新公主演の回数について、
「3回」と言われれば御曹司だなぁと思うし、
「1回」と言われればギリ路線なのねぇと思うのだけれど、
「2回」と言われると激しく微妙な立場なんだなと思いますよね。
現トップだと望海風斗がそれに該当するのですが、
少し前は龍真咲、早霧せいなと
2回でトップに立った人がそこそこいたハズなのに、
現トップは柚香と礼は3回、珠城と真風は4回。
もしもこのまま彩風が雪組を継いだとしたら、彼女はなんと5回。
紅ゆずるの退団により、望海が退団した後は、
気付けば御曹司系スターしかトップがいなくなるのですね。
99期生までの新公主演2回スターに思う
2019年度は99期生が新公最終学年、
最後の最後に帆純、英、諏訪と
3名がサヨナラホームラン主演を決めました。
これにより、在籍している路線スター組のうち、
95期生以上で新公主演2回経験者といえば、
彩凪翔(92期)、桜木みなと(95期)、朝美絢(95期)の3名のみ。
ここに最近まで麻央侑希(94期)が居たのですが、
残念ながら彼女は昨年卒業。
この4人は一応バウ主演を経験している(麻央は十碧とダブル主演)けれど
微妙な立ち位置の人ばかりだなと改めて実感しますね。笑
さらに96期以下のスターたちの新公主演数を挙げてみると、
96期:優波慧(0.5回)夢奈瑠音(1回)紫藤りゅう(1回)和希そら(1回)
97期:永久輝せあ(4回)綺城ひか理(1.5回)蓮つかさ(1回)瑠依蒔世(1回)
98期:暁千星(4回)瑠風輝(4回)天華えま(3回)綾凰華(2回)飛龍つかさ(1回)
99期:帆純まひろ(1回)英かおと(1回)諏訪さき(1回)
と、3回以上の御曹司組(永久輝、暁、瑠風、天華)と
それ以外の微妙路線にくっきりと分かれているのが興味深いですよね。
さらに来年がラストイヤーとなる100期は
聖乃あすかが既に3回、風間柚乃と極美慎が2回だがたぶんもう1回やる。
そして現段階での未経験者が今から2回連続で取るとは思えない。
ということはこちらも御曹司組とギリ路線組で
くっきりと分かれることになると想定されるとすれば、
96期から100期までの5期間で、
新公主演2回のスターは綾凰華ただ一人となるわけですね。
綾凰華の不思議な立ち位置
というわけで本題の綾凰華。
以前の記事でも触れましたけれど、
彼女は現在なんとも不思議な立ち位置にいますよね。
元は星組生で成績上位の天華に押し出されるかたちで雪組へ組替え。
その後、雪組でまさかの新公主演2回。
しかも望海風斗のお披露目公演と、最重要公演である『ファントム』。
新公卒業後からはそこそこ目立つ立ち位置を振られ、
永久輝せあの組替えにより『ワンス~』では暫定5番目に昇格。
98期生の中では微妙路線の代表格なのかと思いきや、
雪組自体の人気の追い風を受け、
本人の魅力も人気もグイグイ上昇中の印象です。
私は基本的に組替え賛成派なのですが、
彼女はその恩恵を受けた典型例だと思います。
その結果、ハッキリ申し上げると
98期生の中では瑠風、天華を飛び越えて、
暁の次くらいに目立ってません?という不思議な立ち位置に。
とはいえ雪組では1期下の諏訪に新公主演をさせ、
さらにその下には縣&彩海という本命2枚看板がいるわけですから、
じゃあトップになれるかと聞かれたら
「そりゃ別格コースでしょ」という話なわけですが。笑
だがしかし、個人的にはバウ主演にまでたどり着いたら
面白いなぁと思うんですけどねー。
それこそ和希そら主演の『ハッスルメイツ』的なショー公演や、
あるいは伝説の『Dream on』の水美ポジでも良いような。
というわけで2021年の雪組バウ公演の主演者の行方が
今から気になってしょうがありません。笑
次の成り上がり系トップは誰の手に?
そんなわけで、改めて新公学年卒業者の中で
主演経験者2回のスターを羅列すると、
・彩凪翔(92期)
・桜木みなと(95期)
・朝美絢(95期)
・綾凰華(98期)
以上4名となり、何が面白いって
4分の3が雪組生ということでしょうかね。笑
改めてこの新公主演2回組は微妙路線が多いわけですが、
とはいえ、ここ最近桜木みなとがアゲアゲモードとなり、
ついに3番手羽根を背負ったことからも、
まだ何がどうなるかは分からないのが面白いところ。
そもそもですよ、声を大にして言ってしまいますと、
劇団からその運命を決定づけられた
御曹司系スターばかりがその階段を駆け上がっても
やっぱり面白くないわけで。笑
果たしてその逆境を跳ね返す、
成り上がり系トップスターがこれからも現れるのでしょうか?
