宝塚とライブビューイング考

最近、宝塚でも取り入れられているライブビューイング。

 

一番最初に行った公演は、たぶん2013年星組の台湾公演であり、

たった7会場で中継したことから始まりました。

(北海道、東京2会場、名古屋、大阪、兵庫、福岡)

 

その後、100周年式典のライブビューイング、

そしてトップスターの退団公演の様子の中継が定番化され

最近は外箱公演でも行うようになりましたね。

 

一番最近だと、宙組の博多座公演ですが

私、このライブビューイングの開催はだいぶビックリしました。

 

だって閑散期である2月&博多座だなんてただでさえ人が入りづらく、

少しでも客席を埋めなくてはならないはずなのに、

あえてそれでも外部中継を行うという英断。

 

それは、ライビュをやっても客席を埋められるという絶対的自信、

かつそれでもライビュを行いたいほど収益率が高いということなんだろうな、

と想像に難くないわけですが…。

 

結果として博多座公演は完売御礼、

ライビュも大都市圏ほとんどの会場で売り切れ続出、

という、目論見通りの収益確保だったようです。

 

本日はそんな、宝塚の新たなドル箱、

ライブビューイングについて書いていきます。

 

新たなドル箱・ライブビューイング

 

「ライブビューイング」を崇高な言葉で紹介するとすれば…

チケット売り切れ、もしくは遠方で会場へ行けないコンサートやミュージカルを

近くの映画館で生中継で体験することができるエンターテイメント。

 

映画館ならではの大画面と大音量で、

リアルタイムで客席にいる人たちと一緒に盛り上がれるサービスとなっています。

 

最近は東京公演のチケットが入手困難である宝塚において

その公演を、しかも千秋楽公演を気軽に見られるだなんて、

凄い時代になったもんです。

 

そしてもちろん、

素晴らしいと思うのはファンだけではありません。

 

興行主である宝塚歌劇団にとっても、

収容人員に限りがある会場の外に大勢の大観客を集め、

新しい収益機会を得られるだけでなく、

 

確実にファン層が見込めるコンテンツを上映でき、

新規顧客確保やグッズ販売も含めた多額の売上を期待できるわけで。

 

そう考えたら、なんてwin-winな事業なんでしょう‼

これだけこの新事業が拡大していく理由も納得がいくというものです。

 

 

当初は本公演の東京千秋楽のみの上演でしたが、

最近はそれだけに留まっていません。

 

前述の通り、宙組博多座だけでなく

宝塚劇場の千秋楽、餞別バウ(愛希・美弥)、タカスペなど

本来、重度のファンでなければ行けなかった公演を

気軽に見ることができるようになりました。

 

たぶん、このままいけば

新人公演や、人気若手スターの初バウ公演なんかも

中継していくことになるかもしれませんね。

 

ライブビューイングの裏利点

 

さて、ライブビューイングの利点として上げられるのは当初書いた通りですが、

それに伴う裏利点が、私は2つあると思っています。

1つ目は、転売の抑止力になっているんじゃないかということです。

 

宝塚に限らずチケット興行にとってついてまわる最大の難敵、それは転売。

6月に転売規制法が制定されるにあたり、

もちろん早急に対応せねばならない問題なんですが…。

 

皆さんお察しの通り、宝塚のようなタニマチ系の事業では

その対策に限界があるのが正直なところです。

 

例えば、転売に厳しいジャニーズや安室奈美恵のように

宝塚(タニマチ系事業)は正規のFCや一般販売が主な販売先ではありません。

 

会チケという、いわゆる「友人からのご紹介」という扱いになりますので

はっきり言えば転売との境目が曖昧なわけですよ。

 

そこにどれだけ真心がこもっていようと、

傍から見たら同じ「人から貰った」チケットですからね。

 

そこで、あえて「規制」という方法ではなく、

転売チケットに手を出さなくても見に行ける状況を作り出すという

「窓口を広げる」方法で対策を取っているとも言えます。

(もちろん早急に規制的対策は必要なんですけどね…)

 

