月組『今夜、ロマンス劇場で』新人公演感想

 

さて、本日は月組『今夜、ロマンス劇場で』の新人公演上演日でしたね!!

私は年度末前の有給消化日だったため、

家でゆっくり夕飯とワイン片手に見ることが出来ました。笑

 

公演内容自体の感想は既に書いていますので、

今日は月組若手陣を中心に書いていきます。

 

【本公演感想編】

【キャスト別感想編】

主演コンビについての感想

 

主演となる牧野健司を務めたのは、101期生の礼華はる。

まず光るのは、圧倒的なスタイルの良さでしょう。

 

ダサめな衣装を着ても分かる異次元な頭身に

「さすがタカラジェンヌ…」とひれ伏したくなりました。笑

 

あと顔面の作りが本当に今風でカッコ良いですよね。

今まで以上にシャープに作りこんできたのか、

リアル男性感があって良かったです。単純に垢抜けたなぁ。

 

芝居はというと、牧野は本当にフツーの人なわけですが、

本当にフツーの人として、

過剰に表現するでなく舞台を進行していたと思います。

 

その中でも彼女特有の暖かな芝居というか、

包容力、あるいは懐の深さみたいなものが感じられて、

それが健司の人格にも反映されてて良かったと思います。

 

 

そして美雪を演じたのは、これが初ヒロインとなる花妃舞音。

106期生だから研2ですよ、研2!!

 

今回の新人公演は全体的にみんなが緊張していた中で、

一番肝の据わった芝居が出来ていたのが彼女だったなという印象です。

とにかく安定感が凄かった。マジで研2に思えぬ実力。

 

特に歌がねぇ、凄かったですねぇ。

それまでのアニメ声で油断していたのもありますが、

情感が乗った伸びやかな歌声に、惚れ惚れしてしまいました。

 

そして、笑っちゃう程のTHE・月娘って感じでしたね。

芝居も出来て歌もイケてカワイイ、まさに正統派なはずなのに、

どこかクセが感じられるのが、THE・月娘。笑

 

美園さくらが洋画吹き替え風芝居と言われていましたが、

彼女の場合は声優や子役系の芝居作りだったな、という印象。

 

また、海乃美月演じる美雪が姫としての風格がありながらも

じゃじゃ馬感があったの対照的に、

彼女が演じた美雪は幼いというか、恋に恋するおこちゃま風。

 

だけどその初々しさがいかにもヒロイン!!という感じでしたし、

礼華はるのフレッシュさと似合っていて、

身長差含めて実にお似合いだったと思います。

 

全体的な印象についての感想

 

そして、全体的な感想をまとめると、

今回は良くも悪くも新人公演っぽい新人公演だったな

というのが正直な感想でした。

特に最初の20分みんなすごーーーーーーーーく緊張してませんでした?

 

そして、もしかしたらコロナ禍で練習量が少なかったのかもしれませんが、

本公演キャストがいかに実力者揃いであったのかが、

改めて分かってしまったかな、という感じ…。

 

新人公演って、本役とは違う自分の魅力を発揮してアピールするか、

あるいは本役を見事にコピーし切って若手なのに凄い!!と言われるか、

そのどちらかが評価ポイントだと思うのです。

 

それでいうと今作は、例えば俊藤龍之介役の彩音星凪は、

その顔面の美しさで京映のスター様感をバリバリ出していたし、

大蛇丸役の七城雅は単純に暁千星に顔が似ているだけでなく

105期生からの大抜擢とは思えぬ安定した舞台捌きだったし、

山中伸太郎役の104期生真弘蓮もとにかく達者で自然な芝居が良かった。

 

…んだけれど、全体的に本役の枠の中で収まっていて、

それを越えたりすることはなかったかな、という感じでした。

もちろんみんな上手だったんですけど、もう少し押し出しが欲しいよねっていう。

 

じゃあ誰が目に付いたのかを書き連ねていくと、

まずはディアナ役の天紫珠李。

 

本役の晴音アキが映画の中の月の女王であるのに比べ、

もはやこの世界の理を統べる女王様、

みたいな謎のゴージャス感と迫力があってさすがでした。笑

 

それから成瀬塔子役の結愛かれん、

とにかく可愛い彩みちるとは違うマドンナ感があり、

華やかさが際立っていて良かったと思います。

 

そして本多役の柊木絢斗は光月るうを完全トレースしていて見事でしたし、

成瀬役の一星慧は誰よりもスタイルが良い京映社長なのが面白過ぎたし、

鳩三郎の天つ風朱李(名前が凄い!!)はとにかく声が可愛かった。

 

最後に、期待の若手である一輝翔琉くん

初めて認識出来たことも大きかったかな。

ってことで月組若手陣の顔覚えが出来た新人公演でした。

 

本公演との違いの中で

 

そういえば、新人公演って本公演と演出が微妙に変わることが多々ありますが、

今回は最後の病室での場面。ついに互いに触れあうところで、

本公演では手を絡め合うシーンが、胸に抱かれる演出に変わっていましたね。

個人的にはこっちの方が素敵やわぁと思いながら見ていました。

 

とにかく無事公演が出来て良かったですし、

下級生にいたるまで、芝居力が高いことを改めて実感することが出来ました。

本公演も無事千秋楽を迎えられることを祈っています。

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント

  1. うみひこ より:

    こんにちは。
    幸運にもお声がけあり観劇できたのですが、、
    白河りりちゃんはいかがでした?彼女、歌がすごくうまいなと思いました。あと大蛇丸の従者がどちらもカッコよかったです。(特に雨霧)

    しかし月組さんはみんなお芝居が上手ですね。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      白河さん途中まで何の役で出てるのか気付かなくてキャスト表を見返してしまいました…。本公演の銀橋芝居はとてもお上手ですよね!

  2. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    そうですね、少し緊張されていたようですね、ですが、宝塚の時より、やはり上手でした。すごい!
    今後、このメンバーの中に、彩海さんが加わり、また新たな風を起こしてくれるのでしょうね、雪贔屓としては、やはり心配でもあり、ワクワクでもあり。また、今日文化祭の108期生も加わりますね。

    「グレート~」は、本公演はもちろんですが、新公も楽しみです!