変わらぬ月組人事に思う【雑記】

珠城りょう退団発表により、

次期体制に向け人事が大きく動き出すことになるでしょう。

 

本日は次期月組トップ予想について書こうと思ったのですが、

ま ず そ の 前 に 、

月組人事について思うことを先に個人的な雑記として書いておこうと思います。

 

ちなみに、本日の雑記は

「なぜ珠城りょうが早期就任せねばならなかったのか」的な

これまでの総決算的な内容ではなく、

あくまで今後に向けての補足的な記事になっています。

 

月組人事は変わらないのか?

 

珠城りょう退団により、

月組で次にトップスターになるのは

順当で言えば自組の2番手である月城かなとです。

 

彼女は花の95期生の3番手ランナー、

華やかなビジュアルと確かな芝居力で

トップスターになるのは確実な存在だと言えるでしょう。

 

もし、珠城の後任になるとすれば

2番手3作、研13なりたての頃にトップ就任となり、

新公主演を3度経験したスターとしては平均的な就任学年です。

 

ですけれど、繰り返しになりますが

私はそのタイミングでの月城トップ就任は

現段階では「万全ではない」と思っています。

 

2番手期間3作は普通としても、

経験や怪我、そして現在の月組の閉塞感、

何よりアダルトさが売りとなる彼女に、

わざわざ比較的早期就任させる必要があるのか疑問だからです。

 

そりゃあ、過去にも2番手期間がえらく短かったり、

組体制が整わない状態で早期就任したトップスターたちが多くいて、

皆が等しく「なんとかした」歴史があります。

 

とはいえ、わざわざそんな

「しなくていい苦労」をせずともよいと思いません?

 

トップスターとして最も輝くよう準備を整えてこそ

「人事」の意義があるわけですから、

もっと上手にプロデュースする手立てがあるハズです。

 

そして何より月組は、龍真咲、珠城りょうと

2代続けてそんな「見切り発車」トップ就任劇が続き、

そして大いなる犠牲を払ってきました。

 

準トップという歪な体制による組子の疲弊、

同期W2番目体制に専科送りの連続に、

そして上級生2番手の退団による組体制の混乱。

 

もちろん劇団、特に月組は「こうと決めたら止まらない」ですし、

月城がトップ就任することも全然普通だと思いますけれど、

正直それだと「月組の人事方針は変えないのね」

思ってしまうのが正直なところです。

 

月組人事の悲しき「if」

 

もしも月城に2番手期間をもう少し長く設けさせたい場合、

それはつまり誰かが月城の上に落下しなければなりません。

 

芹香斗亜?愛月ひかる?

それとも大穴で凪七瑠海?

 

でもそれだったらさぁ、

禁句を口にしちゃいますけれど

美弥るりかで良かったじゃんって思っちゃうワケ。

 

宙組で楽しそうにしている芹香斗亜を

わざわざ縁もない月組に落とす必要性なんてなく、

ただ自組で順番に玉突きすれば何も問題なかったわけですよ。

 

龍真咲退団時には他に選択肢が無かったのだから、

珠城のトップ就任は劇団が決定づけた変えられない宿命としましょう。

 

通常任期が5~6作なわけですから、

例えば珠城が『I AM FROM AUSTRIA』で退団し、美弥に引き継いだとしたら、

めちゃめちゃ惜しまれる存在として名を残せたと思いますし、

少なくとも「推せないジェンヌナンバーワン」などという

不名誉なレッテルは貰わずに済んだはずです。

 

この作品はウィーン劇場協会との付き合いの関係で

珠城6作目で絶対に上演しなければならない作品だったのでしょう。

 

その場合、鳳月は月組に戻らず、

美弥はヴォルフガング役で比重を原作版並に戻す。

そして美弥が海乃とともにトップ就任で任期3作、その後月城に引き継ぐ。

 

月城就任タイミングは現在と1作しか変わりませんけれど、

珠城、美弥と2代に渡って組体制を安定させた後での

トップ就任と考えれば大きく違いますし、

そもそも他の組を巻き込んでいません。

 

さらに言えば、次作が仮に『ピガール狂騒曲』だったとして、

「十二夜」同様、主演が男装の麗人であれば美弥るりかにも似合いそう。

 

…とここまで考えてネックなのは御園座公演。

これは珠城の地元で「美園」さくらが公演という、

その体制ありきで決まったものだと思うので

結局は珠城が退団するにはどれだけ早くとも8作だったとも言えます。

 

