月組の次期3番手問題

 

暁千星の星組への組替えに関して、

今更ながら彼女は『グレート・ギャツビー』に出ないんですよね。

 

私は宝塚版の舞台を見たことが無く、

レオナルド・ディカプリオ主演『華麗なるギャツビー』のみ視聴済みなのですが、

あんな素敵な作品に暁千星が出ないなんて、実に惜しいっ…!!

 

そして彼女の組替えで気になるのは、

星組で瀬央ゆりあVS暁千星の番手争いよりも、むしろ月組の方。

 

そう、このまま100期生の風間柚乃が

3番手スターに躍り出るのか?ということです。

 

月組の次期3番手問題

 

大前提として、他組の3番手事情を見てみると、

宙組は桜木みなと、雪組は和希そら、

花組は永久輝せあ、星組はたぶん、暁千星。

 

このメンツに食い込むことになるなんて、

風間柚乃…恐ろしい子っ!!

 

100期生の彼女がこのタイミングで3番手昇格。

体感的には早い気がする、ことなかれ、2022年の風間柚乃は研9です。

 

研9といえば、珠城りょうはトップスターに就任し、

礼真琴はスカピンでショーブランを、

柚香光はポーでアランを演じ2番手に君臨していた。

そう考えれば、別にそんな騒ぐほどのことでもない事態かもしれません。

 

とはいえ、それでもなぜ早く感じるかと言えば、

先人を行く超路線チーム、すなわち永久輝せあと暁千星が、

ようやっと3番手に辿り着いた最中だからでしょう。

 

最近の御曹司計画を見る限り、

劇団的にはよっぽどの勝算(人気)が無い限りは、

早期就任を避けているご様子。

 

なので風間柚乃がこのまま本当に3番手に昇格するのか、

微妙に疑わしい気持ちがあるというのが、私の正直なところです。

 

人材不足、ここに極まれり。

 

しかしながら、風間柚乃の上に降る人材が居ない、

という現実問題があります。

 

本来であれば96~99期の中で、

トップへの道を掴んだ微妙路線の誰かが、

風間柚乃の上に降れば調度良かったはず。

 

だけどそれが居ない。

だからこそ鳳月杏が登板しているとも言えます。

 

理論上、唯一降れるのは宙組の瑠風輝です。

98期生と風間柚乃より上級生で、同じバウ単独主演のカード持ち。

 

宙組は路線詰まり中ですし、このタイミングで出ていけば、

瑠風の3番手昇格の決まり手でした。

 

ところがそうはならなかったし、まぁそうだよね、という感じでもあります。

なぜって、体感的にトップへの道筋は

瑠風輝よりも風間柚乃の方が近そうだからです。

(そしてここで出してあげないのが宙組の悪いクセでもある。)

 

悲しいifですが、天華えま綾凰華が、

仮にバウ単独主演を果たし、かつそこそこ人気も得ていれば、

このタイミングで月組に降ることが可能だったろうに、そうしなかった。

 

あるいはスター専科でしばらくボカす…と思いきや、

あれだけ専科異動があったにも関わらず、

風間柚乃の上に降れるのは凪七瑠海しかいませんし、一時的なものでしかない。

 

…と考えると、やはり劇団は、

風間柚乃を月組の3番手に押し出す予定であると

考える方が自然なのかもしれません。

 

風間柚乃が与える他組への影響

 

風間柚乃が3番手に上がるということは、

そう遠くない未来に花組の聖乃あすかが続く可能性が高いことになります。

なぜってこの2人は上がるスピードがほぼ同じだから。

 

ということは、そろそろ水美舞斗VS永久輝せあの戦いに決着がつくことになるし、

それはつまり瀬央ゆりあVS暁千星の戦いも方向性が決まるということでもある。

 

そして、風間柚乃がすぐにトップ就任するとは思えないので、

月城かなとはそこそこ任期をこなす、ということにもなるとも言えます。

 

逆に言えば、ここで風間柚乃がすんなり上がらなければ、

劇団は95~99期をもうちょっとの間、重用することになるとも言えるわけで。

 

一つの駒が動くことで色んなことが見えてくる、

これが宝塚人事の面白いとことです。

 

