100周年を迎えた頃、宝塚は空前の夫婦芸ブームでした。
ちえねね、ちぎみゆ、まぁみり、みちふう、などなど、
様々なトップコンビが各々の愛のカタチを見せてくれました。
そして最近は、そこから微妙に変化が生まれ、
自立型娘役がバディのように共に戦う、
いわゆる相棒型コンビブームが来ているように思います。
みりゆき、だいきほ、このままいけばことなこもかな?
共通するのは、トップコンビが互いの魅力を引き出し合い、
相乗効果を生み出すよう仕掛けること。
これこそまさに「人事でプロデュース」するということに他なりません。
萌えを「売らない」トップコンビ
という最近の流れの中で、珠城りょう&美園さくらは、
特筆して萌えを「売らない」トップコンビだったと思います。
(あえて萌えを「生まない」にしていません。感じている方もいるでしょうから。)
どれくらいコンビ萌えが売られていないかというと、
試しに「たまさく エピソード」で検索しても
私のGoogleでは上位30件に該当記事が全く引っかからないくらいです。
こんなにも宝塚ブログが溢れかえり、
約2年半組んだトップコンビが退団を間近に控えているのにですよ?
逆に凄くないですか?
ちなみに「たまちな エピソード」で検索するとわんさか出てくるのだから
ファンは正直なものです。笑
というかですね、ハッキリ言ってしまうと
『I AM FROM AUSTRIA』以降、お役御免と言わんばかりに
美園さくらの扱いが悪くなってません?
『ピガール狂騒曲』はトップコンビでキスしてエンドでなく、
珠城りょうは月城かなとと、
美園さくらは最後に突然出てきたモブ君(イケメン蒼真せれん)とキス。
『Eternità』はトップ娘役を差し置いて、
仲の良い男役たちと本当の相手役だとか心の相手役だとかでキャッキャし、
その流れでプレ退団『幽霊刑事』は、まさかの出演無し。
『Dream Chaser』は美園さくらがエトワール登板のために、
最後はこれまた男役たちと組んでフィニッシュ。
そりゃ、演出上しょうがない、トップDSなんて好きなことして良い、
美園MSをやるために出演出来ない、退団エトは遠野あすかもやっている。
一つ一つにちゃんと反証はあるものの、それが積み重なると
「そんなにコンビ売りしたくないの?」という気持ちになります。
劇団がコンビ売りしないワケ
ここで断っておくと、実は私、
トップコンビの過剰は夫婦芸、超絶苦手です。
だって、ただのごっこ遊びにしか見えないから。
なので当時、特にちえねねやちぎみゆを見るのが結構苦痛でした。
(最近は舞台作品を少しずつですが見られるようになりましたけどね。)
その一方で、コンビ売りしないから不仲だなんて考えは、
ハッキリ言って短絡的です。
舞台の上でコンビ芸をしっかり魅せてくれれば、それで良いじゃないですか。
…という前提で言ってしまうと、
珠城&美園コンビが「コンビ売り」しない理由が分かります。
だって舞台での相性こそイマイチだったからです。
珠城りょうの魅力は、良い意味で無色透明無味無臭、
さらりとした食べ心地の良い舌ざわりで、行間で芝居をするタイプ。
逆に、美園さくらは一言一言に情感を込めまくる、ねっとりとした味わいが特徴。
まさに真反対、ビックリするほど食べ合わせが悪くて、
今だから言うと『I AM FROM AUSTRIA』なんて、不協和音感が凄かった。
最近の計画的なトップコンビ人事の中でも、異例の合わなさだったと思います。
逆に『ピガール狂騒曲』の評判が巷で良かったのは、
この2人が反対方向を見て芝居をしていたからではないでしょうか?
本来であれば、芸風の歩み寄りをすべきはトップ娘役なので、
美園側が上手いことすり寄れれば良かったのですが、
相手役たる珠城りょうが男役と萌えを生むタイプなので、上手くいかず。
結局、珠城りょうは『Eternità』『幽霊刑事』『桜嵐記』やメモリアルブックと、
全力全開で鳳月杏との萌えを生むことにいそしみ、
美園も美園で暁千星との幼馴染愛をこの1年で全力で推すモードになったのでした。
どうしても釈然としないこと
愛のカタチが人それぞれなのと同様、トップコンビ像もそれぞれですので、
無理にコンビ愛を押し売る必要は無いと私は考えます。
なんだけれども、やっぱりさー、
個人的には美園さくらの扱いにモヤっちゃうよねぇ。
そりゃ矢面に立ち、批判もチケットも全て引き受けたのは珠城りょうだけど、
少なくともこの2年半の間、一緒に戦ってきたわけじゃん?
