宙組若手スターのレベルが高すぎる件・『異人たちのルネサンス』新人公演

たまたまスカイステージをつけたら

ちょうど『異人たちのルネサンス』の新人公演が

放送されるところだったので流し見していたら。

 

…何これ、レベル高過ぎない?

 

以前から「宙組若手スターのレベルは非常に高い」と聞いていましたけれど、

まさかこんなにも素晴らしいスターの宝庫だったとは!!

 

個人的には「本公演越え」というより、むしろ本公演と全くの別物という印象で

ベクトルが全然違う作品を見ているようで面白かったです。

 

そんなわけで本日は、そんな宙組若手陣について思ったことを

さっくりまとめていきたいと思います。

 

実力溢れる宙組若手スターたち雑感

レオナルド・ダ・ヴィンチ/瑠風輝(本役:真風涼帆)

 

これで新公主演が4度目となる98期生の両翼の1人。

(もう1人はもちろん月組の暁千星)

 

何よりも彼女は声がとても綺麗

台詞も歌も聞き取りやすいというのは

舞台人として大きな武器だなと改めて思いました。

 

タカラジェンヌらしい圧倒的スタイルも華やかで、

次世代スターの一人としてきっちり任をこなしていた印象です。

 

バウ公演『リッツホテル~』を見ても思いましたけれど、

彼女って独特な爽やかさと、その中にある苦悩という

まさに「青春のほろ苦さ」的な二面性を持ち合わせたスターですよね。

 

主演・真風涼帆の持つ圧倒的キラキラ感はありませんでしたけれど、

レオナルドの若さゆえの向こう見ずな暴走感が

きちんと表現されていたのが好印象です。

 

これまで彼女に感じた「自信の無さ」など

一ミリも感じさせない堂々たる主演だったと思います。

今後の活躍が本当に楽しみです。

 

ロレンツォ・デ・メディチ/なつ颯都(本役:芹香斗亜)

 

え、研2?

嘘 で し ょ ?

 

というくらい超クオリティななつ颯都。

いや、映像を見ると笑っちゃうくらい芹香斗亜まんまなんですけど

それでも研2でこれだけ模写出来れば充分と言うものです。

 

芹香演じたロレンツォの魅力って、

野心溢れる危険な男の「余裕」であり、

それは所作、発声、そして間の取り方で表現されていたと思うのですが

ほぼ完ぺきにトレース出来ていて良かったと思います。

 

特に新人公演は、若手スターが焦って

表現が「走っちゃう」ことが多々あるのですが、

彼女にはそれがなく、待てる余裕を感じたのが素晴らしかったですね。

 

彼女も今後の活躍が楽しみな1人となりそうです。

なつ颯都…うん、覚えたぞ。笑

 

グイド司教/若翔りつ(本役:愛月ひかる)

 

単純に歌が上手い!!

歌が上手いグイド司教なんてグイド司教じゃないやい。(錯乱)

 

いやいや、歌が上手いことはさることながら、

視線の動きや口角の上げ方などで、

愛月演じるグイド司教とは別の意味で

不届きならない者感が表現されていて良かったです。本当に大好き。

 

彼女は職人が多い99期生の1人。

発声、芝居心、そして歌唱力を見るに

別格スターとして育成されていくんでしょうかね?

 

本公演での抜擢も期待したいところです。

 

ジュリアーノ・デ・メディチ/優希しおん(本役:桜木みなと)

 

主要キャストである瑠風、夢白、なつ、若翔が

大人っぽい魅力で攻めてきている中、

彼女だけがスピードスター的な魅力を持つタカラジェンヌですので

そんなスター性が上手くハマった役どころだったと思います。

 

なんだか顔の造りや背格好も含め、

和希そらに桜木みなと成分を振りかけたみたいな印象ですが、笑

それでも捻た青年像を等身大に演じていました。

 

情勢的に新公主演は厳しそうですかねー。

他の宙組若手スターとは違う魅力を持ち合わせていますから

抜擢しても良いと思うんですけどね、難しいかなぁ。

 

その他、若手娘役たちについて

 

続いては娘役について。

 

華妃まいあ(本役:純矢ちとせ)は職人99期生の一人として

冷たい仮面の下にひた隠す女の情念的表現が良かったです。

本公演版より一人の人間としての感情が見える点が

物語に奥行きを感じさせてくれたと思います。

 

遥羽らら(本役:花音舞)はさすがの最長学年。

舞台技術の安定感はもちろん、

おっかさん的あたたかさを感じられたのが面白かったです。

 

そしてサライを演じた花宮沙羅(本役:天彩峰里)

