週刊文春による宝塚歌劇団のハラスメント報道に関して

 

正直、書くかどうか迷っていたのですが、

劇団から正式に声明が発表されたのでペン(PC)を取ることにしました。

 

週刊文春の報道によると、宝塚歌劇団内にて、

演出家の原田諒氏によるハラスメント事案があったとのこと。

もちろん、到底許すことの出来ない行為であり、

ただのスキャンダルでは許されない「不祥事」であると思います。

 

前置き

 

本文に入る前に、まず前置きから。

 

私がなぜ、この件について書くのを躊躇していたかと申しますと、

そもそもの私の信条として、人様の恋愛・不倫事情等を面白おかしく書き立て、

それを「文春砲」などと呼び喜んで読んで大騒ぎするような、

下劣な神経に一切共感が出来ない、という話だけでなく。

 

報道の内容が非常にセンシティブであることから、

ブログ等で騒ぎたてることが、

被害者の方への2次被害に及ぶのではないか?という心配があったからです。

 

とはいえ、宝塚歌劇団は閉ざされた世界がゆえに、

自浄作用が極めて低いというのは過去の事例から明らかであること。

そして記事の内容から推察するに、

一番の被害者の方が(現時点で)前向きに歩き出していること。

 

そして、毎度のことですが一部ファンの中で情報が勝手に錯綜し、

過熱していくことを私は一番恐れているので、

それらをけん制する意味でも、今の個人的な考えを書いておこうと決めました。

(劇団は最低!!と言っておきながら被害者の方の性別や所属を明らかにしようとする行為は極めて悪質な倫理違反であり、そんな方々には私からセカンドレ〇プ魔の烙印を差し上げます。あなた方はその自覚がありますか?

 

なお、私は記事の内容を全て鵜呑みにするつもりは無く、

双方を言い分を読んだうえでの、

個人的な意見を書いていきますので、あしからず。

 

※コメント欄が過熱することが今から目に見えていますので、お寄せ頂けるのは非常にありがたいのですが、果たしてその内容が適切であるかを今一度見つめ直してから送って頂きたいです。

 

今回のハラスメント事案について

 

そもそも、宝塚を始めとする興行物において、

パワハラ紛いの熱い指導が起こるのは、正直仕方ない部分も有ると思います。

 

ただし、それが成立するのは、そこに愛があるからです。

舞台をより良いものにするため、

あるいは出演者の魅力をより引き出すため叱咤するからこそ、

出演者本人も最終的に納得することが出来る。

 

その点、今回の事案に関しては、

やれ「俺の作品で退団するなんて失礼だ」とか、

「サヨナラショーは省エネでいい」というものは、

出演者や舞台興行そのものを否定している言動に他ならず、

到底看過出来るものではありません。

 

 

そして、性加害について。

言語道断、最低です。

 

上下関係を盾にし、拒めない立場の人間に性的言動を押し付けるなんて、

人間として最も醜悪な行いだと思います。

(そして某OGの言動が事実であるならば、こちらも最低最悪です。)

 

この2つの言動から見えてくるのは、ずばり「慢心」。

彼にとってタカラジェンヌや舞台スタッフは、

自分が作り上げる崇高(かつ高評価)な世界の、ただの駒にしか過ぎない。

 

演出家として多くの賞を受賞し、内外から評価されてきたからこそ、

誰も歯向かえない征服欲が満たされ、殿様気分で好き勝手やって来たのでしょう。

日本の舞台興行界という狭い世界の殿様でしかないにも関わらず、です。

 

座付き演出家をそこまで助長させてしまった責任は宝塚歌劇団にあると言え、

その事実を重く受け止めるべきだと私は考えます。

 

宝塚歌劇団の対応について

 

そして、劇団の対応について。

宝塚歌劇団の不祥事といえば、真っ先に思い浮かぶのは96期問題ですが、

その頃に比べるとコンプラ意識は一応の向上はしているなと私は感じました。

(少し前の時代が最悪過ぎるという点もありますが…。)

 

記事によると、被害者の方から退職の訴えがあった時点で、

総務部担当者が丁寧に聞き取りを行ったこと。(その後の部長対応については不可)

 

企業規定において一発解雇が出来ないからこそ、

一度本社預かりにしたうえで弁護士と対応を協議し、

被害者に不利益が被らないよう、

厳正な対処をしていくと角会長自ら取材に応じたこと。

 

