聖乃あすか・脱王子様路線という覚醒

 

人は見かけによらないものよなぁ。

あ、何の話って花組の聖乃あすかのことなんですけど。

 

彼女ってほんわ~かした喋り口と気品ある顔立ちから

いわゆるおっとりキャラかと思いきや、

意外と淀みなく喋るし自己表現のための発露も積極的にやっているよね、

とファフォブ特番を見ながら思ったのでした。

 

本日はそんな、聖乃あすかのお話です。

 

聖乃あすかの路線変更

 

聖乃あすかは花組の御曹司、アンバサダーメンバーにして、

コロナ禍を受けながらも新公主演を3回果たした、

まさに100期生のド本命路線です。

 

初主演は明日海りおの伝説的大作の『ポーの一族』、

そのまま『MESSIAH』で2回連続で主演し、

『A Fairy Tale』にて御曹司の証拠ともいわれる退団公演主演も果たしました。

 

オーラス『はいからさんが通る』では2番手役(青江冬星)に回り、

主演は同期の一之瀬航季に譲る予定でしたが、コロナでパァに。

 

とはいえ『PRINCE OF ROSES』で研7にてバウ初主演を務め、

花組4番手へと一気に歩を進めます。

 

この頃はまだポヤポヤした印象がありましたが、

そんな彼女が路線変更をしたのは…

私が見る限り『Cool Beast!!』でしょうかね?

 

もちろん作品のテーマがビースト(獣)だったこともありますが、

ここで突然オラ味が加わり、

その端正な顔立ちとのギャップにワクワクしたのを覚えています。

 

続く『The Fascination!』ではピアノファンタジーの場面を任され、

高貴な雰囲気な中にもコミカルさ、花男としての風格が加わってきた矢先に、

はい来た、『冬霞の巴里』のヴァランタンですよ!!

 

ここで完全に路線変更、おっとりプリンス路線からギラつく美形という、

古き良きヅカヲタ受け最強のスター路線へ舵を切ることになります。

 

そして驚くことに、この急な変貌に対し、

スターとしての実力が追い付いているのが素晴らしいですよね。

 

まさにスターとしての覚醒!!路線としての自覚がつき、

本人の持つ柔和なオーラはそのままに、舞台ではしっかり芯の取れる、

素敵なスターへと着実に成長していることが感じられます。

 

花組で「順当に上がる」という難しさ

 

ところで、現在のトップスターである柚香光は、

久しぶりの花組生え抜きトップスター。

出戻りの蘭寿とむを除けば、実に春野寿美礼ぶりの就任劇になります。

 

花組は、過去に安寿ミラ→真矢みき→愛華みれ

3連続で生え抜きトップが就任した時もありましたが、

月組、星組に比べると、実はそこまで多くありません。

 

そんな中気になるのは、聖乃あすかがこのまま花組で上がるのかということ、

言い換えると、柚香光→永久輝せあ→聖乃あすかと、

このまま順当にトップ人事が起こるのか?ということです。

 

御VISA様を背負いながらいまだ3番手に甘んじている永久輝せあの様子を見るに、

やはり柚香光の任期は中任期以上やる様相になっていると思いますし、

もちろん永久輝せあ自身も音月桂よろしく短期、

ってことはさすがに無いでしょう、たぶん。

 

そう考えると、このまま順当にいけば聖乃あすかのトップ就任は、

あと5年近く先の未来の話になります。

 

彼女は現在研9、5年後はつまり研14。

学年だけ考えると「まぁ有りかな」となりますが、

むしろ問題は、花組がそこまで人事を硬直状態にしておくのか、ということです。

 

花組は持病により1作で退団してしまった匠ひびき以外、

基本的に普通任期以上こなすがゆえに、

人事の風通しを良くするため組内2番手を外に出すパターンが多いです。

 

例えば芹香斗亜、壮一帆、大空祐飛、瀬奈じゅん、

正式な2番手ではありませんでしたけど望海風斗や彩吹真央も含まれるかな?

 

花組は今までも多くの優秀な男役を育て上げ、

そして他組に積極的に輩出してきました。

その歴史を考えた時、あるタイミングで聖乃あすかが外に出る可能性も、

実は少なくないのではないかと考えています。

 

脱王子様では羽ばたけ花の御曹司!!

 

とはいえそれは、たぶんアンバサダー包囲網が解かれるであろう、

大阪万博が終わった後だと予想されますので、

とすれば、少なくともあと3年は花組に居ることになります。

 

ですので、それまで花男としての色香を身につけ、

硬軟どちらの魅力を併せ持つ、

無敵なスターへと成長して欲しいですね。

 

そーんな彼女のフォトブックが、8月5日に発売になっています!!

私は当初、明日花組公演を観に行く予定で、

その時に買うつもりだったのですが、残念ながら休演で買いに行けず…。

 

通販到着待ちなので、届いたらさっそく読みたいと思っています。

皆さんも是非、ご購入下さい!!(宣伝)

 

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コメント

  1. あやこ より:

    あー!早くソウタ兄さんに「シトワイヤン!」と唸る新聞王の臨場感を、客席からご覧頂きたい!スーツの着こなし、眉の動かし方。『かわいいほのちゃん』ではない、いかつい機敏なおっさんがそこにいます。
    優等生が放つ、独特の「ちゃんとした」感を、自らの手で壊そうとしている、その真面目さが聖乃さんの魅力。
    マイロードの風間。ほっとけない極美。あえて呼びましょう、優等生の聖乃。スター街道の邁進を、私たちも楽しみにしています。

  2. 五條 より:

    フォトブックの表紙見て、ああ本人の希望?なのかこっち路線で行くのか!と思いました。爽やかさではなく華やかさでもなく、怪しさを感じまして。
    冬霞で覚醒したと見ます。華やかなだけではなく、影というか闇というか、明日海にも通じる黒い芸風を身につけたのだなと。黒属性の永久輝と組んだのも良かったかもしれませんね。以前のように爽やか貴公子路線がよかったと言う方もいらっしゃるようですが、個人的には闇路線大好物です。

    アンバサダーシャッフルやりますかね?風間や縣含めそれぞれが2〜3番手になって一斉シャッフル来たら祭りですねw 極美が混ざれるかはバウ次第かな…なにげに彼女、今ジェンヌ人生の最大の岐路に立っていると思います。ここでコケたら聖乃風間縣に突き放されて、恐らく今後追いつくのはかなり難しいんじゃないかなって。

  3. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、興味深く拝見しております。
    聖乃さん、随分と男役度が濃くなっていますよね。
    同期でトップ娘役の星風さんが異動してきて、身近にトップの責務や覚悟を垣間見たりして、触発されているのかも、なんて勝手解釈しています。まぁ同期でいるときは、本来のほんわかな2人、なんでしょうけど(これも勝手想像です)。
    このまま、花組で居てほしい雰囲気の方ですが、そうですよね、やっぱり組替はあるのかな、と思います。
    100期では、風間さんと共に聖乃さんは、数年後には頂点に立たれる事になるのでしょう。楽しみです。

    花組東宝、無事に開幕しますように。
    月組大劇場も、そうありますように。

  4. おかず より:

    こんにちは。
    確かに聖乃さん変わりましたね。ホワホワした感じがなくなって、男くさくというか、大人な感じといいますか…NHKBSで放送したファシネイション見て思いました。花組自体若くなったような気もしました。他の宝塚ファンの皆様からしたら今更なのでしょうが…
    そんな聖乃さんを見たからこそ、極美さんの事でファンはヤキモキしてしまうんでしょうね。でも極美さんは、あのホワホワてへへっていう感じがとてもカワイイし、悩ましい所ですね。