劇団的にはIAFAが終わったら用済みなのかよ、っていう。
そして方々で美談のように語られてますけど、
トップ娘役差し置いて「珠城の相手役」「心の相手役」という表現、
ジェンヌの発言にいちいち突っかからないタイプの私でも、
珍しくモヤっちゃったよねっていう。
同じような発言を紅ゆずるが礼真琴に「私の第2の相手役」なんつって、
礼真琴も「私もそう思ってます」なんて返してましたけど、
それは綺咲愛里とのコンビ芸が前提にあるから成り立つわけじゃないですか。
今の月組の体制でそれを言っちゃうと、
シャレになってないよなー、と思ってしまうのは、
私が美園さくらに肩入れしがちだからかもしれません。笑
まぁ、美園さくらはトップになれた時点でラッキー抜擢だったし、
ムラの退団挨拶も、自分がIAFAありきてトップ娘役になれたことを
重々分かっているかのような内容でした。
そのうえで本人が幸せそうなんで、それで良いんでしょうけれどもね。
最後の岸辺『桜嵐記』
こんな記事を書くと、
「そんなに嫌いなら月組を見に来なくて結構です!!」的な
素っ頓狂なコメントを頂くのですが、
安心してください。チケット結構手元にあるのでたくさん観に行きます。笑
しかも人生初のSS席も当選してますので、
全力全開、目玉かっ開いて観に行きますとも!!
(そしてその前に、どうしてもこの記事を書いておきたかった。)
萌えを「売らない」トップコンビとして
最後まで突っ走りそうな2人が辿り着く岸辺を、しっかり拝んで参ります。
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コメント
前回の記事、とても示唆に富んだ温かい内容で感銘を受け、今回の内容も深々と頷きつつ拝読しました。
珠城さんは早期就任だったからか、姫役者オーラがなせる技なのか、ファンの方も「誰よりも珠城さんの味方であらねば!」という熱量が人一倍に感じており、前回記事のコメント欄が穏やかで真摯な読者さんにより埋め尽くされていて少し安堵したものでした。もちろん、管理人様判断で、あまりに荒ぶるものは非公開にされているのかもしれませんが…
自分自身もスカステでの過剰な夫婦芸は好まないたちなので、すごくわかります。芸事や演目が好みであれば気にせず観劇はしますけどもね。
競争社会のトップには敬意を払う、と蒼汰様はおっしゃっていましたね。確かに、難しい立場をこなし、99期ノルマも達成し、IAFAを歌い上げた首席に、もう少し労いがあっても良いものです。
美園さんは…たぶんシンプルにIQが高すぎるんだよなぁ…。桜蔭とかにいそうじゃないですか、すごく馴染むと思う…
「みきちゃん」は乙女で可愛いギャル、とおっしゃるファンの声も聞くので、そりゃ、数学オタクのさくらワールドとは波長を合わせるのも無理ってものです。
ピガールの、美園さんと風間さんのシーン、ねちっこく「二度と来ないでちょうだい!」とやっているのが、最強にバタ臭くて腹を抱えて大笑いしてしまいました。いやー風間柚乃氏、芝居が上手い。合わせられるんですよねえ。
劇団もやっぱり華優希や舞空瞳のような、可憐を絵に描いたような娘役を推しがちなのが、…確かに万人受けしそうな逸材を推すのも事業企画ではあるけれど…
とはいえ、スカステやインタビューの美園さんは非常に大好きなのですが、いざ、どの組の芸を見たいですかと言われたら、歌舞伎町ホストたちとドヤ顔で爆踊りするバービー人形スタイルガール(あのキメ顔こそ至高!!)に行ってしまうので、人の好みとは難しいなと思うところです…
久しぶりのコメントです。いつも読ませていただいています。
私は萌え売りコンビも、たまさくのようなコンビもそれぞれいいと思います。たまさくに関しては、想像でしかないですが、不仲なわけでもわだかまりがあるわけでもなく、ただ自然体なんだと思います。
