月組『クルンテープ』感想

実は月組公演『夢現無双』『クルンテープ』を

既に2回見ている蒼汰です。

今回はチケット運が良く、良席で複数回見られて嬉しいです‼

 

ということで本日は『クルンテープ』の感想を

さっくりとまとめていきたいと思います。

 

『クルンテープ』感想まとめ

 

今作を小川理事長は新春インタビューにて、

「久しぶりの王道ショーを作るよう依頼した」旨を話していました。

 

それを聞いて私は「んなアホな」と思ってたんですよ。

だってテーマがタイだし?

事前に見た画像はトンチキ丸出しだし?

 

でもね違った。

確かに王道のショーだった。

そして想定外なほど楽しかった…‼

 

ということで感想と個人的ポイントを箇条書きでまとめていきます。

 

・ド頭は娘役を引き連れて新トップ・美園さくらが華麗に登場。

しかし彼女はやっぱりゴージャス系娘役だよね。

こういう衣装に負けず華やかだし、まさに大輪の花だと思う。

(その分『夢現無双』のビジュアルは軽く事故ってましたが…笑)

 

・路線スターによる銀橋歌い継ぎ。

気になったのは「千の星~」「月の城~」「瑠璃色に~」だの

スターの芸名をもじって歌わせるの、流行らせたいのかな…?

…あ、まさかこれが宝塚の王道?1回しか使えなそうだが大丈夫か?笑

 

・続いて月城vs暁のムエタイシーン。

暁の運動神経の良さが光っていて手に汗握ります。

あんな綺麗な回し蹴り&飛び蹴り、らんま1/2みたいだっ…‼

 

・『夢現無双』ではイマイチ出番のなかった風間柚乃が

蓮売り少女(夏風季々)を乗せ、船を漕いで歌いながら登場。

やっぱり彼女、歌が上手いわぁ…。黒く光るいぶし銀タイプだし、

かつ97期以下の中で誰ともキャラ被りしてないのって本当に強みだと思う。

 

・珠城&美弥の一蓮托生場面。

2人よりも背景で歌う3人のうちの1人、きよら羽龍に釘付けでした。

研2ながらこういう場面できっちり使われてるあたり、期待を伺わせますね。

 

・ここで問題の曲が変更になってしまった美園さくらアイドル場面。

「タイミング」を歌うビビアン・スーにしか見えなかったのは秘密です。笑

しかし見たかったよベリ工の「cha cha SING」‼

あの歌好きだったのになぁ…残念‼

 

・続いて輝月ゆうまのオカマショー場面。あのね、これは反則。笑

タイとニューハーフ文化って切っても切れない関係なわけで、

それをどうショーアップするのかと思っていたら…予想斜め上過ぎる‼

 

ドラァグ根性で朗々と明るく歌う輝月の華やかさたるや素晴らしいし、

周りにあえて男役が抜けてない娘役ダンサーを配置した様は、まさに圧巻。

今作の一番の見どころシーンかもしれません‼

 

・宝塚のショーの王道と言えば?

クラブでの男女の痴情のもつれ、からの銃殺。

今回は珠城(男)、美園(女)、月城(男)、暁(女)の四角関係でした。

 

ここでも暁が大活躍かな。

その類まれなるダンス力を見せつけてくれるのはもちろん、

ショート&ホットパンツのクラブダンサーというビジュアルが

洋ドラでありがちなアジア女性(暗殺者)って感じで再現度高かったです。笑

 

・人が死んだら蘇生の儀式を行う、これもまた宝塚の王道。

ということでみんなの祈りが通じて珠城復活。

 

しかしこの復活シーンも、一つ前のクラブのシーンも、

題材としては宝塚の王道、つまりマンネリシーンなわけですけど

それがタイをテーマにすることで「寺院」「うだる暑さのアジアクラブ」みたいな

色の違いを魅せられるのが面白いですね。

 

・ここでラインダンス。こんな後半にくるなんて珍しいですね。

ここでもタイをテーマに、エギゾチックな衣装&振りで面白かったです。

 

・そして唐突な美弥るりか餞別シーン。

ここだけ流れ完全無視の黒燕尾、ですけど、その美しいシルエットは、

まさに彼女の男役としての美学の結集なのでしょう。

 

・からの男役群舞。黒燕尾にターバンってなかなかに面白いね。

気になるのは男役の立ち位置でしょう。地味ーに風間の立ち位置が上がってる?

