明日は宙組『アナスタシア』千秋楽。
すなわち真風涼帆&星風まどかコンビ、最後の一日になります。
実は私、今の宙組の集大成を見届けようと
『アナスタシア』は5回も観に行きました。笑
現体制宙組最後の日に先駆けて、
今思っていることを綴っていきます。
現宙組体制への個人的思い入れ
個人的な話をしてしまうと、
今の真風&星風体制の宙組には強い思い入れがあります。
実は、前身ブログ時代に初めて「バズった」のが、
『宙組は今、最も「宝塚らしい」組だと思う話。』という記事だったんです。
更新日は2018年10月7日。
宙組は宝塚大劇場公演『異人たちのルネサンス』の幕が開いた直後であり、
私はブログを開始して7日目のことでした。もはや懐かしいですね。
この記事の〆の言葉は、
「このまま宝塚らしさを大事にした、組カラーでいて欲しいなと個人的には思います。」
というもの。
あれから2年とちょっと。
まさに今の宙組は「宝塚らしさ」を大事にし、
ここまで走り抜けてくれたと思います。
真風涼帆は宝塚の男役としてより研ぎ澄まされ、
その圧倒的オーラだけでなく
トップとしての「余裕」まで感じさせるようになりました。
抜群の歌唱力はもちろん、演技もダンスも高得点で、
それでもなおたおやかに相手役を支え続けた星風まどか。
トップと学年が近いゆえに余裕綽々に2番手をこなし、
真風涼帆とのバディ芸を魅せてくれた芹香斗亜。
悪役の似合うクラシカル系御曹司の愛月ひかるは、
専科を経て星組へと異動し、新天地で大活躍中。
その隙間を縫う桜木みなとは、
フレッシュな期待の新星から立派な男役へと変貌し、
まさに路線としての進化を遂げ続けています。
そして去っていった澄輝さやと、蒼羽りく。
いまだ中堅として輝く凛城きら。
虎視眈々と上を狙う和希そら、留依蒔世、瑠風輝と、
路線男役たちも個性豊かなスターばかり。
この真風・星風・芹香の新トリデンテを中心とした組体制は
歌唱力重視という新たな旋風が吹き荒れる中で、
古き良き宝塚を再現し、それを私たちに魅せ続けてくれました。
楽しませてくれてありがとう、宙組の皆さん。
宙組新体制に送るエール
そんな、宙組20周年から黄金期を牽引したトップコンビは、
星風まどかのスライド人事というかたちで幕を閉じます。
大人の事情で引き剝がされるという結果もまた、
実に古き(良き)宝塚らしい幕引きなのかもしれません。
きっと真風&星風というコンビに強い愛情を持っている方は、
この人事に強い憤りを感じていることでしょう。
それは当然です。
トップコンビとは組の象徴にして
私たちの愛の幻想の具現化なわけですから
それをわざわざ「壊す」なんて想像を絶するものでしょう。
後任である潤花への風当たりが強まるのも、
致し方ないのかもしれません。
が、私は素直に歓迎します。
潤花は長身で押し出しの強いダンサー系娘役。
高身長の真風涼帆との並びは華やかでしょうし、
大人っぽい芝居作品も彼女となら出来るかもしれず、
このコンビもまた非常に魅力的だからです。
こうやって簡単に割り切れるのは私がライトファンだからかもしれませんが、
現に去る者もいれば新たなに来る者もいるわけで、
宝塚はそうやって100年続いてきました。
新たな局面を迎える宙組も、
これから引き続き応援していきたいと思います。
ありがとう、宙組。よろしくね、宙組。
思い返せば宙組現体制は『天は赤い河のほとり』から
『アナスタシア』までの全公演を生観劇してまして、
トップコンビの最初から最後までを全て見届けた初めての2人になりました。
そしてこのブログのタイトルは
もちろん『異人たちのルネサンス』からも拝借しておりますので、
その主演コンビが終わりを迎えると思うと本当に感慨深い。
今はただ、明日の千秋楽が
無事終わってくれることを祈っています。
ありがとう、宙組。
そして新たなによろしくね、宙組。
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コメント
蒼汰さん、こんばんは。
蒼汰さんの書かれた過去の分析記事を眺めながら、「スライド人事」というものがいかにレアなのかを感じ、今まさに宝塚人事の歴史においての大きなイベントを目の当たりにしているんだなあ、とぼんやり思いました。
星風まどかちゃんを先日、テレビでイスパニアとアクアヴィーテ!でお見かけして、あんなに可愛らしい「ヒロイン・プリンセス声」な方がこの世にいるのかと…。
今月の宝塚GRAPHでのお写真も(これは美園さくらちゃんもですが)もはや神々しいほどお美しく、様々な経験を積まれたからこその輝きなんだろうな、と勝手に考えました。
後任の潤花ちゃんなのですが、度々広告で見ていた「なんかめっちゃ元気出る笑顔のヒガシマルの子」だと気が付きびっくり仰天…笑 まさかタカラジェンヌさんだったとは。雰囲気も清楚でお淑やか…というより、パッと弾ける鮮やかな大輪の花と言った感じで、それでいてたしかに大人っぽい役だって似合いそう。しかも高身長のダンサーさんなんですか!? 舞台でのエネルギーが凄まじそうですね…生で見てみたい!!