そして、もう1つの裏利点は

収益が増えることにより、事業拡大のための元手金が増えるということです。

 

上記のような転売対策だとか

今流行りの私設ファンクラブの是非、ジェンヌやスタッフへの負担を減らすためには

はっきり言って膨大なお金が必要なわけですよ。

 

個人的に今の劇団は、これから様々な改革を行うにあたり、

その資本金をコツコツ貯めてる段階なんじゃないかと勝手に思っているのですが…。

これで全て役員のボーナスに消えていたら何も言えませんけどね。笑

 

いずれにせよ、事業として拡大していくにあたり

お金がたくさんあるには越したことはありませんよね。

 

ライブビューイングの身近な利点

 

そして、超個人的なライビュの利点を説くならば。

 

・家から近くの会場に行ける

・座席が広いから身動き取りやすい

・上演中の飲食が可能

・スターがカメラにドアップで映るから見やすい

 

なんていう、非常に身近なものもあります。笑

 

特に、座席が広いってすっげー楽。

自分は上背があるので、劇場の1階で見るときなんかは

後ろの人が見えてないんじゃないかとヒヤヒヤし、必死に腰を落としたりします。笑

 

その点、映画館はちゃんと段差になってますし、

足元が広いので荷物も置けるし移動しやすく、何より椅子が快適。

さらに前のめりになんかならずともしっかり見えるのが良いですよね‼

 

 

ちなみに「ライブビューイングの欠点」的なことをネットで調べると

 

・舞台は生に限るから邪道。

・B席なら3500円なのにチケット代金が高すぎる。

・そもそも、こんな強欲丸出しな態度が気に入らない。

 

などなど上げられるのですが…

おっしゃることは正論だと思いますけど

正論でチケットは買えないわけですからね。笑

 

特に、私のようにチケットのツテがそれほど無いライトファンからすれば

ライブビューイングとは、超画期的な事業に他なりません。

 

というわけで、宝塚初心者の皆様は、

転売チケに手を出すのではなく、まずはライビュで様子を見ましょう‼笑

 

ちなみに私は、予習がてら花組『CASANOVA』ムラ千秋楽のライビュをゲット、

しっかり有給も取ったことですし、今から楽しみです‼

 

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コメント

  1. ともじの嫁 より:

    こんばんは!
    お久しぶりです!CASANOVAのライビュのチケットゲットしましたか!良かった、良かった。私も有休取って県外まで行きます!
    みりおちゃん関連の色々なことが発表になり、一喜一憂する日々ですが、まずは、一目姿を見たい、歌を聴きたいとワクワクしております。
    ライビュの残念なところは、勇気がなくて拍手が出来ない。やっても小さい音で。隣の人のノリがよければ、ホッとする。て感じです。
    4月は東京に行きますが。まずは、年度末を乗り切る元気をライビュで貰いたいー!
    そして、次の日の発表を心静かに待ちます!笑。涙。では!

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そうです、チケットは取ったのですが…仕事でトラブルが起きないといいなぁ(遠い目)
      確かに、拍手はしがたいですよね。笑
      ぜひぜひ楽しんできてください‼そして次の発表は厳かな気持ちでお迎えしましょう…。

      • ともじの嫁 より:

        こんばんは!
        ゆきちゃんの故郷の仙台に行って来ました。3.11のこの日に。
        カサノバは、想像通り何にも考えないで楽しめる作品でした。ドーヴさんの曲でなかったら、どうなってたんだろう?邪馬台国の風みたいに、あれ?になるところだったかも。笑
        れいちゃんが頑張っていて、代替りしてもいい頃なんだなぁ~と感じました。れいちゃんの奥さんが、ちなつちゃんだったのも、納得。あんなに濃い人の妻は、あれくらいの濃さがないと。笑
        後半は、兎に角泣いて来ました月組時代や花組の色々な舞台を思い出し、色々な言葉に、泣き笑い。暗いことをいいことにハンカチを顔に張り付けたままで。
        そして、やっぱり、拍手が出来ないので、心の中で、拍手しまくりました。寂しい気持ですが、東京で生を観られるのを楽しみに、気持ち切り替えて頑張ります!報告でした。