そもそも彼女は超早期就任ですし

月組100周年を控えていることも踏まえ、

もしかしたらもっと長くトップを務めてもらう予定だったのかもしれませんけれど

現段階では憶測の域を出ません。

 

このタイミングでの退団を挙行したのは

もしかしたら劇団なりの彼女への優しさだったのかもしれませんね。

 

「可哀想」という残酷な感情

 

珠城の退団発表の報を受け、

望海の時と同様、彼女の過去の公演を見直していました。

 

『ラストプレイ』新公の研2とは思えない芝居、

『TAKARAZUKA 花詩集100!!』新公のラスボス然たる風格、

そしてトップお披露目公演であった『グランドホテル』。

 

珠城が舞台の中央に現れ、

帽子を取って正面を見たその瞬間、

「若き皇帝の誕生」たる眩い輝きが彼女にはありました。

 

若きトップスター率いる生まれ変わった月組は、

最初は大変だろうけども

その先には明るい未来が待っていると皆信じていたことでしょう。

 

少なくとも、今の私の目からは

当時の月組は歪な組体制からやっと抜け、

未来に向け走ろうとする溢れんばかりの希望が見られます。

 

それがどうでしょう。

彼女が退団を発表したことについて、

取り上げた宝塚関連ブログを片っ端から読みましたけれど、

ほぼ全ての論調が「可哀想」でした。

 

「可哀想」ですよ?

普通、トップスターが退団したとしてそんな感情が先に立ちます?

 

彼女の背負った宿命は、

まさしく残酷な「しなくていい苦労」でした。

 

それが逃れられないものだとしたら、

私は彼女のためにももっと早く引導を渡してあげても良かったと思いますが、

色んな事情でそれが出来なかったのでしょう。

 

彼女にまつわる劇団の人事的誤り

いつの日か徹底的に書いてやろうと思っておりますが、

今はひとまず、先のことについて考えましょう。

 

残り1年、背負った業を昇華する彼女の姿を

一人のファンとして見届けたいと思います。

 

月組に安定期は訪れるのか?

 

冒頭に戻ります。

 

月組はもうそろそろ組体制を安定させて良いと思うのですが、

そのための「壮一帆」「北翔海莉」的な

スペアカードを現在劇団は持ち合わせていません。

 

ですから順当に「月城かなと」のカードを切るのか、

「芹香斗亜」や「愛月ひかる」といったカードを立て直しとして活用するのか、

これは月組の人事傾向の今後を読むうえで重要な選択になると思います。

 

しかし、どっちにしても

「しなくていい苦労」を背負うことには変わらないわけですから

いやはや月組人事はやっぱりサイコパスだなぁと改めて思う雑記でした。

 

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コメント

  1. Koara より:

    珠城りょうの下で2番手退団をさせられた美弥るりかが被害者なのか、それとも美弥るりかが伸び悩んだせいで早期就任をさせられた珠城りょうが被害者なのか、私には分かりません。

    美弥るりかが珠城りょうの後任として就任したところで下級生をダシにしてのし上がった感じもして虫がいい気もしますが、、、。

    美弥珠城ファンの対立は激しいですが、正直どっちもどっちな気がします

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼︎
      ライバル関係であるスターたちのファンのやり合いはもちろんつきものだと思いますが
      このレベルの対立を本当は「起こさないようにする」ことこそが求められる健全な人事だと思うんですけどね。
      どちらが被害者かと言われればどちらも被害者者だった、これにつきるかなと私は思います。

