2022年の各組を総決算!!&2023年の各組体制を考える

 

さぁ皆さん、気を取り直して、

人事の話をしましょう。(手をパンパン)

 

本日、2022年最後の更新になります。

今年の宝塚人事といえば、暁千星(他2名)の組替えに始まり、

水美舞斗の専科異動で幕を閉じたわけですが、

果たして2023年はどうなるのでしょう?

 

本日は2022年の各組を振り返りながら、

改めて各組体制について考えていきたいと思います。

 

花組:綺麗な学年順ピラミッドへ

トップ:柚香光
2番手:永久輝せあ
3番手:聖乃あすか
次点:綺城ひか理/帆純まひろ/一之瀬航季

 

2022年の花組は、柚香光&水美舞斗の同期コンビを全面的に押し出した1年でした。

が、水美舞斗の専科への異動が決定したことにより、

もちろん永久輝せあが2番手へと昇格予定。

ついに綺麗な学年順ピラミッドが完成することになります。

 

これまで上級生2番手→同期2番手と歪な体制が続いていた柚香政権ですが、

ここでやっと一段落、という感じ。

柚香光が花組の帝王として名実ともに君臨することになるでしょう。

 

そして同期の風間柚乃が一足先に3番「目」に昇格していましたが、

これで聖乃あすかも並ぶことになりますね。

 

また、花組は綺城・帆純・一之瀬

別格トリオとして組を支えることになるわけですが、

永久輝せあの支え要因としてやって来た綺城ひか理がバウ単独主演して、

強い別格枠として君臨する可能性も大いにあると思います。

 

さらに、水美舞斗の異動発表により、

2023年の最大の関心事は柚香光の任期問題になりそうな予感…。

これは正月連載で書く予定ですので、少しばかりお待ちください。

 

月組:人気組への勢い止まらず

トップ:月城かなと
2番手:鳳月杏
3番手:風間柚乃
次期4番手?:礼華はる

 

2022年、月組は暁千星を放出しながらも、

一気に上昇気流に乗り、人気組へと大変貌を遂げました。

 

前述の通り、同期の聖乃あすかが3番手リーチになったことで、

一本物だからこそ3番「目」で誤魔化されている風間柚乃は、

正式に3番手へと昇格すると思われます。

 

そして2023年の月組の注目株といえば、バウ単独主演を決めたことで、

アンダー100期のダークホースとなった礼華はるでしょう。

 

彩海せらの蓋要員でなく、果たして成り上がり系スターになれるかどうか、

そして同タイミングで主演を果たす鷹翔千空と、

101期内の序列を崩すことになるのか、今年は大勝負の一年となりそうです。

 

また、ちゃっかり上級生2番手を悠々自適にお過ごしの鳳月杏ですが、

上級生2番手の任期最長は、たぶん美弥るりかの5作なわけで、

そこまで果たして引っ張るのか、その最終着地点も気になるところです。

 

雪組:安定の第2次政権へ発進

トップ:彩風咲奈
2番手:朝美絢
3番手:和希そら
4番手:縣千

 

2022年は『蒼穹の昴』という超大作を生み出したにも関わらず、

現在、劇団の不祥事事案に巻き込まれ中の雪組ですが、

組体制としては超安パイ。

 

朝美絢は、後は「鳴くまで待とうホトトギス」状態ですし、

和希そらは宙組時代を思えば破格の扱いが続きそう。

縣千も101期筆頭としての立場は揺るがないなど、

相手役を夢白あやに変えた彩風政権第2章は、順風満帆に始まりそうです。

 

むしろ雪組は、縣千の下をどうするのか問題の方が気になる点で、

久しぶりの超路線候補生の華世京の、新公主演独占が続くのか、

あるいはライバルが現れるのかに要注目です。

 

星組:栄華の充実期を迎えるか

トップ:礼真琴
2番「目」:瀬央ゆりあ
3番手:暁千星
4番手:極美慎

 

2022年の星組は、『めぐり会いは再び』で少年期への別れを告げるなど、

礼真琴・トップオブトップ黎明期の終焉の1年でした。

 

そして瀬央ゆりあは2番「目」扱いを維持、

次期トップと思われる暁千星とほぼ横並び状態が続く中、

しれっと極美慎が4番手へと昇格しました。

 

