スカステで2月から放映スタートとなった
『黒い瞳』と『アルジェの男』。
そのどちらにも出演し、圧倒的オーラを放つ愛月ひかる。
実は私、前身ブログを始めた当初、
唯一苦手だったタカラジェンヌこそ彼女だったのですが、
一周回ってやっと彼女の魅力に気付けたような気がします。笑
愛月ひかるから目が離せない件
なぜ私が彼女のことが苦手だったのか。
それは何を言っているのか、何を歌っているかが
単語として理解することが出来ない時が多々あったからです。
彼女に圧倒的なスターオーラがあることは分かるのですが、
とはいえ、いかに宝塚がそういう世界観であったとしても、
最低限の舞台技術は必要でしょと当時公演を観て感じていました。
そんな中、宙組での最後の公演『黒い瞳』を
ライブビューイングで観たのですが、
彼女はプガチョフという一癖も二癖もある黒い難役を熱演。
ルキーニ、グイド司教、ラスプーチンと
黒いというより闇に近い役を演じてきた愛月だからこそ表現出来る、
さすがのプガチョフ像に感動を覚えました。
その後に主演した『宝塚巴里祭2019』はスカステで拝見。
「歌唱力がナンボのもんじゃい!!タカラジェンヌは華とオーラじゃ!!」と
言わんばかりのスター性で観客を圧倒。
続く専科生として出演した星組公演『アルジェの男』。
他組の、しかも下級生である礼真琴の下で支えるポジションとしての出演に
どうなることやら…と思いきや、想像以上の大活躍。
私はこの全ツ公演に行っていませんが、
管理人が遠征しておりまして
観に行っての感想が「愛ちゃん本当に良かった!!」だそうで。笑
つい先日、やっと私もこの公演を拝見しましたけれど、
管理人の言う通り、愛月ひかるは本当にカッコ良かった!!
若き次期トップスター・礼真琴が持ち合わせていない、
男役スターらしい男クサさを見事に体現している存在として
新生星組の中でその魅力を放っていたように思います。
組替えで再評価の典型例
とまぁ、そんなことを管理人に話したところ
「あんたそれ、組替えで路線から外れそうになった途端の
いつもの判官贔屓でしょ」と言われましてね。笑
えぇ、そうですとも。(キッパリ)
とはいえ、専科異動後の彼女の活躍にあわせ、
愛月ひかる再評価の流れが起きているのは事実だと思います。
最近のスターの低年齢化、舞台技術主義へのアンチテーゼ的存在として
「愛月ひかるはやっぱり凄い」
「やはりタカラジェンヌはこうでなくては」と思った人は少なくないはず。
とはいえ、愛月ひかる自身の芸風に大きな変化は無いわけですから、
組替え一つで風向きが変わったことを思えば、
ひとえに劇団のプロデュースの賜物だと言えるしょう。
紅ゆずるのたった一度の新公主演からの成り上がり物語や、
望海風斗の悲願のファントム公演など、
ファンは本人の魅力だけでなく、
そのスターの物語性に惹かれるというのも事実です。
逆に言えば、スターがより魅力的に映るよう組体制を整えるというのが
スター人事の鍵であるわけですから、
愛月に「悲願の宙組生抜きトップ」という呪縛から解放したというのは、
彼女にとっても、劇団にとっても、良かったことだと思います。
と同時に、組替え後に2番手羽根を背負ったことは
トップ当確というわけではなく、
あくまで美弥るりかの後釜の「スペア枠」としての登板であり、
まだその未来は不透明です。
今後どうなるか全く予想がつかないことも合わせて、
彼女の今後から目が離せません!!
好きと嫌いの表裏関係
私は舞台を見るうえで、どうせお金を払っているならば
出演者の悪点よりも良いところに目をやりたいと思っています。
そして、そうこうしているうちに、
最初は苦手だと思っていた人が、むしろ応援したくなる人に変わるときって
宝塚に限らず結構ありますよね。
「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」という
月並みな表現がありますけれど、
「苦手」というのは「気になっている」「目を惹いている」とも取れるわけで。
最近は宙組の昔の公演を見返し、
『翼ある人びと』の有無を言わさぬ圧倒的オーラ、
『エリザベート』のパレード階段降りの謎のキラキラ、
『王妃の館』のギャクポジションとしての思い切りの良さを堪能し、
今では『天は赤い河のほとり』で
何を歌っているのかサッパリ分からない姿も、
逆に愛しかったりします。笑
そして新生星組において、
スカステの番組等で2番手として礼真琴をしっかりヨイショする姿や、
礼&舞空とナビゲーターがキャッキャウフフしている横で
輪に入れずポツンと立つ華形ひかるに空気を読んで話題を振る姿などを見て、
上級生スターとしてきちんと立ち回る様に好感度が急上昇しました。
(もしかしたら組替えで丸くなったのもしれませんが。笑)
とまぁ、つい1年前では想像が出来ないくらい
愛月ひかるのことを追いかけまくっている私なのですが、
目につくというのは「好き」の裏返しという、
まさしくそんな存在かもしれないなぁと思う今日この頃です。
今後の星組が楽しみで仕方ありません
ちなみに、管理人masaさんはもともと星組贔屓な人で、
紅ゆずる退団後は瀬央ゆりあを応援する所存のようでしたが
(舞台写真を全部一気買いするそうです。笑)
「愛ちゃんもせおっちも一緒に見られるなんて夢のよう!!」と
興奮しっぱなしで非常に楽しそうです。(他人事)