  2. May より:

    いつもながら公平で温かいトーンの論評、大変読みやすく、頭のもやもやを昇華していただけるようでとても興味深くありがたく拝見しています。
    芹香斗亜は宙組が合っていると思うので、長くかかったとしても、礼真琴、柚香光、はたまた彩風咲奈に先を越されたとしても、星→花→宙→月だなんて、それこそしなくても良い苦労だと思いますから、真風涼帆を待って宙組昇格してほしいものです。愛月ひかるは、良い意味でザ・お嬢的なブレなさがある気がするので月落下傘も有りかもしれませんが、月組の平定は凪七瑠海のほうが適任な気がして来ました。古巣ですし、壮一帆・北翔海莉を彷彿とさせる超ベテランで組子を従えやすい、海乃美月との学年差も充分で97期救済にも適切(今の花組新トップに対するネットの声を見ていると、最終的に今の新トップに行き着くのは二人の相性からして確定としても、それまでの繋ぎで城妃美伶3作で97期フォローしても良かったのでは…とひしひしと思いますが…それは一旦置いておくとして)、などなど。美弥るりかと同じ89期なので美弥で良かったではないかとは思うのですが、とはいえ、卒業後のインタビュー等からなんとなく伺える、美弥自身の体力的な不安意識も考慮すると、美弥トップは難しかったのかな…とも惜しまれます。
    凪七は番手レースに直接は絡んでいないので、現実的な線とは言えないかもしれませんが。しかし愛月ひかるに月を平定できるかというと少々荷が重いような…もっと酸いも甘いも噛み分けた包容力ある上級生のほうが…。
    壮一帆により雪組が持ち直し、「ちぎみゆ」「だいきほ」と劇団の顔の一つとなる名コンビが盤石な体制・安定した収益をあげているのを見るにつけ、このサイコパス人事の因果を断ち切るには抜群のマネジメント(=トップスター)を持ってくる必要があります。JAL再建の稲盛和夫氏のように。凪七のCafeふぉるだで音くり寿と会話している様子、ロックオペラモーツァルトで礼真琴や舞空瞳と会話している様子、後輩に対する爽やかな包容力と気立ての良さを感じ、大穴ですが適任ではないのかなと、強く思っている次第です。

  3. YS より:

    珠城体制スタート時に関しての印象は私は全く違います。
    前代のお下がり娘1と上級生二番手…これ以上ないねじれ状態で、いずれ破綻するのは目に見えていた。それが現実のものになっていった、と感じてます。
    確かにW二番手は歪なのでしょうが、あれはあれで均衡が取れていて、もし凪七・美弥のどちらかが正二番手からトップに上がっていたら良かったのに。。あの時点で二人には決め手がなかったと言いますが、どうせ無理矢理仕立てるトップならそれでも良かったのではないでしょうか?

  4. ポンナチュレ より:

    毎回、拝読しています。
    一般人のミーハーです。
    珠城さんは、今回の退団発表、以前から、「劇団の意向で無理矢理トップにさせられて気の毒」、等のコメントが、散見されていて これってどうよ、と思っていた一人です。因みに、珠城ファンではありません。
    例えば、「歌が下手」だとか「ダンスが今一」とか言われるなら、(珠ちゃんがそうだということではなく)
    芸能人である以上、仕方ないとも思いますが、気の毒、可哀想、なんて言われた日には、
    それこそ!気の毒かと。
    個人的には、もう少し続けると思ってました。真風さんより、早く退団するとは思わなかったので、ビックリしました。
    会見を聞いて、みやちゃんの退団が、大きかったのかなと感じました。
    「背負っているものを おろしてもいいかなと思った」
    の発言には、うるうるしました。お疲れ様でした。
    蒼汰さんの、みやちゃんのトップシミュレーション ガッツポーズです。

  5. ルイ より:

    こんにちは
    珠城さんの退団については色々と思うところはありますがそれとは別に後任について。
    もしこれで愛月さんになったらだからわざわざ星組に組み替えしてまで2番手羽背負ったのかと納得しますね。あれも予定外だったらしき雰囲気がありますし。
    正直本人の性格的なことでいうと凪七さんがいいような気もするんです。お話聞いていると。ただ、壮さんや北翔さんと違って彼女は前任の時の人事混乱期の渦中の1人なのでこちらの心情的に前の2人より平定感はないかなという気もしてます。

  6. かぼす より:

    美弥るりかさんは、新人公演1回しかしてませんでしたし、体力や、声が出ない事などからも、2番手でほんとに力尽きたんだと思います。宝塚は、美弥るりかさんに沢山愛情を注いでくれましたし、私は美弥ちゃん華奢な体で、お疲れ様よく頑張ったと応援していましたから、もう、もしトップだっ
    たら良かったとか蒸し返すような事を書いて、それを読んだ人が又受け取って広げると言う連鎖に繋がるから美弥ちゃん、珠城さん、次期トップ、そして月組の為にもう、やめてほしいかな。
    歌、ダンス、芝居どれかを不得意としたトップなんて過去何人もいますし、それでも宝塚は続いて来ました。
    宝塚は、生徒の成長を見守り成長を喜ぶ事、ファンの愛情の深さは親のごとくなんです。
    生徒達はみな、舞台を作る事に、トップは、組の為、ファンの為、又次のトップの為に組を強くしていく事に毎日闘っているのですから、ネットが普及した時代、生徒を評価し誰かが傷つくような文章が飛び交っている事に又、ここもかと胸が痛みます。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      たぶんこのような内容のコメントを頂くかなぁと思っていたので一応補足します。
      体力がないのも声が出てないのも2番手で燃え尽きたのも、結局はファンの勝手な批評なわけですが、とはいえこれは退団間際に顕著に現れたことだと思いますし、結局は歪な組体制に始まり、誰もが傷つく結果となった人事の「原因」ではないと思います。
      今回美弥さんの名前を出すことを本当に悩みましたけれど、とはいえ起きたことは隠せない逃れようのない事実。そこから目を背けるのではなく、今後似たようなことが起こって欲しくないなという小市民の願いとして記事にまとめさせて頂きました。