(半世紀くらい観ていますが、中にはちょっと不仲さを感じたコンビもいましたが)たまさくにはそれは感じないかなあ。ただ、もうちょっと相手役萌えアピールした方が、一般受けは柔らかくなったとは思いますが、そこはたまきちの性格だからちょっと損はしたかもしれませんが。
ちゃぴとの方が仲良しに見えたのは、一期違いで新公もずっと組んでいて、なじみだったからだと思います。
いずれにしても、作品がよいようで楽しみです。
後は、無事最後まで観客ありで開催できることを祈るのみです。
はじめてコメントします。いつも読ませて頂いてます。比較的月組を見ていて、珠城りょうが好きです。確かにさくらちゃんの扱いは一貫してイマイチですし、相性もそんなによくなかった気がします。わが道を行くちゃぴとの方がまだ相棒っぽかった。別にイチャイチャしなくてもいいけど、もうちょっとな。と思ってたので今回の記事でなんだかスッキリしました。
ただ、赤と黒はよかったですし(人妻というこってり設定がさくらちゃんに合ってたしたまきちも楽しそうにドヤってた)ピガールも桜嵐記もよかったと思うので、持ち味が違いすぎて、互いを活かせるパターンが多くはないって事なのかなと思いました。
いずれにせよ、最初はそんなに好きじゃなかったさくらちゃんが今は大好きです。頑張ったな〜って思います。本当に二人ともお疲れさまでした。
蒼汰さん、こんにちは!
記事の内容、同感です。
私もトップコンビの過剰な萌え売りは苦手で、千秋楽に「大好きです!!」と叫ばなきゃいけないような風潮はなくなればいいのにと思ったりしてます笑
それでも今回の月組千秋楽は、お互いの名前を出すこともなく、一言コーナーでもたま様がさくらちゃんへの想いのようなものを話すこともなく(逆もしかり)、あまりにあっさりしていて心配になりました。
不仲説を信じてしまいそうなくらい……^^;
ピガールも驚きました。トップがトップ娘役以外と結ばれる結末ってアリなの??と。
でも確かに、2人はコンビとして合わなかったんですね。
正直、たま様のさっぱりしたお芝居も、さくらちゃんのねっとりしたお芝居も好きというわけではなく、細かいことを色々言えるほど詳しくもないのでこれ以上はやめますが、大千秋楽では、もう少し2人で労い合うような姿を見せて欲しいなと思います。
無理かしら……。
あ、あと、蒼汰さんも仰っていますが、デュエダンの後に男役だけでのダンスがあったことに驚き、結構ショックを受けました。
エトワールだから仕方ないとはいえ、さくらちゃんに肩入れしてない私でさえ何だか可哀想だなと思ってしまいました。
ご本人は納得してるのかもしれないけど、そう思わせてしまう演出ってどうなのかなと……うーむ。
相手役さんは、たまきちくんが、もしみゆちゃんと組めていたら、凄く幸せだったろうとずっと思ってました。
タイプとして、今からトップくらいがよかったのにと、思ってしまいます。
トップになるにあたり、ピークは過ぎた、遅かったと感じることが多いけど、早すぎたはあまりない滅多にない虚しさです。
早い抜擢はラッキーなようでいて、
華ちゃんにしろ、美園さんにしろ、
もっと観られたかも、と思うと勿体無い感しかない
これからのたまきちくんが観たかったな
千秋楽の退団者挨拶にて、美園さんが大階段を降り、お話を始めた途端、数人の娘役さんが一斉にうつむきました。
今日までよく耐えたね、の涙、かな。
政略結婚から生まれる愛もある。それが難しいなら、演出や魅せ方で配慮できる。カフスに絡まった髪の毛と、それを笑い飛ばせない空気が、美園さんのトップ娘役集大成だと思うと、胸がキュッと締め付けられました。
東京千秋楽まで、彼女らしく、悔いのない公演を続けて頂きたいと願うばかりです。
コケティッシュで感情の振り幅大きいさくらちゃんと、物事に動じず朴訥とした持ち味(男役時)な珠城さん。
実際の関係性はご本人達にしかわかりませんが、舞台の上のお二人はとてもリアルな男女だと思いました。
コテコテの宝塚芝居を求める人にはある意味そこが物足りなかったのかも?
