宙組新トップコンビ決定にまつわる妄想

 

宙組の次期トップコンビとして、

芹香斗亜&春乃さくらが発表され数日が経ちました。

 

これまで3本の記事を書き、頂いたコメントを拝読しながら、

「もしかしてこうだったのかな?」といくつか妄想が膨らんできたので、

今日は考察ではなく、雑記として思いつくままに書いていきます。

 

潤花の任期について

 

頂いたコメントで一番興味深かったのは、

「潤花の退団って劇団的には想定外だったのでは?」というもの。

 

…なるほど、確かに。

振り返ると『Capricciosa!!』の公演内容って

どう考えても真風涼帆単独退団仕様でしたよね。

潤花を芹香斗亜に譲るようなシーンもありましたし?

 

少なくとも、演出の藤井先生は、

この公演を形作る時点で潤花の退団を知らなかった可能性が高いように思います。

 

そして個人的にすっげー気になるのが、

外箱で『FLY WITH ME』『MAKAZE IZM』と、

2作連続でリサイタル公演があったうえに、

どちらも真風涼帆 単 独 主 演 名義だったこと。

 

ただでさえ任期4作なのに外箱2つが潰れ、

あげくミュージックサロンもやらせて貰えないという不遇っぷり。

潤花スマイルで誤魔化されてますけど、地味に酷いですよね。

 

これって見方を変えると、真風涼帆の相手役感を印象付けないようにするという、

2人目の相手役を迎えるトップ娘役の動きにも見えたりするわけですけど、

まぁ、これはたまたまかな…。

 

もちろん、トップの任期が契約上どう決まるのかなんて知らないのですが、

劇団的には芹香斗亜の相手役も務めて貰う算段だったのに、

本人は契約更新せずに退団を選んだ。あーらビックリじゃあ相手役を探さねば?

…なんて流れになったのかな、と妄想しています。

 

水音志保の立ち位置について

 

そしてもう1点気になるのが、101期生の水音志保の立ち位置。

もしかして、芹香斗亜の相手役候補の一人だったのでは?とズバリ思ったり。

 

もともと『アクアヴィーテ!!』の銀橋渡りメンバーに選ばれるなど、

路線娘役候補生だった水音志保。

しかし新公ヒロが取れないまま新公学年卒業、これが2022年3月です。

 

当時、宙組は中堅&上級生と路線娘役の大量離脱により人材不足状態。

そんな中で扱いが良くなった彼女は、

てっきり美味しい別格枠としての重用なのかと思っていました。

 

が、蓋を開けてみたら天彩峰里がトップ娘役に選ばれない前提で

『NEVER SAY GOODBYE』『Capricciosa!!』では明確に娘3ポジション扱い。

しかもバリッバリ芹香斗亜と組みまくってます。

 

これで鷹翔千空主演バウ『夢現の先に』で波線上ヒロを取り、

そのままトップ娘役に昇格する方が、

春乃さくらが選ばれるよりはるかに「ですよね」って感じじゃありません?

 

こんな荒唐無稽な妄想をしてしまう理由がもう一つあって、

それは彼女が101期生であること。

 

そう、101期生はいまだトップ娘役がゼロであり、

かつ男役もトップほぼ確の超路線は雪組の縣千ただ一人。

 

一学年で一人はトップを出しておきたいと劇団が思っているなら、

水音志保は保険をかけるには調度良い人材だったように見えるんですよね。

ま、結果的に選ばれなかったわけですが…。

 

コロナ禍による娘役人事の弊害

 

ところで、芹香斗亜の相手役候補は水音志保に限らず、

他組を見渡せばたくさん、政治的観点から見ても星の数ほどいました。

 

例えば105期4人娘である星空、音彩、詩、山吹に、

104期のきよら羽龍美羽愛、

いまだ一人しかトップ娘役を出せていない99期からは、

彩みちる、小桜ほのか、野々花ひまりなど。

 

じゃあなぜ彼女たちが選ばれなかったかと言えば、

例えば『タカラヅカスペシャル』の上演が無く、

並びや相性を確認出来なかったことも影響しているのかな?と思ったり。

(ふと考えたのですが、劇団って休演日に各スターを呼び出して並ばせて相性確認とかしないんですかね?まぁコロナ禍で難しいでしょうけれど…。)

 