全体的に芸達者な感じが見て取れて、

後に新公ヒロに抜擢されるのも納得というものでした。

 

 

いやはや、改めて宙組は娘役が充実してますよね。

ここに潤花が醤油背負って乗り込んでくるんだから

つくづく宝塚人事って面白いなぁと思います。(脱線)

 

夢白あやにまつわる雑感

 

そして新公ヒロを務めた夢白あや。

あまりに好き過ぎるので彼女だけで一項書きます。笑

 

芝居の良し悪しというものは、

人の好みがダイレクトに影響されるものなので一概に言えませんが、

それでも今作を見るにつけ、彼女は芝居上手だなぁと改めて思いましたね。

 

いや、芝居が上手いというより

久しぶりの姫役者ど真ん中なスターだと言う方が正しいかもしれません。

 

大人びた華やかなビジュアルに、ドレスの似合うスタイル、

娘役らしいキャンディボイスに、平均ちょい上の歌唱力。

 

それは宝塚らしい西洋の、東洋の、悲劇の、喜劇の、悲恋の、運命の、

どんなヒロインでも「依り代」として演じられる、

非常に希少な存在だと思うのです。

 

例えば、この『異人たちのルネサンス』は

カテリーナという女性が様々男性の情欲を掻き立てる物語であり、

つまり彼女は男を狂わせる「ファム・ファタール」なわけですよね。

 

聖と卑の狭間に立ち、甘い死の香気と破滅の予兆が漂うような、

そんな女性像でなければ成立しないわけですが、

それを研2でここまで表現出来るのって

改めて凄いなぁと感動してしまいました。

(もちろん本公演での星風まどかも素晴らしかったですが。)

 

特に若翔演じるグイド司教とのやり取りは、

まさに新公らしからぬ特出した出来栄え。

 

「こりゃ天使の羽を折られてるな(意訳)と勘繰りたくなるほど

イケナイ香りがぷんっぷん放たれております。笑

 

そんな大人の魅力がハマる久しぶりの路線娘役ということで

「若いロリコン娘ばっかり抜擢しやがって!!」

怒れるファン層にとって待ちに待った存在だと言えるでしょう。

 

これからの活躍を期待すると同時に、

彼女のことをよく知らないという方にはぜひ

『異人たちのルネサンス』新人公演をオススメします。

 

一部声がカッスカスだったのは残念でしたが、

研2とは思えないヒロイン芝居を楽しめますので、ぜひご覧になってみて下さい!!

 

今月あと3回放送があります!!

 

そんな『異人たちのルネサンス』新人公演は、

15、21、30日とあと3回放送される予定となっています。

これを機会にぜひスカイステージに加入してみてはいかがでしょう?(営業)

 

いやー、しかし久しぶりに『異人たちのルネサンス』を見ましたけど、

やっぱりこの作品好きだなぁとしみじみ思いましたね。

 

思い入れのある作品は何回見ても感慨深いなぁと

物思いにふける土曜の午後なのでした。

 

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コメント

  1. ひなた丸 より:

    蒼汰さま
    こんにちは!星組中心ライトファンです。私も今朝初めて観ました、ルネサンス新人公演。ちょうど昨日からスカステ契約して#stay homeを充実させたところです。
    人それぞれの好みですが、本公演が少し苦手だと感じた私には爽やか瑠風レオナルドがとても好印象でした。蒼汰さんのイチオシ公演なこと、以前の記事で西洋美術史にまつわる補足を読んだ後に、この映像をみることができてラッキーだったな、とブログをのぞいたら…今日の記事を見つけてさらに嬉しくなってしまいました!!
    あと、醤油を背負って乗り込んでくる潤花、にもクスッとしました。
    劇団がスケジュールを組み直してくれることで宙組アナスタシアを観劇できる日が来ますように、宙組若手のさらなる活躍に、期待しかありません。
    そして1日も早いコロナの終息と皆様の健康と安全を祈念して。。。
    次回のブログ更新も楽しみにしています^_^

  2. 太郎 より:

    新人公演とは、思えないくらい質が高く、本公演とは別物と感じたのは、私だけではなかったのだと安心しました。
    宙組の新人公演を初めて観たのですが、(瑠風さんはトートも凄かったと聞いたことがありますもの。)
    宙組は、歌もダンスも芝居もきちんとしてて、余裕がありますよね。下級生まで層が厚いからなのかー。
    チケットの金額は同じなのに、なんだか得した気分になれるから不思議。

    • りり より:

      異人たちのルネサンス、本公演は「なんだかなあ〜」と思って観ましたが…
      新公、素晴らしい!
      引き込まれました。

      まず最初に、若翔さんの歌の上手さと、専科ですか?な演技に目と耳を奪われました。
      瑠風輝さんは、スタイルの良さもさることながら…
      滑舌よく、セリフも聞き取りやすく、歌も上手い。
      この方も、ホンマに新公?となるくらいの安定感。リッツの時より好きかも!
      あと、澄風なぎさん。この方もよかったですね〜!
      最初、あの枢機卿はだれ?ってなり…その後、ヴェロッキオで出てきた時に「あ!さっきの子だ!」ってすぐわかりました。

      娘役さんも実力者揃いですが、夢白さんがいらっしゃるのでね〜
      なかなか他にスポットが当たらないのが残念。
      私の大好きな天彩峰里ちゃんにもっと活躍の場を与えてほしい…ただそれだけです!

      蒼汰さん、夢白さんにはデレデレ甘々なんで…
      なんか、笑っちゃいました。

      (なぜか朝美絢さんには、公平性を大切にされるあまり、いつも不自然すぎるくらいのあっさり評価になっている気がしています。実はいつも気になっていました。
      夢白さんにはデレデレなので、あれ?となって…笑 宙組さんの記事なのに申し訳ありません)

  3. Koara より:

    この時はなつさんと同期の亜音さんが休演してこの層の厚さですからね

    103期も希波、彩路、紘希、なつ、亜音とスターぞろいですね。なつさんか亜音さんのどちらかが雪組に組替えしての彩海さんの後に滑り込めればいいですけどね

  4. まりまり より:

    こちらの営業にまんまと乗せられ、勢いでスカステ契約したものの、子どもたちにテレビを独占され、録画ばかりがたまっております。
    今回の記事、最後に『いや〜、宝塚って、本っっ当に良いですねぇー』と、お髭のあの方のシルエットで空耳(目?)してしまいました笑

  5. 青子 より:

    こんばんは。
    蒼汰さんと同じく「異人たちのルネサンス」という作品そのものが好きで、めちゃくちゃ通っておった者です。
    そして新人公演も劇場で観たのですが、蒼汰さんの感想とほぼ同じ!
    なつさんと若翔さんが凄かったんですよね。

    はっきり言って瑠風さんはもはや安定感あり過ぎて、さして驚きもしなかったのですが、なつさんの堂々たる芝居と歌には驚きました。
    研2さんでどうなるんだろうとドキドキしましたが、嬉しい驚き。
    確かにまんま芹香さんで、よくここまでコピーしたな!と感心しきり。
    そして若翔さん!歌うまっっ!!! そして貫禄あり過ぎ。
    圧倒されてしまい、本当に新公学年なの?と友人と語ったものでした。

    他にも気になる下級生多数!宙組の若手、ホンマに楽しみです。

    数年前までは、未熟な新人の舞台をなぜ観に行きたいんだろう?などと思っていたのに、今ではその面白さにハマってせっせと通う日々。
    劇団側と同じく、ファンも新人公演で将来のスターを発掘していくという宝塚ならではの楽しませ方、上手いなー。 そのうち音楽学校の文化祭にも手出ししそうで怖い(笑)

    下級生まで分かるようになると、やっぱりいろんな生徒に目がいくようになって本公演も楽しいですし、次々気になる若手ができて、その成長を見ていきたいと思わされちゃう。
    ファンを離さない。新人公演システムっていろんな意味で凄いなって思います。

  6. ちくわ より:

    こんにちは!
    本当に宙組の若手〜中堅の層の厚さが凄いですよね!
    特に若翔さんが出てきたときの安心感たるや…!「本当に新人公演?オーシャンズのブルーザーと同じ役者さん?」と混乱しました。若翔グイド視点のスピンオフとか見てみたいなーと思います。
    他にも穂稀せりさん、希峰かなたさん、澄風なぎさん…98・99期の男役の方々は芸歴サバ読んでるんじゃないかって常々思ってます(笑)これからも舞台に立たれる姿が楽しみでなりません!