退団公演のデュエットダンスでは大人びた哀愁が素敵でした。
蒼汰さん
同時退団ではあるが、同時就任ではなかったので添い遂げムードを出すのは難しそうだなと思ってました。後任の方が長かったという訳でもないですし。私はコンビ売りでも、単独売り?でも両方好きになるので、特にこだわりはないですが、あまりにも過剰なのは……とはなりますね笑
美園さんから悲壮感や焦りを感じないので(個人的に)、コンビ売りじゃないけどいいよなぁと思えるのかもしれません。配信ですが退団公演では扱いも悪くないと思います(そりゃ退団だしそうであって欲しいですよね←)。エトワールもエリザで震えてた姿からの成長!リベンジ!を感じられてよかったです。
珠城さんの相手役は勿論美園さんですが、同時に月組全体が相手役なのかもと思えてきました。
おー。
蒼汰様、カミングアウトされましたね(笑)。
宝塚歌劇は「作品ありき」と思って観ていた自分は、入り口の影響か結構『星担』でして。
もちろん他組も観ますが、実は最近、ある事に気づきまして。
自分はどうやら「夫婦添い遂げ推奨派」みたいです(笑)。
星組(雪組もですかね)はここしばらく、添い遂げ退団が続いており、そちらが「自然」だと受け止めてしまっているせいなのか、今回の宙組のトップコンビ解消人事にはムズムズを禁じえませんでした!
いつの間にやら「作品ありき」ではなく、そんなところも気になるようになってしまっていたのは、確実にタカラヅカに「洗脳」されたなと(笑)。
そんな事にも一喜一憂しながら、今後も宝塚を愛していこうと思っております・・・
いつも楽しく、興味深く拝見しております。
トップコンビの有り様は、時々に、様々なんだなぁ、とも思っています。
珠城さんは、愛希さんとトップコンビの時に、夫婦芸で魅せていた、とは思えないし、美園さんとも、兄妹っぽくて。
お芝居では、確かに、二人がくっついて幸せって、あまりないみたいで…。
でも、デュエットダンスは美しくて、魅力的ですね。
見目形よりも、心情の相性も、大いに影響しそうですが、二人の世界を作り上げるのも、夢を生む国ならでは、のものかなぁ、と思います。
おふたりの姿を、また大千秋楽・配信で、見送ります。
サヨナラショーのラストBADDYがグッディとの関係よりも美弥さんのスイートハートとの関係で萌えを大量に産み出した作品だったことも今から思えばなるほどなぁと思います。
蒼汰様
初めてのSS席全身で楽しんで下さいませ
以前お友達が急に行けなくなってSS席に代理出席したのですが、ほぼ舞台にいる感覚でした!笑
奥の下級生まで観たくてオペラを覗いていたら紅さんにびっくりした顔されたのを今でも覚えています
舞台上の足音やうっかり転んじゃった音もすぐそこに聞こえるので臨場感も本当にすごいです✨
目はもちろん、体中の全ての感覚や感性で舞台を味わっていらして下さいね!
