星組『モンテ・クリスト伯』配役発表に思う

 

全ツ版の星組『モンテ・クリスト伯』の配役が発表になりましたね。

主要キャストを引っ張ってくるとこんな感じです。

 

役名 星組版 宙組版
エドモン・ダンテス/モンテ・クリスト伯 礼真琴 凰稀かなめ
メルセデス(エドモンの婚約者) 舞空瞳 実咲凜音
ダングラール(モレル海運の会計士) 輝咲玲央 悠未ひろ
ベルツッチオ(ダンテスの家令) 暁千星 緒月遠麻
フェルナン(貴族の御曹司) 瀬央ゆりあ 朝夏まなと
ヴィルフォール(検事) 綺城ひか理 蓮水ゆうや
エロイーズ(ヴィルフォールの後妻) 有沙瞳 純矢ちとせ
ルイジ・ヴァンパ(密輸船のボス) 天華えま 七海ひろき
エデ姫(ギリシャの王女) 詩ちづる すみれ乃麗
アルベール(フェルナンの息子) 稀惺かずと 愛月ひかる
ファリア司祭/モレル社長 美稀 千種 寿つかさ
オービーヌ(ダングラールの母親) 白妙 なつ 鈴奈沙也
エルミーヌ(ダングラールの妻) 音咲 いつき 愛花ちさき

 

キャスト発表・雑感

 

主要キャスト外から確認していくと、

星組の若手本命格が詩ちづる、稀惺かずとなのがまず分かりやすく、

(この2人は『めぐり会いは再び』でもニコイチ扱いでしたね)

 

苛烈な姑に白妙なつ、腹黒妻に音咲いつき、後妻業の女に有沙瞳と、

娘役の方もピッタリというか、想像のつく配役だなぁという感じ。

 

そして三悪党はそれぞれ、

輝咲玲央、瀬央ゆりあ、綺城ひか理の3名。

 

輝咲玲央は面白い配役ですけど、蓋を開けてみるとまぁピッタリ!!

『王家に捧ぐ歌』でも強烈な印象を残してくれた上級生ですし、

今回もどんな役作りをしてくるのか、楽しみですねぇ。

 

瀬央ゆりあは、ついに正真正銘の悪役で礼真琴と対峙する役に。

実は中堅以降の学年になっては初、のような…?

これまで培った経験を活かし、得意の眼圧で圧倒して欲しいです。笑

 

気になる暁千星は、三悪党ではなく、

主人公の相方ポジションのベルツッチオ役に。

ガッツリ敵役よりも、こういうどっちつかずの役の方が

演じていて塩梅が難しそうですが、暁千星には似合うかも?

 

そして綺城ひか理は三悪党の残りの1人で、

組内でのぼ同じポジションの天華えまは海賊のボス役に。

この2人の外箱での扱いは今の所ここが限度なんだろうなぁという印象ですね。

(だからこそ輝咲玲央が出張ってきたわけですし?)

 

気になる瀬央ゆりあVS暁千星の行方

 

さてさて、大方予想されていたのは、

暁千星がフェルナン役(元:朝夏まなと)に、というものでしたが、

蓋を開けてみたら瀬央ゆりあがしっかり取ってきましたね。

 

現在、星組の2番手枠は空位であり、

各種メディアやグッズ関係はこれでもかと言うくらい、

瀬央ゆりあが外しが目立っています。

 

これは完全に徐行して暁千星に道を譲っているように見えていたのですが、

今回の配役は宙組の朝夏まなと>緒月遠麻であることを思えば、

瀬央ゆりあ>暁千星となる。

…ど ゆ こ と ?

 

これは組替え直後に暁千星が生え抜き・瀬央ゆりあを一気に抜かすでなく、

段階を踏むことで反感を買わないように気を付けているのか、

それとも水美舞斗のように瀬央ゆりあも謎のタイムラグがありながら

後に2番手に昇格することになるのか…うーん、よく分からない。

 

少なくとも『Gran Cantante!!』において、

暁千星は天寿光希の枠に入るでしょうし、

ということはエトワール登板の可能性が高い。

 

ですが、逆にここでしっかり番手決着がついたら

互いにもう抜かせなくなるわけですから、

やはり人事バトルの行方は幕が開いてみないと分からない模様。

 

木場理事長になってからグレーな人事が続いていますが、

95期と、97&98期の路線バトルの行方は、

まだまだ不明瞭で続きそうです。

 

現代パートは無くなった?

 

他の方のブログを読んで気付いたのですが、

宙組版にあった現代パートが、星組版のキャストには居ない模様。

 

石田先生の悪いクセでもある、

現代パートによる風刺的(笑)な狂言回しが無いのは寂しい気もしますが、

作品のクオリティ的には無い方が品質の向上に繋がりそうですよね。

 

現代パートが削れた分、他キャストの出番に割り振られたら良いなと思いますが、

石田先生はあまりそういう弄り方をしないイメージがあるので、

あまり期待せずに待ちたいと思います…。

 

ということでなんだかんだ楽しみな星組全国ツアー、

無事幕が開くことを心から祈っております。

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント

  1. tootoo より:

    こんばんは、いつも楽しく拝読しています。
    モンテ・クリスト伯、宙組で見たのが懐かしいです。脚本演出の出来はともかく、三悪人の「罠に~罠にはめてやる~」のフレーズがとにかく印象的で、いまだに覚えています(^_^;)
    今の星組で演じるとどんな作品になるのか楽しみです。
    ちなみに…宙組でエルミーヌを演じられたのは「愛花」ちさきさんです(^-^)
    銀英伝での清楚な姉役が印象的な、上品な娘役さんでしたね。

  2. 閑尽亭 より:

    キャスト一覧、宙組エルミーヌは「愛花ちさき」さんではないでしょうか?

  3. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    星組が神化してゆくのでしょうね~。
    番手の事はさておき、礼さんと暁さんのお芝居での絡み、舞空さんを加えてのショーでの並び、楽しみにしています。

  4. マーガレット より:

    いつも楽しみに読ませていただいています。

    今回現代パートがなくなったなら、全編書きして下さるのか?
    石田先生にそれだけの脚本に対する情熱があるのかどうかですね。

    それで思うのは、『王家に捧ぐ歌』の木村先生ってすごかったなって。
    だってギラギラピカピカのビジュアルで豪華さで圧倒!みたいな演出から、そういう装飾を全部剥ぎ取って歌だけで勝負!っていう方向転換、すごいチャレンジ精神だったなと思うんですよ。自分の作品を一度全部叩き潰して一から作り直す、そういう反骨精神というかエネルギー、石田先生に期待できるでしょうかねえ?

    礼真琴というスターは、脚本・演出家のチャレンジ精神をかき立てるものがあるんだと思います。小池先生の新しいロミジュリも然りでした。

    果たして『モンテ・クリスト伯』の行方や如何に?