2018年の宝塚を総決算!! 公演&主演者まとめ

 

2018年もあと2日!!

年末特別連載第2弾ということで、

本日は2018年の宝塚公演とその主演者をふり返ります!!

 

2018年・宝塚公演&主演者一覧

 

ということで、まずはデータを羅列していきます。

(本題をご覧になりたい方は飛ばして下へどうぞ。)

 

宙組東上公演『WEST SIDE STORY』

主演:真風涼帆(プレお披露目)

 

宙組東上公演『不滅の棘』

主演:愛月ひかる(東上初主演)

 

雪組本公演『ひかりふる路』『SUPER VOYAGER!』

主演:望海風斗

 

星組中日劇場公演『うたかたの恋』『Bouquet de TAKARAZUKA』

主演:紅ゆずる

 

星組東上公演『ドクトル・ジバゴ』

主演:轟悠

 

花組本公演『ポーの一族』

主演:明日海りお

 

雪組バウ公演『義経妖狐夢幻桜』

主演:朝美絢(バウ単独初主演)

 

雪組全国ツアー『誠の群像』『SUPER VOYAGER!』

主演:望海風斗

 

月組本公演『カンパニー』『BADDY』

主演:珠城りょう

 

花組バウ公演『Senhor CRUZEIRO!』

主演:水美舞人(バウ初主演)

 

花組博多座公演『あかねさす紫の花』『Santé!!』

主演:明日海りお

 

宙組本公演『天は赤い河のほとり』『シトラスの風』

主演:真風涼帆

 

月組東上公演『雨に唄えば』

主演:珠城りょう

 

月組バウ公演『愛聖女』

主演:愛希れいか(バウ単独初主演)

 

月組東上公演『THE LAST PARTY』

主演:月城かなと(東上初主演)

 

星組本公演『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge』

主演:紅ゆずる

 

宙組梅芸公演『WEST SIDE STORY』

主演:真風涼帆

 

宙組バウ公演『ハッスルメイツ!』

主演:和希そら(バウ初主演)

 

雪組本公演『凱旋門』『Gato Bonito!!』

主演:轟悠・望海風斗

 

星組バウ公演『New Wave! -星-』

主演:瀬央ゆりあ(バウ初W主演)・紫藤りゅう(バウ初W主演)

 

星組海外・東上公演『Thunderbolt Fantasy』『Killer Rouge』

主演:紅ゆずる

 

花組本公演『MESSIAH』『BEAUTIFUL GARDEN』

主演:明日海りお

 

星組バウ公演『デビュタント』

主演:瀬央ゆりあ(バウ単独初主演)

 

月組本公演『エリザベート』

主演:珠城りょう

 

花組舞浜コン『Delight Holiday』

主演:明日海りお

 

花組東上公演『蘭陵王』

主演:凪七瑠海

 

花組全国ツアー『メランコリック・ジゴロ』『EXCITER!!2018』

主演:柚香光(全ツ初主演)

 

宙組本公演『白鷺の城』『異人たちのルネサンス』

主演:真風涼帆

 

雪組本公演『ファントム』

主演:望海風斗

 

改めて振り返ると

今年も様々なラインナップで私たちを楽しませてくれましたね!!

 

というわけで、ここから見えることを纏めていきたいと思います。

 

バウ初主演が続いた95期・96期生

 

今年のバウ公演は全てが初主演者、

しかも全員95期・96期生ということで

まるで足並みをそろえるかのように、同時に上げてきましたね。

 

特に95期生は、それぞれの主演作品もあわせて

各スターに対しての劇団の評価というのがよく分かると思います。

 

具体的に言うと・・・

 

月組時代にW主演経験済みの朝美には、単独初主演としてがっつり芝居の一本物。

かつ雪組の代名詞である「和物」に彼女らしい「ロック」を融合させた

まさにNEO和物的(トンチキ)作品を披露。

 

ショースター水美には半分芝居・半分レビューの作品をあてがい

その超絶運動神経とホストっぽさ(褒め言葉)を売りにした

初主演作品を生み出しました。

 

顔が渋い瀬央にはショーケースだけでなく、

芝居物の単独主演も連続して経験させ

急ピッチな成長が望まれているということがありありと伝わります。

 

(そして蛇足ですが、退団が決まっていた愛希には

これで娘役には珍しい「主演経験者」という肩書がつきました。笑)

 

路線スターとしての道を歩むには、

まず「新公主演」することが第一条件ですが

そこから「バウ主演」にたどり着くのが第二の関門のようなもの。

 

95期生はこれで主演経験者7名全員が、

この第二関門を越えることができたわけで

まさに劇団の熱い期待をそれぞれ背負い、とりあえずはクリアできたわけですね。

 

この2つのカードを手にした上記3名が

2019年どのような扱いになっていくかが気になるとことです。

 

東上初主演を務めた2人の別れ道

 

「新公主演」が路線スターへの入り口

「バウ主演」が路線スターの道の関門だとすれば

「東上主演」は路線スターの険しい渓谷のようなものでしょう。

 

それだけスターが東上主演にたどり着くためには

それ相応の立場(人気と実力)というものが必要になります。

 

今年は93期生・愛月ひかると95期生・月城かなとが

それぞれ東上初主演を果しました。

 

が、愛月はその後専科への異動となったのは

皆さん記憶に新しいことでしょう。

 

愛月に関して言えば

個人的に「宙組初の生え抜きトップ」という呪縛に囚われていると思っていましたので

逆に「東上主演経験者」という肩書きを持って異動出来たことは、とても大きいと思います。

 

