極美慎・星の王子様が迎える過渡期

 

星組『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』のポスターが発表されましたが、

なんと美しいこと…めっちゃツボな世界観です。

 

 

ま、私は『斜陽の国のルスダン』というタイトルの方が好きでしたけどね。←

世界史ロマンは私の大大大大大好物なので、改めて超・絶・楽しみです!!

どうかポスターが最高到達点でありませんように…頼むぞ生田先生!!

 

本作より月組より暁千星が合流し、

第2期礼真琴体制が本格化していくわけですが、

気になるのは期待の若手、極美慎の今後でしょう!!

 

ということで本日は、

そんな極美慎についての個人的所感をまとめていきます。

 

100期スリートップだったはずが

 

星組のスーパーフレッシュスターの極美慎、

驚くなかれ、100期生男役の中では新公主演一番乗りでした。

 

研4『ベルリン、わが愛』にて初主演し、

そのまま『霧深きエルベのほとり』で2度目の主演。

この時点で既に知名度は高く、その華やかなビジュアルから人気もうなぎ登り。

 

聖乃あすか、風間柚乃と並んで100期御三家として、

新世代の顔的ポジションになった、は ず で し た が 。

 

なぜかここで勢いが少しストップ、

他の2人が5番手格抜擢、バウ主演、正月ポートと着々とスター階段を登る中、

極美慎は綺城ひか理と天華えまブロックに阻まれ、

なかなか一歩進み出ることが出来ません。

 

その理由について考えるに、

例えば想定外に天華えまが伸びたという点も挙げられますが、

一番は、彼女がまだスターとして生きていく覚悟が足りなかったから、

と私は勝手に思っています。

 

何せ宝塚をよく知らず、レッスン経験も薄いまま入団した彼女。

スター性だけで上げていくのは星組の特徴でもありますが、

相応のパッションがなければ競争社会を生き抜くことが出来ないし、

それは自己発生的に芽生えなければならないものです。

 

この頃放送されたドリタイにて、

礼真琴からも愛月ひかるから「もう少しやる気出せ」(意訳)

プチ公開説教されていたことは記憶に新しいですね。

 

そしてそれは、本人も重々分かっていることなのでしょう。

少し前から自覚的な発言が見られるようになりましたし、

星組としても少しの熟成期間を置き、

ついに今回バウ単独主演へのゴーが出たのでした。

 

100期としては、聖乃あすか&風間柚乃の先行2人に対し、

第3の男役として後続しているかたちですが、

それでも路線スターであることは変わりませんし、まだなんとでもなる学年です。

今まさに過渡期を迎えようとしています。

 

いつまで星の王子様でいられるか?

 

さて、今日はここからが本題ですよー。

暁千星の組替えにより、

星組路線事情で大きく変わったことがあります。

 

それは、礼真琴→暁千星というレールが敷かれた今、

極美慎がこのまま星組で上がる可能性が著しく下がった、ということです。

 

就任当初から予想している通り、礼真琴は長期想定だと思いますので、

きっと任期は8~10作くらいやるだろうと仮定します。

 

続く暁千星もまさか短期とは考えられず、

普通に中任期、すなわち8作前後任期を全うするとすれば、

その後任は今から6年近く先の就任になるわけです。

 

極美慎は現在研9、つまり後任であれば研15くらいでの就任になるわけで、

果たしてキャラ的にそこまで待たせられるのか?と疑問が沸いてきます。

 

ってことでまたまた恒例の「組替えしよぜ論」になります。笑

というか、極美慎のキャラ的に外に出した方が舞台技術が伸びる気がしますし、

組替えを経て知名度を上げれば、向かうところ敵無しになると思うんですよね。

 

そもそも2期下に天飛華音がいますから、

いずれどちらかが外に出なければならないとすれば、

暁千星から継ぐのは学年的に天飛華音の方が綺麗よなという皮算用もあります。

ちなみに私は身長的にもおおらかな性格的にも宙組さんなんて良いんじゃないかと思ったり…それこそ桜木みなとトップ時の2番手異動とかね。(妄想)

 

とはいえ、これまたアンバサダー縛りがありますので、

しばらく星の王子様でいることはほぼ規定路線。

 

逆に、礼真琴→瀬央ゆりあVS暁千星という道筋が出来ている中、

悠々自適な4~3番手生活を、少なくとも2025年までは享受出来るわけですから、

それまでにスターとして覚醒が出来るかが、鍵になるでしょう。

 

実は何でも出来る王子様

 

ところで、極美慎って超究極ライト受け抜群のビジュアルであり、

一般受け度で言えば朝美絢に次ぐポテンシャルを持っていると思います。

 

その一方で、いわゆるビジュアル特化スターとは違い、

実は極美慎ってそこそこ芝居が出来るし、

歌も芝居もヘタっぴでは無く、まぁ問題無く聞ける&見られるレベル。

 

このスタイリッシュなビジュアルに頑張り過ぎない雰囲気は、

まさに現代の令和的なスター像とも言え、そこが魅力でもあるんですよねぇ…。

 

なので私は「自覚を持て」と繰り返し述べていますが、

そうでなくても良いのかも…と思い始めてしまいました。笑

 

とはいえ、スターとして殻を破らねばならないのは事実であり、

その大いなる関門が、次の『ベアタ・ベアトリクス』でしょう。

 

星の王子様が、いつの日か現代宝塚の王子様になる日が来るのか、

その戦いは今、始まったばかりです。

 

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コメント

  1. Miranda より:

    個人的な意見を失礼します。
    私は暁さんが2番手を積んで月に戻ると想定してます。
    その間に極美を育てる!!!!
    礼真琴→極美→天飛華音をつくるための座組みかなぁ。と。
    ピースケ&あかちゃんをすんなり抜く力はまだ極美にはないので、その準備期間と踏んでおります。

    なお、ソースは何もなく
    勝手な考えです。

    宙組だけは絶対嫌だー!!!!!!
    ビジュアル勝負は紅がやってくれた、星組ならではのポジションのはず!