 

珠城・月城・暁・風間の4名で踊る場面があり、

美弥が加わった後は後ろの列にシレっと戻ってダンスを続けて…

って感じだったような?あれ、美弥も含めて5名だったけ?

 

・そしてラストのデュエダン。

現在ダンス売りしているトップが不在のため、

まさに久しぶりに王道的なダンスを見られたかなぁという印象でした。

こんな綺麗にグルグルリフト決められるの、珠城しかいないよね。

 

レビュー作品の相性

 

実は私、白状しますけど、

宝塚の演出家の名前って全く覚えてないんです。唯一知ってるのはウエクミのみ。

 

で、今回の作品を見て

『Santé!!』『Gato Bonito!! 』みたいで面白かったわー‼なんて思ってたら

この3つは全部同じ藤井大介氏による演出なんですね。笑

 

ということでこの2つの作品が好きな方には

普通にハマるのではないかと思います。

 

そんなわけで個人的には

『Gato Bonito!! 』ぶりに全編楽しめた最高の王道ショーでした‼

次は『夢現無双』の感想です。

 

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コメント

  1. skyblue より:

    私もGW中に観劇して来ました!
    蒼汰さんと同年代のジャケット着用の男性を見かけ、もしや?と思っていたのですが、いらっしゃいました?笑
    今回の公演、ネットでは酷評だったので期待し過ぎず臨みましたが、ショーは!よかったです。
    とにかく華やかで楽しくて、退団者への愛も溢れていて、大満足でした☆☆☆
    デュエットダンスのリフト、月組はいつも安心して観ることができます。笑
    ショーを観て、今回のBlu-ray購入を決めました!

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      いましたけど、意外と同世代の人たち多いので別人だったと…思いたい。笑
      酷評がゆえにハードルが下がってたのかもしれないですけど、餞別場面も多いしゴージャスだしで面白かったですよね。^^

  2. 太郎 より:

    私も2回観劇しましたが、ショーはもちろんのこと、日本史好きだからなのか、それなりにお芝居も楽しめましたヨ❗️

    それよりも月組の転換期が来たと実感する公演で、中堅の急成長が凄いなぁと。
    ただ、本当の意味でのターニングポイントは、大劇場のエリザだったのではないかと思います。あの苦しい時期を経験したからこそ、総合力が増してきていると感じマス。

    2月には、美弥さん退団後を心配しましたが、演劇人祭の映像と今回の公演で
    何とかなりそうだと安心しましたー。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      下級生&中堅で支え合ってる感が良いですよねー。鳳月さんも来ることですし、なんだかんだ舞台は安定しそうです。

  3. サエ より:

    いつも楽しく読ませていただいています。
    1つ質問がありまして、美園さくらさんを「ゴージャス系娘役」と称していらっしゃいますが、「ゴージャス系」の定義を教えていただけますか?他の(過去のトップ娘役さんなど)ゴージャス系の方の例など挙げていただけると、助かります!

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      定義ですか?うーんそうだなぁ…まぁ端的にいうと「モリモリしたドレスが似合いそう」って感じでしょうか。笑
      可憐というよりは華やか系というか、彼女の場合は目鼻顔立ちも濃くてハッキリしてますし、ぱっと見ゴージャスですよね。
      過去の例で言うと、伶美うららさんや陽月華さんなどがその系譜のイメーズですかねぇ。