なぜならその結果、東上主演を経験していないスターの上に理論上降れることとなり

専科という番手が明らかにしづらい立場でありながら

比較的どの組でも「そこそこの番手」で出演することができるようになったからです。

 

逆を言えば、これから彼女は自身の舞台技術のみで

ファンだけでなく、劇団を納得させられるようなスターへと成長していかなければならないという

入り口・関門・渓谷以上の茨の道を進まねばならなくなりました。

 

 

逆に月城は、組替え後に順当に3番「手」へと昇格し

その中での東上主演ですから

すごぶる順調に歩を進めているといって良いと思います。

 

何より彼女は舞台技術に特に穴が無い(ダンスが苦手らしいけど)うえに、

昨今では珍しい「渋い男役」を演じることができる

ビジュアルも良い華やかなスター。

 

それを踏まえ『THE LAST PARTY』という作品で主演をさせたのは、

非常に「正解」な采配だったと思います。

 

危なげなく東上主演も果たし

現在、最も「2番手に近いスター」として成長中であると言っても過言ではないでしょう。

(もちろん今すぐになれるという話ではありません。)

 

路線スターとして「東上主演」という渓谷を越えた2人のスターは

全く別々の道を歩むことになったわけで。

 

その先の道中にいったい何があるのか、

その行く末には何が待っているのか

とても気になるところですね。

 

89期生4人の「海」の淵

 

皆さん、もうとっくに忘れているかもしれませんけど

1年前の今頃は「明日海りおは2018年の本公演2作目で退団するのでは?」なんて

まことしやかに囁かれていました。

 

が、結局のところは現在も在団しており

スターの成熟期としていまだ多くの人を魅了しているのは

皆さんご存知の通りでしょう。

 

そして彼女と音楽学校時代に同室であった望海風斗はトップへと就任、

さらに長年の夢であった『ファントム』主演を叶え

まさにスター絶頂期を謳歌していますね。

 

そんな中、同期の七海ひろきはディナーショーに主演。

(宝塚のバックナンバーに載っていなかったので上記は掲載していませんが)

 

その後ついに退団を発表し、

多くのファンの涙を誘いました。

 

さらに首席入団を果している凪七瑠海は

花組の東上公演として『蘭陵王』で主演を務め、

ここに来てなんだか面白い出方をし始めています。

 

スター揃いであった89期生のこの4名、

名前にみんな「海」が入っているの、なんだか面白いですよね。

(一時期娘役に「妃」ばっかり入っていたのと同じ、ブームだったのかな?)

 

2018年はそれぞれが各々の去就に向け動き始めているのが手に取るように分かり

スターとしての栄華が見られて嬉しいような、

終わりが見えてきて悲しいような、非常に複雑な思いにかられます。

 

そしてこの4人とは違い、その行方が一切見えない美弥るりか含め

89期生が2019年にどのような道を歩んで行くのか、

とても興味深いですね。

 

2019年は誰が主演者となるのか?

 

公演名と主演者を並べてみると

劇団の意図や思惑含め、いろーんなことが見えてきますね。

 

既に来年のバウ主演者として

美弥るりか・永久輝せあが発表されていることを考えると

2018年と全く違うカラーが続くんじゃないかとこの時点でワクワクしちゃいます。

 

来年はどんな公演が見られるか、

またスターたちがどのような一歩を踏み出すのか、

非常に楽しみですね!!

 

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コメント

  1. はなころ より:

    いつもブログ楽しく読まさせてもらっています!
    私もヅカファン研5のぺーぺーですが、蒼汰さんの独自のビジネス的な視点が面白くて私は好きです。

    時々、あーこれは多分意図が正しく伝わらず炎上しそうだなーと思ってたら、やっぱりそうだったりするのも、横目で見させて頂いていますが、この調子で頑張ってください!(なんか偉そうな書き方でごめんなさい)

    ファントムのチケットも当選おめでとうございます。
    ところでめちゃめちゃ素朴な疑問なのですが、蒼汰さんは男性ですよね?お一人ですか?それとも、どなたと一緒に観劇されてるのですか?

    ちなみに決して蒼汰さんを劇場で特定したいとかそういうわけではなく、初老以外の男性の観劇はまだまだ珍しい気がするので、ほんとに素朴な疑問です。。。

    ブログで色んな意見を見るのも楽しいけど、やっぱり一緒に観劇した人と色々話すのも楽しいし、趣味を共有できる人がいるといいですよね。

    ちなみに私は友人と一緒に観劇してます。
    これからも更新、楽しみにしてます!

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!ぜひこれからも様子をうかがってください。笑
      もちろん男ですよー。なんかいろんなところで女性説、本当は老人説とか流布されているようで
      見ているこっちは面白いのですが、一体どのあたりでそう思われているのかが不思議で…。笑

  2. めー より:

    こんばんは。
    ニワカな私は愛月さんの東上初主演が今年だったんだと今更ながらに認識しました。時期的にわ遅いのか普通なのかはわかりませんが、ハクがついたことは間違いないですね。

    劇団はどの位前からバウ主演候補や東上主演を決めているのかなーと単純に気になります。

    脚本制作期間など考えると、かなりの期間は必要な気もしますが。

    愛ちゃんの専科移動が先に決まっていて、東上初主演をさせたのか?それとも?

    ついつい答えのないことを考えてしまいます。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      研12で東上ですから、まぁタイミングとしては早くもなく遅くもなくって感じですかね…。
      じゃあ彼女に去年おととし東上できたかって思えば、技術的に難しかったんじゃないかと思いますし…。

      そのあたりは私も謎で仕方ないことですが、考えても答えはでませんからねー。
      今後の彼女の活躍から答え合わせするしかないかもですね。笑