  7. えり より:

    いつも楽しく拝見しています。
    今回の件、またブログでも取り上げられる月組の人事体制についてみるにつけ「だから月組って上級生少ないのかしら」と思わざるを得ません。
    大元は劇団の意向で労いや抜擢もあるのかもしれませんが、直で(このような)指示や動向を左右するプロデューサーのもとで長く活動したいと思えない。そんな気がいたしました。

  8. abbie より:

    たまきち君をトップに据えたとき、劇団は行けると思っていたと思うんです。みやちゃんはあの時点で人気がピークだったわけではないですし。

    チャピが相手、みやちゃんが支え。

    たまきち君がいろいろ言われだしたのはチャピが退団しみやちゃんが退団してからですもんね。

    この辺りから劇団の当初の思惑が外れてきたのではないでしょうか?

    たまきち君も萎縮していったのかもしれないけど、実際トップオーラないわと私にはみえてました。

    たまきち退団を知ったとき、こうなるなら、みやちゃんに短期トップさせて順当な人事していたらと私も思わないではありませんでしたが、ただただ劇団の目論見が外れてこうなったんだと思うんですよね。

    上級生を抜かす場合、その上級生に2番手羽根を背負わすからファンが期待すると思うんですよね。別格なら別格で通した方がよほど良いです。
    労いの意味の羽根なら、アキラみたいに誰にも判るような立場でお願いしたい。(翔ちゃんファンとしては労いでも2番手羽根みたいし(^◇^;)

    天海さんがトップになってさっさと辞めて、のんちゃんマミちゃんになった後の月組は崩れなかったと思うんですが、今回のたまきちやみやちゃんのゴタゴタ感はなんだかスッキリしませんね。益々月組観なくなりそうな…。

    私的には、愛ちゃんが来て有無を言わさず、これぞ宝塚的な王道作品を2作品でも見せてくれたら落ち着いていくと思うんだけど、どうでしょうかね。

    カチャとは念頭になかったけど、たしかにカチャなら何ごともなかったように飄々と勤め上げちゃうのかもしれません。こんなゴタゴタ感のあるときは次期トップも叩かれたりしがちですからね…。ここはカチャも有りなのかも。

    纏まりのない話になってしまいましたが、タカラヅカがずっと私たちに生活の潤いを与えてくれる場であり続けてくれますようにと願っております。

  9. abbie より:

    追伸です。

    やはり2番手時代って大事ですよね。
    力を溜め、ファンを増やし、トップに立って、持てる力を十二分に発揮し更に伸びて輝く。

    今までトップになって人気を不動のものとした方々は、そんな美味しくて大切な2番手時代をたっぷり過ごした人だと思うんです。

    天海という唯一無二のスターならいざ知らず、たまきちは研9でトップに立つには早過ぎました。(今更ですが)
    劇団はジェンヌを単なるコマとして扱わずに大切に育てて欲しいものです。

    次期トップが誰か!
    愛ちゃん?キキちゃん?レイコ?
    今こそマイティーに…などという声も散見しますが、蒼太さんの考察楽しみに待ってます!

  10. kmabojp より:

    大地真央や天海祐希を擁した月組の幹部は、バブルの味が忘れられないのですかね。

    どうせサイコパス人事と言われるなら、珠城さんの退団公演でちなつさんに二番手羽を背負わせ、次期を多くのファンが喜ぶ鳳月杏・海乃美月。月城さんはその後、組内で育てた若いお嫁さんとお披露目、を希望します。

    組内で解決しますし、組子も受け容れやすいと感じます^_^

  11. めいみ より:

    今回たまきちの退団を受けて、
    「次はキキちゃんなのかなー?」
    って思いましたが
    蒼汰さんの
    「だったら美弥るりかで良かったじゃん」

    ……確かに…!!!