そして、最終的に原田氏がグループ会社から正式に退社したうえで、

本日、公式HPで謝罪と今後の対応を含めた声明を発表したこと。

 

週刊文集のパワーがあるからとはいえ、

一番最初の被害の申し出から比較的スピーディーに対応出来ていますし、

現に被害者の方が劇団の対応に(報道によると)一定の満足はしているのなら、

それで良いのではないかと思います。

 

た だ し 。

企業における「リスク管理」とは、

起こってしまった事案に対する被害を最小限にする対策と、

そもそもそういう事案が起こらないようにする対策の、二方向あって、

後者についての対策を講じないことには、抜本的は改善はなされません。

 

それは、原田氏が突然の異動になった際、

雪組生たちが「誰かが密告したのでは?」とザワついたという内容からも明らかで、

出演者であるタカラジェンヌたちが苦痛の日々を送っていたにも関わらず、

それを上層部が見逃している構造は大きな問題であり、

それこそファンの皆さんが一番心配している点でもあると思います。

 

それをどう改善するかをわざわざ外部に報告する義務はありませんが、

劇団は今回の事案を重く受け止め、

日本を代表する興行企業としてより良い制作環境作りを果たして欲しいと、

阪急阪神HDの末端株主として、そして宝塚の一ファンとして強く思います。

 

色々と腑に落ちたこと

 

…と、だいぶ真面目な口調で書いてきましたが、

今回の報道で色々と腑に落ちたことがあったので、簡単に書いていきます。

 

年末に怒涛の演目発表があったのは、

この報道が控えていたからこそ超特急で出しまくったんだろうな、だし、

花組の大劇場演目の発表が遅れたことや、3度目の小柳先生登板も、

もしかしたらこれが原因?と勝手に推測してみたり。

 

あと掘り返して悪いですけど、

美園さくらへの最後の言葉、あれ強烈でしたよね…。

普通あんなこと紙面に載せます?って内容を平気で書いてて、

私は当時ドン引きしました。

 

パワハラ気質だったと考えれば納得だし、

それを止められない劇団側もどうかと思いますし、

美園さくらが今の道を選んだ理由にも勝手に納得がいったのでした。

(当時わざわざ私のブログのコメント欄に、演出家にここまで言わせたのだから美園さくらは相当の問題児だ、なんて寄こした人間が居たことを私は忘れてはいませんよ。ハッキリ言って同罪です。)

 

また、〇〇先生との思い出話って様々な機会でジェンヌたちがしますけど、

それに原田先生って全く出てこないなぁと今更気付いてみたり…。

 

こういうものをおくびにも出さず、美しい世界観を体現せんという

タカラジェンヌたちの覚悟に改めて感銘すると同時に、

せめて劇団関係者はスターたちの味方であって欲しいと切に願います。

 

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コメント

  1. Reika より:

    コメント欄過熱しそうなところ取り上げられた勇気にまず敬意を表します。
    本題、本件についてというか、関わる件で思ったことが、以前OGが(紅さんだった気がします)、演出家が生徒(殊、ピックアップされているスター候補)にキツくあたることで周囲のジェンヌの同情を集めさせ、絆を強めさせようとしている、と話しているのを聞いたことがあります。
    その是非はともかく、やはり競争社会であるからこそ、共通の仮想敵ではないですが、そういうものを作ることで団体芸術を作り上げてきた、という歴史はあったのかなあと思います。勿論人格アイデンティティその他を傷つけるような言動は許されざるものですが。
    そんな仮想敵を作らずともやっかみからの嫌がらせやイジメなども起こらないようにすることが本来の在り方だとは思うのですが。
    いずれにしても劇団にはこれまで以上の生徒・スタッフのケアと、出来うる限りの透明化を望みたいですね。

  2. はる より:

    慢心からの暴言としか思えない事が宝塚から起こるとは!驚きと当時にガッカリしました。
    しかも文春に載ってしまうという、、、。
    先生は賞なども取られていてOG公演も演出されていてご活躍でしたが、裸の王様だったんでしょうか。。何を思ってそんな馬鹿な発言をしていたのかは知る由もないですが、一番立場の弱い相手にやっているので最低最悪です。
    自分だけは許されると思ってらしたのでしょうか、、。

    心に傷を負った方のケアを劇団には切にお願いしたいのと二度とこのような事が起こらないようにして頂きたい。そして愛ある指導は生徒にも伝わりますから先生方、引き続きよろしくお願い致します!とお伝えしたいです。

