ここ最近は、まさに和希そらウィーク!!
雪組生としての東京大劇場公演デビューに、
自身が主演する東上公演『心中・恋の大和路』先行画像に
今日は1stフォトブックの表紙写真まで出た。
皆さん、もうご覧になりました?
うーん、セクシー。
ここ最近の彼女は、組替えを機に、あるいは路線に乗ったことを機に、
男役としてセクシー路線に舵を切ったご様子。
気付けば雪組の3番手スターに
そもそも、和希そらがここまで正路線寄りになるだなんて、
一体誰が予想していたでしょう?
新公主演は『ベルサイユのばら』の1回。
男役としては低身長ながら、宙組に配属、しかも96期生。
実力が高いのは明らかでしたから、
劇団からの推しは薄いけど一般受けが抜群に良いという、
桜木みなとと瑠風輝の間に挟まる人気者別格枠として、
重宝されていくのだろうと私は勝手に思っていました。
その後、『ハッスル メイツ!』でショー系バウを単独主演。
…おぉ、人気と実力が認められて良かったね!!
『オーシャンズ11』にて真風涼帆、芹香斗亜に続きライナス役に抜擢。
…キャラ的に似合うけど、まさかこの役を取るなんて?
『アクアヴィーテ!!』で単独一人降りを果たす。
…あれ、もしかして正路線として完全に歩み出した?
と思っていたら、トドメが2度目のバウ単独主演『夢千鳥』。
これがまた、今までの彼女のパブリックイメージ、
すなわちシャイニングシャカリキボーイ風とは真逆の、
色香漂う大正の男・夢二を見事に演じ切り、新境地を開拓。
ここで一気に正路線への道筋をつけつつ、雪組への組替えが大決定。
超路線の永久輝せあ・暁千星の2人と肩を並べるにまで至り、
現在は雪組の3番手として君臨しています。
もちろん、彼女の実力と人気から考えれば相応のポジションですが、
とはいえスタイル先行の劇団が彼女をここまで押し上げるよう
路線変更の舵を切ったことに、喜び半分、驚き半分、という感じ。
95期生はじめ、劇団が推すスターの方向性が、
変わりつつある(一般受けも加味しつつある)のかもしれませんね。
和希そらの意外な路線変更
そして今、改めて凄いな思うのは、
『夢千鳥』は今までと違った一面を見せた変化球ではなく、
本人のスタンダードプレイにまで昇華したことです。
ここから、ニヒルなイケ兄(イケオジという年齢ではない)レストレード警部、
アブない不倫野郎シェルドレイクと、色香漂う役柄が続き、
そのまま東上公演は『心中・恋の大和路』と和物ド真ん中作品。
外箱主演作品が連続和物って結構なレアケースであり、
彼女をこの路線で勝負させようという、
劇団の強い意志の表れのようにも見えます。
宝塚全体を見てみれば、実力派色香枠は今ポッカリと空いているし、
本人の実力的にも充分にこなせるからして、
あまりにも正解過ぎる路線変更でしょう。
だってさぁ、単純に似合うよね、めちゃめちゃカッコ良いし。
わたしゃレストレード警部のちょうど良いイケ兄感に、
劇場で本気で脱帽したもんよ!!
若手時代の彼女は礼真琴と同じカテゴリーの印象だったのですが、
礼真琴はどこか可愛らしさ・爽やかさが残る一方で、
和希そらはとにかく色香、しかもどこか危険な雰囲気がする感じ。
それは、今のライトでポップなスターが多い中、
少し特異な雰囲気を纏っているからこそ際立つように見え、
月組時代の鳳月杏に近いイメージがあります。
が、そんな鳳月杏はじめ、
瀬戸かずや、彩凪翔の別格トリオが研13だった頃よりも、
和希そらの方が路線感が強いイメージがあるんですよねぇ…。
それはきっと、彼女が東上主演を果たしたこと、
そして実は下級生に抜かれたことが無い、という点が大きいかもしれません。
「そら」の呪縛から解き放たれて
人気者別格候補から、正路線スターへ。
シャカリキキッズから、危険な色香漂う大人の男へ。
人事的にもスター性的にも、
ここまで鮮やかに変わったケースはなかなか無いので非常に興味深く、
そして彼女のメタモルフォーズっぷりに感動してしまいます。
さらに結果論ですが、宙組の和希「そら」という、
劇団が好きそうなしょーもない縛りから解き放たれて、
良かったんじゃないかと思うのです。
雪組という新境地にて、ザ・路線としてガツガツと、
ダイナミックに活躍していると聞いていますので、
今から『夢介千両みやげ』が楽しみです。チケットが2枚飛んでまだ観に行けていないという。泣
もちろん、未来がどのようなものになるかは分かりませんが、
その圧倒的な実力と、自身の大人な持ち味を生かし、
さらなる高いそらへ大きく羽ばたいて欲しいなと思います。
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コメント
ルネサンス蒼汰さま
こんばんは!