我々一般人からすれば感覚は違うでしょうし、もちろん別の組にだって元からのお知り合いはいるでしょうが、それでも「組み替えする」というのは、例えば転校、転勤で未知の地に向かうようなものなのかな、と。
それに伴う不安や緊張を乗り越えて舞台に立たれるタカラジェンヌさん達は本当にすごいです。
アナスタシア、円盤を買って絶対に見ようと思います。れいまど、まかじゅんのお披露目も、是非生で見に行きたい…!
真風・星風コンビの解体からの真風・潤、柚香・星風の新コンビ誕生って、「大人の事情」なんですかねぇ。。なぜここだけは本人らの意思に反して引き裂かれた人事と思われがちなのか、ちょっと不思議です。そうであってほしいと思いたいファン心理なんでしょうかね。
まぁ少なくとも本人から花組に行かせて下さい!とは言わないでしょうからね。笑
こんにちは。
私はまかまどコンビが大好きです。アンバランスと言われながらも2人ともトップ就任してからの成長目覚ましく、どのお芝居もショーも大好きでした。異ルネも大好きです。
なので、星風さんの異動は大ショックで、発表直後にミスが続いたり、宝塚での千秋楽でのちょっと微妙な雰囲気を見ても「何でこんな人事するんだー!」と思っていましたが、最近放送された星風さんのカフェブレイクを見て少し落ち着きました。星風さん自身が既に前向きな姿勢で「アナスタシアを通じて今後の成長につなげていきたい」的な事を言っていたのを見て、多分彼女の目標は新天地に向いているし、彼女の周りの人たちも背中を押しているのだろうと、勝手に得心しました。
大千秋楽の挨拶は、事務的ではなく、涙の別れでもなく、明るく送り出して貰えると良いなと個人的には思っています。それが後任の潤花さんのためにもなるし、新たに生まれる柚香星風コンビのためにもなると思うからです。
個人的主観ばかりなコメントですが。。。
とにかく千秋楽が無事に完遂できると良いですね!ライブ配信ガン見します!
集大成にアナスタシアを上演出来て良かったですよね。1番心配だった真風さんがあそこまで歌えたら、もう何一つストレスなく物語を楽しめました。ロシアの過去の悲劇ももしかしたら…と、心があったかくなるお伽話。
東京公演は、いつも宝塚公演からは変更点がありますが、アナスタシアも少し変わっているとか。
美風さんのあの熱唱も、もう宙組では聞けませんし、明日はたくさんの方々に見届けてほしいですよね。
そして、雪組さんのショーでひらめちゃんが次期トップ娘役として大事にされていたように、潤花ちゃんが宙組の次期トップ娘役として、素敵な引き継ぎができますように。
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。もう3か月も生の舞台から遠ざかっている、ライビュ&配信専科の地方民です。
『宙組は今、最も「宝塚らしい」組だと思う話』思い出しました!私が初めて蒼汰様の前身ブログを発見した記事です!あの時の戦慄は覚えています。(SAGA記事も面白かったです)
蒼汰様はずっと「ライトファン」としての立ち位置を貫き、客観的、批評的(決して冷笑的、批判的ではなく)な姿勢を崩されない。
自分も宝塚ブロガーを初めてみてしみじみ思いますが、どうしてもディープファン目線になってしまって、贔屓を自分がなりたかったもう一人の分身のように肩入れして、私情が駄々洩れして、まかまど可哀そうとか、劇団はひどい!とか感情的になってしまいそうになるのです。
でも、今はホテルナントカの先行画像があまりにダンディだったので、ああ、こんな真風氏が見たかった!と楽しみのほうが勝っております。←
自分も、もうちょっと需要と供給を意識して書かないといかんなー。反省。
いつもコメントありがとうございます。
おや、そんな運命的な記事だったんですね!見つけて下さってありがとうございます。(引用)
ライトファンを貫いてるつもりなのですが、やはり当時よりもスターだけでなく宝塚自体にも愛着が湧いてしまってるので
客観的な立場に立ててるか常に自問自答の日々です。
お互いこれからも頑張りましょう!あ、いつも記事拝見してます。SAGAにも触れて頂いてありがとうございます。笑
いつも楽しく読ませていただいております。
レビューファンです。
長いファン歴ですが、軽いのでまどかちゃんがスライドした時は、
ん?なんで?とは思ったものの、違う組み合わせが見れるのも
楽しいのではないかなと思いました。
なので、楽しみにしています!
【私たちの愛の幻想の具現化】名言です!トップコンビがどちらも退団せずに発展的コンビ解消は、大人の事情があったにせよ、しかも人事が落ち着いている100周年以降では超レアですよね。アナスタシアは遠征断念して払い戻しになりましたが、博多座と全ツも観れて良かったです!