  3. ルドルフ より:

    初めまして。
    いつもブログ拝見させております。

    小学生の頃から公演を観ており、えりあゆサヨナラ公演から主に雪組公演を観るようになり、全組の本公演を観劇しつつ、気づいたら雪組ファンになっている20代後半入ったばかりの男性ファンですが、
    今回の件、同日のマイティー組替えやミトさん組長発表を通り越す一件過ぎてもう…。

    今回の件、プライバシー侵害であまり真実を深く洞察されてなく、何が正しくて何が間違ってるかは未だに謎ですが、少なくとも事実があったとはいえ怒りを通り越して悲しみが強く、胸が苦しい気持ちです…。

    もちろん”蒼穹〜”も観劇しつつ、だいきほ時代の”20世紀号〜”、たまさく時代の”ピガール”も観劇し心に残ったのはもちろんの事、受賞や思いつく限りに名作を発表しまくってた方ですから、その方がまさか…と物凄いショックで、在団されてる生徒さんや来年入団される生徒さんがとても心配です…。(カンパニー、しっかりとしたサポートを!)

    私の勤め先でも口が酸っぱくなるくらいにハラスメント・コンプライアンス違反についての指導が行われているのですが、今回の件で改めて重要性を再確認するきっかけにもなりました。

    いや〜しかしあと少しで節目だというのに、上田先生に続きまたまた主戦力を失うなど
    色々と問題を抱え込むカンパニー。
    ピーク(自分的に)だった105周年の時から、大きくうねりを感じているのですが、果たして110周年までに丸く収まるのでしょうか…?
    (まあいつものゴリ押しでなんとかすると思いますが(-_-;))

  4. みみ より:

    今思えば、ではありますが、たしかにこの方のエピソードトークや思い出話って聞いたことないですね…。

    リアルに社会人としても権力を計り違える方というのは見かけますが、
    そう思うと、どんだけ大御所になっても舞台上で弄られモノマネされる小池先生ってすごい人なんだなと思いました。
    叱咤激励の範囲では厳しい方とは思いますが、その範囲を見誤ることがないんだろうなと。(そうじゃなければジェンヌさんも舞台上でモノマネしようとはならないですね)

    今後の恒久対策が無いことで劇団を批判する声もありますが、
    事態発覚から1か月未満で対外的に発表できる付け焼き刃な恒久対策なんて、あっても形骸化するor火に油なことは目に見えているので、
    そこは軽々しい対外発表がなかったことを、まだ、コンプラ部門生きているな、と思いました。(もちろん内部的には講じられなければ行けない部分ですが、そこは蒼汰さんのおっしゃる通り対外発表の義務はありませんしね。)

    被害者の方が心身ともに前に向かれていることを願いつつ、
    雪組の皆さんが劇団に守られることを願います。(退団者を含め!!!←強調)

  5. はまち より:

    いつもブログを楽しみにしています。観劇したことがない完全な素人?なのですが、エンタメ系の仕事をしていることもあって(演劇関係ではありません)、宝塚の情報も定期的にチェックしている者です。

    今回の件を知って、宝塚がいかに閉鎖的な世界なのか、改めて驚き、考えさせられました。閉鎖的だからこそ成り立つ世界観もあるのでしょうが。美しくて、とてもとても脆いものだなあと思いました。
    演劇、芸術の世界が特殊であることは確かですし、蒼汰さんのおっしゃるとおり「熱心に指導しようとするあまりに」というケースもあるのかもしれませんね。
    とはいえ、どんな世界でも、仕事でも、ハラスメントは断じて許されません。「昔は許されていたのに…」みたいなことを言う人が時々いますが、それは間違いで、「昔もダメだったけど、たまたま見過ごされてきただけ(誰も文句を言えなかった、咎めることができなかった)」だと個人的には考えています。

    ハラスメントの直接の被害者でなかったとしても、周りにいた生徒さんたちだって恐怖や不安を感じていたでしょうし、職場環境としては最悪ですよね。本当に気の毒です。そういう状況を作り出したのは、雇用主である企業の責任。この時代ですからレピュテーションリスクだって大きいです。(って、それなりの会社の役員クラスは理解してくれていると信じたいです…うやむやにしないですよね?劇団さん)

