宝塚の今を「TAKARAZUKA REVUE 2021」から読む

 

宝塚の今が分かるイヤーブック「TAKARAZUKA REVUE」

2021年版を無事ゲット致しました!!

 

まず第一感想は、昨年度の「TAKARAZUKA REVUE 2020版」に比べ

一気に体制が様変わりしたな、というもの。

掲載メンバーについて一つずつ確認していきましょう。

 

宝塚の今を「TAKARAZUKA REVUE 2021」から読む

各組トップグラビア

 

まずはトップグラビアのメンバーから。

 

花組:柚香光、星風まどか、水美舞斗、永久輝せあ

月組:月城かなと、海乃美月、鳳月杏、暁千星

雪組:彩風咲奈、朝月希和、朝美絢

星組:礼真琴、舞空瞳、愛月ひかる、瀬央ゆりあ

宙組:真風涼帆、潤花、芹香斗亜、桜木みなと

 

各組、トップスター、トップ娘役、2番手、3番手の布陣ですが、

雪組のみ3番手格が空位で3人だけ。

これはもちろん、和希そらの組替えが終わっていないから。

 

来年になれば綺麗になる…かと思いきや、

今度は星組の愛月ひかるが抜け星組3番手問題が出てくるので、

なかなか綺麗には揃わなそう。

 

夢Stage TALK

 

この次に来るのが、いわゆるバウ主演済みスターたち。

演出家との対談という非常に興味深い内容です。

 

和希そら×栗田優香『夢千鳥』

瑠風輝×木村信司『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』

聖乃あすか×竹田悠一郎『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』

風間柚乃×谷正純『LOVE AND ALL THAT JAZZ』

 

雪組3番手合流に間に合わなかった和希そら、

組事情があるとはいえ暁千星と差がついてる瑠風輝、

そして100期超路線の聖乃あすか、風間柚乃という分かりやすい布陣です。

 

Sing! Dance! Act!

 

「歌・踊り・芝居」について中堅スターが語るコーナー。

 

優波慧(96期)、夢奈瑠音(96期)、紫藤りゅう(96期)、

蓮つかさ(97期)、綺城ひか理(97期)、留依蒔世(97期)、

飛龍つかさ(98期)、綾凰華(98期)、星南のぞみ(98期)、有沙瞳(98期)、

天華えま(98期)、遥羽らら(98期)、縣千(101期)。

 

メンバーは、新公主演を果たした98期までのスターと、

新公ヒロインを果たした98期娘役3人と、なぜか縣千。

 

…なんで縣千がここ?

バウ主演発表済みだし上の対談ページじゃダメだったの?と言われれば、

現段階では一応、綾凰華と同格のため出来ず、

それじゃあ下の若手スターページじゃダメだったの?と言われれば…なぜ?

 

ってことで縣千の不思議な立ち位置(つまりプッシュ)が気になりますね。

 

スター Travel アルバム

 

若手中堅スターが、旅の思い出を語るコーナー。

 

帆純まひろ(99期)、英かおと(99期)、諏訪さき(99期)、

野々花ひまり(99期)、一之瀬航季(100期)、極美慎(100期)、

碧海さりお(101期)、鷹翔千空(101期)。

 

メンバーは、新公主演を果たした99期~101期と、なぜか野々花ひまり。

東上ヒロイン済みのはずなのに、次の娘役コーナーにくくられない不思議。

 

そして『はいからさんが通る』が中止となった一之瀬航季が

ちゃんと掲載されていて、良かったねぇという感じです。

 

MY FASHION RULE

 

いわゆる選抜娘役コーナー。

 

彩みちる(99期)、小桜ほのか(99期)、音くり寿(100期)、

天彩峰里(100期)、天紫珠李(101期)、夢白あや(103期)。

 

外箱ヒロイン済みの娘役を集めたかのように見えますが、

不思議なのはここに天紫珠李が選ばれていること。

 

『チェ・ゲバラ』も『幽霊刑事』も、

いわゆるヒロイン判定されていないかと思いきや、

なぜか野々花ひまりでなく彼女がこっちのページに掲載されています。

そして当然ながら、結愛かれんとしっかり差がついているのだと改めて実感。

 

新公学年スター掲載ページ

 

つづいて新公学年スターの掲載ページが2つ。

まずは「フレッシュスターコレクション」。

 

結愛かれん(101期)、彩海せら(102期)、天飛華音(102期)、水乃ゆり(102期)、

花宮沙羅(102期)、風色日向(102期)、白河りり(103期)、都姫ここ(104期)。

 

そして「東京宝塚劇場ご案内」。

礼華はる(101期)、亜音有星(103期)、美羽愛(104期)

きよら羽龍(104期)、星空美咲(105期)、山吹ひばり(105期)

 

この違いは、2020年以降に初めて新公主演&ヒロインしたか否か、ですが、

新公ヒロイン未経験の星空美咲が掲載。

東上ヒロインですから当然っちゃあ当然ですが、

さすがに娘役選抜ページには選ばれなかった模様です。

 

「TAKARAZUKA REVUE 2021」雑感

 

全体的に、娘役の掲載方法が歪(つまり誤魔化し)だなぁというのが素直の感想です。

退団者2名と池銀ガールである98期3人娘を別にするのは分かりますが、

野々花ひまり、天紫珠李の掲載ページに謎ルールが発動。

 