    退団で「可哀想」が一番多いのが何よりも可哀想なことだと思いますし、
    本当にたまきちは一人でいろんなものを背負ったんだなと思わずにはいられません。
    退団後の人生が実り多いものであるようにと
    願わずにはいられません。

  12. 光波 より:

    蒼汰さんの考察いつもは冷静で納得出来るものが多いですがみやるり、くらげちゃん、後は有沙、城妃さんが絡むと少し無理があるというか…

    エリザベートのタイミング(恐らく退団後の愛希れいかの公演決まっていたのでしょうし)、御園座公演もありますからオーストリアで退団からの美弥さんはないでしょう。花、星が95期のトップ誕生時に89期97期のトップコンビを作る意味もない。そして何より仮にそうなったとしても美弥さんの場合、北翔さん、壮さんの様な専科からの移動組とはわけが違いますからまだまだ月組立て直しにはならなかったのではないかと。壮さんの様に出戻りでかつ実力もある方がいれば良かったんですけどね。ただ珠城さんの早期就任含む月組の闇はそう簡単には取り除けなさそうなものですし。

    美園さくらについても同様でちゃぴのエリザベートが決まっていたとすると僅か二作品で2期上の海乃美月に交代しろって事ですよね?それともちゃぴの後任として海乃美月がトップ娘役就任してエマを務めるのでしょうか?それは余りにも無理があるでしょう。

    美弥さん、海乃さんが共にトップになっていても不思議ではない位素晴らしいジェンヌさんであったことは認めますが、お互いノーチャンスだったとは思いませんし美弥、海乃トップコンビ待望論を珠城さんが退団発表された今出す必要は無いと思います。(私も海乃美月さんのファンでしてその様に思われるお気持ちも当然わかりますが、珠城さんのファンの方もいらっしゃいますからね)

    少々批判的になってしまい申し訳ありません。
    最後に、これからも蒼汰さんの視点での様々な考察、意見楽しみにしております。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      長く当ブログを読んでいただけるということは薄々お気づきかと思いますが、
      本当に珠城さんがIAFAで退団して美弥さんに繋げたはずなどとは私も思ってませんし、
      そもそも珠城さんの後に美弥さんに本気で引き継ぐと想定していた場合は、もっと根本的に歴史が変わる必要があると思います。
      (例えば愛希さんの後任はトップ娘役不在にするだとか、珠城さんトップの芽が出た時点で美弥さんに早くバウ公演や東上主演を踏ませるだとか。)

      要は、今の月組の積み重なった闇を取っ払うために誰かが人身御苦労落下傘をするでなく、
      ここまで至る前の選択肢の中で他にも選ぶ道はあったんじゃないのかいという話ですね。
      いずれにせよ、おっしゃる通りそう簡単に混沌が収まるようには見えませんが…果たしてどうなることやらですね。

  13. なな より:

    私はずっと劇場でリアルタイムで観続けているので、全く別の感想になります。

    月に関しては、劇団のやり方を見ていたら、こうなるのも全て仕方なかったと思っています。

    蒼汰さんは映像から推測で語られていると思いますが、当時の状況を劇場で体感してきているファンなら、この展開も予想通りと思います。当時の他組の状況も把握できていますし、再三、当時から語り尽くしているので。

    少なくとも私の周辺では、まぁ、予想通りだよね…という反応です。

    発表が早すぎるとも思ってないです。むしろ、そりゃ早くするよね…と。

    映像からは、劇場内の客入りの様子が解らないですよね。

    それをリアルタイムで体感してきている人間は、バウでプレサヨナラも致し方ないと思っていると思います。少なくとも関西で月組を昔から観劇し続けているようなファンは解ると思います。
    プレサヨナラは御園座で十分だと思っていたので、バウもやるんだ…と、私は驚いたくらいです。

    美弥さんに関しても星の頃から観ています。月に異動されてからもその前もずっとトップ路線として育てられていないです。(バウ単独主演が無く、ショーで芯になる場面の経験が無いまま)なので、二番手羽を背負われた時はびっくりしました。どうするの?今から育てるの?どこでトップにするの?なれる場所あるの?と、疑問だらけでした。