今年はこの、瀬央ゆりあVS暁千星をどう清算するかが鍵となる1年ですが、

礼真琴に退団の気配が無い以上、それを引っ張る可能性も充分にあると思います。

だってほら、次が『1789』と一本物公演ですしね。

 

いずれにせよ、黎明期を終えた礼真琴は今年さらに本気モード。

ビジュアルも実力も見事に結実した星組による、

栄華の充実期となる2023年になりそうです。

 

宙組:ついに新体制へと移行

トップ:真風涼帆→芹香斗亜?
次期2番手?:桜木みなと
次期3番手?:瑠風輝
次期4番手?:鷹翔千空

 

長きに渡りトップに君臨した真風涼帆が退団を発表。

次期トップは、もちろん芹香斗亜でしょう。

 

宙組人事といえば、代替わりの瞬間に他組の超路線がやって来て、

生え抜きスターがストップをくらう、というのがお決まりでしたが、

その第一候補であった水美舞斗が専科異動することにより、

桜木みなとが順調に番手を上げることも、ほぼ確定事項だと思われます。

 

ということは、瑠風輝も鷹翔千空も順番に上がる「はず」で、

ここに101期路線トリオの4番手横並びモードが完成されるわけです。

 

た だ し 。

新体制に伴う組替えが起こるのは自明の理であるため、

すんなり上がれるかどうかは先行き不透明ですが、

最近は「トップ任期2作目に新スターが投入される」流れが続いていますので、

その前例に倣うなら、動きは2024年になると思います。

 

2023年は真風涼帆(&潤花)の盛大な送り出しと、

新トップスターの就任劇を、暖かい気持ちで迎えたいですね。

 

2023年もどうぞよろしくお願い致します

 

ちなみに、2022年の宝塚歌劇団で振り返ると、

上田久美子の退団に始まり、原田諒の退団で終わるという、

まさに演出家激動の一年だったように思います。

 

その一方で、新たな演出家もたくさん登場し、

裏方側の新陳代謝も徐々に迎えつつあるわけですから、

それが2023年に花開くと良いですね。

 

私ごとで言うと、今年は初めて梅芸への遠征を果たしたこと、

そこで初めてマチソワ経験をしたこと、

宝塚を見てみたいと話していた管理人の両親を東京大劇場に連れて行ったことと、

様々な初挑戦をした1年でもありました。

 

2023年の宝塚歌劇団が素敵な1年になることを祈りつつ、

年の瀬を迎えたいと思います。

来年も当ブログをどうぞよろしくお願い致します。

 

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コメント

  1. “ちぃさま” より:

    皆様のコメント読むのが楽しくて、コメントは控えていますがずっと拝見しております。

    私の中では、誰もが待っていた月城さんトップ月組の変化と、星組に異動した暁千星さんの魅力爆発の一年でした。

    愛して止まない柚香光さんの任期考察記事楽しみにしております。帝王として君臨し、ガッチリ2番手ひとこと組んでほしいですが、【TOP HAT】でやり切ったかな・・・な感じがします。外れてほしいですけど。

    管理人様共々よいお年を!

  2. 五條 より:

    今年もお疲れ様でした。記事大変楽しませていただきました。いつも更新を楽しみにしていました。非常にエモーショナル(冷笑)な宝塚ブログ界隈において、冷静沈着な記事は大変貴重だと思っています。
    今回の文春も酷かった…曰く、ウエクミもこれが嫌で辞めたに違いない!これを機に全員女性演出家にしてしまえ!とか…思春期の中学生みたいな記事(それはそれでたいそうな事でございます。ええ。)が複数。ウンザリいたしました中、こちらの冷静な記事に大変救われました。

    個人的には…

    水美がいなくなり柚香の任期(=23年歌劇の表紙はいつになるのか問題)と次期娘役トップ。
    娘役が外に出るようなら他組にも影響が。


    人事はともかく人気は(恐らく1番)安泰。ミトそん異動で更に安定すると思われる。
    ただ2番手と娘役トップはいつなにがあっても不思議ではない。
    礼華のバウが決まった以上、vs彩海の決着はもう少し先?