いつも記事ありがとうございます。このコンビに関して今まで超ライトな興味だったのですが、どうしても気になる事がありまして。
先日スカステのナウオンで珠城さんが話を振る時、美園さんに「じゃ下級生から」と言っていたのを見てびっくりしてしまいました。下級生ではあるけど、仮にもトップ娘役、この公演で退団するコンビなのに、、なんて塩対応なんだろう。。とちょっと寂しくなりました。2人の関係性を物語っていたと思いました。
過剰な夫婦芸はたしかに賛否ありますが(例え仕事上だけでも)尊敬しあえる、寄り添っているイメージでいて欲しいものです。
こんにちは。
自分はちぎみゆ、れいはなのようないかにもラブラブ!相手役が1番です♡みたいなトップコンビも好きなのですが(もちろんバッチバチにやり合っただいきほも大好きです!)それは苦手という方の気持ちもわかります。仮想男女といっても結局は女性同士なのであまりに濃いと抵抗感があったり、そういうのは舞台上で見せてくれれば普段(プライベートという意味ではなく)は望まないという方も結構多いですよね。男役、娘役の芸風や相性があるので取り敢えずイチャつけば正解ってもんでもないですし。
そもそもトップコンビって歳がかなり離れているし、2年間共に暮らし励まし合った同期という存在がいるのに、相手役が1番仲良しなんてことはまあ有り得ない訳で…。私としてはジェンヌとして夢を見せていただければ何でも構わないのですが、そこの区別がつかない人がすぐに不仲だ嫌われてるだと騒ぐんでしょうね。
珠城りょうは鳳月や輝月といる方が、美園さくらは暁といる方がよっぽど自然体でのびのびしていたように、たまさくはラブラブでもなければ1番のベストパートナーという感じでもありませんでしたが、それでもお互いが無理なく自然体に、良い意味であっさりした1つのトップコンビだったんじゃないでしょうか。それより今現在、舞空が一生懸命ヨイショしては礼に冷たくあしらわれるのを見ると、お互いの理想のトップコンビ像に齟齬があるんじゃないかと部外者の素人ながら少し心配です。
すみません、久しぶりなので凄く長文になってしまいました。またこういった蒼汰さんの雑記楽しみにしています。
いつも楽しく拝見しております。
本当にこのコンビはブレークしませんでしたね。
個人的に残念だったのは、美園さんを楽しみ尽くせなかったこと。
洋物の作品で見せる、洋画の日本語吹替版さながらの台詞まわしと芝居。(これ誉めてます。)
ミューサロでも垣間見せた、ポテンシャルの高さ。
もっともっと開花させてあげた。
やっぱり珠城さんのトップという立場への迷いや遠慮が、そのまま美園さんにも反映されてしまったようで、惜しかったように感じます。
こんばんは。
私もたまさくにはずっと思うところがあったので、コメントさせていただきます。
私はグラホからの新参ですが強めの月ファンで、公演に通い詰める系なので相当回数月組を観劇していますし、各種メディアにも目を通しています。
その私にも、スタート当初からたまさくにはどうしてもコンビ愛を感じられず、このままご卒業の日を迎えそうです。
私も、トップコンビに無理にいちゃいちゃしてほしいわけではありません。
でも、一番近くで一緒に戦う同志として当然持ち得るべき相手への尊敬と信頼が、珠城さんから美園さんにはどうしても感じられなかった。
珠城さんも頭では、トップたるもの相手役さんを愛し男らしくエスコートすべしと分かっているのに、どうしても心がおいつかず、本能は鳳月さんや輝月さんの方にいってしまう…なぜなら姫だから…笑
根本的に美園さんのことがあんまり好きじゃないのかもな、と密かに思っています。
(気のせいかもしれませんが)その空気が組全体に広がっているように感じます。
私も美園さんへの思い入れがかなり強いので贔屓目に偏っているかもしれないですけど、さくらがかわいそう!もっと大事にしてあげて!とずっと思っていました。
でもMSで臆面もなく、暁さんへの愛を涙ながらに叫び全力でぶつける美園さんを見たので、ああ彼女も吹っ切れたんだな、と思いました笑
桜嵐記ではお二人のお芝居がすばらしく、ごく自然に正行と内侍の愛を感じます。
ここにきてようやく芝居の波長がぴったり合った感じがあります。
演出と配役の妙を感じるとともに、お二人の芝居力がなせる技だと思いました。まさに集大成ですね。
ちなみにDream Chaser、個人的には美園さんがいちばんいい顔しているのは娘役を引き連れて赤いドレスで踊る場面だと思うので、お互い様というか、これはこれでいいんじゃないでしょうか笑
いち月ファンとして、一風変わったたまさくコンビを最後まで見届けたいと思います!
