時新公学年。

はっきり言って、スターとしての技術はまだまだでしたが、

そのおぼつかなさが、ライナスの若さや青さと同化したわけですけども、

それを技術でアプローチした和希ラスティも、非常に良かったと思います。

 

舞台では誰よりもキレ良く踊り、

芝居ではきちんと鬱屈とした感情を表現していました。

(詳細は次の記事で書くと思います。)

 

「自然」ではなく「技巧」で見せるということ。

これは今の宝塚の一つの大きな変化だと言えるかもしれません。

 

そして同時に、ライナスの新たなアプローチとして、

この作品の歴史に新たな一ページが加わったと言えるのではないでしょうか。

 

私の勝手な一番の泣き所

 

今作における一番の感動シーンって、皆さんどこでした?

私は芹香が暗がりの中銀橋を歩いてネズミがチューチューする場面です。

(という表現で分かります?笑)

 

ここのネズミとして悪ふざけする役って、

フランク・カットン(澄輝さやと)

ルーベン・ティシュコフ(凛城きら)

バシャー・ター(蒼羽りく)

の宙組別格トリオなんですよねー。

 

朝夏体制時から美味しい上級生としてサンコイチで活躍してきた3人ですが、

一時期、蓋だ蓋だと言われていたのも事実。

 

ですが、いざ退団が決まり

この組み合わせを見るのも最後なのかぁと思うと、切ないですよね…。

なまじ悪ふざけする笑いどころシーンなのが余計に。

 

最後に出てくるのが瑠風なのもまた印象的なシーンでした。

別格トリオよ永遠なれ‼

 

 

 

ということで続きはキャスト別感想にて‼

(果たして千秋楽に間に合うのだろうか…)

 

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コメント

  1. ちくわ より:

    蒼汰さんがおっしゃっていたシーン、わたしも好きです!悪ふざけするお三方もなんだか楽しそうに見えましたし、ネズミのカチューシャを被った瑠風さんもポップな衣装と相まって可愛かったです。
    他にもジョンソン先生みたいな面白いシーンもありつつ、魅せるシーンではかっこよくキメつつ…タカラジェンヌって凄いなと感服しました。

    ところで、和希そらさんの役名はライナスかと思います…

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      ご指摘ありがとうございました、訂正させて頂きました。
      その緩急が凄いですよね。色んなスターが色んな魅せ方をするエンターテイメント、そういう意味でも本当に佳作だと思います。

  2. skyblue より:

    一緒に行った母は真風涼帆初観劇でしたが、『真風涼帆には綺麗とか可愛いとか女性を誉める言葉が出てこない!』とあまりのかっこよさに興奮していました。笑
    確かにどこからどう見ても、超絶素敵にスーツを着こなす男性にしか見えなかったです。
    世の男性、立場ないだろうなと思うと同時に、宝塚は夢の世界と改めて感じました。
    一幕最初の、囚人服からスーツ姿に一瞬で変わるあの場面をものすごく楽しみに臨んだのですが、その日はタイミングうまくいかずパンツが残るという事態に。
    そこもまた舞台の面白さでしょうか(^^)d
    澄輝さやと真逆のイメージのフランク、期待以上のハマリ役でした。
    素敵な男役の最後をしっかり脳裏に焼き付けました☆
    今の宙組でオーシャンズ11を再演してくれた劇団に感謝です!
    公表身長175㎝の真風涼帆、実はもっとある気がしてならないのは私だけでしょうか?

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      それはレアなものをご覧になりましたね。笑 とはいえ、あそこまでスタイリッシュにスーツを着こなす彼女を見ると、筋トレでもしようかなって思っちゃいます。
      たぶんどなたが見ても「ザ・男役」ってビジュアルと雰囲気なあたり、本当に素晴らしいスターさんだなと思います。
      澄輝しかし今の宙組にピッタリな作品でしたよね。生で見られて本当に良かったです‼
      彼女の場合はスタイルが良過ぎるのでより高く見えるのかもしれません…笑