100期生以降の若手たちの新公主演回数がどうなるかも合わせて
その行方が非常に気になるところです。
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コメント
うーん。新公1回でも何かの拍子で突然脚光を浴びたりするし、コムちゃんは代役公演主役を新公主演なし
で脚光浴びてやることになってトップ資格得たし。だからって、とうこみたいに若い時はスター扱いで、コムに抜かされ星に異動になり、なかなかトップになれなかったり、色々あるから。まあ、神のみぞ知る。で
勝手に悶々と楽しむ程度で良いのでは?
コメントありがとうございます‼
まさしくおっしゃる通りだと思います!!
蒼汰さんのブログは数字的エビデンスをまとめて下さるので読みやすく面白いです。
先日Youtubeの公式チャンネルで今までの宣伝動画と随分違う「タカラヅカのミカタ」なるスカステ番組のような動画に望海さんと一緒に綾凰華さんが出演しており、色んな意味で興味深いなぁと思います。
あとサヨナラホームランを決めた諏訪さんも、スカピン初演時に新公主演を勝ち取った紅さんのような成り上がりを見せてくれないかしら、、何てちょっぴり期待しています。
コメントありがとうございます‼
新公主演はスターの階段を上るためのチケット、1回でもそれをものにして上り詰めた方もいらっしゃいますから、
諏訪さんはじめ1回組も何かあるか分かりませんから、今から色々と楽しみですね!!
興味深い考察ですね。そんなことになっているのですか。
新人公演1回でも主演すればトップ有資格者、2回やれば立派な有力候補だと思っていたのですが、今はそもそもそういう立場の人が少ないとは…(笑)
いっそ新公主演1回ではトップ有資格者にカウントしない、というなら諦めもつくのに(苦笑)
一方で3回以上新公主演を重ねてもパッとせず劇団のゴリ押しだけが感じられる人もいて、ファンとしてはそりゃ下克上(?)を期待するよなぁ、と思いました。
コメントありがとうございます‼
やはりこのあたりも計画的人事の弊害なのかもしれませんね。前は1回、2回でも普通に上がれる雰囲気だったのに、
今は96期以下の1回組に上がり目の雰囲気をほとんど感じませんから…。果たしてあるんでしょうかね、下克上。笑
いつもぼーっと観劇している私にはこんなふうに数字で見せていただくと、ほーへーとなってます^_^
新公主演が多いからと言って、決して実力も人気もあるわけではなく、その逆もあるわけで。
新公主演を重ねてなくても、いろいろな条件も重なって、化ける結果もあり計算できない面白さってありますねー。
トップ候補でなくても新公主演をすると格段に演技など良くなることが多いから本人のステップアップや全体の底上げしようとすると1回でも主演させとこうとかあるのかなーなどなど。
今回のブログ内容から外れますが、雪組新公を観た友人は彩海さんのジミーが良かったと話してました。見た目は可愛いけれど、意外と悪役が似合っていて良いと。
そう言う発見も楽しいですよね。
コメントありがとうございます‼
新公主演はやり過ぎると逆に反感を買うこともあり、その逆に1回くらいだと判官贔屓的人気がついたりと、色々と計画通りにいかないだろうことがあって
だからこそ宝塚人事は面白かったりするんですけどねー。
彩海さん、素敵だったようですね!!個人的には推しの望月さんがファットモー役をされてるので早くスカステで放送されないかなと楽しみにしています。笑
楽しく拝読しております。
御曹司か、成り上がりか、ってそんなに重要でしょうか。
もちそんそういう見方もあるとは思います。
しかし、以前、礼真琴さんに関する記事で、「結局、大事なのは、舞台の上での輝きだけ」という趣旨のことをおっしゃっていたように思います。
舞台で輝いているかはどうかは、御曹司だからor成り上がりだからに、そんなに左右されるでしょうか。
人気の出る出ないも、(組み替えで環境が変わるのは大きいとは思いますが)つまんないと思われるかどうかも、結局本人の実力次第だと思います。
めちゃくちゃ底意地の悪いこと申し上げると、御曹司&成り上がり論の記事を見るたび、非御曹司の朝美絢の成り上がりに期待してます、っていう意図に見えます。(個人的には、将来的に彼女はトップになる可能性は高いと思っていますが)
「御曹司ばっかじゃつまらん」という気持ちはまぁ分かりますが、いま御曹司系が多いとしたら、それだけ抜擢された生徒がそれなりに期待に応えていて、育成としては「上手く行ってる」という事ですよね(それがつまらない=計画的人事の弊害ということでしょうけど)。そういう状況下で、例えば、意図的に「成り上がり」を作るのは、人事ゲームみたいになってしまう気もします。みんなの恨みを買っている御曹司が梯子を外されて急に役付きが悪くなったり、同期が異動してきたり、専科に異動したりするのを見て嘲笑したり笑。
そういうのも競争社会で興行の一環と言えばそうなのですが、雪組の団子三兄弟とか、結構えげつなかったなーと思います。ファンはそういうのを求めてるんですかね?