蒼汰様
月組公演、初のSS席もおめでとうございます。桜嵐記。一杯見られる予定とは羨ましいです。
男役に囲まれてこそ、萌える?!ほーなるほどそういうことか、と思いました。
私は、月組の大劇場、初観劇がAll for oneでした。
思えば、あの作品の相手役の立場は、男装している設定。
可愛い娘役とは、ちょっと立場が違う感じ。そもそも、チャピさんの方が先にトップ娘役に就任していたから、コンビで夫婦的な売り出し感は?なかったですし、その方が、ごく自然でした。
さくらちゃんが、トップの相手役に、〇〇さん大好きです、みたいなことを言わなかったのみならず、他の組子さんも、風物詩みたいだった、愛の告白的な一言も、誰もやらなかったじゃん。あれ?誰も言わないな。。と思ってしまった自分は、すっかり洗脳されたなぁと。思いました。
追記失礼します。
このテーマとはちょっと外れてしまいますが、今までに何人かのトップさんのお茶会に、参加した際に、いつも感じたことがあります。
相手役さんとラブラブ売りの方とか、不仲説があった方とか、いろいろですが、共通して言えることは(今までのトップさんすべてのお茶会にに参加したわけではないので、たまたまかとは思いますが)
質問コーナーで相手役に対する質問をした場合に、びっくりするくらい塩対応なんです。ファンは何かラブラブエピソードを聞きたいと期待モードなんですが、ほんとにあっさり(ラブラブといわれていたトップさんもそうだったのにはびっくりしました)
で、男役の上級生、下級生の質問にはラブただもれなんです。
どなたかのブログか何かで読んでなるほど、と思ったのですが、「男役トップといえども、素は宝塚ファンだった女子なので、実は気持ちはファンのおば様達と一緒、女子として男役ラブ」ということが書いてあり、ストンと落ちました。ですが、見ている方のファンはトップさんに男性を反映しているので、そこにニアミスが生まれるのかなあ、と。
上記の件は今回のたまさくコンビのことと特に関連はないことをご了承ください。
はじめまして。
いつもタダで読めることが信じられない思いで読んでいます。
ファン研2なのでとても勉強になりますし、深い洞察力と隙のない理論構築で読み応えありまくりでとても楽しいです。
以前から気になっていたのですが、美園さくらちゃんがIAFAありきで…っていうのはどういうことなんですか?
歌が上手い人が必要だった的な意味ですか?
よかったら教えてください。
初めてのコメントとのこと、ありがとうございます!!
IAFAはだいぶ前から決まっていたと、当時の歌劇だか何かで書いてありました。
ファントムありきで真彩希帆を望海風斗にあてたように、IAFAのエマが誰が適任かと考えた際、当時の娘役情勢では美園さくらしかいませんでした。
というより最有力候補であった海乃美月がそこで選ばれなかったのは、数々の歌いこなせないのが明白だったからですよね、というあくまで個人の推測です。
こんにちは。いつも楽しく拝見しております。
たまさくのことは一旦置いておいて(笑)割と冷静にブログを書いていらっしゃる印象の蒼汰さんが、さくらちゃんのことで珍しく感情的になってくださったのが嬉しかったです。
素敵なトップ娘役になられましたね。
初めまして。いつもブログ拝見しています。5組の中で一番月組を観劇しているので前回の記事と合わせ興味深く拝見しました。
確かに退団発表後は男役のジェンヌさんと組むことが多かったですね…鈍感なので珠城さんの新たな面が見れたくらいにしか思っていませんでしたが退団公演のショーでトップお2人で組むシーンが少ないのは気になっていました。相性が良くないのか他に理由があるのか伺い知れませんが、大千秋楽では珠城さんから美園さんへ1言でも温かい言葉があれば嬉しいです。
嫌いなら観るなと言う人がいるんですね。私は常々こちらのブログは月組の組子さんに好意的で本当に有難いと思っているのでどうやったらそんな読感を抱くのか不思議でなりません。東京公演是非楽しんでください。
私はさくらちゃんびいきだったので、今回のブログを読んで嬉しかったです(涙)
実力あって、スタイルも華やかさもあって、コケティッシュで、ポテンシャル高いさくらちゃん、大型娘役として開花できる機会をもっと与えてあげて欲しかったです。スカステのイメージとは少し違い、実際の舞台では、楚々とした雰囲気も出せることも、日本物を見て思いました。エリザなんてぴったりだと思いますし、個人的には、さくらちゃんが演じる高慢な女性を真風さんのようなジゴロがイチコロにする場面など見たかったです笑
娘役さんの運命って、結構相手役さんで決まってしまうところもあるんですよね。
スカステで「下級生から」は、意図はないにせよ、塩対応に見えました。夫婦のようなラブラブでなくても良いですが、男役さんが娘役さんを大事にする、尊重する姿は、女性が理想像とする宝塚の男役としての器の大きさと温かさにもつながります。東京千秋楽ではせめてそんな場面を見たいし、感じたいですね。
さくらちゃん、有難う。そしてお疲れさまでした。