宙組再生プラン妄想・凪七瑠海の落下傘なんてどう?

 

『宝塚110年の恋のうた/FINAL FANTASY XVI』の公演見合わせにより、

いまだ先が見えず、時が止まり続けている宙組。

 

今後、果たしてどうなっていくのか、

今日は個人的な妄想を綴っていきます。

 

宙組は今後どうなる?

 

「例の件」に関しては、ある程度の解決が見えてからまとめて書こうと思っていますので割愛しますけれど、ひとまず2月中の和解に至らなかったこと、つまり『宝塚110年の恋のうた/FINAL FANTASY XVI』が暗礁に乗り上げた時点で、渦中の上級生スターたちが少なくとも大劇場の舞台に帰って来るのは、ほぼ不可能になったのではないかと思います。既に立ち上がっていたゴールが消えてしまったことで、仮に舞台に立つならもう1度その目標を立て直さないといけない。それは物凄く揚力を使うことですし、世間の反発を招きかねません。

そのような状況下とはいえ、ただの脇系スターなら有耶無耶なまま退団しても良いかもしれない。けど、トップスターは違います。宝塚歌劇団における5人のシンボルにして、舞台の主演者ですから、必ず誰かを定めていなければなりません。ですから、芹香斗亜の去就がどうなるかは分かりませんが、彼女が舞台に立てない以上は、他に代わりを立てる必要があります。

もちろん芹香斗亜にも言い分があるでしょうから、本人が不当だと思うなら強制退団ではなく専科に異動したうえで、新トップを立てるなど、対応を協議する必要があると思います。ここで言いたいのは、渦中の上級生たちに「舞台に立つ資格がない」と言いたいわけではなく、その他大勢の宙組生を抱えている以上は、組として正常に機能するよう劇団は図る必要があると思う、ということです。110期生も卒業し組配属についても考えなくてはならないし、スターの契約更新はたぶん3月末でしょうから、タイミング的にはそろそろではないでしょうか。

 

次なる宙組新トップは?

 

では、次の宙組新トップは誰になるのか。順当に考えれば、花の95期の1人にして現2番手の桜木みなとです。自身が主演した『壮麗帝』を観れば分かる通り、劇団が彼女を「記念すべき10代目」にして初の「宙組」「生え抜き」トップの宿命を背負わせているのは自明の理。トップがいなくなるのであれば、彼女がそのまま上がるのが当然の成り行きです。

けど、宙組生え抜きスターがそのまま上がるというのは「何も変わらない宝塚」というイメージで世間様の目に写ってしまうんじゃないか、という懸念点があるように思います。とはいえ、個人的に最適格だと思っていた鳳月杏は順当に月組であがってしまったし、朝美絢も雪組で上がる寸前。専科にいる正2番手格の水美舞斗は、桜木みなとが控えている以上落下傘するわけにもいかない。

ってことでここで唱えたいのが凪七瑠海の落下傘ですよ。宙組出身という縁があるうえ、現在専科生ですから「各組の状況を見てきたからこそ、宙組の改善に取り組める」みたいなスタンスも取れる。本公演での2番手経験はありませんが全国ツアー主演経験者で2番手羽根を装着済み。もちろん、彼女が高学年スターがゆえの男役芸的な居住まいと、カラっとした性格も込みでピンチヒッタートップ向きだなとも思います。歴代最高学年での苦労人トップ、という肩書きがあれば、世間様の目もだいぶ優しくなるんじゃないかな、と思ったり。

とはいえ、いまや研22のスーパー上級生である彼女ですから「トップ定年説」を覆すことになるし、これまで周到に準備した桜木みなとの「記念すべき10代目にして初の宙組生え抜きトップ」という称号は無くなってしまう。けど、もはやそんなことを言っていられないのでは?と個人的には思うんですよね。そういう型に嵌り過ぎていることこそが今の宝塚のドツボモードの遠因だと思っているので、一つこんな突拍子も無い人事なんていかがでしょう?と妄想しています。

 

凪七瑠海→桜木みなとロード妄想

 

仮に凪七瑠海が落下傘したとすれば、相手役はもちろん、春乃さくらの続投。ついでに専科から万里柚美(上級生娘役は絶対に必要)か、高翔みず希悠真倫あたりの誰かが新組長として一緒にやって来て、宙組再生に取り組む。5月からの大劇場は普通にやろうとするのは雪組の外箱に出る関係で間に合いませんので、それこそ数日間のショー公演でお茶を濁し、任期はそれを含めて3作ないしハログバ2作でも1年期間が取れる。時間の猶予的には充分で、桜木みなとにもしっかり2番手期間を与えて、初の「宙組生え抜きトップ」という称号とともに、万全の体制でトップ就任。どうでしょう?