  2. 五條 より:

    現状、100期以降で恐らくトップになるであろうジェンヌは聖乃と風間と縣、次点で極美がギリくらいでしょうか。
    その次って…もしや華世?薄ボンヤリと稀惺…?やはり他組と比べると雪の御曹司は異様ですねw

    礼華、碧海、鷹翔あたりは厳しい、と見ます。が、月組が礼華と彩海をどうしたいのかが微妙に読めない…彩海と競わせつつ覚醒したらワンチャンってことでしょうか。にしたって風間がいる以上、同組で上げてどうすんの?とも思います。新人公演2回ですから、数の上では風間と同じなんですけども…。

    もし縣がトップになるのであれば、確実に歌支えがいるので周囲に歌ジェンヌは必須。その為の彩海や諏訪であり、本人達もそれを自覚してやってたように見えただけに、彩海の組み替えは驚きました。単に修行させて戻すのか、それとも月で正路線として考えているのか…。
    今後のアンバサダーシャッフルも見据えての人事とするならば、予想は難しいですね。風間あたり(よく言えば巧み、職人肌、いぶし銀。悪く言えば地味なので)、組み替えがあれば芸風に彩りがついていいんじゃないかなーと思うのですが。

  3. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    極美の超究極ライト受け抜群のビジュアル、大きな穴が無くそこそこ何でもできる芸事、

    うむ。過去のビジュアル特化系と言われたスターは、歌はアレでもダンスとか漢っぽさに、一芸というか他に無い独特の感性は感じたものです。

    ファミリー層を狙ったチェーン店対シェフのこだわりレストラン、万人に愛されるディズニー映画対ヨーロッパのアート系映画、

    極美はどっちかというと前者の極みだと思うのですが、今度のバウは後者の極みみたいな題材をぶつけてきましたね。

    極美は伝統的耽美な男役より、いっそマーベル映画的アメコミヒーローな男役路線を開拓した方がよいのでは?

  4. とと より:

    「極美は宙組似合いそう」、割といろんなところで目にする気がします。その場合風色さんとトレードか他1名程度でシャッフルかなと。それでバタバタしている間に何故か他組に逃してあげていなかった瑠風さんや鷹翔さんのタイムリミットが……という宙組の悪い所をまた見る気がします、、笑
    それこそバウには久々にA-EN的なものがくるぞ!と予想していたのですが、重めな作風で来ましたね。朝美さんの様なギラギラジャニ系王子様、とまでいかなくともそっちの路線で売っていくとばかり考えていました。あえて挑戦をして一皮剥けよう!という劇団の親心なんですかね。

  5. May より:

    極美さん、めぐりあいのオンブル家ソングが意外にちゃんと音程が取れていて(歌巧者の綺城さんにうまく引っ張られたか?)、お腹から声が出るようになってきていて驚きでした。例えばロクモの「もっとましな店はないのか〜♪」の喉奥から歌っていてなおかつ音を上下する時にやや不安定な聞き辛さがあったのが、解消されていました。
    柚香さんのようなナチュラル芝居に近いと思うのですが、なかなかいい演技をしますよね。ダンスはこれからの爆踊り豆狸顔トリデンテ(言い方)に鍛えられて伸びるといいですね。
    アンバサダーのCMでソロ台詞をもらうくらい、一般受けする顔立ちに長い手足。ガッツ控えめでもあのニコッと目のなくなる笑顔が愛嬌抜群で、自然と許されてきてしまったところ、愛月さんがちゃんと締めてあげたのは良かったなと思います。
    アルジェに続き、相性抜群な小桜さんとのバウ。頑張れ、キワミシン!!

  6. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    ラジオ番組で、司会が困惑しているであろう、掴みどころのない受け答えだった頃を思うと(ラジオでは表情で語るのではなく、きちんと話して、とぼやいてました)、最近出演した際には、ほんわかやわらかさは変わらずも、自分の言葉で語っていたようで、進化されてるんだな、と。
    戦闘シーンが好きですなんて、さすがに武闘で鍛えてきただけあって、秘めたる闘争心の持ち主なのかもしれません。
    キラキラ度は本当に魅力的で、目を引きますね。暁さんが合流する本公演での絡みがあるとしたら、どんな風になるのか、つい期待してしまいます。

  7. NN より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。

    星組若手路線の組替えなら極美さんが宙組か天飛さんが花組かどちらかかなと考えております。(雰囲気的に)

    極美さんの新公エルベの静の芝居が良かったのでバウ公演も期待しております。

  8. きのこ より:

    いつも楽しく拝読しています。

    極美さん、組替えするなら宙組ですよね。わかります。
    正直、組替えしないとトップへの道筋は厳しい気もしますし、それがラストチャンスだと思います。そうならなきゃ星組によくある別格美味しく飼い殺しパターンです。

    ただ、そうなるともう宙組は路線がどえらい事になりますよね。ただでさえ酷いのに……。
    瑠風さんに月組行ってもらうしか……月組似合いそうだし、学年的にもちょうど良いし……。
    (たとえ瑠風さん抜けても101から103期までみっちり詰まってしまってるのが宙組のやばさ感じます。本命と微妙路線の区別分かりやすくつけてほしい)

    極美さんの今後はご本人の頑張りもですが、宙組の人員整理がどうなるのか……に左右されそうですね。