そして縣千の立ち位置も不思議ですが、

ここは和希そらと合わせ、来年版になると綺麗に整うのだと思います。

 

内容で言うと、去年までは望海風斗であったトップのセンターポジを、

就任学年順的に真風涼帆が務めているのですが、

さすがの風格で実に納まりが良いですね。

 

シンメトリーフェチの私としては、

左上が芹香斗亜であれば学年的に綺麗だなと思ったのですが(他意は無いですよ)

月城かなとが大人っぽいので、彩風咲奈と対称でも違和感無し。

 

そして思った以上に新トップコンビの見栄えが良く、

柚香×星風の社会人2年目カップル感、月城×海乃の2時間サスペンスドラマ感、

彩風×朝月の危険な香りのする大人の恋感、真風×潤花の謎の重厚感と、

それぞれ良い相性で素敵だなと思いました。

 

そして唯一変わっていないトップコンビのはずの礼×舞空も、

いまだフレッシュ感を維持しているのが面白い。笑

 

グラビアについては、前評判ほど合成感が強いなとは思いませんでした。

月組は風情ある背景で日本の温泉地のポスターみたいになってたり、

雪組は夜景がバックでホストの広告かな?と思いましたが。笑

 

文章含め、今年も楽しく読ませてもらいました。

 

毎年見比べていくと面白い

 

しかし本当に、一気にメンツが変わりましたね!!

2019版と2020版があまり変わらなかったので、とても目新しい。

 

トップコンビが4組代わり、スターの配置も様変わり。

1年ずつ見比べていくと楽しく、

また2022年版に向け既に変化の予兆もありますから、

果たして来年がどうなるか、今から楽しみですね。

 

さて、付録の円盤を今から見ようと思いまーす。

 

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コメント

  1. コスモスハート より:

    蒼汰様

    おー、例えが絶妙。
    真風、潤コンビの謎の重厚感、私は思ったよりゴージャス!と公演ポスターで思いました。
    月組ペアーの二時間サスペンスドラマ風、
    (実は不倫カップル?!今までの公演から)
    花組の社会人2年目カップル、爆笑しました。上手いこと言うなあ〜。
    それにしても、蒼汰さんでも、娘役のコーナー分けのルールが読み取れないのですね。考えると寝られなくなっちゃう(笑)

    轟さんがいよいよ8月を最後にホームページから消えるのかと思うと、この真風さんセンターの写真は、本当に男役の風格で説得力のある構図だなあと思いました。
    どうかどうか、公演が無事できますように。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    レビュー本、最初に表紙を見た時、あれ、特別顧問がまた若返った?と一瞬思ったら真風氏ですね(笑)私が宝塚ファンになった時からずーーっと不動のセンターだった方の不在がじわじわと・・・

    と思ったら、PR動画では最後に、私がファンになったあの頃の面影のままの轟さんがいて。どんどん相手役が若くなっていく中で、轟さんホントはポーの一族だったんじゃないかしら。今まで本当に、ありがとうございました。

    毎回のトップコンビの一言評、花組の「社会人2年目カップル」月組の「2時間サスペンス」的確ですね!雪組は、「憎い人、ジゴロ♪」のシーンの稽古中に撮影したのかしら(笑)

    宙組は、既にコンビ5作目?の謎の貫禄。星組は長期と思いますが、4作目以降の演目の幅をどう広げてゆくか・・・いっそ学園物「フットルース」でも再演?

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      一言評、もっとちゃんと書けば良かった…
      雪組はヒルズ族とその連れ、宙組は財閥御曹司とその妻(韓国ドラマ風)とかいかがです?
      これを書かなかったのは、宝塚らしからぬ評価になるかなと思ったからですが…。笑
      ちなみに星組と花組が同じローマが背景なので、社会人2年目カップル2組が4人で旅行に来た感ありますよね。

      • こころ夫人 より:

        いつも楽しく、拝見しております。
        深夜、ゆっくりとレビュー本を眺め、ページをめくりました。

        中堅スターの.96期さん97期さんはいわずもがな、98期さんは、ほんと実力派が揃っていますね。
        あとに続く99期さんも、しっかりといて、みていて楽しいな。

        記事を拝見して、トップコンビの例えには、笑ってしまいましたー。

      • マーガレット より:

        横からすみません。いつもブログ楽しみに読ませていただいております。
        トップコンビの一言評、大受けです。

        コメントするの久しぶりすぎて、ユーザーネームを忘れました(笑)が、
        星組の背景は、ロミジュリですからローマではなくヴェローナですよ。最初の写真(礼さん一人写りの右側)はジュリエットの家のバルコニーでした。

  3. MS より:

    この本は毎年楽しみですね。
    私は、宙組と雪組を多めに、次に花組、演目次第で月組と星組という観劇です。博多座にも行く予定なので、月組は増えるような気もします。
    最近、月組の内輪受けという評があって気づいたのですが、なるほど私はこの内輪受けが苦手だったんだ、と。
    月組ジャンプとか花組ポーズとか、星組独特の体育会系とか、組ファンにはたまらないのだと思うのですが、私はこのノリがどうも苦手なんですね。だから、さっぱりとした真風さんのご挨拶にホッとして、居心地がいいんだなと改めて思った次第です。
    本日、梅芸に、宙組育ちの花組のまどかちゃんを観にいってきます。