花の102期生・男役5名とこれからを徹底解剖

 

舞空瞳、潤花と既にトップ娘役を2名輩出、

他にも水乃ゆり、花宮沙羅、春乃さくらの3名の新公ヒロ経験者、

有栖妃華、都優奈のエトワール経験者に蘭世惠翔まで居る、102期生。

 

男役の方はと言うと、

彩海せら、天飛華音、風色日向、咲城けい、侑輝大弥と、

新公主演者を各組から5名輩出という、

95期、98期に続く近年稀に見る豊作学年となりました。

 

本日はそんな男役5名について、

個人的見解を合わせ紹介していきたいと思います。

 

彩海せら:技巧派美少年

 

新公主演1回:『壬生義士伝』

 

102期生で、新公主演一番乗りを取ったのは彩海せら。

望海風斗政権時は子役が多かったものの、

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』から階段降りに登場。

 

以後は雪組の縣千とあがあみコンビとして売り出され、

102期生の筆頭株として活躍してきました。

 

彼女のスター性を表すとすれば、技巧派美少年。

まずは普通に歌が上手く、そして何より芝居も上手い。

 

ある時は儚い美少年、ある時は反抗期ボーイと、

そのビジュアルを生かしながら様々な青年を見事演じ切り、

まさにカメレオン役者的な技量の持ち主です。

 

その素質から私は彼女をポスト・明日海りおと評していましたが、

なんとこの度、明日海の古巣である月組への組替えが大決定!!

路線スターとして新たな一歩を踏み出すことになりました。

 

月組は雪組の先輩である月城かなと、

同じく小柄で技巧派である風間柚乃が居ることから、

そのあたりとの相性を踏まえての組替えなのでしょう。

 

まずは礼華はると凸凹コンビとして上がっていく流れになるのでしょうか?

これからのさらなる飛躍が楽しみです。

 

天飛華音:星組の正血統

 

新公主演2回『食聖』『柳生忍法帖』

 

彩海せらと同郷、同門下である天飛華音。

そんな劇団が好きそうな話題性があることはもちろん、

舞空瞳に続く次席入団であることから、実力も確かな彼女。

 

ジャニ系好きには確実に刺さるであろう、眼圧強めな顔立ち、

そして動きながらも揚々と歌いこなす歌唱力は、

まさに星組の、そして礼真琴の正血統のように見えます。

 

惜しむらくは、星組は長く綺城ひか理、天華えま、極美慎の

3すくみ状態が続き、若手が上がりづらい状態にあること。

特に『ロミオとジュリエット』で日替わり組に入ったのが痛かったかな…。

 

とはいえ、その隙間を縫って『マノン』では2番手役のレスコーを取り、

『柳生忍法帖』では美味しい多聞坊を取りと、

少しずつ着実に路線として歩みを進めつつあります。

 

暁千星が組替えでやって来ることにより、

星組の路線事情も大きく動き出すことになると思います。

果たして天飛華音もさらなる一歩を踏み出せるのか、要注目です。

 

風色日向:ネオ・クラシカル

 

新公主演2回:『El Japón』『NEVER SAY GOODBYE』

 

彩海せら、天飛華音に続く第3の男役として注目を集め、

102期生で唯一アンバサダーメンバーに選ばれながら

休演のタイミングでコロナ禍に合い、

まさかの1年弱舞台に上がることが出来なかった風色日向。

 

しかしながら『NEVER SAY GOODBYE』新人公演のライブ配信により、

その知名度が一気に上がったのではないかと思われます。

 

彼女のスター性を一言で表すとすれば、

ずばり「ネオ・クラシカル」

 

身長175㎝、長い手足に小さな顔立ちという、

いわゆるクラシカルタイプのスターなのかと思いきや、

顔立ちが童顔、かつオーラが華やか、そして実力も安定という、

実に現代的なスター性も持ち合わせています。

 

古き良き宝塚ファンにも、SNSを中心としたライトファンにも、

どちらにも受けそうな資質を持つ、特異なスターだと言えるでしょう。

 

問題は、男役の上げ方がイマイチな宙組配属であること。

現に彩海・天飛の比べると本公演で使われておらず、

組替えも狙いたいところですが、アンバサメンですからね…。

 