もちろん、桜木みなとが直でトップになってくれても全然良いんですけどね。となるとやっぱり桜木みなと≧朝美絢といううっすらとした95期序列が見事に達成される、と思うと感慨深いですし。

いずれにせよ、大人数を抱えたまま宙組だけを止めておくわけにはいきません。3月末が一つの目途だと思いますけど、劇団がどういう動きを見せるのか、注目です。

 

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コメント

  1. yuna より:

    こんばんは。
    私も難しいと思いますが凪七瑠海さんが宙組立て直しにピッタリだと思います。
    演目を変更してもこのまま今の宙組メンバーで上演することは無理ではないかなと。
    でも桜木みなとさんをトップにしたら芹香斗亜さんを追い出した感じになるし。
    水美舞斗さんと瀬央ゆりあさんなら組カラー一新になるかも知れません。
    水美舞斗さんが琥珀色〜から月に
    行くのでは?と噂されていますが
    水美舞斗さんは月組には合わなさそう。瀬央ゆりあさんの方が合いそう。
    水美舞斗さんの陽気な雰囲気が宙組を元気にしそう。
    でも桜木みなとさんと2番手が被るのがダメなのかなー

  2. のら より:

    妄想とはいえ、考察をありがとうございます。
    芹香斗亜がこれからトップとして一度でも大劇場に立ってしまうと、退団時に記者会見をするのが慣例なので、メディアの注目を浴びるのは確実。それに耐えられるのか、耐えられるメンタルだとしても劇団として守り切れるのか。
    それを考えると、専科に異動してファン向けに幾つかこなす方向にした方がと思う1人です。

  3. YK より:

    いつも記事を楽しみに拝見してます。
    以前腐ったみかんは入り捨てるべきとのコメントをし、ピンチヒッターとして凪七さんの力を借りるべきとの妄想コメントをした身としては、考察のレベルには天地の差がありますが(当然私が下笑)近しい意見に至って頂き恐悦至極です。
    ただ凪七さんの変幻自在さは、高い舞台力や人柄に加えて、番手が曖昧な事が良い意味で奏功した稀有な例なので、ずっと宝塚のカチャさんを見ていたい身としては実現したらしたで凄い複雑です。
    あとずんちゃんも好きなので、難しいとは思うが今までの頑張りが報われてほしいです!
    これからも楽しい記事楽しみにしております!

  4. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    とても現実的な再生プランではないか、と思います。
    89期生、凪七さんの登板って、宙→月→専科への異動の際を思い返すと(特に月時代が)、時の巡り合わせを感じさせます。
    宙の真ん中での姿を、期待したいと思います。

  5. メトロ28号 より:

    凪七さんを主演に据えて公演しそうだなとは思いますが、一度トップに据えた芹香さんを異動させるのは、なんだかあの劇団はやらなそうというか、明確に容疑者扱いするのを避ける気がします。
    トップについては何も触れずに、凪七主演専科公演(宙組生が多数出演)として、大劇場でnow zoom meのようにコンサートかパッションダムール3でもやるとか…そしてそれ以降は、宙組はしばらく小劇場のみ、大劇場は公演順入れ替えや調整して宙組無しで回せば、しばらくお茶を濁せるのかなと。。。
    小劇場はカルトワイン再演してもいいですし、風色バウもやりたいでしょうね。
    そして、本当にほとぼりが冷めた頃に(そんな時が来るかわかりませんが)リスタートできればいいなぁ、くらいの感じでしょうか。(本当にほとぼりが冷めると思っていそうで怖いです)
    110期生はしばらくは組周りで4組をぐるぐる、ですかね。。。

  6. より:

    素晴らしい!ここは面倒見の良い凪七さん筆頭で宙組を立て直し頂きましょう!このまま公演してもバラバラな気がします。おっしゃる通り上級生娘役も絶対に必要です。万里さん組長お願いします!ここまで現上層部が叩かれては真実がどうであれ今は舞台に立つのは控えた方が良いです。テレビで誰か言ってましたけれど「文春は強烈な本当らしきスクープを書いているイメージが今は強すぎている。週刊誌のパワーバランスが崩れていて報道やテレビより信じられている傾向だ。」と。確かに信じていそうな人が多いように感じます。ただ、名誉毀損で訴えられて負けても痛くも痒くもない責任取らなくて良い団体なんですよね。お金払うか?謝罪文出して終わらせられちゃうんですよ。報道して世間に火つけて終われます。週刊誌が売れれば企業としてはOKです。お金貯めて裁判に備えたら良いだけです。宝塚に関しては私はよく分からない。誰かスパイでも送り込んでますか?くらいにしか思いません。少しの本当と読者が飛びつきやすいことを上手に書いてるように感じます。
    問題の15のパワハラに関係のない組子たちがせっかく宝塚に入れたのにこんなに舞台に立てないのは哀れすぎます。もしかしたら裁判になるかもしれないです。証人尋問があるなら出廷しなければいけなくなるはずです。そのためにも一度、親族側から名前が上がっている方々は休演か専科に行って頂いた方が良いです。その方々にも言い分はあるでしょう。でしたら裁判になるなら裁判の結果で進退を考えさせてあげるのも良いと思います。もしくは双方のお話し合いがうまくまとまるまでは公演には出ない方が良いですね。私は悪くないやってないと無理やり舞台に立つのは我慢して頂いた方が今はベストな選択です。
    こちらのブログ、劇団関係者で読んでる人いそうですけどね。
    読んでらしたら是非、御検討ください。
    大事な組子を亡くしてます。関係のない人たちも二次被害にあってます。
    そろそろ宙組を動かしてあげたいですね。。