現状、相次ぐ公演中止により下級生の育成が全体的に止まっているわけですが、

とはいえ春乃さくらもヒロイン経験が少なく心許ない。

 

けど、そこは同組だからこそ出来るフォローが有るはずで、

そんな組内昇格だからこそ、春乃さくらが選ばれたのかもしれません。

 

まぁ最終的には芹香斗亜との相性の良さを見て、

あるいは「待たせてゴメン」で本人の意向を尊重して選んだのだと思われますし、

組内ならベストチョイスだったと私も思うので、結果オーライでしょうかね。

 

娘役人事は水物と言うけれど

 

ここで、頂いたコメントで凄く印象的だったものを一つ紹介します。

 

「娘役人事は水物」と言えば聞こえは良いけれど、それってつまり行き当たりばったりなだけでは?(意訳)

 

うん、正論!!笑

朝月希和の反復横跳びは「コロナ禍だし色々大変だったのね」と同情しましたけど、

今回のトップ娘役就任劇は、まさに行き当たりばったり。

 

私が想像しているよりも、特に娘役人事に関しては、

意外と適当なのかもしれないな、と思った今日この頃。

 

これがコロナによる影響のものなのか、

木場理事長の新方針なのか分かりませんが、

果たして今後、スタンダードになっていくんでしょうかねぇ…?

 

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コメント

  1. ずんだもち より:

    いつも楽しく読ませていただいております!

    潤花ちゃんは芹香に引き継ぎで、芹香もそのつもりだったのではないでしょうか。
    潤花は記者会見で「最初からゆりかさんとご一緒に」のつもりだったと言ってますが、そこはね、まぁ色々あって早く退団した方が良さそうだと判断したのでしょう。
    藤井先生他、振付の先生方だって心血注いで作っているのに「今さら変更できるか!」と思っていそうだな。

    天彩峰里、水音志保、花宮沙羅、山吹ひばりを「夢千鳥」で競わせているのと同時期に、「スヴィッラハウス」の裏庭で芹香と春乃が出会っていたのか!と脳内ドラマ化 笑。
    水音志保ちゃんは目を引く美人でダンス場面は目立つポジションにいますが、歌唱で抜擢されないので、そこが路線に入れなかった理由かも。
    歌唱が×な娘1は幾らもいますが、望海・真彩コンビ退団後、新しい歌ウマコンビ誕生を望まれてますし、特に芹香はその辺り期待されてますよね。
    歌唱抜擢なら春乃同期の花宮でも、春乃よりヒロイン経験のあるひばりちゃんでも良さそうですが、私ははるさくちゃんが選ばれた理由は声質なのでは?と思っています。
    やわらかな歌声が芹香と相性良いように思いますが、どうでしょう。
    男役トップありきの世界ですから、最終的に相性で決定されるのでは?
    ギクシャクしたコンビ見せられるのはファンも辛いですし。

  2. 夏みかん より:

    潤さんが真風さんと組むのは、当初3作の予定だったのではないかと思います。だから芹香さんに引き継ぐはずだった。
    コロナのせいで映画ハイローの公開が延期になったという記事をどこかで見ました。映画と舞台を同時期にやるためヅカローも延期となり、その穴埋めに急遽差し込まれたのが、劇団の持ちネタ=ネバセイ再演だったのではないかと思います。退団公演はボンドをやるため真風さんの退団も延期、リサイタルが2回になったのもそのせいでしょう。
    結果、真風さんと4作組んだ潤さんが予定変更して同時退団を希望した頃には、カプリチョーザは出来上がっていたのだろうと思います。
    芹香×潤で2~3作後の次期本命が春乃さんだったかもしれません。急遽前倒しになったけれど、発表されてみるとやっぱり天彩さんはトップ候補ではなかったのでしょうか。夢千鳥であまりに「女優」だったので、もはや「トップ娘役」を越えていた気がします。個人的には天彩さんのトップが見たかったけれど、星組の有沙さんのような役どころで活躍を続けて欲しいです。

    ちなみに、芹香さん任期は4作か6作か予想合戦がありましたが、私は5作で春乃さん添い遂げと予想しておきます。

  3. ジャスミン より:

    今回も興味深く読ませて頂きました。
    そうですね、娘役の任期等は、多少(良くも悪くも)自由度が高いんでしょうね。ただ私個人が「潤花ちゃんが添い遂げでなくても応援していた派」なので、だから思うのかもしれませんが、「添い遂げ至上」みたいな雰囲気にならなければいいなと、ちょっと危惧しております。

    水音さんについては芹香さんとの並びも素敵でしたし、歌唱面がもう少しあれば違っていたのかもしれませんよね。これからも輝いてほしい娘役さんです。

    今回の人事がイレギュラーで終わるのかどうかは、それこそ、芹香さん&春乃さんコンビに懸かっているのでは。
    春乃さんで一点だけ未知数なのは、実力ではなく、「持久力」ではないかと感じます。
    トップとなると、不調な時でも、ある程度のレベルを保って1ヶ月の本公演、あるいは超多忙な地方公演を走らなくてはいけないですよね。新人公演の瞬発力“だけ”ではないものが求められる。
    そこの予行演習が、「カルト・ワイン」の休止もあって足りていないのは事実だと思いますので。

    まあ、このあたりは私の杞憂なのもわかっていますが、ひとつの意見として書いてみた次第です。

    ただ、今回改めて考えたのは、「波線上」云々は今後どうなるかわかりませんけれど、“持久力的な経験値”を考えますと、やはり別箱ヒロインをできれば2回経験(できれば東上1回以上)→トップ就任の方が、安定感は増すのかなとちょっと思ったのでした。

    次回も楽しみにしております。

  4. 五條 より:

    娘役大シャッフルの際に「すげー雑だなオイ」と思いまして。パズルかよって。

    以下妄想です。
    華がコロナでスケジュールがズレちゃって、劇団想定外で辞める(次の仕事が決まってた?)
    →朝月をそのまま花で上げるのは、恐らく柚香と年齢逆転しちゃうので無理
    →じゃあ(週刊誌のアレがまったくの事実無根ではない事を前提として)宙コンビが揉めているようだし渡に船と星風が花異動
    →じゃあ宙組どうすんだ 朝月潤花等が候補
    →同期も大勢残ってて若い潤花が宙異動
    →朝月出戻りは本人も組子もファンも受け入れ安かろうで朝月が雪へ…
    かなと思ってます。

    結果潤花大正解!妃海→真彩→潤花と続くニコニコ太陽系娘役トップとして、真風および宙組全体の癒しに(救いに)なったと思います。

    朝月はもし雪に戻らなければ、まだ花にいたんかもしれませんね。本来の役割は多分、永久輝の支えだったのかなって。2人は本科予科で仲が良く、2人だけで海外旅行行っちゃうくらい。永久輝の朝月を送る言葉も、大変親しみがこもって「友達かな?」と思うほどでした。地元も同じ世田谷区。

    巻き込まれなかった月の海乃ですが、こっちも朝月と同じく緊急登板?だったのかなと。なんか今の演目で「そろそろお暇させていただきます」→「(引き留めて)まだまだお付き合いいただきますよ」みたいなシーンがあるそうで(うろ覚え)…なんかショーも海関連やたら目立ちますし、辞める予定が伸びたのかな?と思ってます。
    月人気だし、相性いいし、月城も望んでるし、ファンも喜ぶし、きよら怪我してるし、もう少しやんない?みたいなw

  5. リピーター より:

    こちらも妄想ですが、「プロミセス、プロミセス」の時に芹香・天彩・和希でかつての珠城・美園・暁みたいな感じになってたのかも? あるいは夢千鳥で峰里ちゃんには「ヒロインやらせてる場合じゃねぇ!」となったのかも??エクスカリバーでモルガナ役やるのでしょうか??
    ギクシャクしたコンビ見せられるよりはこれで良いのかなと思いますが、やっぱ娘役はトップとそれ以外で扱いの差が激しいので、峰里ちゃんのグッズ買いたかったな…そこだけは未練あるな……という気持ちです。
    というかトップ娘役も作品によっては「こんな扱い!?」となりますし、同じワイルドホーン作品でもボニーとグィネヴィアの差はまぁまぁすごいですね…笑 どちらも展開的にお披露目作品にはどうよって感じですが、ボニクラは素敵な作品だったしエクスカリバーも宙組に合うんでしょうねきっと。
    芹香さんと春乃さんが今後どういうトップコンビになっていくのか非常に興味あります。(というかコンビ売りするのかしないか)