一方、名前に「風」が入っていることから、

真風&星風が宙組20周年で『シトラスの風』を上演したように、

もしかしたら宙組30周年を視野に劇団が上げつつあるのかもしれません。

 

咲城けい:ロイヤルダンサー候補

 

新公主演1回:『めぐり会いは再び next generation』

 

102期生のダークホースである咲城けい。

舞空瞳、天飛華音に続く3番入団にも関わらず、

星組にこの3名が居ることから、イマイチ知名度を上げられず。

 

燻ってしまって勿体ないなと思っていた矢先に、

月組へ組替えとなった彩海せらの枠に合わせて雪組への組替えが大決定。

路線として救済されることになりました。

 

流れとしては98期生の綾凰華と全く同じですが、

実はスター性も似たような雰囲気で、

涼し気でロイヤルという、良い意味で薄味な芸風でありながら、

実はダンサー系スター、という感じ、らしい。

 

「らしい」というのは、いかんせんこれまで目立った実績がなく、

私自身も舞台で見つけられたことが無い(ので管理人情報)からなのですが、

よって今回の新公主演は大いなるチャンス。

 

ライブ配信で一気にその知名度を上げて欲しい、

と思っている矢先のコロナショックですよ。

いやーーーーーーーー東京はぜひ上演して欲しい。運を掴め、咲城けい!!

 

雪組的には、綾凰華が抜けること、

そして期待の御曹司・華世京が控えていることから、

諏訪さき&咲城けいで別格枠になるのではないかと思われます。

 

侑輝大弥:ビジュアル国宝級

 

新公主演1回:『巡礼の年』

 

ラストは花組で研7主演を掴んだ侑輝大弥。

これまで本公演で目立った活躍は無かったものの、

『銀ちゃんの恋』ジミー、『冬霞の巴里』シルヴァンと、

外箱公演で着実に実績を重ねてきました。

 

彼女の持ち味は、花組らしいビジュアル一転主義。

身長173cmと大柄で肩幅も広く、鋭い瞳に大きめな口と、

まさに男役として完璧過ぎる見た目で、とにかく華があります。

 

花組は新公主演1回組に花男芸を継承させるイメージがあり、

よって瀬戸かずや→水美舞斗→飛龍つかさのラインに乗るかと思うのですが、

1期下の希波らいとが何となく足踏みモードに入っているイメージがあり、

もしかしたら違う展開があるかもしれません。

 

特に花組は御曹司とギリ新公組を競わせて、

どっちも上げちゃう作戦を敢行することもありますのでね。

まぁ兎にも角にも新公主演を成功させなきゃ話は始まりませんから、

今回のチャンスを大きく活用して欲しいものです。

 

これからも102期生を応援していきます

 

当ブログの過去の記事を振り返ると、

我ながらまぁ102期生についての件数が多いこと。笑

 

それもそのはず、私が管理人に連れられ、

成人して久しぶりに見た宝塚が『こうもり/THE ENTERTAINER!』であり、

これは102期生の初舞台公演だったものですから、

なんだか妙な思い入れがあるのです。

 

そして102期生、実は今年が研7であるため、

まだ新公主演を重ねるチャンスがあるんですよね。

 

彩海せらは『グレート・ギャツビー』が取れるのか、

咲城けい&侑輝大弥が合計2回の路線コースに、

天飛華音&風色日向が合計3回の御曹司レールに乗るのか、

非常に気になるところ。

 

これからも102期生を見つめ、応援していきたいと思います。

 

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コメント

  1. 東ツカサ より:

    はじめてコメントさせていただきます!
    いつもブログ拝読させていただいております。
    102期ですが、娘役も男役も充実している気だなぁと思います。
    95期に続いて3人目のトップ娘役が出るかと言われると、103期以下が控えているので無さそうですが、
    男役は同郷コンビのあみかのん+アンバサダーの風色くんの3人トップ就任も可能性はゼロじゃないかと…とか思ってます。。月組は月組で、たぶんトップ当確の風間くん、星組はビジュアルピカイチの極美くんとライバルが多くて大変そうですけどね…本当に熾烈な競争ですね。。