    加害者に厳しい処分をしたことは当然であって、他のハラスメント事案に適切な対処できているのか、そしてハラスメント防止のために今後どう取り組んでいくか、阪急はまさに試されていると思います。
    (被害者の特定につながるような動きは、非常に下品で理解に苦しみます。そういった行動も宝塚のイメージを損ねている、と宝塚ファンではない私は思っています。)

    まともな企業なら、中途半端な対応ではなく、徹底的にやってほしいです。

  6. より:

    ヒステリックな反応を招きがちな話題について、とても冷静かつ良識あるご意見をありがとうございます。

    こういう被害を受けた方の心の傷はなかなか癒されるものでもありませんが、それでも被害を受けた方々が少しでも前を向けるようになること、宝塚歌劇団での日々を後に思い出して辛い年月としてではなく辛いこともあったけれども(今後はそんなことがないことを切に望みますが)それを超えるほど幸せなことも多かったと振り返れる日が来ることを心より願っています。

    そして何よりこのようなことが起きず、何かあれば声を上げられ迅速な対処がなされる環境になりますよう。

  7. Miranda より:

    リスペクトトレーニングを受けるべきですね。
    時代が昭和すぎる。宝塚もアップデートしましょう。

  8. 五條 より:

    美園について読み直してみたのですが、原田…はもちろん齋藤の馬鹿連呼もコレは…谷の褒め方もいやーこれって…まあこれはいいやw
    美園が相当変わってるのは暁も言ってましたね。さくらが好きなカードキャプターサクラのグッズをプレゼントしたら、お返しにと「ブッダの教え」という分厚い本をプレゼントされて面食らったそうですw なんで?嘘でしょ?ってw

    原田のセクハラについてはどうしようもないですね。裸の王様。
    パワハラについては演劇界ってそーいう一面もあるので、言葉の一部を切り取って叩くのは怖いなと思います。宝塚に限った話ではないですし。
    軍隊メソッドで理不尽な罵詈雑言浴びせてシャバっ気を抜く(フルメタルジャケット的な)やつですね。芸人の弟子入りや、落語、相撲なんかだと+突然の暴力がつきます。

    小池や岡田、谷、ウエクミあたりも相当言う事キツいと聞いた事があります。ダメ出しで泣くまで追い詰めるとかよくあるようですし。とは言えそこには演劇をより良くしたいからこそなわけで。だから慕われるんですよね。小池関係だとだいたい出てくる「小池先生の指導に必死でついて行き…」的なやつ。つまりまあ、かなり厳しいんでしょう。ウエクミも、トップスター相手でもマンツーマンで強烈にダメ出しするって望海だったかな?が言ってました。そこまでしてくれる方そういないからありがたい、みたいなニュアンスでしたが。早霧も、なんか凄い事言われたとか言ってたような(うろ覚え)。
    でも原田はねw 話にも出ねえっていう。というか、以前から原田はキツ過ぎって噂はチョロチョロ出てたらしいですね。

    確か以前OGが言ってた「若い子には、恋愛しなさい、その後男にこっぴどく振られてきなさい、役に深みが出るから。って指導してる」みたいな。あるあるの冗談として語ってましたけど一般的な発言としてはこれかなり…。やはり芸事関係って、一般とはアウトセーフの線引きがだいぶ違うんだろうな、と思います。

  9. ちくわ より:

    こんばんは。
    記事の冒頭で個人の属性を暴こうとするのは倫理違反だ、とはっきり仰っていたので、安心して記事を読むことができました。
    原田氏の言動はハラスメントという言葉ではぬるいくらい卑劣かつ悪質で、憤りを禁じ得ません。他方、だからと言って原田氏に何を言ってもいいわけではない、というのもSNSの反応を見ながら感じました。
    どの立場であれ被害者の方が守られるのは当然のこと、第一にすべきことですし、同時に氏にも守られるべきプライバシーはあるのではないかと…
    (被害者がジェンヌかどうかを暴きたがったり、氏の容姿をあげつらったり…そういった意見を少なからず目にしたことに正直ぞっとしました)
    劇団の声明も腑に落ちないところはありますが、まだ対応中の部分もあると思いますので、①まずは被害者の方(今回声をあげた方も、今まで黙って耐えざるを得なかった方も)の継続的なケア、②徹底調査・原因究明、何より③劇団内の体質改善を望みます。

  10. コスモスハート より:

