宝塚歌劇団の2つの大英断!!

さて、前回の記事更新後に

宝塚歌劇団は驚きの発表を2つ行いました。

 

1つ目は、公演スケジュールの見直し。

 

2つ目は、スカイステージの番組変更。

 

いやー素晴らしい!!

まさに小川理事長の大英断だと言えるでしょう!!

 

公演スケジュール見直しという大英断

 

私は公演日程の変更について

前回の記事で「現実的には難しいと思う」と書きました。

 

過去の例で言えば、元花組トップスター・安寿ミラが

退団公演中に阪神淡路大震災に合いながらも

公演日程を変更することなく退団した経緯があったそう。

(その変わり後日サヨナラショーだけ行った、らしい。)

 

同様に、もちろんファンとしては

「スケジュールの見直しをして欲しい」と思っていましたが

宝塚は外部ホールや外部公演含め

複雑なスケジュールが1年以上先まで組まれていること、

 

また、各種プレイガイドや貸切公演先の企業・団体など

調整しなければいけない営業先が大量にあることことを思えば、

いかにそれが難しい作業か想像がつくというものです。

 

だけれども、それを「する」と今回明言しました。

これを大英断と言わず何だと言うのでしょう。

 

宝塚と言えば阪急という大企業の一部門として

頭の固い「血も涙もない」人事・事業方針が多い印象だったのですが、

しっかり雪組では退団者3名をきっちり見送っていることを含め、

100周年以前に比べると明らかに柔軟かつ愛のある決断が増えましたよね。

 

小川理事長贔屓な私でも、

まさかここまで人情味溢れる人だとは思っていませんでした。笑

 

もし私が仮に阪急の社員だとして、小川理事長から

「大変だと思うが宝塚の生徒、ファンのために何とか調整してくれ」

なんて言われたら、大喜びで残業しまくって仕事することでしょう。

 

もちろん劇団側としては

莫大な準備費用をかけた公演をまるっと中止するくらいなら、

少しでも収益を得るために後ろ倒しにしたいという目算もあるでしょうが

みんなが幸せならオールオッケーですよね。

 

いやー、お見それしました宝塚歌劇団。

 

大盤振る舞いのスカイステージ

 

前回の記事に書きはぐったのですが、

宝塚歌劇団が今、最も恐れているだろうことは

ファンの「魔法が解ける」ことだと思うのです。

 

100周年以降、アゲアゲ押せ押せでやってきた宝塚。

人気も収益もうなぎ登りだったわけで、その勢いはまさにバブル。

 

そのバブルが弾ける時とは、

ファンが我に返る瞬間だと言えるでしょう。

 

つまり、公演がなくなって自分の時間が増え他の趣味が出来たり、

チケットの払い戻しがなされた膨大な返金額を見たときなど、

新型コロナはそんなファンの熱を冷ます機会が増えることこそが

一番の問題だと思うのです。

 

そんな中、宝塚歌劇団が、

ファンの魔法が解けないよう手を尽くした企画こそが

スカイステージの大盤振る舞い。

 

というわけで「あなたにときめきチャージ スペシャル企画!」として

紅ゆずるの退団公演『GOD OF STARS-食聖-』『Eclair Brillant』と

明日海りおの退団公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』の

放送が大決定しましたー!!

 

いやー、凄すぎるね。

先月の『ONCE~』の生中継にもビックリしたけれど

まさかW退団公演をこのタイミングで放送してしまうなんて。

 

今やスカイステージは数少ない貴重な安定収入であり、

このまま公演中止が続けば放送する内容がなくなって

深刻な解約祭りになってしまうことを思えば、

起死回生のウルトラC的荒業だと言えますが、いいんです。楽しければ。

 

個人的には『A Fairy Tale』の方は

5月にとって置いても良かったのにーと思わなくはないですが、

むしろ何か別の企画を準備しているのかもしれませんね。

 

というわけでスカステを契約せずに迷っている皆さんは

ぜひこれを機会に手続きしましょー!!(営業)

 

スカステで ステイホームだ 宝塚

 

蒼汰、心の一句。

 

というわけで走り書きしましたけれど

今回の大英断については個人的に拍手を送りたいと思います。

 

今週末はスカステ無料放送期間ですので

皆さん「stay home」でスカステ見て暇つぶししましょうね。

 

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コメント

  1. ルポアゾン初演が見たい! より:

    この英断に、我々ファンはI’m home〜♪で返すしかないですね!
    スカステはこの機会にじゃんじゃん過去の名作蔵出しをやっていただければ。80年代後半〜90年代前半の第一次ファン時代から100周年に出戻ってきた層は、ベルばら映像ばかりで飢えているので、喜んで課金します。

  2. ねこまさ より:

    このたび、初当選のSS席がお流れになってしまいました。
    そのお金でスカステに入ることを検討しています。

    劇団も販売コンテンツがほぼこれしか無い中で
    無料放送という宣伝を使いながらがんばっていますね。

    このままでは「歌劇」などの書籍もネタ切れで、
    デイリ~スポーツ1面のような「猛虎クロスワード」ならぬ、
    「ジェンヌクロスワード」になりかねません。

