新公主演1回のスターがトップになれるか否か論

真琴つばさのwikipediaを見ていて

とても気になる一文が。

 

「新人公演主演を1回しか経験せずにトップになったのは真琴のほかに

先輩の久世、後輩の瀬奈じゅん、大空祐飛、紅ゆずるがいる。」

 

…え、それだけ?

 

私はてっきり、新公主演という一つの関門を越えたら

一応はトップに立てるチャンスを掴めていると思っていたのですが

たった1回の主演ではなかなかその先には進めないのが現実な模様。

 

果たして、本当にそうなのでしょうか?

 

歴代トップスター・新公主演回数まとめ

 

というわけで調べてみたのです、が。

笑っちゃうくらい昔のスターデータがない‼

 

しかも以前は宝塚と東京で新公主演者を変えたり、

そもそも本公演が片方しか無かったりと

今考えたら変則的(当時としては普通)なことが多すぎて

純粋に数えられませんでした。

 

というわけで、一応71期トップ勢ぞろい以降で調べたのですが

特に2005年頃以前のトップスターデータはなんとなくだと思ってご覧ください。笑

(そして誤りがありましたらどうぞご指摘をお願いします。)

 

【花組】

愛華みれ:2回

匠ひびき:2回

春野寿美礼:3回

真飛聖:4回

蘭寿とむ:3回

明日海りお:4回

 

【月組】

真琴つばさ:1回

紫吹淳:2回

彩輝直:2回

瀬奈じゅん:1回

霧矢大夢:3回

龍真咲:2回

珠城りょう:5回

 

【雪組】

轟悠:5回

絵麻緒ゆう:2回

朝海ひかる:0回

水夏希:4回

音月桂:5回

壮一帆:2回

早霧せいな:2回

望海風斗:2回

 

【星組】

稔幸:4回

香寿たつき:3回

湖月わたる:4回

安蘭けい:4回

柚希礼音:5回

北翔海莉:3回

紅ゆずる:1回

 

【宙組】

和央ようか:3回

貴城けい:4回

大和悠河:5回

大空祐飛:1回 ⇒ 第1幕しか主演をしていないから0.5回?

凰稀かなめ:2回

朝夏まなと:4回

真風涼帆:4回

 

というわけで、2000年以降のトップスターに関して

主演回数1回は本当に久世、真琴、瀬奈、大空、紅の5名だけでした。

(超絶異例の0回朝海ひかるというパターンもありますが)

 

「保険」をチャンスに変えられるか

 

これまで数多の若手スターが

たった1回でも新公主演を果たす機会に恵まれてきましたが、

劇団としての意味合いは、たぶん「保険」です。

 

同期にスターが少ないから、芸達者だから別格用、

全くもって本命でなかったのになぜか人気が出てきたから、

もしかしたら大器になるかもしれないという舞台人としての勘、などなど。

 

きっと色んな意味合いがあるんでしょうけど、

それでもそのチャンスを生かし、トップに立てたのはたった5名。

それぞれを振り返ってみると…?

 

 

紅と真琴は、まさにこのたった1回の主演で人気と時風を呼び寄せて

トップへの階段を瞬く間に駆け上がっていきました。

 

大空は、その逆に苦労人のイメージ。

大和悠河はじめ下級生に抜かれながらも

たった1回でも新公主演経験者という肩書きがお守りとして作用しながら

努力と忍耐でついにトップへと立ちました。

 

久世は…当時を知らないのでデータ上でしか語れないのですが

こちらも天海祐希という超異例かつ後輩トップを支えたわけですから

どちらかというと苦労人寄りなのかな?たぶん。

 

個人的に驚いたのは瀬奈でした。

彼女は当時の超人気トップスターというイメージだったので

てっきり早期抜擢な方なのかと思いきや…どうやら遅咲き人気だったようですね。

 

しかも、新公主演が大きなきっかけではなく、

着々と人気と実力を伸ばしてトップになった模様。

 

同じ新公主演1回でも、

スターそれぞれに物語があって、振り返ってみると面白いですね。

 

6人目のトップは現れるのか?

 

さて、本題。

凪七瑠海・美弥るりか・七海ひろきの89期トップじゃないトリオですが、

実はこの3名、みんな新公主演1回なんですよ。

 

結果、美弥と七海はトップに立たずして退団。

凪七も情勢的には厳しそうです。

 

そして、新公卒業した98期生以上の現役スターの中で

新公主演1回なのは以下の通り。

 

華形ひかる(85期)

凪七瑠海(89期)

美弥るりか(89期) 退団発表済み

瀬戸かずや(90期)

紫門ゆりや(91期)

澄輝さやと(91期) ※退団発表済み

鳳月杏(92期) ※0.5回

水美舞斗(95期)

瀬央ゆりあ(95期)

和希そら(96期)

紫藤りゅう(96期)

優波慧(96期) ※0.5回

綺城ひか理(97期) ※1.5回

夢奈瑠音(96期)

蓮つかさ(97期)

飛龍つかさ(98期)

 

93期、94期がバッサリいないので分かりやすいのですが、

92期以上はもう別格スターとしての立場を確固たるものしていますので

気になるのは95期以下のスターたちでしょう。

 

さらに言えば、本年で新公学年卒業となる

99期生がどうなるか、ですね。

 

現在公演中『CASANOVA』で帆純まひろがやっと1回主演し、

あともし選ばれるとすれば、雪組の諏訪さきかなぁという印象です。

(といっても一人っ子政策の雪組ですから可能性は薄そうですが)

 

だがしかし、新公主演を何とか1回果たしても

そこからトップスターにまで上り詰められるのは本当に一握り。

 

はっきり言って、本人の努力だけでなくタイミングの問題もありますから

確率的にはだいぶ厳しそうです。

 

でも久世、真琴、瀬奈、大空、紅の5名を振り返ると

誰もが宝塚の歴史に名を刻んだ、偉大かつ特徴的なスターばかり。

果たして、続く6人目の新公主演1回のトップスターは生まれるのでしょうか。

 

成り上がり物語が好きな私としては、

そんなタカラヅカドリームを見てみたいのですが、果たして?

 

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コメント

  1. みみ より:

    久世さんは天海祐希さんが海外公演でいない隙に新公主演できたラッキーをモノにしましたね。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そのままそのラッキーでトップに立ったことを思うと凄いですよね。

  2. むら より:

    こんにちわ。私の記憶によれば、朝美絢さんも月組でPUCKを1回やっただけでは?

  3. チョコ より:

    姿月あさとは新人公演で同期の天海祐希の役をやりました。
    とっても、めずらしいですよね

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そうなんですね?それは珍しい…実は姿月さんはいくら数えても数が合わなくて掲載を諦めてしまったんです。笑

  4. 通りがかった人 より:

    大空さんはWSSの一幕しか主演してないので、0.5回ですよ。二幕は大和さん。
    大空さんは苦労人に見えるかもしれないけど、月組時代は大和さんを上げるため樹里さん、成瀬さん、水さんがいなくなっていつの間にか上がって来ました。大和さんが大人の事情で宙組に出されると霧矢さんと瀬奈さんを支えました。下級生に抜かされてって思うかもしれませんが、色々と足りてない人だったので、時間をかけて成長した人です。その時間をかけさせてもらった点ではラッキーでしたし、長い間努力し続ける根性があった人ですね。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントとご指摘ありがとうございます‼
      なるほど、調べてみたら確かにそのようで…むしろ0.5回で上がり切ったことを思うと凄いですよねー。
      運と努力で這い上がることを思うと、1回組はやはりタカラヅカンドリームですね。笑