    珠城さんは、龍さんの時代のショーを観ていただいたら解ると思いますが、かなり早い段階から、凪七さんと美弥さんがニコイチなのに対して一人芯の場面があり、実質二番手として着々と育てられています。

    今の状況から考えたら、劇団は、美弥さんに瀬戸さんのような役割を求められたのだと解りますが。
    瀬戸さんの方が、まだ美弥さんより二番手になる前にチャンスを与えられてきていらっしゃいますよね。

    蒼汰さんは月組の大劇場公演を観劇された経験は無いですよね?既に大劇場は珠城さんが月城さんに引き継ぐために9~10作にするような状況では、とうてい無いんです。

    私は大劇場に毎月2~5回観劇に行っています。IAFAは5回観劇しました。珠城さんと美園さんの二人の場面が多く、他のジェンヌさんのファンからしたら、リピートはしんどい演目だったと思います。

    宝塚大劇場はコアファンのリピートが必須の箱なんです。東京と違って座席数も多く、即完売ばかりではない。

    前回、珠城さんと美園さん大活躍だったので、余計に二人のファン以外は様子見します。しかも和物ですから。前売り買い過ぎて贔屓の出番少なくて、トップコンビばかりなら、リピートしたくない。月で大劇なら幕開けてからでも何とかなるやろう…という空気があるんです。

    大劇場の客入りの一番酷いときは、私が直接観たのは、音月さんの3作目ドンカルロスの幕開けて最初の土日なのに1階S席のタケノコが空いていた時です。びっくりしました。ロミジュリ(96期ヒロイン抜擢、娘1不在)→仮面(児玉先生大暴走)ときて、どんどん客足が遠退いた結果なのだと思います。

    ドンカルロス自体は悪い作品では無かったので、少しずつ客足は増えましたし、私も微力ながらチケットを買いましたし、知人も呼びました。仁はきちんとお客さんが入っていたので、良かったです。

    音月さんは、彩吹さん二番手退団の余波もあったと思いますが、その後の劇団の与えた課題の方が遥かに、客足が遠退かせたように感じています。

    仮面は…劇団も想定外のお客の反応だったと思います。私個人的には、児玉先生がやりたいことを詰め込んだ、様々な演出が施された舞台と感じていますが、かなり劇団にお客からクレームが入りました。その結果、大劇場と東京で演出が大幅変更になりました。映像に大劇場版は残されていません。その影響がもろにドンカルロスに出たと思います。

    珠城さんが9~10作もやっていたら、同様になっていったと思います。

    それを体感しているので、珠城さんは7作でもヤバいと思っていました。カレンダーで8作確定した時、いくらスポンサーが何とかするにしても、誰得なんだろうと思っていました。

    今回の演目が発表されて、劇団はどんな手を打つのか考えてみたら、鳳月さんの退団かと思ったのですが、それが無かったので、あとは珠城さんの退団発表を早めるしか無いやろうなーと思っていた次第です。

    可哀想…という側面もあるかもしれないですが、当時、他になれそうな方はならなかったし、劇団が珠城さんをトップにした時から、愛希さんと一緒に退団せず続投になった時から、そりゃそうなるよね続きです。

    東京はほとんど行かないので知りませんが、本拠地大劇場の客入りがヤバいんです。

    私はむしろ、代替わりした方が客入りが良くなるし、月組のためでもあるし、珠城さんもこれ以上嫌われずに済むし、むしろ判官贔屓が働き、客入りもマシになると思っていたので、やっと丸く収まると思っています。

    あと約一年、暖かい目で珠城さんを見送る方が増えると思いますし、まだ辞めないのかと言われる期間が終わったことが何よりだと思います。

    • なな より:

      あまり珠城さんをさらすことを書くのはどうかと思うのですが、私は珠城さんのバウもDCも観ていますが、どちらもチケットは取りやすかったんです。

      珠城さんが花詩集新人公演で輝きが際立っていたのは、他の新人と比べたら経験値が破格に違うからです。既に本公演でも芯を取って場面を任されていて、珠城さんだけ新人じゃないからです。今なら風間さんがそんな感じですよね。

      関西はチケットが東京より取りやすいので、客はシビアです。

      DCは、最近は何とか埋まっていますが、かつては通路から後ろ半分ごっそりお客がいないこともありました。1000円や500円で投げ売りされていたこともあります。

      今も理事主演のDCを埋めるために共演者のファンクラブがかなり頑張って埋めているんです…。もう、色んな会からチケット要りませんか?と来るのが、理事DCです。

      バウなら完売できると思いますが、DCと東京になると…東京は売れるかもしれませんが、DCは愛希さん、美弥さん、朝美さん、輝月さんがいてる状況で取りやすかったことを思うと…。あのときも美弥さんのファンクラブがかなり頑張って売ってはったので…。