  3. 和世 より:

    夏の星組さん公演のチケットを取った矢先の(一旦)中止発表
    でしたが、スケジュールを組み直してでも上演して頂けるようなので
    その日が来るまで待ち続けます。

    残念ながら、スカイステージを観られる環境ではないので
    購入しているDVD/Blu-rayを観ながら、stay homeします。

  4. なるほどね。さすがの視点と、感心しつつ読みました。
    ヅカ・バブル(チケット難)が、淘汰される?のは、いいことか悪いことか? エンタメの部類に入ってきた(?)というか・・・総体的にミュージカルや舞台関係は、観劇人口がそうそう広がらないと思うので。今のところ、映画ですら、日本では(あめーりかなどは「安く」気安く見てるようですもの)「高い」売れない・満席の大ヒットロングランは厳しい・・・悪循環になってるように、感じています。
    今回のことで、離れる観客はそれはそれで。また、これからの戦略を練るよい機会なのではないかしら?

    礼音ちゃん「追っかけはじめ」(というか、追っかけしたわけではないけれど・・・)『歌劇』やらいろんな関連雑誌を見ても、ぜーんぜん載ってなくて(星のトップなのに・・・無知)「めったに、読めなかった」(涙)定期購読してるわけでもないので。だから、あれだけの人数が在籍しているしこの機会に、もう少しいろんな人のことを載せてほしいです。ネタ切れというのは、ないと思われるのですが??

  5. スイミー より:

    タカラヅカって普通の公演じゃなくて、退団公演で(収入的にも)盛り上がるためのシステムですべて組まれていると思うんですよね。
    タカラヅカの面白さって、つまるところ、一番人気の主演をいいところで辞めさせるところじゃないですか。
    皆さん今回の発表を、愛だ愛だっておっしゃる。ヅカファンってなんていい人たちなんだろうって本当に心から敬意をもって思うのですけども、冷静になるとやはり、営業先すらまともに営業できないこの状況、、逆に言えば、貸切含め、全部仕切り直しが、劇団と営業先にとってwin-winなわけで、仕切りなおさないわけがないと思っておりました。
    そりゃそうでしょ、稼げない退団なんてさせないでしょ…と思う私は、まさに!記事でご指摘されている、劇団が恐れる「ファンが我に返る」ていうのが始まっているのかもしれません。笑

    スカステは今年になって契約したのですが、この機にガンガン新しいのを放送してしまえばいいのにって思います。
    ちょっと、いくらなんでも、放送しなさすぎ~。
    もともとDVD購入派というのは住み分けされていると思っているので、出し惜しみしないほうがスカステは契約者を伸ばせるのでは、なんて思ってしまいます。

  6. ポニョ より:

    関係各所との調整の苦労を考えると、この英断には頭が上がりません。普段のSNSでは人事や演目について賛否両論激しいですが、今回はかなりの割合で賞賛されている印象です。
    退団の延期で感じたのは、退団が一つの区切りとしてファンと劇団両方にいかに必要とされているかですね。生徒のスター性が注目される宝塚ならではだなあと。
    あと、事業を後ろ倒しにできる阪急の体力を思い知りました。阪急の不良債権扱いされていた時期を考えると、ここまで阪急の中で影響力を増したのは、劇団の改革が成功したからだと言えそうですね。

    しがない1ファンとして、「劇場の中で、客席の皆さんと感情の濃厚接触ができる日(by 高畑充希さん)」を待ち望んでいます。

    • いのさん より:

      生徒の皆さんが退団の挨拶などでよく仰る、「宝塚は、こんなにも愛にあふれた世界」という言葉。
      今回のコロナ騒動を通して、この言葉が真実のものであるという事をあらためて実感しました。

      雪組の千秋楽でも、望海さんが退団者を、退団者が望海さんを互いに想い涙する姿に胸を打たれました。
      このような災禍の中でも、自分の事より周りの人たちに思いを馳せるという心が生徒、スタッフ、またファンの皆さんにもしっかりと根付いている。まさに宝塚は「愛」で成り立っている世界だと思います。
      その事を本当に理解しておられるからこその、小川理事長の今回の英断に私も心から喝采を送りたいです。
      本当に宝塚は素晴らしい。

  7. みき より:

    小林一族出身ではなく外部から阪急電鉄入社であり、阪急とも信頼関係のパイプを持ち、かつ、宝塚で「結果」をきっちり出してきた小川理事だからこそ可能だった英断なのでしょうね。

    退団や制作発表などの記者会見では、各組カラーのネクタイをつけていらっしゃるそうで、改めてチェックしたらまさにその通り。宝塚愛にあふれた方だと思います。

    生徒の退団延期は、もしかしたら外部との調整も生じ、外部に頭を下げてお願いしなければいけないのは、生徒の所属である歌劇団なのですから、なみなみならぬ労力がかかるはずです。本当に素晴らしい英断でした!!今振り返ると、星組大劇と雪組東京の千秋楽が実現できたのも奇跡です。有難う、小川理事長と歌劇団の皆様!!