  7. コスモスハート より:

    蒼汰様

    妄想でも、ちょっとしたプレゼンですね。
    宝塚音楽学校は卒業生を宝塚歌劇団で活動させる目的で運営されており、生徒から授業料をもらってやってますよね。
    活動できないとかになりますと、責任を問われます。
    すでに阪急トラピックスの毎月送られてくるパンフレットの表紙から芹香さんが消えて、白黒どっち?と判定しているかというと、黒と思っているから消したんですよね?
    もしくは、はっきりしないけど、イメージダウンだから、だけか存じませんが、その現実を考えると、到底、芹香斗亜がトップのままで公演できるとは思えません。
    よって、専科から誰か来てもらい、宙組公演ではなく、専科公演に宙組生を入れたという状態で大劇場で行うなら、それが良いかもしれません。かちゃさんのパッションダムールは、これぞ男役芸、良いものを見たなと、感動した記憶があります。
    別箱はコロナ期間、十分には出来なかった作品の焼き直しでも良いかも。
    とにかく、本気の真摯を見せて取り組んでほしいです。

  8. 尾田椿 より:

    劇団が宙組でのパワハラを認めるのであれば、芹香さんや名前の挙げられた上級生のみならず102期以上の上級生は相応の連帯責任を負わざるを得ないという流れになると思います。当初、過重労働などの管理側の不備は認めてもパワハラを認めなかったのは、そのあたりの懸念があったことは想像に難くありません。
    なので、芹香さんが退団、専科移動等の引責的な動きをするときは、番手格の桜木さん、瑠風さんのトップの可能性も消えるのではないでしょうか。凪七さんを挟む挟まないにかかわらず、桜木さんがトップになると、依怙贔屓的なヘイトを買うことで別の方向から宙組が空中分解してしまいそうな気がします(劇団がそれを選択しないとは言い切れませんが、良い選択とは言えないように見えます)。
    凪七さんを落下傘させる場合、一定の期以上の路線も総入れ替えして新生宙組とするのではないでしょうか。各組の人事に大きく影響が出るので調整に時間はかかりそうですが。

  9. 紅子 より:

    始めてコメントします。
    私も凪七瑠海さんのトップに賛成です。何となく専科のオイディプスの頃から、次の東宝のエリザべ−トは彼女しかいないんじゃないかな?とボンヤリ思っていました。
    花總まりが最後だと言いながら演じてますけど、次のバトンを渡す人が見当たらないんでしょうね。トッツイ−の愛希れいかさんを見て、エリザベートよりこちらのミュージカルのほうが彼女に合っているような感じがしました。
    宙組2作でもトップやって東宝にスライドなんてね(笑)妄想してみました。

  10. 12がつ より:

    記事に同意します。
    特に配属されただけで同期と差がついてしまっている宙組109期生なんて事件に直接関係はなく、かわいそうすぎます。

    芹香さん主演での通常公演は今の状況から実現可能とは考えにくく、むしろ凪七さんに出てもらいガラ・コンサートやワークショップのような人数や内容に負担が少ないものがいいのでは無いかと思います。

    名目上、芹香さんを宙組トップスターのまま、凪七さんなら専科主演の宙組公演として上演できるのではないかと…
    桜木さんがこのタイミングで宙組トップスターになるとすれば、生え抜き、10代目、95期序列(誰が決めたのかは知りませんが)などのフラグは回収できますが、芹香さん本人、芹香さんを応援している方にとっては受け入れ難いのでは無いかと思います。芹香さんの下級生である桜木さんにとって、トップスターからの引き継ぎの無い就任はあまりにも重荷すぎるようにも感じます。

    また、予定されていた風色さんのバウ公演も実現すればいいなと思っています。

  11. こうべし在住 より:

    はじめてコメントさせていただきます。まったくの同意見です。
    きちんと論理立ててくださってありがとうございます。
    ずっと報道に関しては週刊誌に触れず、事実だけを把握しておこうと考えていても、、宙組の再開のための妄想をせずにはいられませんでした。しかし、かちゃが「ベルばら50」に外部出演するため宙組公演と被っていることからこの想いは封印していたのです。
    が、この度、公演日程も見直す発表がありました。まさにこの事を劇団が彼女に打診してほしいと思いました。

    組み替えがなくても多くの専科を迎えて(主演かちゃ、万里さん、せお、、、)宙組、専科共同公演ででも大劇場短期や小劇場での公演を再開してほしいです。