決着と新章・2025年の宙組は気になることが多過ぎる

 

新春恒例の人事シリーズ、やっと最終章の宙組編です。

前回の星組と同様、昨年大きな動きがなかったため、

その変動で今年は一気に様替わりすることになりそうなので、

改めて今後について考えていきます。

 

【組替え後の各組体制】

  花組 月組 雪組 星組 宙組
トップ 永久輝 鳳月 朝美 桜木
2 聖乃 風間 瀬央 瑠風 水美
3 極美 礼華 天飛 鷹翔
4 希波 彩海 風色
次世代 天城 七城 華世 稀惺 亜音

 

最も気になるのは「新進男役トリオの今後」

 

水美舞斗の襲来、きよら羽龍の仕切り直し組替えと、

男役も娘役も色んなカンフル剤を注入された感のある宙組ですが、

個人的に最も気になっているのは、新進男役トリオの今後です、

トリオとはもちろん、鷹翔千空、風色日向、亜音有星のこと。

 

アンダー100期の逸材たちを重点的に配された宙組は、

「宙組出身トップ」を増やしたい、という劇団の狙いもあるのでしょう。

(桜木みなとでやっと2人目ですから。)

 

その期待を背負いながら、3人のうち誰一人としてトップに立てなかったら

宙組の指導力・人事采配力の低さに心底落胆するし、

実際にそれをしでかす可能性は十二分にあると思っていました。

そして、だから早く誰かしらを外に出すべき、とも。

 

で、この前の大規模組替えで結局誰も外に出なかったので、

「でしょうねーww」と笑ってしまいました。

 

ただ、全く路線に掠っていない

103期生の二葉ゆゆを花組から動かしたということは、

期待の大新星・亜音有星はしばらく宙組で育てるということなのでしょう。

 

そして、今回の大規模組替えで瑠風輝を外に出し、

水美舞斗に落下されたものの、鷹翔千空は順当に3番手へ昇格。

着実に階段を登ったことになります。

 

仮に桜木みなとの後任が水美舞斗であったなら、

鷹翔・風色・亜音の3名のうち誰かしらは自組で昇格出来るはずなので、

実はそこまで暗い状況ではないんですよね。

 

それに、仮に水美舞斗が退団or組替えで外に出て、

代わりに他組の超路線(聖乃・極美・縣らへん)が次期トップとして、

いつものように2番手格でやって来たとしても、

少なくとも自組で引き受けると決意した亜音有星は上がれるはず。

 

ただし、いずれにせよ3人とも全員が宙組で上がれる、

なんてことは絶対ないわけですから、

早い段階で誰かを間引く(異動させる)必要があるわけですが、

今はその段階ではない、ということなのでしょう。

 

上が一気に抜け、出番が増えることで、

この3人の成長と飛躍が楽しみな1年になりそうです。

 

役職者はどうなる?

 

そして、世間的に最も気になるのは、

役職者、すなわち管理職はどうなるのか?ということでしょう。

 

具体的にいえば、組長の松風輝の処遇と、

入れ替わるとしたら果たして誰になるのか、ということです。

 

宙組には、雪組から愛すみれ、叶ゆうりという、

完全路線外の2人が異動することが決まっていますが、

やはり対外的にそれだけじゃあ認められんと思うんですよね…。

 

これはファンに向けてというより、むしろタカラジェンヌたちの保護者、

すなわち、いまだ組配属させていない110期生や、

続く111期生の今後を、いい加減決める必要があるから、です。

 

逆に言うと、97期の叶ゆうりが来たということは、

同期である副組長の秋奈るいは続投するということなのでしょう。

 

次期組長最有力候補は、元宙組副組長で現花組組長の美風舞良。

というか、先日の小桜ほのか異動の報を最初に見た時、

ついに彼女のことが発表されたと思ってしまいました。←

 

あるいは、専科から高翔みず希(宙組経験者)

雪組から奏乃はると(愛・叶がいるので)、あたりかなと予想しています。

 

組長変更のタイミングは、

たぶん現在公演中の宙組公演の大千秋楽の翌日(4/28)付。

実はあと少しなんですけど、専科人事の発表は基本イレギュラーなんでね。

これについてはいつ発令されるかハラハラ待つことになると思います。

 

もちろん、松風がそのまま続投ということも普通にありえますけど、

うーーーーーん、どうなんですかねぇ…?