        • 蒼汰 より:

          コメントありがとうございます‼
          そして、果たして今日の発表を経てご無事でいらっしゃいますでしょうか…。

          仙台げ観劇されたとのこと、素敵ですね‼
          私もライビュで見たのですが、若干のトンチキ臭を感じました…それをギリ持ちこたえたのも今の花組パワーなんでしょうきっと。笑
          早く東京で見たいですねー。

  2. しろん子 より:

    またも興味深い記事をありがとうございます!
    先日、宝塚ファンが知り合いの映画館関係者から大変感謝されたというツイートを見ました。映画館にとっても確実に利益が見込めるイベントのようですね。
    ファントムの時のように、観たい人が多ければ、上映館を追加できるのもメリットだと思います。友人はそれでなんとかチケットが取れました。
    「アンナ・カレーニナ」の上映は本当にありがたかったです。と同時に、集客が見込めるかどうかで実施を決めているのがはっきりして、歌劇団お上手だわ、と感心してしまいました。
    まあ、それに乗せられて、無理くり休みを取ってまで行ってきたのですが。笑

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼関係者が感謝、それは凄い。笑
      勝手なイメージですが、宝塚の客層って落ち着いてる人たち多いし、普通の映画と違って帯で押さえているのではなくピンスポットですし
      映画館側としても色々と都合が良いんでしょうねー。おっしゃる通り、客が多ければスクリーンを増やすという作戦もできますし。
      『アンナ・カレーニナ』も含め、本当に商売上手ですよねぇ。笑

  3. 海苔巻き より:

    はじめまして。
    10年前より博多座会の会員です。
    去年の博多座花組公演LVの影響もあり、今年の宙組公演は遠征の方が例年以上に多かった気がします。
    昨年の花組同様全日満員御礼でしたし(一昨年まではそうではなかった、、、)
    チケットも博多座会員でなければ複数枚の確保が難しかったかも。
    LVで客席降りのシーンが映り、客席の雰囲気も把握でき、かなり後ろまで来てくれるのも観てわかりますし。

    LVは翌年の博多座公演にも良い影響を与えるなというのが個人的な感想。
    結果、遠征組の増加によりホテルや飲食店等に経済効果もかなりあったそう。
    来年どの組が来るかわかりませんが、この勢いを消さない人気の組とトップに来てもらいたいです笑

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼そして博多座会の会員の方からの貴重なご意見を聞けて非常に嬉しいです。
      宝塚に限らず、地方の外箱って独特の高揚感がありますよねー。それが前回のライビュで宝塚ファンに伝わり
      それが博多座のチケット売り上げに、さらに地方経済へ影響しているのであれば非常に素敵なことですよねー。
      今回の映像で改めて見ても、博多座ってお客さんのノリも含め非常に盛り上がってますし
      ぜひ今後もこの流れが続いて欲しいものですね。

  4. さわら より:

    はじめまして。
    最新記事へのコメントでなくすみませんが、いつも興味深くブログを拝見しています。

    私もLVはよく利用しています。特にチケ難公演のLVはとてもありがたいですね。
    そして何より、友人を誘いやすい。「ちょっと興味あるんだよね」程度だと、劇場まで行くのはハードルが高いようで。

    ですので、LV実施拡大には諸手を挙げて賛成という立場ですが、真ん中の方以外をご贔屓にしていると、物足りないかもしれませんね。
    あとカメラワークがわりと酷い時があったりするので、脳内補完できるように、やっぱり一度は生観劇をしたい!というところに落ち着きます。笑

    これからもお邪魔させてください。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そうなんですよー気軽に行きやすいですから初心者の方にも調度良いですよね。
      カメラ問題も確かにあって『ファントム』も「なぜそこを映さない!」的なことがあったのですが…笑
      まぁ技術的問題は仕方ないですし、やっぱり生で見ようと思わせた段階で戦略的に勝ちなんでしょうね、きっと。
      これからもよろしくお願いいたします‼