あと、蒼汰さんの中で、成り上がりと遅咲きって区別をつけているのでしょうか。
コメントありがとうございます‼
以前も生抜き&組替え生のネタのとき(永久輝&真彩)にも似たようなコメントを頂いたような気がするのですが…笑
何もそこまで人事を荒らしまくり、組替えしまくれって意図では全くないんですけどね…個人的に前理事長時代のイミフ人事は好きではないですし。
ただトップに御曹司系が揃う、前は新公主演1or2回のトップも結構いたのに逆に珍しくない?だからそういうトップが出たら面白いよね、ってそれ以上でもそれ以下でもないのですけれど…。
ただ永久輝さんしかり暁さんしかり、御曹司系も意図的に足踏みさせていることを思えば、その2つをドッキングしようとしてるかもしれませんね。
成り上がりと遅咲き…例えば安蘭さんは御曹司系ですけど遅咲きですよね。そういう意味だと区別がつきそうですが…どうでしょう。
こんにちは!今回もスターさんの新公回数の分析、興味深かったです。
朝美絢さんが可愛いなあ〜と注目していますが、ライトファンな私は、綾鳳華さんが「ひかりふる」新公で歌声が良くて感心し、舞台化粧も美しいし、入出の姿が特に可愛くて良いなあと最近注目し始めました。
ワンスのニックもとても惹きつけられました。
綾鳳華さん注目記事を楽しみにしております。
コメントありがとうございます‼
綾さんって実は隠れフェアリー系というか、96~99期には珍しい可愛らしい顔立ちでカラーが出ていて面白いですよね。
だけれども実はスタイルも良く、キレのあるダンスも持ち味ですし、注目されるのも頷けます。
ということで彼女がどこまでいけるのか、今からとても楽しみですね!!
いつも感覚でしか見てないので、このように数字にしていただくと目から鱗です。
トップスターは真ん中の経験積ませて真ん中力を育てるものと思っています。仕事でも経験値0での大きな仕事は難しいですから、トップ候補としての御曹司政策は納得です。
かといって御曹司ばっかりじゃつまらないので、成り上がりスター歓迎です。綾凰華には数少ない成り上がりスターとして頑張って欲しいです。
コメントありがとうございます‼
いわゆる帝王学、中央の収まりのようなものは、やはり主演をこなさないと身に付かないものだと思うので、その点御曹司組は有利だなーと思いますよね。
逆にその数少ないチャンスを狙うために狙い続けている成り上がり組のバイタリティも面白いですし、そういった様々な熱が組み合わさって宝塚って成り立ってるんだなーと思います。
というわけで綾さんの今後の活躍に期待したいです!!
いつも楽しみに拝見しています。
宝塚の人事は、いつも気になるところ。
よく友人の間でも話題になります。
新人公演の回数による予想もありなんですね。
今回の考察で気になったところ。
綾凰華の立ち位置ですね。
星組の下級生時代、
柚希礼音の武道館公演に最下級生で参加。
新人公演で、こうもりや桜花舞えで、二番手役を演じたものの、
スカーレットピンパーネルでは、ロベスピエール。主役はかないませんでした。
阿弖流為で、阿弖流為の盟友母礼で印象に残りました。
雪組に組替え。
ひかりふる路で、新人公演初主役。凱旋門でボリス、ファントムで再び主役。
全国ツアー「はばたけ黄金の翼よ」では、フィナーレで、永遠久せあと同じ黒い片羽根。
「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」では、副組長の千風かれんの内側に立っていて、びっくり。路線を意識しました。
個人的には、あやなさんのダンスが伸びやかで、同じダンスの中でもメリハリがあるところが素敵だな、と思います。対でよく踊る縣千のキレッキレでダイナミックなダンスと好対照ですね。
星組時代の歯がゆい立場を思えば、確かに目を見張る活躍です。
今後の綾鳳華楽しみです。
コメントありがとうございます‼
確かに縣さんとのダンスの対照的な感じってとても印象的ですよねー。縣さんの骨太でダイナミックなダンスに比べると、軽やかでスタイリッシュというか。
星組の若手時代をそこまで追いかけていなかったのですが、雪組での今の美味しい立ち位置を思えば、上手く出来た人事だなーって思います。笑
どこまで上がれるか今から楽しみですね!!