雪組&そらくん大好きな私が感じていたことを
わかりやすく素晴らしい文章にしてくださって
ありがとうございました。
私は東京在住ですが、奮発して3月と4月上旬に2回、雪組大劇場公演を見に行きました。
お芝居の三太は、そらくんお得意の「シャカリキボーイ風」•••!
でありながらも、何だか目つきに妙な色気があって驚きました。
何よりあの声ですよねー。そらくんが台詞を放つだけでゾクゾクしました。
そしてですね!
圧巻はやはりショーなんですよー!
私は雪組推しなので
咲ちゃんもあーさもあやなちゃんもアガちんも大大大大大好きです。
それなのにですよ!
気がつくと目で追っているのはそらくんなんです。
色気もバリバリで、
今もあの目つきが忘れられないし、
歌はもちろんうまいし、
ダンスでも完全に他の人を喰っていました。
咲ちゃんとのダンスでは、あまりにも素晴らし過ぎて、気づくと泣いていました•••ダンスなのに!
と、いうことで
早く蒼汰さんにも東京公演をご覧いただいて、ま汰感想をプラグに記していただけると嬉しいです。
私も1回トンデしまいましたが、あと2回は見られる予定なので、進化が楽しみです。
それでは、また楽しい記事をよろしくお願いいたします。
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
最近の和希さん、いいですねえ。『心中・恋の大和路』の先行画像、特に背景処理もしていないのに、
公金を横領して駆け落ちする、美しくやさしく愚かな男の、色街発冥途行、エロス・タナトスが滴っていますね。
静止画で人物の来し方行く末までも予感させる表現力は、リアルモデルの柚香さんと並ぶのでは。これはもしかしてもしかする・・・
が、もう雪組の2番手~4番手は動きそうにないので、現2番手と3番手が通常任期で学年順にトップになって縣へ繋ぐとも思えず。組Pの思惑やいかに。
歌舞伎座で70代の人間国宝が演じる至芸とはまた違った形で、近松門左衛門が作品に込めたドラマを表出してくれそうで楽しみです。
蒼汰様
東京公演は1日おきに取ってしまった期間がありこんなに続けて観てどうすんだ?と思ってましたが今回は功を奏しました。昨日、観てまいりました。大劇場千秋楽の配信を観た時に「これはヤバい!」しか出てこず、生で観た感想は「マジでヤバい!!」でした。17歳男子の和物も勿論良かったですが、ショーの色気と抜け感と礼真琴を尊敬してやまないダンス力。雪組で魅力大爆発ですね。こんなに凄い人だったんだと思いました。
観ていて「うひゃー」「ヒェー」しか出てこない感じでした。
危ない、ハマりそうです。
和希そらさん、凄すぎでしたっ!
いつも楽しく、拝見しております。
宙組のそらさんが、女役リリーを演じられた時には、もう外に出てミュージカル俳優さんになられるのかな、とも思えました。
組替により、持ち前のダンスはもちろん、深みのある歌声でも雪組を盛り上げ、確かな実力は即戦力として開花したようで、素晴らしい!です。
生粋と組替のメンバー混合で、雪組はこれからも進化してゆくのでしょう。
衣裳までも「舞う」、ダンス。
新鮮でした。
このブログきっかけに、すっかり和希そらにハマってきています。
芝居では、少し前なら納得!の17歳の少年役。しかし…隠せないオトコの色気が滲み出ていましたね。それでも、大人びたような憂いを帯びたような、そして純粋かつ飄々とした少年として納得の出来で演じていましたね。あと、銀橋で歌い始めの一声で、今の雪組にない声の良さと歌のうまさを併せ持つスターとしての存在感をバリバリ出しまくってましたね。
ショーでは、とにかく踊りまくりの和希そらが見られますよ。
プロローグ、caravan、中詰、プラズマとオーロラ、フィナーレの黒燕尾…どの場面も圧倒的なダンス力と存在感を感じました。彩風咲奈と2人で踊るプラズマとオーロラ。いつも余裕に踊っているように魅せる彩風咲奈が、いつになく本気になっているような…そんな変化を感じましたよ。
蒼汰さん、いつ観劇されるんでしょう。
早く蒼汰さんの感想をお聞きしたいです!
蒼汰様
うーん、蒼汰さん、上手くまとめておられるなあ。と感嘆!
和希そら。雪組大劇場公演を見て感動した一人。芝居の時は、中々出てこないなーと、待って、出てきた〜、と心で叫んでました。
別箱、
先行画像は予想を超えた色気が、観劇意欲を刺激します。
言われる通り、スーパー路線スターでなかったというのは、そうだと思った。
ルサンクも枠あり1ページ、フォトブックも出て、大躍進。
やはり、大きな分岐点は夢千鳥での演技だったとも思いました。もちろん、その前からも、毎回凄いと思うことはありましたが。
博多座でショーの時センターで若手を従えて踊る場面をひたすらdvdリピートして見た日々が懐かしい。
次の東上公演での成果が、更に進路を決定付けるのではないかと見守っています。