残念ながら現在はコロナウィルスによる休演中、
管理人も宝塚へ遠征予定だったのですが、日程が被り断念しています。
東京で無事公演されることを祈ると同時に、
星組生としての愛月ひかるの姿をぜひ堪能したいと思います。
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コメント
やった!ソウタさんが、愛月さんの魅力に気付いてしまった!笑
マントをバッサーとさせて振り返る、それだけで、抜群の存在感。
礼さんお披露目公演でも、相変わらず暑苦しい演技を炸裂させており、心なしか、瀬央さんが愛月さんのギラギラ感に引っ張られているような。(これはいい傾向。masaさんにお伝え下さい)専科でお稽古に専念できたのか、歌唱力には自信がついたような気もします。
嫌い嫌いも好きのうち(笑)これからも愛月さんを応援していきましょうねー
蒼汰様
愛月ひかるさん、天河の時、はしょったストーリーで、出番とセリフに(?_?)となってましたが、グイド司教の時に見直しました。あの悪役好きです。
博多座ライブビューイングで見ました。黒い瞳は作品の演出も好きですし、愛月さんの、野性的な男役をできる魅力を感じました。
星組で被っていないキャラだと感じます。今回、私も見られなくて、残念。
アルジェの男、の時、悪い奴やってましたね。あの骨太感、好きです。これから星組で、味のある演技を楽しみにしています。
愛月氏に関して、判官贔屓的感情から以前のような苦手意識が薄くなったなぁ、と、我ながら呆れます(笑)。
一方で、「好きの反対は嫌いではなく無関心」というのにどうも納得いかず、つらつら考えたところ、「本来無関心なはずの人が嫌でも視界に入ってくる→嫌いを通り越した大嫌悪」という結論に至りました(笑)。
私の苦手な方は今の地位に就く前は全く興味すら引かない存在だったので(笑)
全く以って同感です!
宙組時代は声質のせいかトークのときに暗い印象なのがイマイチで、私的には残念な人でした。
でも、専科移動後のパリ祭では「これぞ宝塚の男役!男役はこうでなくちゃ!」という圧倒的な華に惚れ惚れしてしまいました。
昨年末のスペシャルも然り。
すっかり愛ちゃん贔屓になりました。
これからの活躍が楽しみです!
宙組はかなめさんの頃から毎公演観ています。愛ちゃんはまぁ様の退団公演のラスプーチンの突き抜けた演技におおっ!と思いましたが、男役として特別惹かれることはありませんでした。
しかーし、笑黒い瞳をライビュで観て、昨年のタカスペのうたかたの恋の白軍服姿を見て、えっー‼️愛ちゃんカッコいい、と突然見方がコロリと変わりました。
やっぱり専科に行ったのが良かったのかしら⁈確かに反官費行きもありますが、星組公演でもその堂々とした姿に惚れ惚れしてしまって、大羽で階段降りしてきたときは、胸熱でした。
星組はこと、愛、せおっちと全くタイプの違う男役でこれからも楽しみですね。
とにかく、愛ちゃんから目が離せませんね。
初めてコメントさせていただきます。
ずっと蒼汰さんのブログ、楽しみに読ませていただいておりました。男性らしい冷静な意見が心地よく、また意見が合うなと思っていました。
ただ、愛月ひかるが苦手とおっしゃるその1点において、意見が天と地ほどに違うことから、コメントするまでには至りませんでした。
が、とうとう愛ちゃんの魅力に気付いてくださり嬉しいです。
愛ちゃん、熱い星組に来て、輝く場所を与えていただけて、とてもイキイキしていると思います!(私は専科異動の時から星組に行けばいいと思ってましたけど)
これからも楽しみです!
蒼汰さんのブログも引き続き楽しみにしています!
はじめまして。
芹香さんの宙組異動以降、愛月さんの動向を気にしておりました。専科を経て今、大劇場で羽根を背負った愛月さんをみて、何だか感慨深い気持ちに。めっちゃ羽根が似合っていて素敵でした。
ただ、愛月さんの専科→星組はイレギュラーかと思いますので、
次回の組替え発表後に愛月さん星組の答え合わせ、楽しみにしています。
雪組にどうかな、と以前勝手に思っていた舞空さん、綺城さん、ロミジュリ(笑)も星組だったので、逆に星組に行きそう、と予想していた暁さんが雪組異動だったりして(色々と障りは有りますが)、と思ったりします。怖いですが。ちゃんとした根拠はなくて、先月のGRAPHで彩風さんが気になる人にメッセージを送るコーナーで、暁さんがいた(困らせていた笑)のがちょっと引っ掛かっただけなのですが。
休演なんてあると、現実逃避で色々考えてしまいますね。。
私も、無事公演が再開されることを祈っております。
蒼太さん、愛ちゃんのこと書いてくださりありがとうございました。かなり心密かに待ってましたw私は異ルネのグイド司教は抜きん出て上手いと思いましたね。とにかく不気味…w アルジェでは礼真琴の背後から「よぉ…」と近づくたびに悪寒が走りました。アルジェは地元の大きな劇場で拝見しましたが、エストレージャスも紅ゆずる、礼真琴バージョンより、礼真琴、愛月ひかるバージョンの方が迫力ありなおかつ洗練された印象でしたし。やはり愛月ひかるは圧倒的なスターオーラが売り。昔で言うと、麻路さきや真琴つばさあたりを彷彿させる雰囲気。。。特に真琴つばさは3番手以前はかなり不思議な役どころを演じてましたからなんとなく被ります…。ただ2番手まではこぎつけたけど、トップへの道のりは…?これからも愛ちゃんを応援していきましょう!