突然のコメント失礼します。
最終成績は綾凰華さんの方が天華えまさんより上ですよ。
おっしゃってるのは入団成績のことでしょうか?一度星組時代のパンフレット等でご確認ください。
コメントありがとうございます!!そうです、入団成績です!!
蒼汰様
頑張っているジェンヌさん達へ格付けしている訳ではなく、今までと最近の傾向を比較されて、ご自身の感想を述べておられるだけだから、統計学的?比較かな?可能性の話ですよね。
皆、必死ですもの。
だから別箱、バウ、普段目だない役だった下級生が、活躍すると、嬉しい発見なのですよね。
縣君、やっぱり男役やるために生まれてきたのかと思う。真風さんみたい。って、この間雪組見て思いました。
ビバタカラジェンヌ聞いて、すわっち好き…と思ったり、壬生義士伝の時の彩海君もいいなあと思ったり、雪組率多め。(^^;
アンナ・カレーニナで英かおと君のファンになり、彼はペアを組娘役さんのエスコート姿がノーブルなので、しかも、体を斜めにして相手役さんの意見を聞いてカメラに向いて話すとか、挨拶で舞台の両端に別れる時に相手に顔を向けて見てあげる所とか、気遣い王子と命名しようかな?大劇場へ見に行こー(^^)ってなりました。
和希そら君は、トップハットの時、えっここにも、あ、この人も、という活躍ぶりにDVDを何度もリピート。
元々は、まあ様と七海さんの掛け合いが好きな作品だったのがきっかけでしたが。そら君を見た時はお宝発見?!って思いました。
MESSIAでちなつさんファンとなり、あれ?今まで私は何を見ていたか?
何の役だったか?と過去作品をおさらいしてみたり…
きりないのでおしまいにします。
結論、楽しみ方は人それぞれ。
長長と語ってしまいました。
コメントありがとうございます‼
別箱って若手組の活躍が楽しめるのが良いですよね!!自分も外箱公演は若手ばかり見てしまいます。
こんばんは!
本日、新公2回の素敵なジェンヌさん3人を観てまいりましたよ。評判の雪組ワンスをやっとこさライビュで観ることが出来ました。綾さんが目立つ良い役貰ってましたね。朝美さんは想像通りで、彩凪さんは、もう少し出番が欲しかった感じでした。
作品は、原作も映画も知らないのですが、なんだか物足りなかったです。友情と愛情。。どちらも中途半端な感じで。だいもんときほちゃんの歌声は勿論素晴らしいのですが、心に残る歌が無かった。期待が大きすぎたのかも。笑
朝美さんはいつもキラキラしていて、新公2回の微妙な位置なのでしょうが、月城さんに続いて欲しいなぁ~と眺めて参りました!
あと、退団の舞咲りんさんの挨拶にグッときました。最近、素敵な娘役さんが、どんどん卒業してしまう気がしてなんだか寂しいです。
では!
コメントありがとうございます‼
今回の綾さんはまさに「美味しい」ポジションだったと思いますし、本人の魅力にもピタリとあった役どころだったと思います。
おっしゃる通り友情と恋愛、どっちつかずな脚本でしたよね…まぁ期待値が高い分ハードルが高すぎたのかもしれませんが。笑
舞咲さんは長く雪組に在籍された女王様ですもんね…本当に時代の変化を感じます。
いつもブログの更新を楽しみにしております。
前向きなコメント返しも気持ちがよく、毎回楽しみです。
綾さんファンとして、この記事はとても嬉しく、興味深いものでした。
綾さんがこれからどういう立ち位置になるのかドキドキしながら応援しています。
個人的には、やはりなんでも平均的、中でもお歌がちょっと弱いところがネックで、これから路線として残れるかはそこにかかってくるのかと…。
またブログで綾さんを取り上げていただけたら嬉しいです。
コメントありがとうございます‼
綾さんの最近のご活躍は本当に素敵ですよねー!!
歌唱力に関してはやはり正直ネックだとは思いますが、スタイルにダンス、そして意外と被っていないフェアリー系のビジュアルと良い、
なかなかに美味しいポジションに辿り着けそうですよね!!ということでこれからも綾さんから目が離せませんねー。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。^^