  7. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。スカステ専科の地方民です。

    夢白さんについて「聖と卑の狭間に立ち、甘い死の香りと破滅の予兆が漂うような・・・」

    ・・・えーっとつまり「ええ女やのう。堕ちてもええわ。」(関西弁意訳)ということですね(笑)

    朝美さんにもそんな、「死の大天使」的な魅惑がありますよね。

  8. より:

    「潤花が醤油背負って乗り込んでくる」にお茶吹きました。
    瑠風くんはお芝居は役を演じるせいか自信なさそうには見えないんですよね…。ショーの中詰めとか大人数で舞台にいる時が一番自信なさそうに見えます。
    なつ颯都くん、和希そらのブリドリに出演していますので、ぜひご覧ください!
    他にも推したい組子さんがたくさんいるんですが、とりあえずボッティチェリ真名瀬みらくんもショーの笑顔が素敵ですのでぜひ!
    宙組下級生は皆三拍子揃った実力派なんですが、野心がなさそうなのがちょっと心配です。
    夢白さんは婀娜っぽいですねー!声も良い。でも持ち味がモナリザよりマグダラのマリアかな…と思いました。そういうのが見てみたいです。

  9. key より:

    私も「異人たちのルネサンス」は好きで宙組ファンに人気がないようなのを残念に思っていました。新人公演はスカイステージで初めてですが期待以上で嬉しいです。
    発見はいろいろありましたが、カテリーナの感触が全く違うのが興味深かったです。まどかちゃんのカテリーナには可憐な娘があんな男に引き取られたためになんと哀れな運命をと思いましたが夢白さんのはみずからそうした運命を引き寄せそうなところがありますね。本公演の少女を見たときもわずかな場面にそんな将来を予感させるものがありましたが、大人になったカテリーナを見て確信しました。見てるほうの胸を不安にさせるものがある。これ大変な武器じゃないでしょうか。
    瑠風さんは「群盗」を見に行ったとき芹香さんとの並びが新鮮できれいと思い、オーシャンズ11での二人の絡みも好きでそれ以来二人で夢白さんを取り合いするような役を見てみたいと思っています。というのは芹香さんは2番手が長いせいか余裕ありすぎ(まさか焦りが見えたとしたら観客としては辛いですが)、瑠風さんは若いのに安定感ありすぎ(若い人は実力に不安があってハラハラドキドキさせられるくらいがわーっとした人気が沸くような。でもリヴィングストンは可愛いらしかった)なので夢白さんにきりきり舞いさせられる役をやってほしいのですがどうでしょうか。

  10. ぽんさん より:

    こんばんは。異ルネ大好きな人はここにもいますよw
    私は東京宝塚大劇場で、好きすぎて異ルネ三回観ましたが、この作品にハマり愛月ひかるに本格的にハマりました。作品的にもすごくタイプ。昔からメディチだのボルジアだのが好みで、柴田作品チェーザレボルジアもタイプでした。世間一般的に異ルネはかなり駄作評で、逆に驚いた記憶がありますが、このブログのコメント欄を見て、異ルネマニアが意外にも多くて嬉しい限りです。
    さて、私もこの作品の新人公演、スカステで拝見し、あまりのレベルの高さにびっくり、ひっくり返りました!
    まず、みんな歌うまっ!台詞明瞭!
    特にグイドは我が愛しの愛様の滑舌より数倍聞き取りや…w
    主役レオナルド、真風さんとは全く違うけど、なんだか納得の役作り。
    そして何よりカテリーナの夢白ちゃん!!星風まどかが気の毒になるくらいなハマり役です!

    なかなかお目にかかれないくらいのレベルの新人公演でしたね。

    蒼汰さんの夢白ちゃんデレデレ具合も最高ですよ!

  11. とますけ より:

    こんにちは。
    なつ颯都くんがしれっと退団発表していましたね。こんな時でなくても、、、と思ってしまいました。
    何か事情があるのかもしれませんが、蒼汰さん注目の若手スターさんだったのに残念です、、、。

  12. ちょっこー より:

    何ヶ月も前に録画していた異人たちのルネサンス新人公演見ました。

    めっちゃ良かったです。

    仰る通り、別物。
    本公演も新人公演もどちらも別の良さがありました。

    新人公演じゃなくて5年後に再演しましたっていう印象です。
    個人的には、新人公演の方が好きです。

    クセがない、爽やかなのが好きなので♬

    歌唱力で言うと新人公演の方が聴きやすかったですね。 

    全員、お芝居うまかった。

    夢白あやはかすれ気味な声だからこそ、悲しげなのが伝わって良かったと思います。

    新人公演、苦手だったんです。
    「なんか違う」感を感じちゃうので見れないんです。

    ファントムの新人公演も見れなかったですから。

    でも、今回は「観れる」公演でしたね。

    良かったです。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      分かります、私も正直新人公演はほっとんど最後まで見られません。笑
      おっしゃる通り『異人たちのルネサンス』新人公演は全体的に爽やかで、後味すっきりな感じで見やすい公演ですよね。
      なのに舞台技術はそこそこ高いという、その上手い具合のバランスが良かったように思います。
      ただまぁこってり風味でクセになるのは本公演の方かなぁとも思いますので、つくづく別の良さがあるなと思いました。