    蒼汰様

    会社は簡単に社員を解雇したりはできないため、慎重になるのは当たり前と思っています。そして、罪を憎んで人を憎まず、という考えがありますが、組織は不正や、何かしらセクハラなど起きないような仕組みが必要。
    かつて、電気がなかった頃、夜暗闇で犯罪がおき、街灯ができて夜の犯罪が減ったと聞きました。人間とはそういうもの。

    師弟の関係があっても、宿泊先への送り迎えなどは 業務時間内とも思えず、そういうことはさせないと社風?社内規定でも有れば、部下が従う必要もない。より良い組織運営を願うものです。

  11. 中古参ファン より:

    いつものように、ファンの気持ちを代弁者してくださった記事と感じました。
    コメント欄も、今のところ荒れてはないようにお見受けします。

    劇団側の公式発表は、無味乾燥な最低限の物ではありますが、ハラダ氏が既に退職されたことが公にされたので、みんなほっとしたのではないでしょうかね。

    ところで、文化庁の芸術祭に、「昴」がかすりもしなかったのは、これが原因かも!?と思ったりしなくもないです。

    雪組の熱演が素晴らしかっただけに、残念…

  12. ポポロ より:

    蒼汰さま

     まず最初に、冷静かつ客観的なコメントに敬意を表したいと思います。

     私は今回は、文春を買いました。
    なぜかというと、これが記事にされたことで、不十分とはいえ、事実が明るみに出て、改善される可能性が出てきたことへの感謝の気持ちからです。
    これまでは抗議の気持ちもあって、買いませんでした。

     劇団は、知っていながら長い期間放置していたのだと思います。
    『演出家として高評価なら、人間として最低でもいいんだ』『生徒はがまんしてもいいんだ』と考えていたに違いありません。
    原田の行為、言動は、弱い立場の人の人権を蹂躙する許してはならなもののはずです。
    作品がどんなにヒットしようが、表彰されようが、劇団は厳しく注意すべきでした。

     今回の被害者のみならず、多くの生徒さんが傷ついてきたことを思うと、本当に涙を禁じ得ません。

     宝塚には古くさく超時代錯誤の感覚や女性蔑視の雰囲気が垣間見れる時があり、前々から不快に感じることが多々ありました。

     今回のことを含め、経営陣には猛省を求めたいと思いますし、当然ながら責任者として、なんらかの処分があるべきと考えます。

     経営陣のかたがた、軽く考えないでいただきたい。

  13. みかん より:

    びっくりしました。
    裸の王様がまた現れたことに、です。
    閉ざされてしまうといろんなものがよどんでしまうと思いますが、わたしは外の人間なのでそう思うだけで、中ではそうでもないのかもしれませんね。
    劇団に対してはただただ、残念な思い、失望です。
    被害者の方のこれからの人生に幸ありますように。

  14. 宝塚観劇歴43年の竹内 より:

    真矢さんの言ってしまった言葉、理解出来ます。若い頃そのような考え方を刷り込まれて来た年代ですから。同年代です。(少し上かな..)

    しかし!アウトです。私も認識をアップデートして、アップデートして生きて来ました。会社でもコンプライアンス、ハラスメントの講習は繰り返し行われています。

    今はただただ、輝かしい未来ある生徒さん達が働きやすい環境であること(なること)を切に願うばかりです。

  15. あんがす より:

    99年に重鎮作曲家の生徒への性加害騒動があってから、再び同じ劇団で、今度は未来ある若手演出家に対して起きてしまったのは残念。どちらも劇団内で絶対的権力を持つ立場の人間が起こしたもの。

    こういった騒動は宝塚に限らず起きるものではありますが、宝塚はとりわけ女性のみの劇団かつ客層も女性がほとんど、何より「清く正しく美しく」を掲げてるのですから、通常の劇団以上に目を光らせ、二度と起こすまいという強固な思いがないと、110周年以降の未来はないと思います。

    あと某OGさん、現状沈黙を貫いてますが、早めに対処しないと致命傷になりそうで心配です。。。

  16. にわかもん より:

    全て同意できる記事でした。
    冷静な文章を本当にありがとうございます。
    問題はハラスメント行為とその発生(止められない構造)であり、見当違いの関心の向け方は解決への妨げや二次被害にしかなりません。
    美園さんの日経のリスキリスングの記事で、彼女は自分にできる解決への道を進めていて、本当に素敵な方だなと思いました。
    ご覧になっているかもしれませんが、サイトのところにリンクを貼らせていただきます。
    記事が全て事実でないまでも、辛い状況であったに違いないのに、素敵な舞台を届けてくれる演者の皆さんやスタッフの方々に改めて感謝するばかりです。