 

決着と新章

 

そして、宙組人事の一番のトピックスは、

前述の水美舞斗(ときよら羽龍)の襲来。

これは宙組だけでなく、宝塚全体の今後に関わるビッグ人事です。

 

桜木→水美という同期引き継ぎが起きるのか、

それとも水美が退団or月組へ再組替えするか、

それは春乃さくらの動きで少しばかり読めるようになる気がします。

 

が、これらは来年以降に勃発する人事であって、

2025年という1年で絞ると、宙組は復興こそが一番の至上命題です。

 

10代目にして悲願の生え抜きトップ桜木みなとによる、

新章・宙組がどのようなものになるのか非常に楽しみですし、

95期フィーバーと宙組の停滞の決着がきちんとつけられるのか、

改めて見守っていきたいと思います。

 

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コメント

  1. 古時計 より:

    いつも楽しく拝見しています。
    宙組の『指導力』について、詳しくは書きませんが上級生や先生による従来通りの『指導』が難しい状況なのではと推察します。
    個人的な意見ですが宙組の男役ついては以前から、舞台を拝見するにどこかふわふわしていて鍛え抜かれた鋭さ覚悟を感じにくいんですよね。
    ピリッとした所が足りないというか、勢いがないというか、おとなしいというか、お嬢さん的というか。
    研10あたりから背中に芯が入った研ぎ澄まされた舞台姿へ変化するのを見たいものです。
    (他組でも、全体的に減ってきた気がします)

    いまや厳しい指導はパワハラだなんだと叩かれますが役者ってそういう物でしょうかね…。
    新進男役として名前が上がっている3名もそれに続く世代も宝塚全体としても、実際の芸はもちろんそのほかの部分と総合的な指導力をどう上げていくのか大きな課題だと思います。
    水美が入ることによって新たな良い意味での緊張感が生まれることを期待したいです。

  2. ひろ より:

    宙の生え抜きスター達はマイティがトップになると道が狭まるし、聖乃さんや極美さんや彩海さんが降ってきたらかなり厳しくなるしで前途多難ですよね。良い素質があると思うのですが、誰かがトップになる感じが未だにしない。
    宙組は他の組の補欠みたいな位置付けで気分良く無いので、抜本的にスター育成方針を見直して欲しいです。

  3. 尾田椿 より:

    宙組って、公演のレベルは以前から高いと思っていて、昨年の公演で一番満足度が高いのは「ル・グラン・エスカリエ」だったりします。ただ、成績上位の生徒さんがぎちぎちに詰め込まれている状況を反映しているだけとも言え、今回の組替えを含め何とも言えない気持ちになります。
    今後については、劇団視点で、桜木さんが宙組立て直しの旗手なのか、芹香さんと同様に監督責任を負うべき立場なのかで大きく変わってくるでしょう。芹香さんをある意味晒し者にしてしまった以上、後者の方が筋は通ってはいるのですが、桜木さん、瑠風さん、鷹翔さんにまで波及するのは宙組のファンの方には受け入れ難いのではないかとも思います。
    さらに、本当にテコ入れが必要なのは月組なのではと感じています。うまく人材を回せればよいのですが。

  4. みなとのシブキ より:

    宙組に関する人事で発表されていること、されていないことが「ある一本の線」でつながってしまうことに気付いてから、宙組の未来に希望が持てなくなりました。
    もし当たりなら(当たって欲しくないですが)組Pや組長の交替がないことに合点がいきます。
    気になるのは110,111期生側はどう思っているのか。場合によっては組名の変更も余儀ないかもしれません。
    事件を忘れたいのは劇団よりむしろファンの方では?
    「宙組はみない、見るべきではない」=「宙組はいらない」になってしまいます。
    ビジネスだもの、客が不快に思うものは引っ込めますよ。
    私にとっての大事なものが粉々に砕け散ってしまいそうで、情報だけは入れてますが、宝塚は映像すら見られなくなってしまいました。

  5. まなりん より:

    「悲願の生え抜きトップ」ということがよく書かれていますが、本当に悲願なのでしょうか?今までのトップさんで生え抜きでなくても十分すばらしい舞台をつくってきた方はたくさんいますし、見ているほうもそんなこと意識することなく、舞台を満喫してきました。むしろ、他の組から来てトップになった方たちや出もどってきて立派にトップを担ってきた来た人の方が多いですよね。他組から来て、落ち目だった月組を人気の組に盛り上げた月城かなとの例もあります。なぜ、そこまで「生え抜きトップ」が悲願になるのか理解に苦しみます。

    • masa 蒼汰 より:

      それは貴方が何かに所属して、そこで死ぬほど頑張って頂点を目指す、ということをしたことが無いからじゃないですかね。そりゃ外(客目線)から見たらどうでも良いことでしょうけど、自分が所属しているところが一度も頂点を取ったことがないというのは、ルーツを否定されているのと同義で物凄く辛いことだと思います。まして宝塚みたいな帰属意識の強いところなら、特に。それにこのまま宙組出身者からトップが出なかったら「この組に配属されたれ終わり」みたいな空気感が醸成されてしまい、モチベーションの低下にも繋がるでしょう。というか、既にそういう雰囲気になっているからこそ、とにかくトップを出すことが大切だったのだと思います。だから悲願なんです。
      そういう思いが分からないならそれまでですけどね。

  6. tomato より:

    いつも楽しく拝見しています。前任の方の時から宙組は絶対観たいとかがなく、他の組に対する熱量とはかなり温度差がありました。しかし、水美さんが配属になると知り、一気に熱が入りました。劇団の思惑にまんまと引っかかるのはしゃくですが。そして、水美さんはじめベテラン若手を各組から引き寄せたのですから、さすがに松風さん組長続行はなしでお願いしたいです。幹部クラスの組み替えは、簡単には決まらないのかも知れませんが。