102期生男役のチキチキ路線レース2021

 

舞空瞳、潤花と既にトップ娘役を2人輩出している102期生。

現在研6、男役も路線として飛躍するための大切な時期に来ています。

 

本日はそんな102期生男役の路線レースについて、

現状とこれからについて考えていきます。

 

【101期生編はコチラ】

102期生のツートップ・彩海&天飛

 

まず102期生男役といえば、

雪組の彩海せらと星組の天飛華音。

実はこの2人、同郷同期で同じスクール出身!!

(実年齢だと彩海の方が上だというから驚きです。)

 

2人とも研4のほぼ同じタイミング、

『壬生義士伝』『GOD OF STARS』でそれぞれ新公初主演、

これで一気に波に乗るかと思いきや、まさかのコロナ禍が直撃。

 

彩海は一時期、眞ノ宮るいどころか同期の一禾あおに圧されたり、

天飛も『ロミオとジュリエット』で半日程しか出られなかったりしましたが、

なーに、ノープロブレム。若手時代の一進一退はよくあること。

 

彩海は『CITY HUNTER』で美味しいゲスト枠&新公2番手、

天飛に至っては『マノン』レスコー役からの

『柳生忍法帖』で2度目新公主演を飾ります。

 

この2人の共通点は、実力に穴が無いこと。

通る声と安定した歌唱力は若手随一だし、

ダンスも芝居もイケちゃうオールマイティスター。

 

少し小柄で可愛らしい彩海が雪で、顔の圧とオラ芸が実に星っぽい天飛と、

上手い具合に住み分けも出来ています。

 

102期生のツートップとして牽引するのは間違い無し!!

これからのさらなる活躍に期待したいです。

 

半周遅れのアンバサダー

 

ところで、この2人とほぼ同じタイミング、

すなわち研4で新公主演を果たしたスターがもう1人居ます。

 

そう、路線が多い音高文化祭の主役経験者にして、

102期生唯一のアンバサダーメンバーに選ばれた風色日向。

 

鷹翔千空を押しのけてのアンバサダー選抜と、

途中まで順調だったのに、まさかの『アナスタシア』全休。

ただでさえコロナ禍でスケジュールが後ろ倒しになっていましたから、

丸1年近く舞台に立てなくなってしまった。これは実に痛い。

 

超路線で無い限り、若手時代の休演、

すなわちチャンスを逃すのって後に響く結構な致命傷だと思うのです。

現役だと天寿光希、留依蒔世あたりもその影響が…。

 

実際、私個人の感想としては、

舞台上の彼女の、認識が、正直、無い…。(ごめん)

先日のダイキンのCMで声が爽やかであることをやっと認知した程度。

 

じゃあこの休演を取り戻すよう、

宙組はこれから猛プッシュするかと思いきや、

下級生の亜音有星まで推し始めちゃった。

うーむ厳しい。

 

半周先行く彩海、天飛に喰らいついていけるのか、

すなわちもう1回くらい新公主演のチャンスを貰えるのか、

今後の展開に要注目です。

 

花組と月組の102期事情

 

さて、102期生の新公主演者がまだ出ていないのが花組と月組。

どちらも各学年にチャンスを振る組ですので、

まだ希望はあると思います。

 

花組は、侑輝大弥がほぼ確でしょう。

若くからピックアップメンバーに選ばれており、

『銀ちゃんの恋』では比較的目立つジミー役に大抜擢。

今回『元禄バロックロック』新人公演では2番手役となりました。

 

濃くてキリリとした目つきと、大きめな口、

実に花男っぽいビジュアルで遠目で見ても気付きやすい顔立ち。

舞台技術はまだ未知数ですが、

少ないチャンスをものにし是非頑張って欲しいですね。

 

月組は…どうなんでしょう。

柊木絢斗、一星慧、大楠てらと高身長スターが3人も居ますが、

微妙に一押しに欠けるような…?この中だと比較的一星慧が推されている?

 

まぁ上の学年に彩音星凪、下には彩路ゆりか、瑠皇りあがいて混戦模様ですし、

なかなか厳しいかもしれません。

残り1年半で、果たしてチャンスは巡ってくるのでしょうか。

 

101期生と102期生のカラーの違い

 

ところで、102期生の路線(候補)の男役たちを見ると、

実に現代的なスター性を持つ人が多いなと思います。

分かりやすく言っちゃうと、95期生っぽくね?っていう。

 

そして101期生は高身長で骨太系路線男役が多く、

実にクラシカルな、分かりやすく言うと93期生っぽい人が多いなと思います。

 

もちろんたまたまなんでしょうけれど、

自分の好みに合わせて好きなスターが選べる、さすが宝塚ですね。

 

102期生も気付けば研6。

残り1年半、若手時代を全力で駆け抜け、

新たな時代を担うスターに成長していって欲しいです。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、興味深く拝見しております。
    既にトップ娘役を輩出している102期日の、男役では雪の彩海さんの「壬生~」での新公主演と、星の天飛さんの「柳生~」での新公主演、和物作品を共に本役さんにそっくりの役作りで、驚きました。
    宙の風色さんは、「天は赤い~」での末っ子王子役で、スラリ長身でキレイ系だと思っていて、「イスパニア~」の新公主演で和洋折衷の衣裳が、似合ってました。お芝居ではなぜか、2番手役の亜音さんが印象に残っていて、ごめんなさい風色さん…。
    「プロミセス~」、役者揃いの芹香組で、風色さんも頑張ってられるんでしょうね、見られなくて、残念です。
    花組と月組は上下期の方たちに挟まれて、うもれてしまってるのかな。誰か、でてきてほしいですね。
    もはや100期生がバウ主演をされ、次世代のスターが輩出されてゆかなくては。旬という酷な言葉ですけど、時は止められない…から。
    これからのスターさんたちも、楽しみです。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    101期が93期的で、102期が95期的、というたとえがとても興味深いです。つまり100周年以前のクラシカルな男役芸対、100周年以降の新世代男役像の対比でしょうか。

    101期の鷹翔は真風氏のクラシカルな男役芸をお手本とするのに相性がいいし、縣の本役なんて轟理事。

    が、102期の95期的素質の風色くんが真風氏をお手本にするには、個性が違いすぎるのかもしれませんね。次の新人公演主演があるとしても、ネバセイ&その次の公演では無さそうな気がします。

  3. コスモスハート より:

    蒼汰様

    改めて、102期生について、劇団の扱いについて興味深いです。
    確かに先を行く彩海、階段降りしてますし、それで考えると確かに、アンバサダーメンバーの宙組風色、目立っていないと言われたら、そうなのかも。
    で、舞台のどこで何を、というと、イスパニアのサムライではスペインへ行った武士が酒場へ行って酔っ払う、その時台詞があって、DVDだと名前が出る‥
    ナイスガイの時、ショーのプロローグで白い羽の鳥?なのかな、出てきて、その後真風さんの横でも踊っていました。
    目立つけど、誰だか知らずに見ていたかも。。そして、キキちゃんの変身するティーチャーの場面では、引っ込む時にキキちゃんを抱っこしてましたっけ。私の記憶に間違いがなければ。
    壮麗帝では、多分4番手的な存在であったかと。しかし、アナスタシア、夢千鳥、ホームズ、と、ブログ界隈で、亜音君の方が話題になり、どうするのか、どうなるのか、アンバサダーメンバーの中では確かに認知度が低いような気がします。次の新公では主役なのかな??