  17. たのこ より:

    「俺の作品で退団なんて〜」の発言。娘役ファンとしてはこの本が選ばれた段階で活躍の場ほぼなしと残念に思いながら、なんとか玲玲だけはここまで宝塚仕様にしてくれたと一定納得していましたが。最初はもっと原作よりの脚本だったのを退団仕様に改編せざるを得なかった怒りがあるのかと勝手想像してしまいました…。(今回のことを容認してるのでは決してないです。)
    今回も冷静良識ある発言ありがとうございます。
    2次被害を生みかねない発言の数々が目にはいりすぎて辟易し心が荒んでましたが、少し落ち着きました。「運命なんか、頑張りゃいくらだって変えられるんだ!」ましてや単なる組織なんて。より良い組織になることを願ってやみません。

  18. ヅカオタ研一女子大生 より:

    難しいところですよね。
    前、紅ゆずるさんが小池先生に「お前が新人公演の主演をするなんて世も末だ」と言われた?とインタビューで語っていてドン引きしたことがあります。セクハラは言語道断ですが、結局宝塚というところはある程度出来の悪い生徒(敢えて使ってます)や使い勝手の悪い生徒には何を言ってもいいという空気感があるのだなと感じてしまいました。
    たしかに96期の時みたいに変に隠蔽せず対応したのは良かったと思います。

    他のOGの証言から考えるに小池先生や谷先生などよく良く考えればパワハラスレスレなわけじゃないですか。でも賞を受賞し、その厳しい(厳しすぎる?)指導のもとで私達は素晴らしい舞台を目にすることができるわけですから。
    シンクロの井村雅代監督だってそうですよね。あれだけ選手に怒鳴る姿が報道されようが、メダルを取らせたから正義みたいな。

    個人的に、演出家を「先生」と呼ばせるのを辞めたらどうかと思います。教師や政治家など、先生と呼ばれていくうちに傲慢になってしまう人はいるわけで。
    〇〇さんや、〇〇監督じゃダメでしょうか。

    私は医療系の大学生ですが、パワハラの巣窟だった臨床実習もかなり変わってきている、ハラスメントには厳しくなっているといいます。宝塚は日本の顔みたいな面もあるわけですから、時代に乗り遅れないような会社であって欲しいと思います。

    話は変わりますが、
    美園さくらさんは本当に気の毒でしたよね。あと歌劇の演出メッセージも最近はひどいですw

    加害者に限らず、真彩希帆さんのも「元気すぎて宝塚のヒロインには向かないと思われた(?)」とか、ええ!?そんなこと書く!?と思ってびっくりしました。
    (その後持ち上げていたけど)

    トップスターにも強く当られ、演出家にも。組長も注意しなかったとすれば、組全体から嫌われていたようなものではないですか。あまり出来が良い娘役とは思えなかった華優希さんや綺咲愛里さんがそれなりにトップと組子から愛されたことを考えると、この差は何だったのだろう……と首を傾げたくなります。

    結局、相手を持ち上げられるか、演出家にゴマを擦れるかで変わったのかな……と邪推してしまいます。とはいえ、トップ娘役がトップスターに「大好きです」と無闇矢鱈に言わないと行けない今の空気も変だなとは思いますが。

  19. YK より:

    いつも通り冷静な視点での記事ありがとうございます。宝塚の外側のテレビ・興行の世界は未だにヤ○ザ的な人間や行為が跋扈してるので、宝塚は清くあって欲しいというファンの思いは一層強いからこそ、今回の原田氏の報道は影響大きいですよね。私も阪急東宝という大企業だから10年前よりコンプラ意識は改善してると思っていたので驚きましたが、対処という意味では適切だったことが唯一の救いです。以前なら問題自体が隠蔽されていた可能性が高かったでしょう。被害者の方は勿論、ジェンヌに加えてスタッフのケア、組織として再教育の徹底の上、問題の再発がない環境作りを劇団にはして頂きたいですね。乱文失礼しました。

  20. 師走 より:

    はじめてコメントします。いつも楽しくブログを拝見しております。
    私はご贔屓が希和ちゃんで、彩風さんと踊るダンスが大好きだったので、今回の蒼穹の昴のダンスもなんて素晴らしいんだろうと感銘を受けておりました。
    それがまさかの今回の報道……希和ちゃんはあの笑顔の裏にどれだけ辛い記憶を抱えていたのか、ファンとしてやるせない気持ちでいっぱいです。
    希和ちゃんが最後に後輩へコメントをと言われたとき、何度も「娘役に誇りをもって」と述べていたことが、ああこういうことだったのかと変に腑に落ちてしまいます。
    せめて次代の娘役さんたちがどうか同じ目に遭わないように、切に願うばかりです。

  21. お酢 より:

    はじめまして。
    こちらのブログは何年も前から読んでいたのですが、今回が初めてのコメントです。

    セクハラ・パワハラ事件の加害者が原田先生だとわかったとき、私もさくらちゃんへの言葉を思い出しました。「退団者に向けてここまで書くか?普通」と思いました。「相性が悪かっただけだ」と当時は無理矢理自分を納得させましたが……。
    まさに蒼汰さん同様、腑に落ちました。

    そして更に「生徒たちの思い出話に原田先生が全く出てこない」ことについても「確かに」と思いました。慕われている先生は余興でモノマネされたりしているらしいのに……。

    劇団の声明文もちょっとなあ……。と呆れてしまいました。
    「そんな綺麗事書かれても、96期イジメ事件のときに碌な対応取らなかった前科があるのに信用できると思う?」そんなふうに思ってしまいました。何年前のことを蒸し返してるんだよ、と思われそうですが、一度落ちた信用を取り戻すのって難しいですよね。

  22. TM より:

    宝塚を好きになりたてのにわかです。

    まず今回の件は言語道断ですが、
    そもそも「先生や上級生の言うことは絶対」というスタンスには正直疑問に思うことがありました。
    行き過ぎた軍隊気質はハラスメントを容易に産んでしまうと思います。
    一方で、一糸乱れぬ群舞を見ると、そういうのもある程度必要なのかもしれない、とも思います。

    宝塚にしかない美しさを、少しも憂慮せずに見たい・応援したいと願っています。
    これからどのような組織づくりをするのかが、気になります。

  23. ずんだもち より:

    宝塚に限らずのことでしょう。私自身セクハラの経験者であり、パワハラの目撃者でもあります。経験といってもこんなに壮絶じゃないですけど。
    日本社会がずっと目下の者にハラスメントを働いても許されて来た、ハラスメントの認識すらなかったのです。
    自分で自分のキャリアを台無しにした原田氏に同情の念はいっさいありませんが、劇団は才能ある演出家にプレッシャーをかけるだけかけ、何のフォローもしてこなかった─代わりにパワハラに目を瞑ってきたのかなと。邪推に過ぎませんが。
    清く正しく美しく は目標とする理想であり、現状ではありません。
    愛ある指導といっても、相手に伝わらない、傷つけるだけなら、それは独り善がりな愛であり、暴力に等しいと私は思います。

  24. たね より:

    年の瀬に出てきた衝撃的なニュースでした。

    まだ宝塚は古い慣習があり、誰かが傷付いたり我慢しているのだと思うと心が痛いです。

    20年ほど前の作曲家のセクハラ、96
    期事件などを経て、少しはコンプライアンスが高くなったかなと思っていたのに残念です。

    今回、文春砲がなければ、もしかしたら有耶無耶にされていたのかな、なんて想像したり。

    21世紀の民主主義の構築、正しいコンプライアンスの継続を期待します。

    宝塚に限らず、芸能の世界は閉鎖的で、作品ありきが優先されてきました。
    しかし、作品と人格は別物です。
    そこはきちんと区別して、悪いことは罰して頂きたい。

    宝塚歌劇団で仕事をされている全ての方が安心して働ける環境を作って頂きたいと思います。

    かくいう私も職場の同僚からパワハラ擬きの言動を受けることがあります。辛いし苦しいけど、証拠がないから問題提起出来ません。
    昨年、不整脈が見つかり治療を受けました。身体は正直なんだと、開き直りました。
    泣き寝入りしないで闘おうと思います。

    今回の件で、被害を受けられたスタッフや生徒さんたちがこれ以上傷付けられないことを祈ります。

  25. 八栄 より:

    初めて書き込みます。いつもユーモアと愛に基づく言葉の数々楽しみに拝見しています。

    今回の件について、ご発言も同意したい内容でした。その上で。

    今回の件で、最も辛いのは被害者の方であり、すべての責任を負うべきは退団した演出家です。これは間違いありません。

    (本当は購入する気はなかったのですが、正確なところは読んだ上で発言するべきであろうと思い、文春を読みました。)

    まず、被害者の方が望まないことはすべきではないし、それは雪組生も同じです。雪組生については顔と名前が出ており、違和感を覚えています。

    セクハラ案件については、最初に述べたとおりですが、パワハラ案件については、名前も出していない劇団関係者とか、劇団幹部がどのようなことを記者に話されたかわかりませんが、それが独り歩きをすることに抵抗があります。
    仮にそのような言動が実際にあったのだとすれば、内部でその劇団関係者や、幹部が対処すべき案件です。
    当事者不在で、文春に書かれていたからとして、あちこちのブログなどでも、演出家に対しての批判的な趣旨ではありますが、その言葉に論及されていることは適当ではないと感じています。

    もっとも、劇団関係者とか、幹部が内部でその演出家に指導できなかったのだから、そういう劇団だから文春に話したのだという意見も出てくるかもしれません。

    確かに、隠蔽されるよりも、このように公表されることが劇団にとって良いと劇団関係者らが判断したのであるとすれば、責任の大半は劇団にあると思います。
    しかし、それでも、匿名で、パワハラを受けたとされる人の名前までを出して語るのは納得し難い。当該被害者が了解しているのならばともかく、そうは見受けられない。

    いずれにしろ、私は、雪組生を守ってほしい。
    蒼穹の昴という作品は大好きでした。チケットはなくて配信を見ただけですが、朝月さんのサヨナラショーも素晴らしかった。輝いていました。最高でした。それが曇ることはありません。曇らせてはいけない。(演出家が何を言ったか知りませんが、多くのブログでもあのショーを賛美する意見がほとんどだったと思います。)

    今騒動で、この作品やショーが斜めから見られるべきではない。
    今後も人前で演じ続ける演者の皆様のお気持ちを、ファンも劇団も最も大切にしていくこと、それに尽きると思います。

  26. RO より:

    蒼汰様

    年末になんとも受け止めるのが辛いニュースが続きました。ブログで仰る通り、騒ぎ立てることでの被害者への2次被害、セカンドレ○イプになってしまいかねないことがとても嫌です。最近のことですが、北海道での遊覧船事故とクラブツーリズモの事故、企業としての対応でその後の有り様が全く違うと感じています。劇団には、リスクマネジメントを誤ることなく、正しく対応して欲しいと節に願います。ここ、ほんとに大事です。

    歌劇1月号の表紙、れいちゃんではありませんでした。こちらもモヤモヤです。

  27. たまき より:

    いつもブログ楽しく拝見しております。

    個人の「芸」や「技術」などに対するダメ出しと、人間性や存在そのものを否定することは全く別だと思うのです。
    ウエクミや小池先生もなかなかの事を仰るようですが、それは前者かと。原田氏は言うまでもなく後者で、それは絶対許されるべきことではないと思うのです。
    パワハラはダメ、絶対。でも芸に対するダメ出しまで躊躇われるような事にはなって欲しくないなぁ、と少し芸事を齧った身としては思ったり。
    セクハラなんぞ言語両断。相手を見下してなければ出来ないことです。
    特に芸術については成果物と人間性は比例しない事が多々ありますが、人間やっちゃいけないラインはやっぱり越えては行けないのです。

    また劇団に対してですが。被害を訴えた方についての内部での対応は早かったようで少しはコンプラ向上しているようで良かったです。外部への対応については文春砲がなかったとしても、原田氏の事について劇団側から発信したかどうかはもはや分からないのでなんとも。ただ、退団した演出家について通常劇団側から発表することはないし、火種にしかならないことはまぁしないか…。
    それこそ美園さくらちゃんが提案するような、完全匿名で外部の方が色んな視点からアドバイスしたり、+αセクハラパワハラ相談をして解決できるようなプラットフォームが宝塚にこれこら出来れば生徒さんも気持ち的に楽になれるかもなぁと思いました(現実問題、なかなか難しいとは思いますが)。

    劇団は今回のことでどう変わっていくのか、真価が問われますね。正直、原田氏以外に近い事をしてる人間がいても驚きません。

    長くなりすみません。皆様のコメントもそれぞれ興味深く、イイネが押せたらいいのに!