    特になし。
    彩風は恐らく5作〜7作なので、もう少し先。


    目立つのは瀬央暁だが(羽根誤魔化してることもあり)揉めることはない。流石。


    芹香はポスターから見るに確定。
    娘役トップや2番手が下手すりゃ他組巻き込んで激動。
    もし桜木が2番手羽根無しなんてことになろうもんなら…。宙だけにない話ではないが、個人的には、桜木は95期ということもありこのまま2番手かなと思います。ここまで来たら95期推し貫くかなと。
    ただ、愛月が言っていた、宙組から何故トップが出にくいのか問題、は気になっています。

    推しの組次第ではザワついている方も多々いらっしゃる事でしょう。

  3. サントン より:

    蒼汰さん

    蒼汰さんのブログの記事を読み返していた時に、「雪組は破壊と再生を繰り返す?」の記事を読みまして、周期的には今でもおかしくなく…。今回のことはたまたま雪組が巻き込まれただけではありますが、文春様は第二弾をご用意されているような気もします。

    今回の記事は「演劇業界におけるハラスメントを見つめ直す」という社会批判を含み、ジャーナリズムの本義を果たしているといえると思いますし(取材側からすればアイドルの熱愛記事と変わらないのでしょうが)、劇団の悪しき伝統をそのままにしていてほしいというわけではありません。

    とはいえ、贔屓が雪組にいて兎にも角にも贔屓だけには被害が最小限で済んでいてほしいと思ってしまう身としては、どうかこれ以上のことが雪組に起きないこと、起きていないことを願わずにはいられません。

    でも、文春が本気になれば、いくらでも出てくるんだろうなあ…涙。

    今年1年、記事の更新をありがとうございました。
    コメントは片手ほどしかしておりませんが、ほとんどの記事を読み、楽しみ、考えさせていただきました。
    来年も楽しみにしております。

  4. 尾田椿 より:

    本年も色々な情報をご提供いただき、ありがとうございました。
    改めて並べて見ると、今年路線の動きが穏やかだった分、来年は激動の年になりそうな感じがしました。併せて、95期路線メンバーの去就や方向性も概ね見えてくるのではないかと思います。
    柚香さんはフラグ的には6作退団なのでしょうね。この場合、永久輝体制は立ち上がりに苦労しそう(人気の高いトップ2番手が連続で抜け、2番手1作でトップに就任)なので、大型版権物(エリザベート?)をお披露目演目にするのではないかと予想しています。あと、上級生2番手を補強する可能性もありそう(凪七さん?)。
    桜木さんは今度こそ順当に組内2番手昇格となるか。ただ、前回のショーで三番手羽根→肩羽根に変わったことの意味(ただの演出なのか人事的な意味を持つのか)が気になります。
    月城さん礼さんは怪我さえなければ来年も最高のパフォーマンスを見せてくれるでしょうし、瀬央さんも暁さんが2番手になる直前まで星組を支えてくれるのでしょう(その時期はわかりませんが)。
    水美さんについては正直読めません。「永久輝さんの2番手期間を犠牲にしてまで、2番手を2作経験させてから専科に移動させた意味」によりますが、良い方も悪い方も考えられます。ただ、他組から見て正2番手羽根経験ありのスター専科の起用は負担感があることや、水美さん自身チケットを捌ける方であることを考えると、専科期間はそれほど長く取らないのではと思います。

  5. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    とても素敵な記事で本年を締めくくってくださり、本当にありがとうございます。
    心新たに、いちファンとしての新年を、親族ヅカ部が連れだって観劇で始めてまいります。
    よいお年をお迎えください。
    あ~、気持ちの切り替えができた~、感謝です(パンパン合掌?!)。

  6. より:

    やや火種を残しつつも、形を整えてきましたね。ただこのまま組替えなしで全組行くとは思えないので、宙組を起点に?どうなるかが気になります。

    演出家に関しては栗田先生のお芝居ではなくレビューでの大劇場デビューがあり、おそらく指田先生も続くでしょうし谷貴矢先生はRoNを経てショーでもデビューがあるのでは?と楽しみな若手が育っています。
    去る人もいれば新しく頭角を表す人もいるのは生徒と同じ、楽しみにしています。

  7. はる より:

    今年も有り難うございました。
    スッキリさせて頂きました。
    来年もよろしくお願い致します。

    蒼汰様、管理人様、良いお年をお迎え下さいませ。

  8. ずんだもち より:

    今日もいくつかお知らせがありましたね。“ストルーエンセ”チームは今日が集合日?毎年こんな暮れの押しせまった頃まで情報出しましたっけ?まるでお騒がせのお詫びの粗品を配っているように思えて、可笑しくなりました。
    今年も1年間楽しませていただきました。ありがとうございました。
    今の私の1番の関心事は宙組新トップコンビ発表と続くスターが順当に昇進してくれることです。
    来年も楽しくためになる(?)ブログ期待しております。
    よいお年を!