      あれから4年でファンが増えたと考えても…。バウが無難だと私は思ってしまいます。

  14. キラキラ好き より:

    自分の贔屓のジェンヌが珠城の立場だったらたまらんなぁと思いながら彼女の退団記者会見をみました。
    茨の道を歩んできたであろう彼女の残りの宝塚人生が素晴らしいものになりますように。
    こんなこと思ってしまうのも劇団の思惑のうちなのしょうか?

    月城・美園は並びの相性がいいと思ってますので、確率相当低いですが美園残留なら月城トップありかなぁと思ってます。

    雪千秋楽のスカステ生中継が発表されましたね!これは英断ですね!
    中止日程の発表含めて、何がなんでも退団生徒を大階段下ろして見送るという劇団の意思表示であると感じています。

  15. 文車 より:

    蒼汰様、ご無沙汰してます。宝塚、コロナで大変な時に珠城りょう退団のニュースが飛び込みました。そろそろ潮時とは抱いてました。

    繰り返すつもりはありませんが霧矢大夢の時に愛音羽麗か北翔海莉が二番手として組替えさせて霧矢退団後、実咲凜音(愛希れいかは実咲と交替に花組に組替え)と組んで二年五作トップスターとして務めさせていれば今の状況は異なっていたでしょう(2014年の小池修一郎再演作は『PUCK』ではなく『カサノヴァ 夢のかたみ』になっていたでしょう)。龍真咲は花組に行き蘭寿とむのあとを受けて愛希と組んで花組トップになり(サヨナラは『ラストタイクーン』ではなく『エリザベート』で蘭乃はなは蘭寿と添い遂げ)2017年半ばまで務め、明日海りおは月組に留まり二番手として活躍、2014年終わりに愛音か北翔(退団か専科、北翔は星組行き)からバトンを受けて月組(『エリザ』ルドルフジンクスが初めて破られる)トップになり、珠城りょうは明日海の下で二番手となり修行を積み、明日海が龍と交代し花組に組替えしてトップになり、漸く経験を積んだ珠城がトップになっていた方がよかったのです。(因みに実咲は宙組へ組替え朝夏まなとと組み、愛希は花組娘役トップとして名を残し、仙名彩世は別格か、月組娘役トップ?、トップの順は愛希から花乃まりあ、城妃美玲、華優希と引き継いでいたのでしょう。美弥るりかは別格へと歩んでいたでしょう。)

    現実、歴史のもしという問屋は卸してはくれませんがそんな世界はあったかと思うと不思議と無念さがあります。

    長文となり申し訳ありませんが私の気持ちをしたためました。美園さくらには申し訳ありませんが次期月組トップコンビは凪七瑠海・海乃美月が妥当かつ適切かと存じます。雪組の壮一帆・愛加あゆのような保証は出来かねますが月組の回復を信じます。その際、愚かなプロデューサー、スタッフは追放です! 百害あって一理なしです。

    2020年の宝塚、上手くいくことを祈り信じます!

  16. 気が多い人 より:

    はじめまして。遅めのコメントで失礼します。
    月組は他によく観る組があったため、龍さんの時から遠巻きぎみに観ていましたが、珠城さん体制になった時に「いい組になったなぁ」と思ったことを思い出しました。
    ちゃぴちゃん対応人事と思っていましたが、ちゃぴちゃんも更に生き生きして、慕われてる珠さんという関係性がいい感じに見えました。
    そして美弥ちゃんの魅力にも気付くことなり、美弥ちゃんには古巣に戻ってトップさんになって欲しかったです。年下の珠さんの次にはないだろうと思っていたからですが。
    凪七ちゃんも好きなのでチャンスが
    あればトップになって欲しいですが、みっちゃんのようなすぐ登板出来る人材、カードを揃えた人がもう一人いると思うのですが。
    ついでに言うと、愛月さんは宙を異動した時点で昇進は難しいかなと。愛ちゃんの役にはずっと魅了されてきましたが、同期キキちゃんを見てると…。月城さん時代のトップコンビで組の纏った雰囲気を一掃出来るといいと思います。