私はアンバサダー任期中にトップはない、と思っていましたが、

ここまで育成がハイスピードだと

一人くらい出しときたいと目論んでるのかもしれませんね。

 

ま、新体制に彩海せらも投入されたことですし、

パンチの効いた人事で名前を轟かす月組様がどんな舵を切っていくのか、

これからの動きを楽しみに待ちたいと思います。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、興味深く拝見しております。
    月組エリザベートで、代役での風間ルキーニを偶然にも観劇し、その後、轟さん主演公演で、代役でのカストロも観ました(この時、礼華さんが魅力的でした)。
    演出家の小池さん悲願の「ポーの一族」を前に、2番手・芹香さんが宙組に異動し(ハンナのお花屋さんは、芹香さんに似合ったお役で、素敵でした)、明日海さん・柚香さんでのバンパネラは、妖しく美しかった。
    次回公演「グレート・ギャツビー」が、月城・海乃さん大人のコンビの代表作となる(再演ではありますが)、それ故の布陣であるなら(勝手な妄想です!)、なかなか厳しい世界なんだなぁ、と痛感します。
    各組が、どんどん進化してゆくのですね。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    コメント欄の記事に書こうとした内容が長文になってきて、自分のブログの記事にしてしまったのですが、

    月組トップの月城さんは、ソリスト適性ですがヴァイオリンというよりチェロ、海乃さんもチェロっぽい気がするんです。

    風間さんはヴィオラ、鳳月さんもヴィオラ気質、

    夢奈、蓮、英、・・・ヴィオラかチェロっぽい気がする。

    やっぱり、ヴァイオリンもいないとねえ。

    今度の組替えで彩海、礼華あたりが今や貴重なヴァイオリン気質な気がします。

    追伸 花總さんの『あさイチ』の『私が踊る時』歌唱動画が、NHKの公式YouTubeにUPされていましたよ。

  3. チョコレート より:

    いつも楽しく拝読しています。

    個人的には風間さんはこのまま3番手に昇格すると思っています。
    育成スピードの速さ以上に、彼女が3番手格までハイスピードで成長してしまった(結果を出し続けた)感があります。

    タイミングの問題と言われればそれ迄ですが、新公主演は同期の中で一番遅かったんですよね。たしかショーの銀橋ソロデビューも一番遅い(はず)。

    仮に3番手になるのが一番早いとしてもゴール(トップ就任時期)はその限りではない、そこが宝塚人事の興味深いところでしょうか。

    そして組替え予想がある度に話題にあがる万博アンバサダー達…しかしコロナ禍の終息が見えない今の状況で、果たしてどれほどの活動が見込めるのか…アンバサダーの5人がその肩書に振り回され過ぎないことを祈ります。

  4. 五條 より:

    9678の格エース3人、和希、永久輝、暁全員の組み替え。これはどこまでが計算づくだったのでしょう。
    これがもし劇団の計算通りだったのであれば、アンバサダー5人衆のシャッフルとかやりかねないなと。いや、5人ではなく聖乃風間縣の3人かもしれませんけど。なので仮に風間が月で3番手になってもそのまま月でトップになるかはわからないような気がします。各組エースをシャッフルしたら、相当なインパクトですしね。

    しかし、星組にはやたら98期が多いのは偶然でしょうか?雪なんてもう残り1人なのに。割と前から暁の組み替え知ってたんですかね…

  5. はる より:

    風間さんは本当に恐ろしい子だと思います。笑
    代役を見事にこなし続けて結果を出し続けての今ですから。
    とは言えまだ若いので伸び伸びと色んな経験が出来たら良いですね。

    彩海さんが移動するのも雪組ファンとしてはショックでしたが、あのキラキラ王道路線スター候補者な彼女は今の雪組での新人公演主演するよりも王道で走ってる月城さんの下で学んだ方が良いのかもしれないと思い直しました。このままだといぶし銀のような月組上層部になりそうですからスターのバランス的にも良いように思います。

    最近は雪組からスターが出ていくのが続いているのであちこち気になり始めております。それも劇団の手法なのか?と慄いております。笑