  9. ポポロ より:

    蒼汰さま

    いつも楽しみに拝読させていただいております。
    年末に、整理していただいてありがとうございます。

    花組は、水美の専科移動発表に加え、歌劇1月表紙が柚香でなかったことから、ひょっとして、柚香の退団ありかもとも思いました。

    昔、花組であったケースを思い出しました。
    2番手朝香じゅんが突然退団。
    と思ったら、続いてトップ大浦みずきが退団を発表。
    安寿ミラは、2番手1作でトップ就任。
    当時、トップと2番手に急に就任した、安寿と真矢みきが心細そうにしていた気の毒な様子が、脳裏によみがえってきました。
    永久輝と聖乃にそういう思いはさせたくないなと思います。

    来年も引き続きご教授くださいませ。

  10. おかず より:

    今年最後の記事ありがとうございます。いつものことながら、うんうんと頷いて読みました。首がもげるかと思うほどに…今年もコロナで休演になったり、最後の最後で爆弾記事があったりと大変な1年でしたが、来年はいい1年になるといいですね。
    今年も蒼汰さん、管理人さんたくさんの記事をありがとうございました。コメント欄の皆様のいろいろな思い、考えを知ることが出来てうれしかったです。来年も楽しみにしています。
    では良いお年をお迎えください。

  11. あやこ より:

    こうしてソウタさんの総括を読むと
    『なんだかんだ、どの組も楽しみ!』
    とニヤニヤしてしまいました。
    (コロナ禍前は、ヒヤヒヤして見てらんねーぜ、やめとこ、という組や演目があった)
    私も、あまり行かない県に全ツで遠征したり、普段なら読まないジャンルを原作で読んだり、交流の輪が広がったりと、観劇を通じて、自分の世界が広がっていくのを実感した一年でした(もちろんこのブログも!笑)
    と、演出家さながらの自己啓発と精神世界で締めくくります。
    来たる年も、愛のあるピリ辛トピックスと、突如始まるかわいいキモヲタ発言の高低差ブログ(笑)を楽しみにしていますね。

  12. ともじの嫁 より:

    こんにちは!今年もあと僅かになりましたね。一年間ブログの更新有難うございました。人事を理論的に蒼汰さんが読み解いてくれるので、脳天気なライトファンの私にとっては、宝塚の見方が多角的になり、ひとつの学問のようになっております。
    来年は、ききちゃんの大きな羽根を背負った姿が観れるかな〜!長かったな。
    ちなつちゃんの益々の活躍、花組の新体制も楽しみです。
    知ってるジェンヌさんが卒業してしまい寂しい限りですが、若い生徒さんも覚えて、ブログの内容についていけるように頑張ります。良いお年を!

  13. Y より:

    今年もありがとうございました!

    いつもフラットな目線で見ていますので、分かりやすいです。
    来年は宙組の改革がありそうですね。

    花組はこの体制で3作(柚香さん8作)やるのかなと確信しています。
    大劇場では、7作目に1本物のオリジナル大作(初演)、8作目に当て書き
    別箱で永久輝さん2回目の東上からバウ単独で誰か、聖乃さん初東上がされるのかなと感じています。

    是非とも後々に花組の考察もお願いします。

  14. せち より:

    蒼汰さん、今年も1年とても冷静でデータに基づく記事をありがとうございました。

    来年は1月後半から2月にかけて宙組の次期体制、花組トップの去就の発表がありますでしょうかね。
    柚香光に関しては、はいからさんが通るがピークだったんじゃ!?と思うほど、最近はエネルギーが感じられないですね。コロナで一番大変な思いをしている組なんじゃ?と思いますし、心労は相当なんでしょうね。既に退団に向けているんですかね…。
    どなたかコメントされてましたが、かつて花組2番手の朝香じゅんが退団した次の公演でトップ大浦みずきが退団したときのようになるんでしょうか…。そうなれば、永久輝もまた心労が重なりそう…。気になるところです。

    また、来年も楽しみにしております。
    良いお年をお迎えくださいませ。