さて潤花さん!同郷の誇りです。地元旭川市の広報紙【あさひばし】(古い歴史がある、旭川を象徴する旭橋という橋のことです)新年号でインタビュー記事が載っていました。帰省の際は必ずバレエ教室を訪れ、今年意識している漢字は【深】と語っていました。深みのある役者にという意味だそう。
熊本の真風さんと旭川の潤花さん、トップコンビ出身地の最長遠距離記録じゃないですか?そんな統計はないでしょうけど( 笑 )
もしコロナが無かったら、こんな人事だったかもの個人的妄想です。
花組 柚香4作目で華退団 5作目より柚香&星風コンビ
月組 月城&○○ トップ就任 娘役トップは思いつかず
雪組 彩風&潤 トップ就任
星組 礼3作目で退団 舞空残留 愛月トップ就任
宙組 真風6作目で退団後、星風が花組に移動 芹香&夢白トップ就任
今となっては正解は分かりませんが、コロナによって割りを食う生徒さんがいなければと思います。
5回も行けたんですね!羨ましい限りです。
さて、宙組は今「もっとも宝塚らしい」組、言い得て妙だと拝見した当時思いました。
私、初観劇は「天河/シトラス」です。外部舞台で鳳蘭さんすごい、と興味を持った時に偶然、天は赤い河のほとりって何か聞いたことあるな!と選びました。
オープニングのコーラスに圧倒、やっぱり宝塚のトップスター・娘役さんて皆こういう顔してるんだ!って思い、芝居で番手が和希まで順にわかるスターの華があり、シトラスで想像していた通りの宝塚だ!と感激。何より安定した舞台技術。完全に宝塚に落ちました。
他所をみると、真風・星風のヴィジュアルの方が珍しく、番手は2番手までしか判別できないし、技術がズッコケな方もいる、歌謡曲を歌い不思議なテーマのショーとかしてて、古き良き宝塚が、全然典型的でなかったことにびっくり!(でも一度好きになったから愛してるし全組観劇派)
想像通り、かつ、その期待を超えるという点で、やはりまかまどの宙組は宝塚の入りとしてぴったりの組だったと思います。
初観劇がまかまどの宙組じゃなかったら、多分私は宝塚をスルーした。
「宝塚は一つ」ですし、2人の宝塚人生はこれからも続きますが、「まかまど私を宝塚に出会わせてくれてありがとう」と感謝の気持ちでいっぱいです。
蒼太さん
こんばんは。
今日の大千秋楽、良かったですね。完成度の高さに感動しました。
エリザベートもポーの一族もそうですが、私はやっぱり断然宝塚の方が好きって再確認しました。
そして、ゆりかちゃんとまどかちゃんの集大成に感無量でした。
で、私は潤花が好きなので、咲ちゃんより、ゆりかさんとの組み合わせは絶対正解だなと、今日改めて思いました。
ゆりかさんの包容力、男っぷりじゃないと潤花とのバランスが取れないと思うんです。
麗しい柚香光と華ちゃんのカップルが似合いすぎて、華ちゃんでもっともっと観たかったのですが、カレイくんとまどかちゃんの並びも似合ってると私は思うんです。
ゆりかちゃんとまどかちゃん、それぞれの第2章に期待しかありません(^O^)
ひとつ、心配なのは…
花、星、宙の華々しさに対して、贔屓の雪組の咲ちゃんときわちゃんが地味に見えてきそうなことです。
良い作品に恵まれて、咲ちゃんにも輝いて欲しいです。
あ、それから月組ですが、そろそろ発表が待ち遠しいですね。
れいこちゃんだろうと思いますが、私なんとなく、こないだ花のバウで大抜擢されたヒロイン役の子、れいこちゃんに似合いそうって思いました。思いっきりフレッシュな娘役ですが意外に良くないですか?(^-^)
蒼汰さんおはようございます。
宝塚への愛を感じるブログに嬉しくなりました。
まかまどが無論大好きですが、まかかの?まか潤?も、まかまどとは違った良さがありそうで大変楽しみです。
逆にれいまどは、ファフォブでもタカスペでもお似合いだなと思っていた事もあり容易に想像できるので、今となってはあんまり面白みを感じないですが……見たらコロッと「これもいい!」って言いそうな自分がいます。
個人的にれい華コンビの多幸感いっぱいなところが好きだったので、まどかちゃんと組んだら苦悩する役や大人の男!って感じの役が増えるのか?と予想しますが、眉間に皺を寄せたような役ばかりにならず、明るいお役もやってほしいなあ。
エリザはそれこそ想像出来過ぎてあんまり面白みを感じないですが、マイティーフランツはちょっと見てみたいですね。
大型組替えに飲み込まれる可能性もあるとはいえ、れいまいで一人の女を取り合う構図、やっぱり根強い需要があると思います!笑